橘の部屋2

「怪我、大丈夫ですか?」
応えずB-knightの調整してる岡倉。
「どうして助けに来てくれたんですか?」
「俺のせいだからだ。いいから休んでろ」
岡倉、風貌はこんなだけど、声が力也さんだからなぁ。
声でときめいてしまうじゃないかっ。
「フェーゴもテロリストのライドバックも岡倉さんが作ったんですね」
否定する岡倉。
キーファに何を吹き込まれたか知らないが、アイツは自分さえも偽る
テロリストだと返す。
でも彼は自分には本当のことを教えてくれたんだと感じてる琳。
一緒にライドバックランデブーして、彼を近く感じてる?
そんな琳に岡倉は、
「フェーゴは俺の未練でしかない。それにお前を巻き込んでしまった。
…すまない」
わーん、力也さんの「すまない」がいいよー。

あれ…ロマノフの部下でキーファが対峙した男、死んでなかったんだ。
かろうじてってところかな。
回収してきたライドバックから滴る血が生々しいねぇ。
悔しげにそれを見つめるロマノフ。
「首を洗って待っていろ」
キーファの言葉が甦り…おや、表情には少し恐れも見えるかな?

ふむ、横山みさをは、別にロマノフの忠実な部下ってわけじゃないのね。
彼女が実はキーファと繋がってる、とかだったら楽しいな。
ロマノフは小者臭もするし、この女はそんな男の下で甘んじてるような
タマじゃなさそうだ。

ロマノフは24時間以内に所要幹線に検問を設け、
対テロ独立部隊はレベル4の体制を取ると宣言。
「抵抗者は構わず拘留しろ。一ヶ月以内にテロリストどもを完全に殲滅する」

菱田の部屋が…いかにもな感じで笑えます。
ニュースでGGPの非常事態宣言が報道され、
一般市民は夜間外出禁止と、ライドバックを主とした無認可車両の回収を
警察に直接指示したとのこと。
愕然とする菱田。
更に都内のライドバック輸入代理店には、車両の無期限販売禁止と
購買者リストの提出が要請されているとキャスターが続ける。
既に都内数箇所に検問が設置され、通行が制限されている。
これら一連の動きに関しては日本政府に事前連絡がなく、
所定の手続きも取られていないため、荻野外相はGGPに対し厳重抗議をする
構えを見せている。
そして各地でこのGGPの非常事態宣言に対する抗議活動が活発化。
一部で治安維持に当たった警察と衝突も起きて逮捕者も相次いでるようだ。

岡倉は珠代を頼って琳共々匿ってもらったようですね。
岡倉の怪我の手当てをする珠代が良いなぁ。
床に血を垂らされちゃ困るとか言って、素直じゃないのはお約束ね。
思った以上の酷い怪我と、服を破いて露になった彼の身体に刻まれた
古い傷跡に、珠代は眼を見開く。

琳はベッドに横たわり、岡倉と逃げてきた時のことを思い出してる。
空爆で焼かれていく森の炎。古い舞台背景のように現実感を失った景色。
頬に伝わる熱さよりも、命を宿したような揺らめきに、眼を奪われてしまった。
なんて美しい光景。光の共鳴、炎。

－フェーゴ…。

そして琳はキーファと飛んだ時の感覚を思い出す。

－私の未練…。

わー、すげぇ。珠代さん、ひょっとして岡倉の腕から弾、抜いたんですか?
兄が警視庁幹部といっても、貴女は普通の大学生よね?
なんでそんなこと手馴れてるのさ。
上半身裸でコップの水を飲む岡倉。
その背にも深い傷跡がいくつもある。
「どこに行く気?」
「ここには長くはいられない」
ずるがしこい政治家が隠れ家にするんだから大丈夫と珠代。
検察のトップだって知らない場所、地図にすら載ってないって凄いね。
それでも岡倉はいつでも逃げ出せる準備をしておけという。

「勝手に呼び出しておいて、どこに消えるつもりなの?」
あれ?あれれ?珠代さん?まさか貴女…。
「2,3日尾形を頼む。あいつを逃がす都合をつけてくる」
「無理よ…今の…この状況じゃ…そこら中、検問だらけで」
気弱にそう呟いて俯き加減の珠代に近づき、岡倉が彼女の肩に手を置く。
ハッとする珠代。
「珠代…すまない」
ええっ?えええーっ?!
ちょっと待った!貴方たちってそういう関係なのーっ?

珠代の瞳が揺れている。離れていく岡倉の足音、ドアを開け、出て行く音。
ソファに脱力するように座った珠代が、囁くような声で、
「心配…させないでよ」
うっひゃーっ!!なんかメロドラマみたいなんですけどーっ!!
場所が隠れ家だから、サスペンス劇場みたいでもある。
これはちょっと衝撃的でしたわー。

…なんか変なとこで興奮しててすいません。

意外すぎるカップルですが、声は力也さんと朴さんだし、
すげー良い感じ。
お二人の演技がねぇ、また良くて。さすがだ…。

菱田はGGPによる弾圧反対の決起集会を起こそうとしているのかしら。
「このまま黙ってなんかいられない」
燃えてますねー。
珠代から連絡を受けた菱田が心配しているだろうしょう子に報告。
琳が無事と聴いて涙するしょう子にほろりだね。

で…
なんで魚釣りなんかしてるの珠代と琳。
食糧確保ですか。まぁ確かに買い物にも行けない感じですものね。
珠代が自分とこの顧問弁護士を堅司につけてくれたようで。
良い人だなぁ。
ここで琳、珠代がRBZに乗るようになった理由を訊き出します。

「ウチは親父がエロじじいでさ、やったらめったら愛人作って全然家に
寄り付かなくって」
あはは…ストレートだなぁさすが。
そんな環境でムシャクシャしてたから、誕生日になんでも買ってやると
言われて、わざと入手不可能なRBZを頼んだのだそうだ。
「なのにね…むかつくでしょ」
優しいじゃないですか。
そんな不純な動機で手に入れたRBZだけど、今ではなくてはならない存在
になった。
「分身みたいなものかな」
そんな珠代を見つめていた琳は、
ようやく嘘だったと分かったと言う。
初めからフェーゴが手足のように感じられて、自由に飛べて、
どんどん好きになって友達みたいに感じられた。
「でも気づいたんです。私は傷ついた自分の足の代わりにフェーゴを必要として
いただけなんだって。フェーゴに対するあの気持ちは、私の作り出した嘘だったんだって」
ええーっそうですかー?
そうとは思えませんけどね、私は。

だからもうライドバックには乗らないつもりだと言い出しましたよ～。
「やめてどうするの?またバレエ始めるの?」
「わかりません」
なんだかなぁ。
乗らないのは勝手だけど、勝負もついてないのに退部するのは、
部長として許せない、と珠代。
「私に勝ったら退部してヨシ。あ…でも負けるようなヤツはいらないか」
あははっこの「でも負けるようなヤツは…」のところの珠代の顔と、
朴さんの声が凄いマッチしてて素敵だー。

神社で御参りする琳と珠代。琳が神に頼むのは、堅司の無事。
珠代は渡せなくなってしまったフェーゴのキーを見つめる。

依田は…どこに来てるの?ひょっとしてアリゾナ?
龍之介のコネ、使いまくってるようで
おかげで入国もラクだったし、ここまではスムーズだってさ。
「GGPにもこのパスがちゃんと効いてくれるといいんだけど」
ふむ、ジャーナリストのパスですね。GGPに乗り込むんだ。
「無理はしてくれるなよ。情勢はいつ変わってもおかしくない。
こちらで対処できることと出来ないことがある」
あら、これでも心配はしてるのかしら。
「はいはい。期待しないで待っててよ」
ふふっ依田のこのノリがいいよね。

龍之介が電話を切ったあと、すぐに珠代から連絡。
代議士の娘が失踪ね。へぇ…珠代、失踪したことになってんのか。
連絡するとそっちに迷惑が掛かりそうだからしなかったという珠代。
前回も書きましたが、なんかほんと兄妹っていうより、
仕事のパートナーみたいな感じよねぇこの二人。
「何があったんだ?」
わーい、木内さん、その声良いよー。
「何もなかった。岡倉天司郎なんていなかった」
明日からGGPはテロ撲滅のローラー作戦を開始するそうだ。
「どこにいても安全とはいえないぞ」
親父には連絡しろと龍之介。
「あれでも心配してる。頼んだぞ」
「ありがとう」
車が珠代の前で止まったと思ったら佐藤です。
フェーゴを積んでますな。

GGPに対する抗議行動が活発する中、
テロ転用を避ける目的で民間所有されているライドバックの
一時押収回収が始った。
いずれライドバック部にもGGPが入ってくるぞと河合。
部が所有しているライドバックは押収され、
部室もロックアウトされるだろう、と。
相手は軍に警察、自分たちには何も出来ないと言う河合に、
なんでも出来るとずずりは燃えるけど、
しょう子はこれ以上の関与は避けるべき、と。
「もう誰かが傷ついたりするのは嫌。琳が一番、そう思ってるはず」
そこに菱田、
「俺は戦うよ。俺の人生なんて、こいつなしじゃ語れないもん」
こいつがあったから、皆にも出会えた、と言った時に、
ぴろ～んってバロンの計器が応えるように波動を見せる。
可愛いぃぃぃ～っ!!って思ってしまう私って変ですか?
こんな可愛いライドバックがテロの道具とかってレッテル貼られて
押収されるなんて黙ってられないわよね。
(ってちょっと違う?)

「今度は早かったな」
わーいキーファ。今回も会えて嬉しい。
森川さんのキーファ声、好きだぁ。
「それで…この死に損ないに何の用だ」
アップに耐える美形ですこと。
「取引がしたい」
琳を逃がすための取引ですね?

一つ深いため息をついてから、父親に電話を入れる珠代。
「ロクに連絡もしない親不孝ものが何をねだりに電話してきた」
相変わらず怖そうな父ちゃんだ。
「そこで何をしている」
しようとしていることは、言えない、迷惑が掛かるからと珠代。
「迷惑ぐらい掛けろ。親に迷惑を掛けるのは子供の義務だ。
言ってみろ。俺に出来ることは何でもしてやる」
うはー、怖そうな顔して、相当親ばかな父ちゃんなのねー。
「大好きよパパ」
珠代の表情と朴さんの言い方がまた良いです。
じんわり来ますね。

琳は駐車場に降りて、そこに並ぶ高級車の横に珠代のRBZとフェーゴを
見つける。
「フェーゴ、なんでここに…」
その姿を見れば、脳裏にはしょう子奪還の時に一緒に飛んだあの感覚が
甦ってくる。
解体して破棄したと言われた時の気持ちも。
「壊されてなかったんだ…良かった」
ほっとしたように微笑む琳。けれどあの時の光を思い出した彼女は、
フェーゴとの別れを選ぶ。
「さよなら、フェーゴ」
なんでだよーっ!!納得いかないーっ。

GGPにはヘスナー社のライドバックが搬入されています。
「これが俺の兵隊か」
うわー、悪人顔だなぁロマノフ。

全国各地でGGPによる一連のテロ対策規制に対する抗議集会が予定されている。
だがそれはGGPにいらぬ口実を与えるだけだと冷めた眼をする龍之介。

佐藤が今度はライドバック部にやってきました。
珠代からの預かり物を持って。
荷物の中身はオイル。今時手に入らない代物です。
部のストックが切れただろうってことで、気が利くなぁ。
そして皆が心配だろう琳の動画も携帯のチップで。
抱き合って泣くすずりとしょう子に、もらい泣きする菱田と河合であった。
バロン?君も何か言いたげだね?嬉しいの?ふふ。(←病気)

ニュー菱田君劇場にも、つつーっと出て来たバロン。可愛い～っ。
このちびキャラ(ライドバックもキャラで良いのかな)でアイコンほしいなぁ。
誰か作ってくれないかしら。
フェーゴとバロンとRBZ