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花とゆめコミックス「夏目友人帳」10巻 -偽りの友人の章【後編】-終盤から視界が滲んで困るんだよ。

※注意:こちらは「夏目友人帳」10巻
     -偽りの友人の章-【後編】の感想になります。
      10巻の感想を最初から見てくださる方は、
     -偽りの友人の章-【前編】の方からどうぞ。


前編感想はこちら。↓

花とゆめコミックス「夏目友人帳」10巻 -偽りの友人の章【前編】-
遅くなりました。しかもやっぱり分割です(汗)


夏目友人帳 10 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 10 (花とゆめCOMICS)
(2010/07/05)
緑川 ゆき

商品詳細を見る



※ちなみに思い切りネタバレしてます。感想書くにあたり、
 あらすじをほとんど舐めつつ進んでます。
 まだ10巻買ってなくて、これから読む予定の人、
 及び、夏目三期を期待して「まだ原作は読まないわっ!」
 って方は、ご注意ください。
 
 


いいですかー?






第三十八話【偽りの友人の章】後編感想、参ります。

本誌掲載時に、表紙は見開きカラーだったんですよね。
LaLaは読んだら廃品回収に出してしまいますが、
最近夏目部分は、ぴりぴりと外して取ってあります。
これなんか特に表紙が捨てがたくて。
また何かグッズとかに再利用されるかもしれませんけどね。
でっかい藤の花みたいなんだけど、菊の花も混ざってて不思議な感じ。
蝶も紫で、素敵なんだけど、全体紫なんで白黒になると暗くなりますね、
当然ながら。そこがちょっと残念。

「やっぱりお前は嘘つきなんだ」
そんな柴田の叫びで終わった前編でした。
「!違う柴田、信じてくれ」
夏目は訴えますが、眼をギュッとつぶった柴田は
夏目に背を向け走り去ってしまう。
この、眼をギュッとした所からして、
本当は分かってるんだよなって思います。
認めたくないから、声を荒げる
柴田の気持ちも切ないです。

夏目は呆然とし、ふらりとふらつく。
帰宅した彼の顔色は真っ青だったらしく
お帰りと迎えた塔子が心配そうな声を上げる。
「い、いえ今日は寒くて…」
塔子にそんな言い訳をしたせいなのでしょうね、
次の頁めくると風呂に入ってました。(笑)
で、ど~ん、と落ち込んでました。(笑)
湯面に顔付けて、ぶくぶくする位、凹んでる。

思い出すのは柴田の必死な声。
一緒にケーキを探してくれた。
息を切らして自分の見つけた店を指差す彼の姿は、
脳裏に焼きついてる。
嘘つきと怒鳴り、夏目を突き放した柴田。
だけどあんな優しさも、柴田にはある。

-しっかりしろ
 やれることをやるんだ


すくった湯でばしゃっと顔を叩く夏目。
そして気付く、また柴田は村崎に会いにいってやしないかと。
すると何故か湯の中から声が…
「とりあえず落ちつけ夏目」
ぷかりと半顔が湯面に出る。
「数日、奴は、あの妖に会えはせん」
うわ~っ!!
ホラーだよぉ先生、その出方は!!

脅かすなと部屋で先生を叱る夏目ですが、
どうやら夏目、
ショックで先生を忘れて一人で帰ってしまったようで。(汗)
先生はプリプリです。

そりゃ電車で何駅か行った先の町ですから、
猫が歩いて帰るなら大変かもしれませんが、
先生は斑なんですから~。
ひとっ飛びじゃないですか。

ふふ…でも距離云々じゃなくて、忘れられたので拗ねてるのかな?

数日会えないと、さっき先生が言ってた事ですが、
弱い妖が人に姿を見せるにはかなりパワーが必要なのだそうで、
行動範囲も限られててあの公園辺りから動けないらしい。
かなり弱ってもいるようだから人に姿を見せるには
三日は力を溜める必要があるそうな。

弱っていたという先生の言葉が、内心引っ掛かった夏目。
でも三日猶予があるなら、その隙に柴田を説得しなければ、と
ぐっと拳を握る。
でも…
村崎と話してる時の、柴田の照れくさそうな嬉しそうな顔が
夏目の眼に浮かぶ。
あの子にはもう会うなと、そんな彼に言わなきゃいけないのは
辛い事です。

ところで先生?毛もないのに、なんで鏡とブラシ使ってるの。
ん?多軌がつるふか~というからには、短い毛はあるのだろうか。
でもブラッシングするほどではないよね…。

夏目は翌日、また榊西高の校門前で柴田を待ってみますが、
彼の同級生に柴田は裏口から帰ったと聴かされてショック受けます。
でもこの女の子達の眼にも、夏目は可愛い男の子なんだね。
興味津々って感じで声掛けてますよ。
先生に対しては、見た第一声が「きゃあタヌキ」でしたが。(笑)
あげくの果てに
「ねぇねぇこのケモノ、君のペット?何てドーブツ?」
と聴かれて青筋立ってますよ。

柴田に振られた夏目ですが、またあの公園へと足が向かってます。
村崎を見張るつもりでいる。
「面倒くさっ!!あんなガキのためにそこまでしてやる義理はないぞ」
先生は反対しますが、嫌なヤツだけど悪いヤツじゃないと
夏目が返す。
「…たぶん」
が付いてますが(笑)
食われるかもしれないのに、見て見ぬふりは出来ない。
そりゃそうだよね。

「塔子さんや西村達に
話せないことがあっても
恥じるようなことは
したくない」

うん、そうだね。
そう思える大事な人達が居る。
それが彼を強くする。
キリッとした横顔も、良いよ夏目。

そんな夏目をじっと見つめる先生の眼。
何を思っているのか。
でもいつもこんな風に、先生は夏目を見てる。
見定めるように。

「それにあのケーキ屋の場所は柴田が知ってるんだぞ先生」
「よし守ってやろう」
反応早いなおい。
もうしっかり和彦さんが演技してるよ。
どんな調子でこの台詞を言うか、分かる。
聞こえてくるよ。

夏目と先生は公園の中を探しまわる。
ふと夏目が気配を感じたとき…
ぎゃーっ!いきなり樹の上から降ってきたーっ!!
夏目の首を掴んで、にたり…恐いよぉ~ホラーだよぉ~。
はなせと振り払うと、村崎は樹の上へと戻る。
ちゃんと人間の身体は形成されてない。
まだパワーが溜まってないから、ちゃんと象れないんだな。

「-またお前か…何しにきた」
わざわざ食われに来たのかと、村崎はクスクス笑う。
なんとか柴田をあきらめさせればと思った夏目は、
柴田にお前の正体を話したからもう待っても彼は来ないと告げる。
一瞬固まった村崎に、ちょっぴり勝利を感じてる夏目の顔。
だが直ぐに彼女はクスクスとまた笑い出した。
「-嘘だね」
嘘じゃないという夏目に、では信じてもらえなかったのかと笑う。

柴田が夏目の言葉を信じたなら、それで終わりの筈。
こうしてのこのこ来たのは信じてもらえなかったという事。
なかなか村崎も頭が良いですね。
「かわいそうに」
同情までされちゃったよ。(汗)

「おい夏目そっちにいたかー?」
のんびり声で顔を出した先生は、目の前で繰り広げられてる
(効果音:むき~~~っポカポカ)
痴話げんかのような殴り合いに、
「うわぁ…」
ははは。良いなそのリアクション。
でもいよいよ村崎が夏目の腕にかぶりついたりしたものだから、
先生もキレました。
ちっと舌打ちし、どろんと斑へと姿を変える。
「そんな小物私が食えば済むことだ!」
きゃあ~和彦さんっ!男前声ですぅぅぅぅ~。(あれ)

でもそう言われると夏目は待ったをかける。
村崎の上におおいかぶさり、彼女を庇います。
「…ごめん先生、もう少し待ってくれ。
どうすればいいのかもう少し…」
庇われてる村崎の瞳がやや見開かれてる。
ここの顔はなんだか平野綾さんっぽい。
(平野さんが演じるっぽいキャラ顔の意)

村崎は驚いたように口を半開きにして…
夏目の後ろから飛び出して逃げた。
逃げる際に夏目の頭部をぶったようだけど、
これはわざとというわけではなく、逃げる動きの中で
たまたま当たったんだろうなぁ。
「…痛…」
頭を押さえてうつぶせる夏目の下に、
どろんと姿戻した先生が駆け寄る。
「このアマちゃんめ。
逃げられたではないか追うぞ!立て!」
キツい事いってますが、夏目を傷つけられたから
怒ってるんでしょアナタ。
駆け寄った時、冷や汗タラリと流してたし。

「!ああ!」
夏目は立ち上がる。
もちろんこんな所でへばってるつもりは無いようです。
空を飛ぶ黒い影を追う。上空を飛んでいたソレがぐらりと
体勢崩して森に落ちました。
「言っただろう、あれはかなり弱っている。
そう先が長くないから私も放っておいたのだ」
先が長くないから魚や人を食えば
力が戻ると思ったのだろうと先生は言う。
それを先に話さなかったのは、わざとですか先生。
わざと、なんでしょうね。

柴田も公園に来ていました。
ベンチに腰掛けて溜息ついたり、拳をぐっと握ったり。
通り掛かった同級生の女の子が、
こんな暗い公園で何をしているのかと訊ねる。
会いたい人を探していて。
待っていたら来ないかと思って。
柴田の思いは純粋で、
村崎を慕う気持ちを隠したりしない。

「そういえば校門の所にいた子。深刻な顔してたよ、
会ってやったら?友達なんでしょ?」
言われて柴田は夏目を思う。
『信じてくれ柴田』
真剣な瞳で訴えた彼のことを。
「-…違う。むかし信じないでいじめてた奴」
昔は信じてなかった。だからいじめた。
でも今は?
夏目の言ってる事が本当だと、
分かっているからそんな顔になるんでしょ?

-…崎 村崎

自分を呼ぶ声を夢に見てた村崎が眼を覚まし、
己の手を見つめる。
夢の中で手を繋いでいたのだろうか…柴田と。
愛しそうにぎゅっと握る。
そう、貴女も柴田の事を…なんだね。

倒れて眠っていた村崎には、マフラーがかけられていた。
夏目のです。ほんと優しいよね、夏目は。
村崎が身体を横たえているのは、大きな山藤の根元。
腐って倒れたそれが妖の正体のようなものらしい。
生気ももうほぼ残っていないと先生の言葉を
夏目が厳しい顔で受け止めている。

夏目のマフラーを乱暴に投げて返す村崎。
倒れて後は朽ちるばかりだと話を続ける。
「う…」
つらそうな村崎を心配し、夏目が手を伸ばすが
触るなと拒まれる。
「-下等な人の子など。触れたら食ってやる」
挑戦的な村崎の眼にも、夏目は労わるような眼を向け、
食ったら元気になれるのかと訊く。
それは村崎にも分からないらしい。
ただ消え行くのを待つよりは、残りの力を使って人に化けて
食らってやろうと思ったらしい。

少しでも長らえるかもしれないと思っただけ。
力が弱くて人の形をとったもののひどく疲れて
何も出来ずに座り込んでいた。
そんな彼女に柴田が声をかけたわけだ。
いいカモが来たものだと村崎は思った。
けれど疲れて食いつく力もないから、
三日後また来いと言った。
「三日後、馬鹿なその人間はまんまとやってきた」

夏目は村崎の話に付き合おうと、彼女の隣に座る。
先生も何も言わず寄り添ってます。

約束どおりやってきたその人間は、
表情がころころと変わり、とてもお喋りで、
食いつく暇がなくて…。

「-だからまた会おうって。
…いつまでも、何度会っても、
楽しくて、
ちっとも食べるひまがないの」


片膝抱えて、ゆっくり彼女の話に耳を傾けてる夏目。
それはまるで、女友達の恋バナに付き合ってるみたいな、
穏やかでほんのり温かい空気が感じられる。

本当は昨日の夜、柴田が公園に来たことを村崎は打ち明ける。
真っ青な顔をして、何度も何度も彼女の名を呼んていた。
けれど村崎はまだ手だけしか形をとれず茂みから腕だけだして
応えたようだ。
その腕を見て、恐らく柴田は確信したでしょうね。
腕しか見せないなんて…いかにも人ではないモノ、でしょう。

一瞬凍ったような表情を見せた柴田が、
「-どうしたの柴田こんな時間に…
…おばけでも出たらどうするの」
村崎にそんな風に言われて、表情を崩すんだ。
そして応える。悟ったような顔で、
「平気だよ」
と。
これがまた…キュンと来ます。

少し散歩して話さないかと柴田が提案する。
前に行った川縁の丘の枯れ薄(すすき)がきれいだから。
行きたい!と声を弾ませる村崎。
でも今日は具合が悪い、風邪をひいてるからまた他の日に
と言われ、柴田は切なげに微笑んだ。
村崎の手を掴んで、
「-ああ、約束だぞ村崎」
ギュッと握ったその手は、人のモノとは思えぬ温度を彼に伝え
それを否定するように更に強く、柴田は握り締める。
「ええ、約束」
さっき目覚めた村崎が、自分の手を見つめて握り締めたのは
この時の柴田の熱が、強く握られた感覚が残っていたからですね。

苦しみ出した村崎に、焦って魚が必要なら取ってくるという夏目。
ほんと優しいよキミは。そしてお人よし。そこが良いのだけど。
身体を支えようと夏目が手を出したのを見て、
離れろと先生が警告する。
「触れたら食うんじゃなかったのか?」
そうでしたね。

そうしてやろうと思ったけど無理のようだと村崎が言う。
「こいつは柴田の友人だ。
-食ったりしたら柴田に嫌われる」

もぉこの辺りから涙腺緩んできましたよ…。

夏目は村崎の気配が弱って消えてしまいそうだと感じる。
明日ぐらいまで持つと思ってたがもう時が近いようだと
村崎も悟る。
「-まぁもったほうだな」
…先生は冷静ですね。

「…本当はとっくに
…とっくに
柴田を食うのはあきらめていた。
…でも、
会うのはやめられなかった」

村崎はもう消えてしまう。
夏目は柴田を呼んでくるから待ってろと駆け出す。
そんな夏目を止めて、すまないと謝りつつ、
どうか願いを聞いてくれと村崎が頼む。

夏目は柴田を見つけて声を掛ける。
公園のベンチに居ると、アタリをつけてたようで。
やみくもに探して見つかるわけでもないし
多分自宅とかも知らないだろうしね。

村崎は会うと未練が残るからと別れの挨拶と心をしたためた
手紙を夏目に託していた。
それを柴田に渡そうとしますが、村崎から預かったという
その言葉に柴田が逆上します。
何でお前が村崎に会ってるのか、と。
「どこにいるんだ。ずっと公園や二人で行った辺りを
探したのにどこにも姿が見えなくて…
本当に会ったのか!?夏目。何でお前には会えておれには…」
柴田の怒りが辛いです。
もうそれこそ必死に探したんだろうと想像も付く。
でもね、お前に会えておれに会えない、
それこそが答えだよね。
そこに居たとしても、夏目には見えて柴田には見えないモノ、
なんだ、彼女は。

今は言い争ってる場合じゃない。
夏目はとにかく村崎からの大事な手紙なんだと柴田に押し付けます。
開いて読んだ柴田は
「…何だ、これ」
青ざめた顔で問う。きっと声は震えているじゃないかと、
これまた勝手に脳内で妄想。
「…むかしお前を信じなかったからか?
強引にまきこんだからか?
だから…こんなラクガキ…からかっているのか…?」
柴田が見せた村崎の手紙には墨で描かれた象形文字みたいなものが…
確かに落書きにしか見えない代物でした。

妖に人間の文字書ける筈も無いわなぁ。
当然妖文字なわけで。
違うと夏目が弁解するも、
もう構わないでくれと柴田は手紙をくしゃりと握る。
それを見てハッとした夏目は、
手紙を握る柴田の手を両手で止めた。
「おれのことは信じなくてもいい。
でも、この手紙だけは持っていてやってくれ」
夏目のただならぬ勢いに、柴田は愕然とする。

それでも離せと言わんばかりの怒った顔で、
夏目の腕を振り払い、手紙を握り締めたまま背を向けて歩き出す。
しばし歩いた所で立ち止まり、もう一度手紙を開いてみた。
やっぱり落書きにしか見えないその手紙。
「こんなもの読めるわけ…」
そうぼやいて手紙に手を当て眼を閉じる。
すると、トクントクンと何か伝わってくるような気がして
眼を見開く。

「夏目」
柴田は夏目を追いかけ、呼び止める。
「教えてくれ、村崎は今どこにいるんだ」
村崎はもう消え行く身、それは口に出せないけど、
多分それがあるから夏目は躊躇う。
でも柴田は…
「お願いだ。会わなければいけないんだ。
やっぱり読めないし、何書いてあるかわかんねぇけど
村崎が会いたがってる。それはわかるんだ」
頬を染めてそんな風に叫ぶ柴田に驚いた夏目が
ニッと笑う。
「わ、笑うな。自惚れで言ってると思ってるんだろ」
なかなか面白いですね、柴田。ふふふ。

夏目は森の奥へと柴田を連れて行く。
でも辿りつく前に、村崎は姿を現していました。
嬉しそうに駆け寄る柴田に、
「-だめね来ちゃうなんて。
遠くへ行くからもう会えないって
書いたでしょ?」
あれはそう読むんでしたか…。
「-でも約束だったわね。
行きましょう柴田。連れていって。
いつもみたいに」
あぁもぉ視界が滲んで困ります~。

-村崎は キラキラと光っていて
 輪郭がゆらゆらと揺れて

 柴田はもう分かっているんだ


しっかりと手を繋いで川縁を走る。
枯れ薄が綺麗だから見に行こうと約束した川縁を。
村崎は嬉しそうに、綺麗に微笑んで、
「柴田」
透けてやがて大気に溶けて行く。
柴田は消えた気配に立ち止まる。
「ありがとう」
それが村崎の残した柴田への最後の言葉でした。

ねぇ柴田、村崎は最後まで笑っていたよ。
キミと居られて、楽しかった。
幸せだったんだよ。

柴田は村崎の消えた場所に立ち尽くし、やがて眼をこすって
ばたんと草むらに身体を投げた。
後ろで見守っていた夏目が
「柴…」
声を掛けようとしたら、
「…ごめんな。ごめんな。夏目。
ひどいこと言ったのに。
…最後まで付き合ってくれて
ありがとうな夏目」
夏目、やっぱり彼は悪いヤツじゃなかったね。

-こうして 村崎は遠いところへ登っていき
 静かに二人と一匹で 見送ったのだ


「-おい夏目」
「え…?」
「このことは絶対に誰にも話すなよ」
「-え?」
「おれが泣いたってことだよ」
顔赤くして怒って冷や汗流してる柴田、
なんだか可愛いですね。
夏目が誰に話すっていうんでしょ。
柴田を見つめる夏目の顔が優しいね。
「-ああいいよ」
「何だその返事。スゲーなまいき」
ははは。

-小さい頃 本当は友達が欲しかった
 人であろうと妖であろうと
 それはこんなにあたたかく
 僕の心に灯るのだ


妖であろうとと言う所で、夏目の手がニャンコ先生の頭の上に
あるんだよね。ふふ。

やっぱり切なくて胸がきゅっとして、じわっとクル、
でも悲しいだけじゃない、温かさの残る物語でした。
とっても緑川先生らしい、良い話。

「夏目友人帳」は今時の漫画に比べたら、ほんとに絵も素朴で
描き込みも少なく、読み手に想像を委ねるカットの多い作品です。
委ねられちゃうから、色々想像しちゃうから、
こんなに感想が長くなるんだけどねっ!緑川先生!!
(いや恨んでるわけではござらんが)
ほんと素朴ですから、パッと見、
人の眼を釘付けにする感じではありません。
でも物語はほんと良い。
絵に惹かれないと思われる方も、是非読んで欲しいですね。
アニメ人気で、多分原作もかなり人の手に渡ってると思いますけど。

ぺらりとめくった所に書き下ろしカットがあるんですが、
ファストフード食ってる夏目と柴田ですよ。むふふ。
柴田の方にはハンバーカーの包みが食ってる分と合わせて
3つとポテトの大。ドリンクもロング。
夏目が飲んでるドリンクはMサイズってところかな。
ハンバーカーも一個だけ。
恐らく平均的な高校生男子の食欲は柴田が正しいでしょうね。
夏目はあまり食わない印象だな。
だからもやしなんだよ。
でも小さい頃から食べる事も遠慮して、
胃袋小さいのかもしれんとか想像してみる。

椅子の下ではニャンコ先生がポテトの小を食ってます。
柴田はドリンクを掴みがてら、指が夏目を差していて
顔もちょっと文句言ってそうなんだよね。
夏目はしれっとしてる。
「だいたいお前はさぁ…」
とか言ってそうだな。

西村とも北本とも田沼とも、ちょっと違った毛色の友人。
良いじゃないですか。
柴田の存在も、また刺激になるんじゃないかと思います。
 
良かった~っ。連休中に【偽りの友人の章】前後編とも上げれた♪
続く【月分祭の章】は本誌では前中後編、三回に分かれておりました。
多分私のペースもそうなると思います。
また今度の土日あたりになるかなぁ。
しばしお待ちくださいませ。

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橘 瑞来

Author:橘 瑞来
ここ数年、仕事と体調が
落ち着かず
ブログ更新はまばらです💦
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本宅notresは
2014年5月8日を持ち
閉鎖いたしました。


音楽、アニメ、ゲーム、
声優サン好きで
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ONE OK ROCK。
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