「XXXHoLic」外伝【ツイオク】
四月一日、小学生時代のお話です。
学校の校庭で掃き掃除をしていた四月一日、
木蓮からにょきっと生えてる手が気になって、
傍にいた同級生に訴えますが、そんなものは見えないと笑われます。
そして見えない物が見える四月一日を変わったヤツだと彼らは遠巻きにする。
まぁ、ありがちな心理ですね。
スーパーで買い物をして帰る途中、今度は道路にも同様の手を見つけます。
マネキンの手かと思う四月一日だがいきなり動いたので慌てて逃げ、土手に
登る。でもそこにも手が…。
行き交う人は気付かない。見えていないのね。
手招きまでするそれから逃れ、反対側へ、今度は河原へと走るも、
どこへ逃げても手は現れる。じりじりと近づくそれに、なす術もない四月一日。
その時頭上から少年の声が。
「こっち!こっちに来るんだ!」
少年の居る桜の木へと登り、なんとか四月一日は難を逃れた。
「あいつらは桜の木の上までは上がってこられないんだ」
少年はスーパー袋の中に塩を見つけ、それをあの「手」に向けてまけという。
言われるまま試してみると、塩に触れた手は消えて行った。
いつもなら笑われる四月一日という変わった名を、この少年は笑わず、
その日は自分にとっても忘れられない日なのだと何か含んだ眼で告げた。
翌日も四月一日は少年の居る桜の木へを訪ねる。
そして、すっかり心を許した少年に、人には見えないものが見えてしまう
悩みを打ち明けもした。自分も見えるという少年に、ますます親近感を感じ
嬉しくなる四月一日。翌日は自宅へと彼を誘う。
両親が亡くなって以来、このアパートの管理人さんが面倒を見てくれている。
でも一緒に住むのではなく、部屋を一つ借りて一人暮らししている四月一日を
感心する少年。
寂しくないかと問われ、たまにだと応えた四月一日だけど、
ほんとはそうじゃなくて、普段は「寂しい」という感情を
忘れようとしてるだけなんだよね、きっと。
台所に何故かホールサイズのバースデーケーキがある。
管理人さんの誕生日らしい。料理の才能があるんだねと誉められて、
照れる四月一日。
四月一日の誕生日である4/1も近づいてきている。
誕生日にはお祝いをしよう、プレゼントをあげるという少年。
初めて出来た「友達」の存在に、戸惑いと喜びを隠せない四月一日が
可愛かった。
ある日、空き地の隅にちっこいスライムのような妖怪を発見し、しゃがんで
覗き込んでいる二人。古い家に住み着いて、お金持ちにしたりするらしい。
おーっ!是非我が家にも来てくれ妖怪くん!
悪さするヤツばかりじゃないと教えられて和むこともあれば、
でっかいのに追いまわされて、こういうヤツには塩も利かないから
ひたすら逃げるのみと教えられ一緒に走る。
こうやって走っていれば体力がつくから、いいこともあるんだと前向きな
少年の言葉。
「物は考えようだろ?」
確かにそうだ。いいことを言うね。
4/1入学式。四月一日は中学生になりました。
新しい制服に身を包み、朝からお弁当作りに精を出しています。
今日は桜の木の上で、あの少年とお弁当を食べるんだね。
たこウィンナに卵焼き、ほうれん草のおひたしに野菜の煮物、きんぴら、
そしておにぎり。二人分を重箱に詰めてる四月一日は嬉しそうだ。
桜の木に予定より早く着いてしまった四月一日。
どれほど楽しみにしているかの表われだね。
川を眺めて振り返ると、最近ご無沙汰だった例の「手」が現れ、
慌てて桜の方へ戻ろうとするが、今度は木の根本にも生えている。
手招きするそれから逃れようとするが、新たに3本の手がそれを阻み
ついにはぐるっと四月一日の周囲を大量の手が囲んでしまう。
じりじりと迫ってくるそれがいっせいに伸びて四月一日に掴みかろうと
した時、何かが飛んで来て光り、その光によって手は消滅した。
少年が助けてくれたようだが、なんだか様子が変です。
彼の体の周囲にもやもやとした風のようなものが発生している。
この桜並木には神隠しの噂があり、少年もその犠牲者の一人だった。
あの「手」に連れていかれたのだという。
四月一日に自分の骨の一部を渡して昇天する。
「君と友達になって嬉しかった」
と少年。
「違うよ!ずっと友達だろっ!」
7年間ここに縛られていた(地縛霊ですな)少年が、昇天出来たのは
四月一日という友達が出来て、また4/1の意味を思い出せたからだったのかなと
思います。地縛霊は自分が死んだことを知らずに彷徨ってしまうパターン
もあるといいますからね。
少年、四月一日と出会えて良かったよね。
でも四月一日も君と知り合えて、初めて「友達」ってものを体験出来て
一緒に時を過ごせて幸せだったんだよ。
四月一日もまた君によって救われたんだ。
うぇーん、私、こういうの弱いんだよねぇぇぇ。
話知ってるんだけど、泣けたよぉー。うるるるる。
原作ではこの少年の話とにょっきりな「手」の話は別の話なんだよね。
両方とも13Pのショートストーリーで。
原作での少年は、骨を渡す時にこの骨が四月一日をほんの少し守ってくれる
って説明もつけていたんだ。
そして原作には無い河原での焼肉パーティーシーン!
(公園で百目鬼君と向日葵ちゃん呼んで誕生パーティーを
することになってるが、弁当持参だし実際のシーンはなし)
最後に百目鬼君がちらっとでも見れるなんてーっ!
私の願いが届いたのかしら~っ(んなわけない)
あぁ聞き納めだわ中井さんの百目鬼君。
最後に聴けてよかった…しみじみ。
「四月一日、一緒にご飯食べれる人が傍に居るって、
いいもんでしょ?」
何もかも見透かしているような侑子さんの言葉ですね。
少年のことも、少年と出会ったからこそ気付いたことも、
今の気持ちも、全部解ってるみたいね。
「はい」
四月一日の心からの「はい」だった。
EDは『Reason』。うん、今回のEDはこっちの方がいいかも。
BUCK-TICKの『蜉蝣-かげろう-』はすっげお気に入りですが、今回はね。
少年の声は川上とも子さん。やっぱ川上さんの少年声は好き~。
ヒカ碁のヒカルのイメージ強い人も多いと思いますが、
私が最初に知ったのは、ヒカルじゃないんだよね多分。
んでも少年声がイイ。
女の子でも男勝りでシャキシャキな女の子の役やってくれてると
嬉しい。ご本人もさばさば系ですよねぇ。
橘の数少ないお気に入り女性声優さんの一人です。
惚れてる声って、圧倒的に男性声優さんのが多いからなぁ私。
てなわけで、「XXXHoLic」ともこれでお別れ~。
かなしーよぅ。
また劇場版をDVDで見たら、また漫画の続きとか読んだりしたら
コメントすると思いますので、その時はまた…。
学校の校庭で掃き掃除をしていた四月一日、
木蓮からにょきっと生えてる手が気になって、
傍にいた同級生に訴えますが、そんなものは見えないと笑われます。
そして見えない物が見える四月一日を変わったヤツだと彼らは遠巻きにする。
まぁ、ありがちな心理ですね。

スーパーで買い物をして帰る途中、今度は道路にも同様の手を見つけます。
マネキンの手かと思う四月一日だがいきなり動いたので慌てて逃げ、土手に
登る。でもそこにも手が…。
行き交う人は気付かない。見えていないのね。
手招きまでするそれから逃れ、反対側へ、今度は河原へと走るも、
どこへ逃げても手は現れる。じりじりと近づくそれに、なす術もない四月一日。
その時頭上から少年の声が。
「こっち!こっちに来るんだ!」
少年の居る桜の木へと登り、なんとか四月一日は難を逃れた。
「あいつらは桜の木の上までは上がってこられないんだ」
少年はスーパー袋の中に塩を見つけ、それをあの「手」に向けてまけという。
言われるまま試してみると、塩に触れた手は消えて行った。

いつもなら笑われる四月一日という変わった名を、この少年は笑わず、
その日は自分にとっても忘れられない日なのだと何か含んだ眼で告げた。
翌日も四月一日は少年の居る桜の木へを訪ねる。
そして、すっかり心を許した少年に、人には見えないものが見えてしまう
悩みを打ち明けもした。自分も見えるという少年に、ますます親近感を感じ
嬉しくなる四月一日。翌日は自宅へと彼を誘う。
両親が亡くなって以来、このアパートの管理人さんが面倒を見てくれている。
でも一緒に住むのではなく、部屋を一つ借りて一人暮らししている四月一日を
感心する少年。
寂しくないかと問われ、たまにだと応えた四月一日だけど、
ほんとはそうじゃなくて、普段は「寂しい」という感情を
忘れようとしてるだけなんだよね、きっと。
台所に何故かホールサイズのバースデーケーキがある。
管理人さんの誕生日らしい。料理の才能があるんだねと誉められて、
照れる四月一日。
四月一日の誕生日である4/1も近づいてきている。
誕生日にはお祝いをしよう、プレゼントをあげるという少年。
初めて出来た「友達」の存在に、戸惑いと喜びを隠せない四月一日が
可愛かった。

ある日、空き地の隅にちっこいスライムのような妖怪を発見し、しゃがんで
覗き込んでいる二人。古い家に住み着いて、お金持ちにしたりするらしい。
おーっ!是非我が家にも来てくれ妖怪くん!
悪さするヤツばかりじゃないと教えられて和むこともあれば、
でっかいのに追いまわされて、こういうヤツには塩も利かないから
ひたすら逃げるのみと教えられ一緒に走る。
こうやって走っていれば体力がつくから、いいこともあるんだと前向きな
少年の言葉。
「物は考えようだろ?」
確かにそうだ。いいことを言うね。
4/1入学式。四月一日は中学生になりました。
新しい制服に身を包み、朝からお弁当作りに精を出しています。
今日は桜の木の上で、あの少年とお弁当を食べるんだね。
たこウィンナに卵焼き、ほうれん草のおひたしに野菜の煮物、きんぴら、
そしておにぎり。二人分を重箱に詰めてる四月一日は嬉しそうだ。
桜の木に予定より早く着いてしまった四月一日。
どれほど楽しみにしているかの表われだね。
川を眺めて振り返ると、最近ご無沙汰だった例の「手」が現れ、
慌てて桜の方へ戻ろうとするが、今度は木の根本にも生えている。
手招きするそれから逃れようとするが、新たに3本の手がそれを阻み
ついにはぐるっと四月一日の周囲を大量の手が囲んでしまう。
じりじりと迫ってくるそれがいっせいに伸びて四月一日に掴みかろうと
した時、何かが飛んで来て光り、その光によって手は消滅した。
少年が助けてくれたようだが、なんだか様子が変です。
彼の体の周囲にもやもやとした風のようなものが発生している。
この桜並木には神隠しの噂があり、少年もその犠牲者の一人だった。
あの「手」に連れていかれたのだという。
四月一日に自分の骨の一部を渡して昇天する。
「君と友達になって嬉しかった」
と少年。
「違うよ!ずっと友達だろっ!」
7年間ここに縛られていた(地縛霊ですな)少年が、昇天出来たのは
四月一日という友達が出来て、また4/1の意味を思い出せたからだったのかなと
思います。地縛霊は自分が死んだことを知らずに彷徨ってしまうパターン
もあるといいますからね。
少年、四月一日と出会えて良かったよね。
でも四月一日も君と知り合えて、初めて「友達」ってものを体験出来て
一緒に時を過ごせて幸せだったんだよ。
四月一日もまた君によって救われたんだ。
うぇーん、私、こういうの弱いんだよねぇぇぇ。

話知ってるんだけど、泣けたよぉー。うるるるる。
原作ではこの少年の話とにょっきりな「手」の話は別の話なんだよね。
両方とも13Pのショートストーリーで。
原作での少年は、骨を渡す時にこの骨が四月一日をほんの少し守ってくれる
って説明もつけていたんだ。
そして原作には無い河原での焼肉パーティーシーン!

(公園で百目鬼君と向日葵ちゃん呼んで誕生パーティーを
することになってるが、弁当持参だし実際のシーンはなし)
最後に百目鬼君がちらっとでも見れるなんてーっ!
私の願いが届いたのかしら~っ(んなわけない)
あぁ聞き納めだわ中井さんの百目鬼君。
最後に聴けてよかった…しみじみ。
「四月一日、一緒にご飯食べれる人が傍に居るって、
いいもんでしょ?」
何もかも見透かしているような侑子さんの言葉ですね。
少年のことも、少年と出会ったからこそ気付いたことも、
今の気持ちも、全部解ってるみたいね。
「はい」
四月一日の心からの「はい」だった。
EDは『Reason』。うん、今回のEDはこっちの方がいいかも。
BUCK-TICKの『蜉蝣-かげろう-』はすっげお気に入りですが、今回はね。
少年の声は川上とも子さん。やっぱ川上さんの少年声は好き~。

ヒカ碁のヒカルのイメージ強い人も多いと思いますが、
私が最初に知ったのは、ヒカルじゃないんだよね多分。
んでも少年声がイイ。
女の子でも男勝りでシャキシャキな女の子の役やってくれてると
嬉しい。ご本人もさばさば系ですよねぇ。
橘の数少ないお気に入り女性声優さんの一人です。
惚れてる声って、圧倒的に男性声優さんのが多いからなぁ私。
てなわけで、「XXXHoLic」ともこれでお別れ~。
かなしーよぅ。

また劇場版をDVDで見たら、また漫画の続きとか読んだりしたら
コメントすると思いますので、その時はまた…。

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