「花咲ける青少年」#37【愛するがゆえ】諏訪部さんの曹っぷりが美味しい。
今回もね、例によってアレはまたアレだし、
ナニは相変わらずナニなんですけどね…。
でもこのあたりは化けた曹が楽しいんですよ。
諏訪部さんの曹っぷりが良かったので感想書きました(おい)
今回は公式にまだあらすじ載ってないや…。
{花咲ける青少年」公式HP
「呼び出しておいて待たせるとは随分と無礼だな、曹」
前回ラストのこのシーンからですね。
「そろそろタイムリミットですよ、立人様」
原作未読の方は、まさか曹がぁ~?と思ったろうな。
橘は一応原作既読ですが、連載当時、本誌で読んだっきりですから
うろ覚えもうろ覚えでございます。
全体の流れと印象に残ってる部分だけは覚えてましたけどね。
クインザの最期とか…。
そして曹がこう出るのも、覚えてました。
声が諏訪部さんなんて勿体ない地味な存在の曹。
だけど終盤化ける事知ってたので、諏訪部さんも有りだと思ってました。
ここから先の曹は、諏訪部さん声が美味しいよね、きっと。
楽しみの一つでしたよ。
ナニは相変わらずナニなんですけどね…。

でもこのあたりは化けた曹が楽しいんですよ。
諏訪部さんの曹っぷりが良かったので感想書きました(おい)
今回は公式にまだあらすじ載ってないや…。
{花咲ける青少年」公式HP
「呼び出しておいて待たせるとは随分と無礼だな、曹」
前回ラストのこのシーンからですね。
「そろそろタイムリミットですよ、立人様」
原作未読の方は、まさか曹がぁ~?と思ったろうな。
橘は一応原作既読ですが、連載当時、本誌で読んだっきりですから
うろ覚えもうろ覚えでございます。
全体の流れと印象に残ってる部分だけは覚えてましたけどね。
クインザの最期とか…。
そして曹がこう出るのも、覚えてました。
声が諏訪部さんなんて勿体ない地味な存在の曹。
だけど終盤化ける事知ってたので、諏訪部さんも有りだと思ってました。
ここから先の曹は、諏訪部さん声が美味しいよね、きっと。
楽しみの一つでしたよ。
「やはり怒っているか」
「それがお分かりなら、何故こんなことを」
曹に言っても分からない。うん、まぁそうだろうけどさ。
立人が花鹿と結婚する事は、曹も歓迎なんだよね。
立人にとっても倣グループにとっても、これ以上のものはない。
だけど彼はその為に総帥を辞すると言う。
それが曹には分からない、
立人にして見れば、考えに考えて出した結論。
花鹿は自由に羽ばたく鳥。籠の中でなんか生きられないよね。
ましてや倣家総帥の妻の役なんて、無理無理。
それにラギネイの動乱は終わったけど、
花鹿はまた必ず問題に巻き込まれるだろうと立人は予想してる。
彼女を守る為には、総帥の座を降りるしかない。
「両立は…無理なんだ」
「倣家より、花鹿様を選ぶとおっしやるのですか」

応えない立人。でも応えないのが答え。
この立人、比較的綺麗なんだけど、口が惜しいなぁ。
うん、でもこの後けっこう変な顔(作画悪くて)出てくるから、
これがまともに見えてくる。
これも厳密に言えば立人の顔ではないというのに。
悲しいなぁ。
「立人様!」
腕を掴んで声を荒げる曹にニヤニヤ。
曹は倣に未来は無いと思っていた。
名家にありがちな世襲制、長老会の派閥争い、
倣家は絶滅寸前の恐竜だと彼は思った。
そんな折、彼は時期総帥のお披露目に呼ばれ、
総帥となった13歳の少年を目にすることになる。
「私には、大人と子供が逆転して見えた」
そしてその瞬間、曹はその少年に賭けて見る気になった。
あぁここにもクインザが、と皆思ったよねきっと。
一緒なんだよねぇ。
よどみの中に希望を見つけて、そこに全てを賭けた。
クインザも、曹も。
13歳の総帥は、長老達をあやしながらも傾き掛けていた
倣グループを見事に再建した。
「曹、私は今も一族を愛している」
「…立人様」
ここの微妙な曹の声が良いね~諏訪部さん。
でも喜んじゃいけません、続きがあるのよ曹。
「だが…分かってくれ。花鹿は私にとって、それ以上に重い存在なんだ」
両立出来ない以上、こうするしかない、と立人。
…う~ん、手の演技がちょっとクサくないすか。
原作でもそうだったのかもしれないけど、どうもこういうところがね…。
ってまた愚痴になっちゃいますね。チャックチャック…。
「どうしてもですか」
「これが私の結論だ」
曹は少し俯き、息を吐く。
「この国に私が呼び寄せたものがいます。
彼は今、花鹿様に狙いを定めている筈です。
私が中止を伝えない限り、彼は引き金を引くでしょう」
ふふっ声色変わってるよ曹。
「曹!?」
「私は本気ですよ、立人様」
くふふふ。こんな状態なのにゴメンよ。私は楽しんでます。
だってここんとこ美味しい諏訪部さん声、聞いてないのだもの。
ここで耳を潤しておかないとっ。
もしそんな事をすれば、ハリーは曹も倣一族も
生かしてはおかないでしょう。

「その時は、貴方が倣の頭に立ち、ハリー会長と戦いなさい!貴方なら出来る!」
声がカッコええわぁ~曹。
「ふざけるな!花鹿を殺した倣になど戻るものか!」
「いいえ、貴方は必ず戻る。バーンズワースに食われる倣を放っておけないはずだ」
良く分かってるんですよ曹は、貴方のことを。
「私は知っていた、貴方が心の底に持つ弱さを。
そして、その弱さを押し殺せる強さを持っていることを。
その矛盾の中で、限界まで貴方は耐えるべきなんだ」
良く分かっていて、それでも強いるのだね。
「それが人の上に立つという事だ」
ここで曹のアップで漫画みたいなフラッシュって演出はどうなの。
「お前が…総帥になるべきだったな…曹」
いや立人、彼は出来る男ですが、カリスマ性はありませんから。
「私は、頭を持って初めて能力を発揮出来る人間です」
自分を良く分かってる所もポイント高いよな、曹。
「私にとって、貴方は誰にも変えがたい頭なのです」
花鹿の狙撃を止めさせる条件は、シンガポールに戻って玲莉と結婚すること。
「花鹿と別れろというのか」
そりゃそうでしょうねぇ。
愕然とした立人はそれでも思う。
こういう時の曹がどれだけ有能か、知っている。
花鹿を守るつもりが反対の事を引き起こしてしまった。
ううう…ここも演出がチープですなぁ。
目を見開いて、震える手を見つめて…。
愕然としている事を表すのって、これだけじゃないと思うんだが、
立人以外でも、こんな感じ、ありましたよね。カールとか。
ここのキャラって皆、感情表現一緒なのかよ。
「ご決断を」
「…倣に戻り…玲莉と結婚する」
早いなぁ返事。
「立人様」
曹、そのガッツポーズはないだろう。
「花鹿にはもう…会わない…もう…二度と」
立人の声がだんだん弱くなっていく。
このまま壊れてしまいそうだ~。
原作読んでた時は、ここでええええーっと叫んだものさ。
でも曹がガッツポーズしてたかどうかは、覚えてないや。
花鹿も帰りの飛行機の中です。
ぼんやりしているのは、立人が彼女に何も言わずシンガポールに
戻ってしまったから。
会社の事で急用でもあったんじゃないかとフォローする寅ちゃん。
寅ちゃんは癒しだねぇ。

「帰って連絡を取ればいいですよ」
お?ここの寅ちゃん珍しく男前だよ、どーしたんだ。
雰囲気が大人っぽいし。声もね。良いね、柿原さんっ。
立人が仕事で会えなくなるのは良くある事なのに、
いつにない不安を感じる花鹿。
花鹿もニッチと一緒で野生だからなぁ。
野生の勘ですよね。嵐が来るのを当てるのと同じだな。
戻った花鹿を迎えたのはマリア。
ハリーに呼ばれたらしい。
すっかり娘の顔になって、と微笑むマリアは、
花鹿に好きな人が出来た事まで一目で当ててます。
「立人かい?」
「どーして分かるの?」
育ての母ですからね、わからいでかって感じですよ。
お前がいつ気付いてやるのか心配だった、なんてマリアはこぼしてます。
「あの子は昔からずーっとお前のことしか見ていなかったんだよ」
いつも寂しそうだった少年。
でも花鹿と居る時だけは、心の底から笑っていた。
だから彼を救えるのは花鹿だけだとマリアは思っていたと言う。
マリアにもっと話がしたいところでしたが、
花鹿に客が待ってる、という事で呼ばれました。
待っていたのはカール。
久しぶり過ぎて、存在忘れそうでしたよね。
原作でもこうでしたか?
そりゃ3人+立人で、あっちもこっちも見せるのは大変とは思うが、
カールだけ扱いがね…、違うよねどうみても。
カールは花鹿に謝罪しますが、カールのせいではないし
あの事件で本当の気持ちに気付いたから…と花鹿。
立人は良いヤツ、とカール。
花鹿の無事も、ちゃんとカールに知らせていたらしい。
そういうとこ、さすが気が回るよね。
「不思議だったよ。彼を憎む気にならなかった。
君を奪っていく男なのに」
カールがここに来たのは少し勇気が出たからでした。
父親の意識が戻ったらしい。
父の手がシーツの上を這い、カールの名を呼んで探している。
それを見て、涙が溢れたのだと言う。
以前流した涙は、父が倒れてもなんの感慨もない自分を哀れんでのものだった。
だけどその時、彼は嬉しくて泣いていた。
「和解出来るかもしれない、やっとそう思えた」
人の心は不思議なもの。
自分ですら知らない感情が眠っていたりする。
けれどどうしても曲げられない感情もある。
以前花鹿はカールに、ほかの女性にも目を向けてみてと言った。
でも無理なものは無理。
「僕が愛せる女性は、君一人だ。生涯、ほかの女性にこんな気持ちを
持つ事はないよ」
言い切りますね~っ。
「仕方ない。それが僕だからね。君だけが僕のミューズだ。
たとえ僕を愛してくれなくても」
愚痴の一つも出ちゃいますか。
ユージィンのように黙って身を引くってのは、やっぱ普通の男には無理なものかな。
笑っていてくれるだけで満足とか後から言うなら、
先にあんな事いうなよなー。
-ほんとだよ。本当にそう思っている。
でも…半分嘘だけどね。
おいおいおいっ。何か企んでるのか?
仕事が忘れさせてくれるさと車中でぼんやりしていたカールの耳に、
ラジオからとんでもないニュースが。
立人と玲莉の婚約発表ね。
寅ちゃんもユージィンもテレビでこのニュースを見ている。
玲莉の父親の健康上の理由から、
挙式は急遽、一週間後、シンガポールで行われるそうです。
信じられない花鹿は、電話をする。
「いいえ、間違いありません」
応じた曹の声がまた、人が変わっててムフフ
だね。
式は一族のみで執り行うらしい。
「花鹿さまにはお出で頂けないのです」
立人に代わってと強い口調で花鹿が言いますが、
これから多忙になるからと淡々と返す曹。
-どうして…訳がわからない。
あぁやっぱり眼が見開かれ、手が震えるんですね。
背景は心情を表すどろどろ。アニメなのに、漫画ちっくなんだよね。
効果がさ…。どうして?私は、そっちを聞きたい。
花鹿、廊下を全力疾走だ。
ギボリ島で立人が飽きるまで休もうって、
そんな約束をしたのに。
どうしたら良いか分からなくなる花鹿。
ベッドに伏せて泣いていたら…。
「花鹿、泣くな。さぁ顔を上げなさい」
こんな時は…やっぱハリーですか。
さて立人はすっかり抜け殻になってますよー。

曹が食事を持ってきましたが、下げてくれと言う立人。
ここ数日ほとんど何も口にしてないらしい。
「挙式の日に倒れでもしたらどうします?」
そうさせたのは曹、貴方でしょう?
どうもわざとじゃなくて身体が受け付けないようです。
曹は自分を恨んでくれて良いという。
それでもいつか感謝する日が来る。
恋愛感情の苦しみなど、一時の熱病みたいなものだと。
「じゃあこの身体に溜まった熱病の毒も、いずれ消えるのか」
曹は消えるというが、そんなものじゃないよね。
立人の花鹿への思いは、年季入ってますから。
玲莉と結婚しても、立人は一生彼女を愛せない。
それは政略結婚の常かもしれないが、
玲莉の方は夢を持ってる。罪だよね。
玲莉も一族の女、いずれ分かると言い切る曹。
それはそうだろうよ。
立人が思うより、あの子はずっと強くてしたたかだもの。
後で栄養剤を持ってくると言って曹が出て行く。
また一人になり、立人が思うのは花鹿のことばかり。
-醒めない。この熱病から…永遠に醒めることはない。
そんな簡単なものなら、この12年間にとっくに醒めてる。
もう会わないと決めたはずなのに、
花鹿を思うと…
花鹿は私が裏切ったと思うだろう。
理由が分からず、私を憎むだろう。
忘れられるくらいなら、憎まれた方が良い。
お前がこの世界から消えてしまうよりマシだ。
そう思おうとしても、心に身体が付いてこない。
我ながらここまで情け無い男だとは思わなかった。
お前を失った私は、生きながら死んでいるのも同じ。
これは花鹿を苦しめた、罰なんだ。
さて曹も想定外の展開に、ちょっと焦りを感じてるようね。
ここまで立人が花鹿を思ってると思わなかったようで。
でも無理にでも立ち直ってもらうつもりでいる。
小芸が曹を呼び止める。
カールが立人に会わせろと言って、強引にこちらに向かってるらしい。
その頃、花鹿はハリーから事情を知らされていた。
理由が分からず憎む、なんて暇はありませんでしたよ立人。
立人は花鹿の安全と引き換えに、曹に屈したのだろうとハリー。
曹がまさかと思う花鹿ですが、ハリーの意見は違います。
「彼はやるさ。倣のものだからねぇ。そういう男だ」
ハリーはさすが、良く見てる。
そんな方法に屈した立人も悪いのだと、なかなか厳しいです。
そしてそれが彼の弱さだと。花鹿の事となると何も見えなくなる。
盾に取られたのが花鹿でなければ、もっと上手くやったろうにと思うんだね。
「今回、私は動かんよ。倣ともめるわけにはいかん。
バーンズワース財閥の会長としての見解だ」
そして娘に問う、お前はどうする、と。
花鹿のことも試してますよね~このオヤジは。
「私は…」
後でハリーはマリアに叱られてる。そんなことを言ったのか、と。
「なぜ助けてあげないんですか」
「ここは花鹿の正念場だ。親の力を当てにするような育て方はしてないよ」
ふふっ良いオヤジだ。
「でも旦那様は花鹿の夫として立人を育てていらしたのではないですか?」
まぁそうなんだろうさ。でもそれもまた凄い話だよねぇ…。
「選ぶのは花鹿さ」
だからこそ、立人に劣らぬ男三人を、花鹿に会わせたのだとハリー。
立人が本命ではあったが、だれが花鹿と恋仲になっても良かったのだそうで。
あら、当て馬ってわけじゃなかったのか。
こんなことでくじけるような男では、花鹿は抱え込めない。
「キティが命をかけて守った娘だ。生半可なヤツにはやれんよ」
バーンズワースの名を持つことはそれだけで十分危険。
その上花鹿にはそれ以上の秘密まである。
「私の代わりに花鹿を守れる男。生涯のパートナーとなりうる男を
私は必死で探し出したのだ」
キティは強い女だった。花鹿はその血を受け継いでいる。
「自分のいくべき道は、自分で見つけるさ」
一度は落ち込んだ花鹿もこんなの一番イヤだと立ち上がり、
こりゃ乗り込むかなって所で寅ちゃんが飛び込んできます。
一大事です。
マハティ危篤の知らせでした。
残りあと2話ですね。とりあえず最後まで見届けますよ。
またちょっと愚痴入っちゃって御免なさい。
作品(原作)を好きだからこそなので、そこはご理解頂けると嬉しいです。
「それがお分かりなら、何故こんなことを」
曹に言っても分からない。うん、まぁそうだろうけどさ。
立人が花鹿と結婚する事は、曹も歓迎なんだよね。
立人にとっても倣グループにとっても、これ以上のものはない。
だけど彼はその為に総帥を辞すると言う。
それが曹には分からない、
立人にして見れば、考えに考えて出した結論。
花鹿は自由に羽ばたく鳥。籠の中でなんか生きられないよね。
ましてや倣家総帥の妻の役なんて、無理無理。
それにラギネイの動乱は終わったけど、
花鹿はまた必ず問題に巻き込まれるだろうと立人は予想してる。
彼女を守る為には、総帥の座を降りるしかない。
「両立は…無理なんだ」
「倣家より、花鹿様を選ぶとおっしやるのですか」

応えない立人。でも応えないのが答え。
この立人、比較的綺麗なんだけど、口が惜しいなぁ。
うん、でもこの後けっこう変な顔(作画悪くて)出てくるから、
これがまともに見えてくる。
これも厳密に言えば立人の顔ではないというのに。
悲しいなぁ。

「立人様!」
腕を掴んで声を荒げる曹にニヤニヤ。

曹は倣に未来は無いと思っていた。
名家にありがちな世襲制、長老会の派閥争い、
倣家は絶滅寸前の恐竜だと彼は思った。
そんな折、彼は時期総帥のお披露目に呼ばれ、
総帥となった13歳の少年を目にすることになる。
「私には、大人と子供が逆転して見えた」
そしてその瞬間、曹はその少年に賭けて見る気になった。
あぁここにもクインザが、と皆思ったよねきっと。
一緒なんだよねぇ。
よどみの中に希望を見つけて、そこに全てを賭けた。
クインザも、曹も。
13歳の総帥は、長老達をあやしながらも傾き掛けていた
倣グループを見事に再建した。
「曹、私は今も一族を愛している」
「…立人様」
ここの微妙な曹の声が良いね~諏訪部さん。

でも喜んじゃいけません、続きがあるのよ曹。

「だが…分かってくれ。花鹿は私にとって、それ以上に重い存在なんだ」
両立出来ない以上、こうするしかない、と立人。
…う~ん、手の演技がちょっとクサくないすか。
原作でもそうだったのかもしれないけど、どうもこういうところがね…。
ってまた愚痴になっちゃいますね。チャックチャック…。

「どうしてもですか」
「これが私の結論だ」
曹は少し俯き、息を吐く。
「この国に私が呼び寄せたものがいます。
彼は今、花鹿様に狙いを定めている筈です。
私が中止を伝えない限り、彼は引き金を引くでしょう」
ふふっ声色変わってるよ曹。

「曹!?」
「私は本気ですよ、立人様」
くふふふ。こんな状態なのにゴメンよ。私は楽しんでます。
だってここんとこ美味しい諏訪部さん声、聞いてないのだもの。
ここで耳を潤しておかないとっ。

もしそんな事をすれば、ハリーは曹も倣一族も
生かしてはおかないでしょう。

「その時は、貴方が倣の頭に立ち、ハリー会長と戦いなさい!貴方なら出来る!」
声がカッコええわぁ~曹。

「ふざけるな!花鹿を殺した倣になど戻るものか!」
「いいえ、貴方は必ず戻る。バーンズワースに食われる倣を放っておけないはずだ」
良く分かってるんですよ曹は、貴方のことを。
「私は知っていた、貴方が心の底に持つ弱さを。
そして、その弱さを押し殺せる強さを持っていることを。
その矛盾の中で、限界まで貴方は耐えるべきなんだ」
良く分かっていて、それでも強いるのだね。
「それが人の上に立つという事だ」
ここで曹のアップで漫画みたいなフラッシュって演出はどうなの。

「お前が…総帥になるべきだったな…曹」
いや立人、彼は出来る男ですが、カリスマ性はありませんから。
「私は、頭を持って初めて能力を発揮出来る人間です」
自分を良く分かってる所もポイント高いよな、曹。
「私にとって、貴方は誰にも変えがたい頭なのです」
花鹿の狙撃を止めさせる条件は、シンガポールに戻って玲莉と結婚すること。
「花鹿と別れろというのか」
そりゃそうでしょうねぇ。
愕然とした立人はそれでも思う。
こういう時の曹がどれだけ有能か、知っている。
花鹿を守るつもりが反対の事を引き起こしてしまった。
ううう…ここも演出がチープですなぁ。
目を見開いて、震える手を見つめて…。
愕然としている事を表すのって、これだけじゃないと思うんだが、
立人以外でも、こんな感じ、ありましたよね。カールとか。
ここのキャラって皆、感情表現一緒なのかよ。

「ご決断を」
「…倣に戻り…玲莉と結婚する」
早いなぁ返事。
「立人様」
曹、そのガッツポーズはないだろう。
「花鹿にはもう…会わない…もう…二度と」
立人の声がだんだん弱くなっていく。
このまま壊れてしまいそうだ~。

原作読んでた時は、ここでええええーっと叫んだものさ。
でも曹がガッツポーズしてたかどうかは、覚えてないや。

花鹿も帰りの飛行機の中です。
ぼんやりしているのは、立人が彼女に何も言わずシンガポールに
戻ってしまったから。
会社の事で急用でもあったんじゃないかとフォローする寅ちゃん。
寅ちゃんは癒しだねぇ。

「帰って連絡を取ればいいですよ」
お?ここの寅ちゃん珍しく男前だよ、どーしたんだ。
雰囲気が大人っぽいし。声もね。良いね、柿原さんっ。

立人が仕事で会えなくなるのは良くある事なのに、
いつにない不安を感じる花鹿。
花鹿もニッチと一緒で野生だからなぁ。
野生の勘ですよね。嵐が来るのを当てるのと同じだな。

戻った花鹿を迎えたのはマリア。
ハリーに呼ばれたらしい。
すっかり娘の顔になって、と微笑むマリアは、
花鹿に好きな人が出来た事まで一目で当ててます。
「立人かい?」
「どーして分かるの?」
育ての母ですからね、わからいでかって感じですよ。
お前がいつ気付いてやるのか心配だった、なんてマリアはこぼしてます。
「あの子は昔からずーっとお前のことしか見ていなかったんだよ」
いつも寂しそうだった少年。
でも花鹿と居る時だけは、心の底から笑っていた。
だから彼を救えるのは花鹿だけだとマリアは思っていたと言う。
マリアにもっと話がしたいところでしたが、
花鹿に客が待ってる、という事で呼ばれました。
待っていたのはカール。
久しぶり過ぎて、存在忘れそうでしたよね。
原作でもこうでしたか?
そりゃ3人+立人で、あっちもこっちも見せるのは大変とは思うが、
カールだけ扱いがね…、違うよねどうみても。

カールは花鹿に謝罪しますが、カールのせいではないし
あの事件で本当の気持ちに気付いたから…と花鹿。
立人は良いヤツ、とカール。
花鹿の無事も、ちゃんとカールに知らせていたらしい。
そういうとこ、さすが気が回るよね。
「不思議だったよ。彼を憎む気にならなかった。
君を奪っていく男なのに」
カールがここに来たのは少し勇気が出たからでした。
父親の意識が戻ったらしい。
父の手がシーツの上を這い、カールの名を呼んで探している。
それを見て、涙が溢れたのだと言う。
以前流した涙は、父が倒れてもなんの感慨もない自分を哀れんでのものだった。
だけどその時、彼は嬉しくて泣いていた。
「和解出来るかもしれない、やっとそう思えた」
人の心は不思議なもの。
自分ですら知らない感情が眠っていたりする。
けれどどうしても曲げられない感情もある。
以前花鹿はカールに、ほかの女性にも目を向けてみてと言った。
でも無理なものは無理。
「僕が愛せる女性は、君一人だ。生涯、ほかの女性にこんな気持ちを
持つ事はないよ」
言い切りますね~っ。
「仕方ない。それが僕だからね。君だけが僕のミューズだ。
たとえ僕を愛してくれなくても」
愚痴の一つも出ちゃいますか。

ユージィンのように黙って身を引くってのは、やっぱ普通の男には無理なものかな。
笑っていてくれるだけで満足とか後から言うなら、
先にあんな事いうなよなー。

-ほんとだよ。本当にそう思っている。
でも…半分嘘だけどね。
おいおいおいっ。何か企んでるのか?
仕事が忘れさせてくれるさと車中でぼんやりしていたカールの耳に、
ラジオからとんでもないニュースが。
立人と玲莉の婚約発表ね。
寅ちゃんもユージィンもテレビでこのニュースを見ている。
玲莉の父親の健康上の理由から、
挙式は急遽、一週間後、シンガポールで行われるそうです。
信じられない花鹿は、電話をする。
「いいえ、間違いありません」
応じた曹の声がまた、人が変わっててムフフ

式は一族のみで執り行うらしい。
「花鹿さまにはお出で頂けないのです」
立人に代わってと強い口調で花鹿が言いますが、
これから多忙になるからと淡々と返す曹。
-どうして…訳がわからない。
あぁやっぱり眼が見開かれ、手が震えるんですね。
背景は心情を表すどろどろ。アニメなのに、漫画ちっくなんだよね。
効果がさ…。どうして?私は、そっちを聞きたい。
花鹿、廊下を全力疾走だ。
ギボリ島で立人が飽きるまで休もうって、
そんな約束をしたのに。
どうしたら良いか分からなくなる花鹿。
ベッドに伏せて泣いていたら…。
「花鹿、泣くな。さぁ顔を上げなさい」
こんな時は…やっぱハリーですか。
さて立人はすっかり抜け殻になってますよー。

曹が食事を持ってきましたが、下げてくれと言う立人。
ここ数日ほとんど何も口にしてないらしい。
「挙式の日に倒れでもしたらどうします?」
そうさせたのは曹、貴方でしょう?
どうもわざとじゃなくて身体が受け付けないようです。
曹は自分を恨んでくれて良いという。
それでもいつか感謝する日が来る。
恋愛感情の苦しみなど、一時の熱病みたいなものだと。
「じゃあこの身体に溜まった熱病の毒も、いずれ消えるのか」
曹は消えるというが、そんなものじゃないよね。
立人の花鹿への思いは、年季入ってますから。
玲莉と結婚しても、立人は一生彼女を愛せない。
それは政略結婚の常かもしれないが、
玲莉の方は夢を持ってる。罪だよね。
玲莉も一族の女、いずれ分かると言い切る曹。
それはそうだろうよ。
立人が思うより、あの子はずっと強くてしたたかだもの。

後で栄養剤を持ってくると言って曹が出て行く。
また一人になり、立人が思うのは花鹿のことばかり。
-醒めない。この熱病から…永遠に醒めることはない。
そんな簡単なものなら、この12年間にとっくに醒めてる。
もう会わないと決めたはずなのに、
花鹿を思うと…
花鹿は私が裏切ったと思うだろう。
理由が分からず、私を憎むだろう。
忘れられるくらいなら、憎まれた方が良い。
お前がこの世界から消えてしまうよりマシだ。
そう思おうとしても、心に身体が付いてこない。
我ながらここまで情け無い男だとは思わなかった。
お前を失った私は、生きながら死んでいるのも同じ。
これは花鹿を苦しめた、罰なんだ。
さて曹も想定外の展開に、ちょっと焦りを感じてるようね。
ここまで立人が花鹿を思ってると思わなかったようで。
でも無理にでも立ち直ってもらうつもりでいる。
小芸が曹を呼び止める。
カールが立人に会わせろと言って、強引にこちらに向かってるらしい。
その頃、花鹿はハリーから事情を知らされていた。
理由が分からず憎む、なんて暇はありませんでしたよ立人。
立人は花鹿の安全と引き換えに、曹に屈したのだろうとハリー。
曹がまさかと思う花鹿ですが、ハリーの意見は違います。
「彼はやるさ。倣のものだからねぇ。そういう男だ」
ハリーはさすが、良く見てる。
そんな方法に屈した立人も悪いのだと、なかなか厳しいです。
そしてそれが彼の弱さだと。花鹿の事となると何も見えなくなる。
盾に取られたのが花鹿でなければ、もっと上手くやったろうにと思うんだね。
「今回、私は動かんよ。倣ともめるわけにはいかん。
バーンズワース財閥の会長としての見解だ」
そして娘に問う、お前はどうする、と。
花鹿のことも試してますよね~このオヤジは。
「私は…」
後でハリーはマリアに叱られてる。そんなことを言ったのか、と。
「なぜ助けてあげないんですか」
「ここは花鹿の正念場だ。親の力を当てにするような育て方はしてないよ」
ふふっ良いオヤジだ。
「でも旦那様は花鹿の夫として立人を育てていらしたのではないですか?」
まぁそうなんだろうさ。でもそれもまた凄い話だよねぇ…。
「選ぶのは花鹿さ」
だからこそ、立人に劣らぬ男三人を、花鹿に会わせたのだとハリー。
立人が本命ではあったが、だれが花鹿と恋仲になっても良かったのだそうで。
あら、当て馬ってわけじゃなかったのか。
こんなことでくじけるような男では、花鹿は抱え込めない。
「キティが命をかけて守った娘だ。生半可なヤツにはやれんよ」
バーンズワースの名を持つことはそれだけで十分危険。
その上花鹿にはそれ以上の秘密まである。
「私の代わりに花鹿を守れる男。生涯のパートナーとなりうる男を
私は必死で探し出したのだ」
キティは強い女だった。花鹿はその血を受け継いでいる。
「自分のいくべき道は、自分で見つけるさ」
一度は落ち込んだ花鹿もこんなの一番イヤだと立ち上がり、
こりゃ乗り込むかなって所で寅ちゃんが飛び込んできます。
一大事です。
マハティ危篤の知らせでした。
残りあと2話ですね。とりあえず最後まで見届けますよ。
またちょっと愚痴入っちゃって御免なさい。
作品(原作)を好きだからこそなので、そこはご理解頂けると嬉しいです。
スポンサーサイト