「DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝」#2-1大変遅くなりました…(汗)
もんのすごく遅くなってしまいましたっ。
申し訳ないです。
時期を逃すとダメですね。
次から次へと書かなきゃいけないものが溜まってくるし、
進行中アニメや、今書かないと意味が無くなるお知らせ的なものが、
どうしても優先になってくるものだから。
それでも遅れてでもダーカーはね、書かないわけに行かないので、
書きましたよ。誰の為というより、自分の為ですね。
1期から、ずーっと書いて来てるわけだし。
来週DVD6巻出ちゃいますので、いよいよ焦りまして。
先々週あたりからちょっとずつ書き溜めてたのを
今日仕上げてUPします。

申し訳ないです。
時期を逃すとダメですね。
次から次へと書かなきゃいけないものが溜まってくるし、
進行中アニメや、今書かないと意味が無くなるお知らせ的なものが、
どうしても優先になってくるものだから。
それでも遅れてでもダーカーはね、書かないわけに行かないので、
書きましたよ。誰の為というより、自分の為ですね。

1期から、ずーっと書いて来てるわけだし。
来週DVD6巻出ちゃいますので、いよいよ焦りまして。

先々週あたりからちょっとずつ書き溜めてたのを
今日仕上げてUPします。
「DARKER THAN BLACK」公式HP
雷門の提灯がリアルだ。
浅草寺って事はゲート内なので、
予告で見た時も回想かと思いましたが、
どうも銀(イン)の夢のようですね。
いや、浅草寺を舞台にしてるだけで、
彼女自身の深層…なのかもしれない。
「黒(ヘイ)…」
銀(イン)の呼ぶ声も木霊し、ふわふわと漂う。
「黒(ヘイ)…何処?」
伸ばした手の先に、いつも傍にある筈の気配がない。
探るようにその手を動かすと、何かが彼女の手を掴んだ。
「あ…誰?」
金色に光るそれは、実体のない魂のよう。
でもとてもとても強い魂。
「嫌…」
身体をよじるようにして、手を離そうとする銀(イン)。
「どうして…私が…」
そんな言葉が出るのだから、この光る魂が何かを銀(イン)に
伝えたのでしょうね。
後ずさった銀(イン)は水に指の先を入れて観測霊を使う。

現れた観測霊は手の形になって空へと登っていった。
「助けて…黒(ヘイ)…黒(ヘイ)!」
目覚めた銀(イン)の顔を覗き込む黒(ヘイ)。
ちゃんと傍に居ましたよ。
「大丈夫か?」
と訊く彼の手首を銀(イン)が掴む。
「怖い…」
銀(イン)の手に己の手を一度重ね、
そして彼女の身体を起して抱きしめる。
「俺がお前を守る」
水を張った洗面器から立ち上がってる人型の観測霊。
銀(イン)の外見を象ったそれの顔部分がニヤリと笑って見えた。
そして黒(ヘイ)が抱きしめてる銀(イン)の眼にも僅かに変化が…。
イザナミが…表に出て来たんだね。
夢の中のあの金色に光る魂こそ、
恐らくイザナミ…なんだよね?
舞台は香港へ。
「偽造パスポートぉ?2人分ってアンタとこの子の分?」
それぐらい国に用意してもらえないのか。
それとも御上に言えない事情でもあるのかと
この陳(チン)って男、なかなかウザイ。
黒(ヘイ)がちょっと睨んだだけで冗談だとビビる小心者のようですが。
銀(イン)の黒いチャンナ服が似合ってて良い感じだぁ。
「任せときなさい!この陳(チン)さんが、
兄さんとお嬢さんの愛の逃避行の為にひと肌もふた肌も
脱がせてもらおうじゃないの!」
「無駄」
「そうですよ無駄ですよ何をやってもって…無駄ぁ?」
そこまで引っ張っての反応かよ。
お笑い芸人さんのノリですね。
黒(ヘイ)はすぐ反応してさっきから横目で銀(イン)を睨んでる。
「銀(イン)…」
「敵はすぐそこまで来ている。逃げても無駄。
それよりは逆に向かえ打つ方が良い」
積極的に喋りますよね。それに黒(ヘイ)の意見に逆らって
自分の意見を言うなんて、黒(ヘイ)も驚くよ。
「どういう事だ」
「聞こえなかった?もう一度言う?」
…こ、怖い。
銀(イン)じゃないよねぇ。
こんな言い方、銀(イン)が黒(ヘイ)にするはずないもの。
「どうしたんだ一体」
様子がおかしいから黒(ヘイ)が訊く。
でもどうもしないと返事が返る。
「黒(ヘイ)の作戦は失敗する可能性が高いから言ってるだけ」
喧嘩しても始まらないと間に入ろうとする陳(チン)に、
「黙って!」
と銀(イン)はピシャリ。
ギャフンな陳(チン)が黒(ヘイ)に泣きつこうとすると
「黙れ!」
陳(チン)、お気の毒様。
黒(ヘイ)のキツイ口調は、様子のおかしい銀(イン)に対する
苛立ちもあっての事だと思いますがね。
「どうしろって言うんだ」
「私を売るという噂を流して」
「売る?」
「そうすれば敵は飛びついて来る」
「どういう意味か、分かって言ってるのか」

「分からないと思うの?」
銀(イン)は盲目ですが、この台詞を吐いた時の彼女は、
睨むような瞳を黒(ヘイ)に向けて喋ってますよね。
銀(イン)は見えなくても、イザナミは見えるんだよな、きっと。
こんな言い方されて、黒(ヘイ)の瞳が驚愕に広がり、揺れる。
黒(ヘイ)は沖縄で銀(イン)を襲った連中を警戒している。
でも彼らからは逃げられないのだと銀(イン)は言う。
「ドールが私を見張っている」
「今も近くに居るのか」
気配を辿る間を持って、
「…今は居ない」
と応える銀(イン)。
「私が話しかけてないから」
なんか…反抗期の娘みたいな言い方するなぁ。
苛立った表情を浮かべつつも、
黒(ヘイ)は陳(チン)に、ドールを売ると噂を流せと指示する。
「ドールって…この子ドールじゃねぇでしょう。
あれは基本、意思表示しねぇからドールなんであって…ん…」
そうだよ、陳(チン)、アンタの言うとおりさ。
ドールは、感情も意思表示も無く、
主の指示に黙って従うからドールなんだよね。
銀(イン)は黒(ヘイ)と会って少しずつ変わった。
それでもちょっぴり肉の付いたドール、程度だった。
人に問えば、ドールでしょ?と答えが返って来た筈。
でも今の彼女は明らかに違う。
違い、過ぎる。
「…ドールなんスか?」
陳(チン)は初めから銀(イン)がドールだなんて思ってなかったわけだ。
その位、銀(イン)はドールじゃなくなって来ている。
銀(イン)は…?
いやそうじゃない。
銀(イン)じゃなくイザナミが表に出てきているから、ですね。
早速、陳(チン)は仕事をしてる。
並みのドールとは訳が違う、観測霊が人型で出るんだと触れ回り、
それを通り掛かった犬も耳にしています。
犬、これもただの犬じゃない、犬。
犬が仲間の下へと戻ります。
「どこまで話している?」
そう訊くのはクロード。
「全部さ。人型の観測霊を持つって事までバラしている」
「確かにこの界隈でただのドールを売ると言っても、
釣れる魚は知れている。いっそ我々が飛びついてやるか」
もうしばらく様子を見ようと、犬の方は消極的です。
それよりもお前はここに居ない方が良いと、
クロードが犬に警告します。
彼が指を差した階段下の店に並んでるのは肉。
ここらでは犬の肉も出回ったりするんでしたっけ?

「この身体に未練は無いが、そうさせてもらうとするか」
くふふふっ。
この犬に入ってる契約者も、
猫(マオ)同様に動物の身体を渡るようで。
動物専門なのか犬専門なのか、本体はまだあるのかどうか
全然明かしてないから分かんないけど。
路地から出て来た陳(チン)の後をなにげにつけるクロードと、
逆方向へと行く犬。
陳(チン)は進んだ先で巨体の男とぶつかりました。
酷く怯えて震えてます…。
こちらは陳(チン)に動いてもらって待機している黒(ヘイ)と銀(イン)。
「敵のドールの事、何故黙っていた。俺を気遣っていたのか」
黒(ヘイ)の問いに銀(イン)は何が?と返す。
「ずっと不安に思っていたのなら、何故そう言わない?
俺にだって行く当てなんか無い…それでも俺は…」
「どうして急にそんな事言うの?」
「どうして…俺はお前が!」
ぼんやりしたままの銀(イン)の顔を見て、
黒(ヘイ)は持ち上がった感情を落す。
「…覚えてないのか…さっき言った事」
「何を言ったの?」
明らかに、さっきの銀(イン)とは人格が違う。
自発的に言葉を発するとは言っても、今の銀(イン)は、
感情の波はほぼ立たない淡々とした口調で、
見えない瞳も焦点が合わずぼんやりしている。
そんな銀(イン)に、
「いいんだ」
と言う黒(ヘイ)に、キュンとしました。
銀(イン)が明らかにおかしい。
二重人格のように、違う銀(イン)が時々表に出て来る。
けれど、元の銀(イン)がそれに気付いてないなら、
言わずに置いてしまうのね、貴方は。
冷蔵庫を開けて食材を出しながら、
これからは何でも言ってくれと言う黒(ヘイ)。
思った事を何でも。
あーひょっとして、普段言いたい事我慢して抑圧されてるから
時々あんな風に人が変わったみたいになって吐き出すんだとか
勘違いしてませんかー?黒(ヘイ)。
違うんだ、違うんだよー。
「ずっとこのまま…黒(ヘイ)と一緒に居たい」
早速言ってみました。
黒(ヘイ)、キャベツ切ってないで、ちゃんと聴いてやってよ。
よしよし、手を止めて振り返りました。
でも浮かべてる表情からは、その言葉そのものよりも、
さっきの別人のようだった銀(イン)と比較してるような
探るような顔してますね。
こっちの銀(イン)が自分の知る彼女、あれは一体なんなのか。
陳(チン)が戻ってきました。
どうも慌てて走ってきた様子。
肩で息をし、顔はこわばっています。
「何があった」
ヤバイ連中に捕まったようです。
もちろんあんな噂を流したのだから、
ややこしい奴らが首出してくると、
覚悟はしていたようですが…。
「でも、あいつらだけは…」
想像以上の大物だったみたい。
壁に”興楼→”と書かれた路地へと進んだ陳(チン)の足が
突然止まり、彼は振り向いた。
「やっぱ、止めた方が良い。逃げるなら今だ。
こっから先は後戻り出来ねぇ。あいつらだけは、普通じゃねぇんだ」
チンが声を荒げて訴えますが、黒(ヘイ)も銀(イン)と表情も変えず
ずっと陳(チン)の顔を見返すだけ。
引き返す気全くナシの2人に、陳(チン)はまた前を向いて歩き出す。
普段ならドールの売買などに手を出したりしない連中が、
何故…と不審も抱いているようです。
「なんで今日に限って…」
そんな陳(チン)のぼやきに、
「興味があるからさ」

答えを告げたのは、品の無い笑みを浮かべた女。
服がまたすごいわね。
ほとんど布切れを当ててるだけってレベルの露出度で…。
ちょっと民族っぽい?剣とか持って舞いそうな。(どんなだ
)
あ~、でも皆川さんなのね…。勿体無い。
皆川さんなら、もっと良い女が良いなぁ。
「その子かい?人型の観測霊を持つなんていうから、
どんな子かと思えば、いわゆる普通のドールみたいだ」
「これはこれは小姐(シャオジー)、こんな所でお会いするなんて、
待ち合わせはローヤンの店ではなかったでしたか?」
陳(チン)の問いには答えもせず、
「買ってやってもいい」
と彼女は黒(ヘイ)を見る。
「いくら?」
「いや…その…」
と口ごもる陳(チン)。
「これでどう?」
と一本指を立てる小姐(シャオジー)。
表情を変えぬ黒(ヘイ)に、
「じゃあ…これでどう?」
指を三本まで増やします。
三千ドルかと頭を掻く陳(チン)に、
「三千万さ」
小姐(シャオジー)がパチリと指を鳴らすと、両脇に居た大男が持っていた
アタッシュケースを開ける。
中にはぎっしり札束が埋まってますよ。
お札を確かめるのは陳(チン)の役め。
関わるんじゃなかったよと、彼は今更後悔の言葉をこぼしてる。
金額が大きければそれだけ、ヤバイ気がしますよね…。
陳(チン)はお札を確認し、本物だと証言。
今度はドールが本物かどうか確かめる番です。
「嫌だといったら?」
黒(ヘイ)が何かを言うより早く、銀(イン)がそう発言した。
「その台詞を命令されて言ったんじゃないとしたら、
アンタはドールじゃないって事になる。
ドールってのはどれだけ酷い事を強要されても、
ご主人様の趣味主張に異を唱えたりしないもんだ」
それが一般的なドールに対する認識だというのは分かったと
銀(イン)が返す。
「この男と一緒に居たら、それが分からなくなったから」
この男…そんな言い方をするんだもの、
間違いなく銀(イン)じゃないと分かるよね?黒(ヘイ)!?
いや、私達はもう知ってるからさぁ。
「でも…私がドールであってもなくても、
お前に取引するつもりなど無かった」

「どうせ殺すつもりだったんだから」
怖ぇぇぇーっ。
黒(ヘイ)が愕然とし…それはそれは可哀想なくらい眼を広げて
銀(イン)を見てます。
「ほんっとすいやせん、ほんっとすいやせん」
陳(チン)があわくって銀(イン)の頭を掴んで下げながら謝る。
「ちゃんとシメときますんで、ほんっとすいやせん」
いや…アンタがシメられるぞ、そんな事やったら…イザナミに。
そんな陳(チン)の言葉はまたサクッとスルーして、
「バレてたか」
と小姐(シャオジー)。
両脇の男のそれぞれ背中から、剣を取り、
銀(イン)めがけて投げる。
黒(ヘイ)がすばやくワイヤーで二本の剣を止める。
相変わらず動きは早くカッコ良いな。
早すぎて上手くキャプ取れなくて泣けるけど。
ハラリと落ちた剣は自力で起き上がり、
主の下へと浮いて戻って行く。
おやおやおや、小姐(シャオジー)は契約者ですか~
と思ったけど、今のは両脇の男、水色服の”天”と黄緑服の”地”が
やったんだね。クレジットによるとローとユン。
彼らの眼が赤くなってたから。
「やるじゃない」
今度は小姐(シャオジー)の眼が赤く光り、
黒(ヘイ)の足が床にめり込み始めます。
彼女は重力使いのようですな。
黒(ヘイ)はワイヤーでブレイカーを壊し電源を落す。
真っ暗になった隙に銀(イン)の手を取って逃走。
「冗談じゃねぇ!どうなってんだよー」
遅れて後ろを走る陳(チン)が叫んでる。
小姐(シャオジー)はイヤリングを片方外してニヤリとする。
顔怖いですぅぅぅ。
ここで約半分ですね。
一旦ここで切らせてもらいます~。
後半感想はこちら。
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝」#2-2 おいおいイザナミも黒(ヘイ)らぶ?
雷門の提灯がリアルだ。
浅草寺って事はゲート内なので、
予告で見た時も回想かと思いましたが、
どうも銀(イン)の夢のようですね。
いや、浅草寺を舞台にしてるだけで、
彼女自身の深層…なのかもしれない。

「黒(ヘイ)…」
銀(イン)の呼ぶ声も木霊し、ふわふわと漂う。
「黒(ヘイ)…何処?」
伸ばした手の先に、いつも傍にある筈の気配がない。
探るようにその手を動かすと、何かが彼女の手を掴んだ。
「あ…誰?」
金色に光るそれは、実体のない魂のよう。
でもとてもとても強い魂。
「嫌…」
身体をよじるようにして、手を離そうとする銀(イン)。
「どうして…私が…」
そんな言葉が出るのだから、この光る魂が何かを銀(イン)に
伝えたのでしょうね。
後ずさった銀(イン)は水に指の先を入れて観測霊を使う。

現れた観測霊は手の形になって空へと登っていった。
「助けて…黒(ヘイ)…黒(ヘイ)!」
目覚めた銀(イン)の顔を覗き込む黒(ヘイ)。
ちゃんと傍に居ましたよ。
「大丈夫か?」
と訊く彼の手首を銀(イン)が掴む。
「怖い…」
銀(イン)の手に己の手を一度重ね、
そして彼女の身体を起して抱きしめる。
「俺がお前を守る」
水を張った洗面器から立ち上がってる人型の観測霊。
銀(イン)の外見を象ったそれの顔部分がニヤリと笑って見えた。
そして黒(ヘイ)が抱きしめてる銀(イン)の眼にも僅かに変化が…。
イザナミが…表に出て来たんだね。
夢の中のあの金色に光る魂こそ、
恐らくイザナミ…なんだよね?

舞台は香港へ。
「偽造パスポートぉ?2人分ってアンタとこの子の分?」
それぐらい国に用意してもらえないのか。
それとも御上に言えない事情でもあるのかと
この陳(チン)って男、なかなかウザイ。
黒(ヘイ)がちょっと睨んだだけで冗談だとビビる小心者のようですが。
銀(イン)の黒いチャンナ服が似合ってて良い感じだぁ。

「任せときなさい!この陳(チン)さんが、
兄さんとお嬢さんの愛の逃避行の為にひと肌もふた肌も
脱がせてもらおうじゃないの!」
「無駄」
「そうですよ無駄ですよ何をやってもって…無駄ぁ?」
そこまで引っ張っての反応かよ。

お笑い芸人さんのノリですね。
黒(ヘイ)はすぐ反応してさっきから横目で銀(イン)を睨んでる。
「銀(イン)…」
「敵はすぐそこまで来ている。逃げても無駄。
それよりは逆に向かえ打つ方が良い」
積極的に喋りますよね。それに黒(ヘイ)の意見に逆らって
自分の意見を言うなんて、黒(ヘイ)も驚くよ。
「どういう事だ」
「聞こえなかった?もう一度言う?」

銀(イン)じゃないよねぇ。
こんな言い方、銀(イン)が黒(ヘイ)にするはずないもの。
「どうしたんだ一体」
様子がおかしいから黒(ヘイ)が訊く。
でもどうもしないと返事が返る。
「黒(ヘイ)の作戦は失敗する可能性が高いから言ってるだけ」
喧嘩しても始まらないと間に入ろうとする陳(チン)に、
「黙って!」
と銀(イン)はピシャリ。
ギャフンな陳(チン)が黒(ヘイ)に泣きつこうとすると
「黙れ!」
陳(チン)、お気の毒様。
黒(ヘイ)のキツイ口調は、様子のおかしい銀(イン)に対する
苛立ちもあっての事だと思いますがね。

「どうしろって言うんだ」
「私を売るという噂を流して」
「売る?」
「そうすれば敵は飛びついて来る」
「どういう意味か、分かって言ってるのか」

「分からないと思うの?」
銀(イン)は盲目ですが、この台詞を吐いた時の彼女は、
睨むような瞳を黒(ヘイ)に向けて喋ってますよね。
銀(イン)は見えなくても、イザナミは見えるんだよな、きっと。
こんな言い方されて、黒(ヘイ)の瞳が驚愕に広がり、揺れる。
黒(ヘイ)は沖縄で銀(イン)を襲った連中を警戒している。
でも彼らからは逃げられないのだと銀(イン)は言う。
「ドールが私を見張っている」
「今も近くに居るのか」
気配を辿る間を持って、
「…今は居ない」
と応える銀(イン)。
「私が話しかけてないから」
なんか…反抗期の娘みたいな言い方するなぁ。

苛立った表情を浮かべつつも、
黒(ヘイ)は陳(チン)に、ドールを売ると噂を流せと指示する。
「ドールって…この子ドールじゃねぇでしょう。
あれは基本、意思表示しねぇからドールなんであって…ん…」
そうだよ、陳(チン)、アンタの言うとおりさ。
ドールは、感情も意思表示も無く、
主の指示に黙って従うからドールなんだよね。
銀(イン)は黒(ヘイ)と会って少しずつ変わった。
それでもちょっぴり肉の付いたドール、程度だった。
人に問えば、ドールでしょ?と答えが返って来た筈。
でも今の彼女は明らかに違う。
違い、過ぎる。
「…ドールなんスか?」
陳(チン)は初めから銀(イン)がドールだなんて思ってなかったわけだ。
その位、銀(イン)はドールじゃなくなって来ている。
銀(イン)は…?
いやそうじゃない。
銀(イン)じゃなくイザナミが表に出てきているから、ですね。
早速、陳(チン)は仕事をしてる。
並みのドールとは訳が違う、観測霊が人型で出るんだと触れ回り、
それを通り掛かった犬も耳にしています。
犬、これもただの犬じゃない、犬。

犬が仲間の下へと戻ります。
「どこまで話している?」
そう訊くのはクロード。
「全部さ。人型の観測霊を持つって事までバラしている」
「確かにこの界隈でただのドールを売ると言っても、
釣れる魚は知れている。いっそ我々が飛びついてやるか」
もうしばらく様子を見ようと、犬の方は消極的です。
それよりもお前はここに居ない方が良いと、
クロードが犬に警告します。
彼が指を差した階段下の店に並んでるのは肉。
ここらでは犬の肉も出回ったりするんでしたっけ?

「この身体に未練は無いが、そうさせてもらうとするか」
くふふふっ。
この犬に入ってる契約者も、
猫(マオ)同様に動物の身体を渡るようで。
動物専門なのか犬専門なのか、本体はまだあるのかどうか
全然明かしてないから分かんないけど。
路地から出て来た陳(チン)の後をなにげにつけるクロードと、
逆方向へと行く犬。
陳(チン)は進んだ先で巨体の男とぶつかりました。
酷く怯えて震えてます…。
こちらは陳(チン)に動いてもらって待機している黒(ヘイ)と銀(イン)。
「敵のドールの事、何故黙っていた。俺を気遣っていたのか」
黒(ヘイ)の問いに銀(イン)は何が?と返す。
「ずっと不安に思っていたのなら、何故そう言わない?
俺にだって行く当てなんか無い…それでも俺は…」
「どうして急にそんな事言うの?」
「どうして…俺はお前が!」
ぼんやりしたままの銀(イン)の顔を見て、
黒(ヘイ)は持ち上がった感情を落す。
「…覚えてないのか…さっき言った事」
「何を言ったの?」
明らかに、さっきの銀(イン)とは人格が違う。
自発的に言葉を発するとは言っても、今の銀(イン)は、
感情の波はほぼ立たない淡々とした口調で、
見えない瞳も焦点が合わずぼんやりしている。
そんな銀(イン)に、
「いいんだ」
と言う黒(ヘイ)に、キュンとしました。

銀(イン)が明らかにおかしい。
二重人格のように、違う銀(イン)が時々表に出て来る。
けれど、元の銀(イン)がそれに気付いてないなら、
言わずに置いてしまうのね、貴方は。
冷蔵庫を開けて食材を出しながら、
これからは何でも言ってくれと言う黒(ヘイ)。
思った事を何でも。
あーひょっとして、普段言いたい事我慢して抑圧されてるから
時々あんな風に人が変わったみたいになって吐き出すんだとか
勘違いしてませんかー?黒(ヘイ)。

違うんだ、違うんだよー。
「ずっとこのまま…黒(ヘイ)と一緒に居たい」
早速言ってみました。

黒(ヘイ)、キャベツ切ってないで、ちゃんと聴いてやってよ。
よしよし、手を止めて振り返りました。
でも浮かべてる表情からは、その言葉そのものよりも、
さっきの別人のようだった銀(イン)と比較してるような
探るような顔してますね。
こっちの銀(イン)が自分の知る彼女、あれは一体なんなのか。
陳(チン)が戻ってきました。
どうも慌てて走ってきた様子。
肩で息をし、顔はこわばっています。
「何があった」
ヤバイ連中に捕まったようです。
もちろんあんな噂を流したのだから、
ややこしい奴らが首出してくると、
覚悟はしていたようですが…。
「でも、あいつらだけは…」
想像以上の大物だったみたい。
壁に”興楼→”と書かれた路地へと進んだ陳(チン)の足が
突然止まり、彼は振り向いた。
「やっぱ、止めた方が良い。逃げるなら今だ。
こっから先は後戻り出来ねぇ。あいつらだけは、普通じゃねぇんだ」
チンが声を荒げて訴えますが、黒(ヘイ)も銀(イン)と表情も変えず
ずっと陳(チン)の顔を見返すだけ。
引き返す気全くナシの2人に、陳(チン)はまた前を向いて歩き出す。
普段ならドールの売買などに手を出したりしない連中が、
何故…と不審も抱いているようです。
「なんで今日に限って…」
そんな陳(チン)のぼやきに、
「興味があるからさ」

答えを告げたのは、品の無い笑みを浮かべた女。
服がまたすごいわね。
ほとんど布切れを当ててるだけってレベルの露出度で…。
ちょっと民族っぽい?剣とか持って舞いそうな。(どんなだ

あ~、でも皆川さんなのね…。勿体無い。
皆川さんなら、もっと良い女が良いなぁ。

「その子かい?人型の観測霊を持つなんていうから、
どんな子かと思えば、いわゆる普通のドールみたいだ」
「これはこれは小姐(シャオジー)、こんな所でお会いするなんて、
待ち合わせはローヤンの店ではなかったでしたか?」
陳(チン)の問いには答えもせず、
「買ってやってもいい」
と彼女は黒(ヘイ)を見る。
「いくら?」
「いや…その…」
と口ごもる陳(チン)。
「これでどう?」
と一本指を立てる小姐(シャオジー)。
表情を変えぬ黒(ヘイ)に、
「じゃあ…これでどう?」
指を三本まで増やします。
三千ドルかと頭を掻く陳(チン)に、
「三千万さ」
小姐(シャオジー)がパチリと指を鳴らすと、両脇に居た大男が持っていた
アタッシュケースを開ける。
中にはぎっしり札束が埋まってますよ。
お札を確かめるのは陳(チン)の役め。
関わるんじゃなかったよと、彼は今更後悔の言葉をこぼしてる。
金額が大きければそれだけ、ヤバイ気がしますよね…。
陳(チン)はお札を確認し、本物だと証言。
今度はドールが本物かどうか確かめる番です。
「嫌だといったら?」
黒(ヘイ)が何かを言うより早く、銀(イン)がそう発言した。
「その台詞を命令されて言ったんじゃないとしたら、
アンタはドールじゃないって事になる。
ドールってのはどれだけ酷い事を強要されても、
ご主人様の趣味主張に異を唱えたりしないもんだ」
それが一般的なドールに対する認識だというのは分かったと
銀(イン)が返す。
「この男と一緒に居たら、それが分からなくなったから」
この男…そんな言い方をするんだもの、
間違いなく銀(イン)じゃないと分かるよね?黒(ヘイ)!?
いや、私達はもう知ってるからさぁ。

「でも…私がドールであってもなくても、
お前に取引するつもりなど無かった」

「どうせ殺すつもりだったんだから」

黒(ヘイ)が愕然とし…それはそれは可哀想なくらい眼を広げて
銀(イン)を見てます。
「ほんっとすいやせん、ほんっとすいやせん」
陳(チン)があわくって銀(イン)の頭を掴んで下げながら謝る。
「ちゃんとシメときますんで、ほんっとすいやせん」
いや…アンタがシメられるぞ、そんな事やったら…イザナミに。
そんな陳(チン)の言葉はまたサクッとスルーして、
「バレてたか」
と小姐(シャオジー)。
両脇の男のそれぞれ背中から、剣を取り、
銀(イン)めがけて投げる。
黒(ヘイ)がすばやくワイヤーで二本の剣を止める。
相変わらず動きは早くカッコ良いな。
早すぎて上手くキャプ取れなくて泣けるけど。
ハラリと落ちた剣は自力で起き上がり、
主の下へと浮いて戻って行く。
おやおやおや、小姐(シャオジー)は契約者ですか~
と思ったけど、今のは両脇の男、水色服の”天”と黄緑服の”地”が
やったんだね。クレジットによるとローとユン。
彼らの眼が赤くなってたから。
「やるじゃない」
今度は小姐(シャオジー)の眼が赤く光り、
黒(ヘイ)の足が床にめり込み始めます。
彼女は重力使いのようですな。
黒(ヘイ)はワイヤーでブレイカーを壊し電源を落す。
真っ暗になった隙に銀(イン)の手を取って逃走。
「冗談じゃねぇ!どうなってんだよー」
遅れて後ろを走る陳(チン)が叫んでる。
小姐(シャオジー)はイヤリングを片方外してニヤリとする。
顔怖いですぅぅぅ。
ここで約半分ですね。
一旦ここで切らせてもらいます~。
後半感想はこちら。
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝」#2-2 おいおいイザナミも黒(ヘイ)らぶ?
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