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「薄桜鬼」#16【誠心は永遠に】土方の想いが痛くて…。

切なかった…。
というか、苦しかったよ、16話…。


ついに近藤との別れとなりました。
前々回、あまりにムカついて
近藤の事、ぶつぶつ言ってた私くしですが…
彼、今回は反省して良い人に戻ってましたな。

それでも、彼のこの先を思って胸が痛むという
わけでは無く、
土方の張り裂けんばかりの思いが、
見ていて、声を聴いていて、凄く伝わって来て、
本当に痛かったです。

土方の思いに相当揺さぶられて、目が自然と潤んだよ。
三木眞さんの演技が、
また素晴らしくて!

こういう役どころ、ほんと上手いですよねぇ。
ロックオンの時も心情滲む台詞でヤラれましたが、
良い演技してくれて、演技ゆえに泣かされる
これは理想ですよね。

あぁもちろん、演出や作画の出来も重要で、
こういうシーンは特に、そっちも頑張ってもらわないと
駄目ですけどね。

薄桜鬼は、引きの画は段々酷くなって来て笑えるけど、
キメて欲しい所は頑張ってるから私はヨシとしています。
他のアニメより画が繊細ですからね。
全部リキ入れてたら間に合わないんじゃないかと
素人考えで思いますので。


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薄桜鬼公式サイトより。

あらすじ
初めて敗戦を経験した近藤は、意気消沈していた。土方は江戸
に残っていても、戦いの機会を得られないと考え、会津へ向かう
ことを提案する。新たな隊士を募り、市川で彼らに新式装備の
演習をさせる中、流山に移転した近藤たちは、新政府軍に取り
囲まれてしまう。


アバン。

慶応四年三月 江戸。
蒼く綺麗な月が浮かぶ夜。
寝静まった町を一人行くのは山南。
そしてそんな彼の後を付けているのは
斎藤です。
アップの顔が綺麗。
眼が特に美しい。

月に雲が掛かり、灯りの無い路地では
山南の姿は闇に隠れる。
再び月が顔を出した時には、
道の先に居た筈の彼の姿は消えていた。

辺りを見回す斎藤の耳に、呻くような声が届く。
山南が辻斬りした?!
と思ったが、イッちゃってる羅刹のよう。
捩れた腕から血を滴らせ、
それでも向かって行く相手は…誰?
おぉ天霧じゃないか。
振り下ろされた刀を、彼は両手で挟んで止める。

羅刹は捩れた左腕を自力で戻し、天霧の首を掴む。
求めているのは血。
らんらんと眼を光らせて、血をくれと訴える。
もはや話の出来る状態ではない。

天霧が両手で挟んでいた刀をパキン折る。
ちょっ!天霧ったら!
そんなまるで、カッターの刃を
パキンとやるみたいにぃ~!
 

羅刹は忍者みたいにバック転で後ろへ飛ぶ。
着地した所で刀を抜いて天霧に向かおうとしたその時、
後ろからザックリ右手を落とされました。
飛び散る血越しに見える斎藤の顔がまた美しい。

痛がり蹲った羅刹にとどめを挿すべく
斎藤は、頭上に刀を構え、ハッとする。
羅刹の左腕が指の先からサラサラと灰になって
こぼれて行く。
それはやがて恐怖に歪み叫ぶ顔にまで及び、
サラサラと灰の涙をこぼしながら崩れて行った。

全て崩れ落ちた後に立ち上る蒼い炎
綺麗な蒼だ。
でもこれって、まるでヴァンパイアだな。
「MOON CHILD」とか思い出すよ。

唖然とした顔でそれを見つめる斎藤に、
「貴方に助太刀頂くとは」
天霧が声を掛け、
かたじけないと頭を下げる。
この人、堅いもんね。
堅い人には堅い相手をちゃんとあてがっています。
左之には匡、斎藤には天霧。
似た空気を持つ相手。

今の羅刹は、綱道が作った土佐藩の羅刹だそうだ。
先月土佐藩邸から脱走した者が
江戸市中で辻斬りをしていると噂があり
天霧が事実確認を進めていたらしい。
「見つけ次第抹殺せよとの
藩命であったが
…既に寿命だったようだ」

そう言いつつ眼を閉じ、手を合わせてる天霧。
基本、良い人だよね、この人。
常識人だし。

「寿命?」

寿命があるというのは、初耳でした。
天霧によると、
羅刹の力は神仏からの授かり物ではなく
自身の体に秘められている、本来数十年かけて
使い果たしていく筈の力を借りて居るに
過ぎないのだそうで。
「つまり力を使えば
命が短くなるということか」
「そういうことだ」


「…今の羅刹が灰となったのは寿命がつきたから…」
斎藤が頭にインプットすべく
独り言で呟いた言葉にすら
「うん」
と返事を返す天霧が
なんか可愛くないですかっ?

斎藤が灰を見つめ、眼を眇める。
いやーん斎藤も羅刹なのにぃ~っ、
天霧ったら知らないから彼にそんな事言えちゃうのねっ! 
なんてジタバタして、ハタと気づいた。
それ違う。この斎藤は羅刹になってないじゃん。
羅刹になったのはお前の斎藤だろ。 

…あ~、焦った。
イカンなぁ、
今、同じ辺りやってるものでね。
斎藤ルートで。
ごっちゃになる。

斎藤が眼を眇めたのは、土方や平助、山南を思ってのこと。
いや…主に土方でしょうね。

天霧がこれにて失礼と、
礼儀正しく頭を下げて背を向ける。
そして一言付け加える。
「羅刹になったお仲間にも
お伝えなさい。
新選組にも血を求め
彷徨ってる者が居るようですし」

うっわー、山南が影で聞いている。
そしてやっぱり貴方、血を求めて彷徨ってたのね…。

毎度飛ばせないOP。
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アイキャッチは尾行中の斎藤。
うんうん、この顔良いねぇ。
 斎藤らしい顔。

五兵衛新田、金子邸。
今はここに身を寄せているのね。
千鶴がお茶を持って障子を開けたら、
山南が土方に食ってかかっていた。
羅刹隊の増強を中止しろと言われたみたい。

「今後、羅刹隊の隊士を増やすつもりはねえ。
今いる人員でなんとかしてくれ」

左之と新八が抜けた今、隊の増強は急務の筈だと、
山南は納得がいかない。
あ…俯いて聞いてる平助の顔が可愛い。
ゴメン山南、視線がそっち行っちゃった。

兵力の増強だけなら、羅刹隊を増やすのがてっとり早い。
でも羅刹には重大な欠陥がある。
「羅刹の力の源は、本人の命そのもの。
つまり、力を使えば使うほど寿命が縮む」

これには平助も、顔を上げて土方を見る。
山南は忌々しそうに斎藤を見ました。 

やむを得ない時を覗いて力は使わない方が良い。
そんな会話を廊下で近藤が聞いています。
だったらなおさら研究を進めるべきだろうと、
山南は引き下がらない。
「その欠陥を補う為にも、
羅刹となった君の為にも!」

「副長命令だ!」
被るように土方が叫んで押え付ける。
「羅刹の研究は中止!」
あぁ、生きがい奪われちゃったね山南。

そして今後のこと。
このまま江戸に駐屯し続けるのは難しいってことで、
土方は新選組を会津へと決めたようです。
「会津の殿様なら、俺らの力を無駄にはしねぇだろうからな」

まず、ここで隊士を募り体制を整えなおす。
新兵が増えれば、山南、平助と羅刹隊は駐屯が難しくなる。
そこで彼らは明日にでも、宇都宮経由で、
先に会津に向かわせる。
平助が承諾すると、冷たい表情のままだった山南も、
「しかたありませんね」
しぶしぶ了承する。

廊下に出た斎藤は、廊下の角を曲がっていく近藤の後姿に
眼を留める。
「あ、どうしたんだ、一君」
平助が一君って呼ぶの、可愛いね。
なんでもないと返したけど、きっと分かってるよね。

お茶が温くなったから入れなおしてくると立ち上がった千鶴。
「いやこれでいい」
言うが早いか湯のみを掴んでぐいっと飲む。
なんか…もう夫婦みたいだな。 

「新八と原田が離隊した今、
隊の増強は急務、か。
まるっきり正論だ。
返す言葉もねぇよ」

あ…堪えてるのか。
でもそれを千鶴にこぼすとはね…。
やっぱりもう夫婦…げふんごふん。

この「返す言葉もねぇよ」の言い方が良いな三木眞さんっ。

俯いて思いつめたような千鶴がお願いがあると言い出す。
「ん、なんだ?」
あらあら顔の表情と声がばっちりだね。 

ねぇ土方、貴方今厳しい怖~い顔して外を見ていたんだよ。
なのに…分かってる?
千鶴のお願い、なんて声に、
表情がサッと変わるんだ。
ちょっと驚きつつも、千鶴の次の言葉を
受け止めようとする顔と声。
もう気持ちが見えちゃってますねぇ。 

「もう羅刹の力を使うのは止めてください」
「なんでお前にそんな事を指示されなきゃなんねぇんだ」
もぉ!指示とかじゃないでしょ。
千鶴が言いたい事も、分かってるでしょ?

土方は千鶴が居なければ、風間とあんな戦いをする必要もなく
羅刹になる事も無かった。
うん、まぁそうだよね。
でも彼は否定する。自分の意思で変若水を飲んだのだと。
「お前がつまんねぇことに
思い悩む事はねぇよ」

くーっ優しいじゃないかっ。

土方がそう言うから、余計に千鶴は辛くなる。
「羅刹になんてなりたくなかったって、
本当の気持ちを言ってください!」

まじまじと千鶴の顔を見ていた土方がふっと笑う。
「敵わねぇな、本当に」
千鶴のそういう所は、江戸の女だと思う土方。

彼は両親を早くに亡くし4つ上の姉に
面倒を見てもらっていたらしい。
「お前の喋り方が、
その姉貴に少し似ててな。
身内に叱られてるみたいで
言う事を聞かなきゃなんねー気に
させられちまう」


斎藤が天霧から聞いた話が事実なら力を使わなければ
寿命も縮まない。
「だから、心配するな」
うわっいいなー、千鶴の頭に手~っ!! 

千鶴も赤くなってますね。
「もう一杯、茶をもらえるか」
土方がそう頼み、千鶴がはいと返事をした時、
突然土方が苦しみだした。
ハッと千鶴が気づく。
「血ですか?」
土方の髪がみるみる白く変色した。
千鶴は床の間に置いてあった土方の刀を取り
指の先を斬ろうとするが、苦しそうな声をあげながら
土方がその手を掴んで千鶴を廊下へと追いやる。

「どうして!?血を飲まなければ苦しいんでしょう?」
「いいから!お前はさっさと出て行け!」
「でも!土方さんっ!!」
「行けと言ったろう!さっさと行け!」
苦しみに耐える土方の声は続き、千鶴は耳を押える。
廊下の先で近藤がそれを聞いていますね。

冷や汗を垂らしながら、耐え続けている土方の精神力が凄い。
見てられないよ…。
平助が置いていった薬を思い出し、引き出しを開ける。
震える手でそれを掴み口に運ぶ。
水も無く飲んだのでむせている。
でも効果はあり、髪はすぐに黒へと戻りました。

こんな苦しみをこの先何度彼は味わうのか…。
無理せず、千鶴のをかぷっちゅーして下さい。
彼女なら傷跡もすぐに消えるから、心配御無用。(あ)

慶応四年四月二日。
新選組は下総流山の造り酒屋、長岡屋へと陣を移した。
斎藤は集まった新兵達を率いて新式兵装の訓練の為
本隊とは別行動をとっていた。

千鶴が近藤にお茶を運んで来た。
近藤は三国志に清正記、水滸伝など軍記ものを
読み漁っていたようです。
暗唱出来るくらい読み込んだらしい。
なんかもう…既にフラグがビシバシな感じですね。

子供の頃は立派な武将になって自分ではない誰かの為に
戦おうと思っていた近藤。
「しかし、望むだけでは
名将には成れんのだなぁ。
それに気づくのが、ちと遅かった…」

しみじみしちゃってますなぁ。

さこに土方が上がってくる。
「すぐ逃げる準備をしてくれ!
敵に囲まれてる」
えっと息を飲む千鶴の後ろで、近藤の顔が険しくなる。

敵の数二、三百。
今からでは斎藤を呼び戻す時間も無い。
土方は島田に千鶴と近藤を託し、一人でなんとかする気です。
「そんな!いくら土方さんだって無茶です。
昼間で体調だって良くないのに」
「やって見なきゃ分かんねぇだろ」
これには
「待って下さい!」
敵は銃を主体とした部隊だと島田も止める。

そこで近藤が椅子から立ち上がった。
顔が随分穏やかです。
「トシ、お前が行くことは無い。
俺が相手の本陣に行こう」


「何言ってんだ近藤さん。
アンタじゃみすみす死にに行くようなもんだ」
「もちろん新選組の近藤とは名乗らんよ。
俺たちは旗本で、この辺りを警備している鎮圧部隊だといえば
お前達が逃げる間の時間稼ぎくらい出来るだろう」
そんな話、すぐバレるに決まってると土方が反論。
仮にそうだとしても、自分は大名の位を持っている。
簡単に殺されたりはしないと近藤が返す。

「甘めぇよアンタ!
旧幕府から貰った身分なんざ、
奴らには毛ほどの価値もねぇ」

そうだよね。 
「…俺なら、心臓を貫かれねぇ限り
死ぬ事はねぇ。
時間を稼ぐなら俺の方が適任だ!」

土方の必死っぷりに、見ていて胸が痛くて痛くて…。

「ダメだ、お前がなんといおうと、
俺が敵の目をひきつける」

近藤はさ…もう死にたいんだよね。
甲府での敗戦からずっと、死に場所探してるんでしょう?

「もう決めた事だ、トシ」
「ふざけんじゃねぇ!!大将のアンタが居なくなって
どうするんだ!
俺は、アンタの首に縄を付けてでも逃がしてみせる!
アンタの身体はもう近藤勇一人のモンじゃねぇんだ!」
「ならばこれは命令だ!」
そう来ましたか…。
「土方副長!駐留している隊士達を率い、
市川の部隊と合流せよ」


信じがたさに固まった土方の、瞳が小刻みに揺れる。
「俺に命令するのか…アンタが…
何、似合わねぇ真似してんだよ…」

さっきまでの威勢は何処へ行ったのか、
土方の声があまりに弱い。
それに対して近藤の声は、やけに穏やかだ。
「局長の命令は絶対なんだろ?
隊士達には切腹や羅刹化を命じておいて
自分だけは特別扱いか?」

近藤は島田に土方と一緒に逃げるよう指示を出す。
敵が押し入ってからでは自分が投降する意味が無くなる、と。
島田もしばし迷い、瞳を揺らしていたが、
心を決め、土方に行きましょうと声を掛ける。
土方は…歯を食いしばり、ずっと小刻みに震えてる。

「なぁトシ、
そろそろラクにさせてくれ。
俺を担ぎ上げる為に、
あちこち走り回って
終いには羅刹にまでなって、
そんなお前を見ているのは辛いんだ」

「俺は…俺のして来た事が…
アンタを苦しめてたのか?
侍になってお上に仕えて、
そうすりゃアンタが一緒に
喜んでくれると思って…俺は…」


土方も近藤大好きなんだよね…。沖田同様…。
変な意味じゃなくて、男が男に惚れて、
この人の為に!ってのは、あるんだよね。
男気の強い人なんかは特にさ。
こういうのって、女には無い感情で、
女には理解されにくく誤解を生む部分でも
あるんだと思う。
あぁBLはBLで、置いといてね。
それもあるにはあるんだろうけど、
そうじゃない男同士の関係があるって話ね。

私は一応女なんだけど、
でもなんとなく、理解出来るような気がするんだよ。
それと共に興味があるんだ。
ちょっと羨ましい…とも、思うんだ。

「すまん。お前をそこまで追い詰めたのは、俺だな」
追い詰めたとか、言ってやるなよ近藤。
追い詰めたんじゃない、
土方がそうしたかったんだよ。
アンタを喜ばせたかった。
アンタの喜ぶ顔が、彼はただ見たかったんだ。

眼をギュッと閉じて
込み上げてくる感情を抑えていた土方が
断ち切るように顔を上げた。
「局長命令なんだな!」
「うん、そうだ」
近藤の落ち着き払った顔が、
憎らしくさえ思えたよ。

土方と島田は隊士達に指示する為、そこを後にする。
ここで待つよう言われ、残った千鶴に近藤は逃走資金を渡した。
土方には自分から言っておくから、すぐに出て松本先生でも
頼れと近藤は言う。
まぁそうだよね。千鶴一人ならば、危険なく逃げれる。
彼女の事を思うなら、それが正しいだろう。
でも、千鶴がそれに頷く筈もない。

「いいえ、私は土方さんと共に行きます」
こんな時に笑顔だよ。
そう、もう土方ルートですもの。
大切な伴侶を一人にさせられませんわよねぇ。
もう片時も離れる気、無いよね千鶴。

そんな千鶴の顔をまじまじと見て、
「そうかトシの小姓が板についたな」
小姓、ね。はは。
近藤に、一緒に逃げましょうと今更言い出す千鶴。
君ねぇ…それが無理だから、
土方と近藤が囮役の取り合いをしたんでしょうが!

近藤がもし逃げたいと言えば、土方は羅刹になって
数百人の敵を相手に命がけで闘うだろう。
「羅刹の力を使えば、
トシの寿命はドンドン縮んでしまうんだろう?」

ハッとする千鶴。
あの時の会話を聞かれていたと、悟ります。

「アイツの命と引き換えに
今の俺が生き延びるわけにはイカン」

今の俺、ね。
道を間違える前の貴方ならまだしもって事ですか。
「そう悲しそうな顔をするな。まだ俺にだって、
敵の目を引き付け、仲間の為に囮になるくらいの事は出来る」
そして近藤は千鶴に大切なものを託す。

「雪村君。トシの事、宜しく頼む」
千鶴に頭を下げました。
さっぱりとした顔でまっすぐ自分を見る近藤を、
涙いっぱいの眼で見つめ、
彼の為に微笑もうとしたんだよね、千鶴。
でもどうしても上手く笑えなかったね。

最後の別れで向き合う土方と近藤。
本当に良いんだなと訊く土方に、武士に二言は無いと
近藤は返し、皆の事を頼むと締めくくった。
「アンタは酷でぇ男だなぁ。
最後に重てぇ荷物を
俺一人に背負わせて」

後に残る者の方が、大変だし辛いよね。
史実の土方氏に対しても、私はそう思っていたよ。

「すまん」
あっさり謝られて、
「敵わねぇな」
頭に手をやる土方が幼く見えた。
そんな彼の瞳は、また揺れている…。
それでも島田に指示を出し、先に行かせ、
最後にもう一度振り返って、近藤の顔を見る。
黙って頷く彼を見つめて、また綺麗な瞳が揺れる。
「行くぞ、ついてこい」
千鶴に声を掛けて、裏口から外へ出た。

平静を装えば装うほど、行き場を失った感情が
内側で膨らんで行くもの…。

先に脱出した島田らが早くも敵に囲まれて何者かと問われていた。
それを土方がいきなり斬りつけました。
「運が悪かったな。
今の俺は虫の居所が悪いんだ」

 悪いも悪い、最悪ですよね。

「何者だ!貴様ら」
敵は思ったより多かったようです。
騒ぎを聞きつけて近くにいた一行もこちらに近づいて来る。
土方は島田に隊士達を託して逃がすと
その場で咆えるように叫び、敵へ向かって走る。
「ダメ!土方さん!
その力を使っては!」
「うるせぇ!黙ってろ!!」

相手は銃を持ってますし、
当然土方は途中で羅刹化し突っ込んで行った。
文字通りの滅多斬り。もう自棄ですよね。

そんな土方の身体に銃弾が何発も打ち込まれました。
胸に当てた手に付いた血を眺める土方。
「これが銃の痛みか。
思ったよりたいしたことねぇな。
あの人の痛みに比べりゃ全然な!!」

土方…。

狂ったように敵を斬り捲る。
もう止めて…どれだけ斬っても、きっと気持ち収まらない。
貴方が斬っているのは
敵じゃなく自分でしょう

彼をあそこに残して来た自分が許せない
そんな自分はあり得ないよね。
だけどそれは近藤が望んだ事だから…。

ぐしゃぐしゃな気持ちが伝わってくる。
貴方のその乱れた剣から
痛い…痛いよ、土方…。

千鶴が土方の所へ辿りついた時にはもう敵は全て
動かぬ骸となっていた。
「島田達は、逃げ切れたか」
沈む陽が綺麗で余計切ない。
土方の背中が痛々しくて、見ていられないよ。
恐らく…と応える千鶴に、今のうちに先に行けと告げる土方。
肩が揺れています。

自分に近づく足音を背中で認め、
「何してやがる、さっさと行け!」
声を少し荒げる。
「すみません、その命令は聞けません」
「なにっ?!」
「邪魔にならないようにします。
だから、
今は傍に居させてください」


難しいところだよね。一人になりたい時もあるし、
そういう時にこんな事されるのは正直ウザイ。
でもこの時の土方は、あまりに危うい
一人にして置けないと思うよな…。

「俺は…何の為に…
ここまでやって来たんだろうな」

あぁ…やっぱ千鶴居て良かったんだな。
思いを吐露する相手が、土方には必要のようだ。

「あんな所で近藤さんを
敵に譲り渡す為か?」


近藤を押し上げて、本物の武将にしてやりたかった土方。
片田舎の貧乏道場の主と農民の子で、どこまで行けるのか、
試してみたかった。

あー、あの懐かしい画をここで入れますか。 

「俺たちは同じ夢を見てた筈だ。
なのに、どうして俺はここに居るんだ?
近藤さんを置き去りにして、
どうしててめぇだけ助かってるんだよ!
絶対見捨てちゃいけねぇ相手を見捨てて!
てめぇだけ生き残って!」


ああ…土方…。

千鶴はそっと土方の背に手を当てる。
「土方さんが近藤さんの事を
思ってるように、
近藤さんも土方さんに死んで欲しくなくて、
もっともっと生きて欲しくて。
だから、どうしても、
ああならざるを得なかったんだと思います」


敵に投降した近藤が、空に向けて
「トシ」と胸中で彼の名を呼ぶ。
それが土方の耳に届いて、彼は振り向いた。

もう切ない。切な過ぎる。
途中でED被るし、
まるで最終回な空気漂ってるよ…。
茜空に願ふ アニメ「薄桜鬼」第二期EDテーマ茜空に願ふ アニメ「薄桜鬼」第二期EDテーマ
(2010/10/06)
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次回予告。
土方が病んで行きそうで不安…。
とりあえず左之と匡が出るみたいだから、そこは楽しみだ。

◆グッズ

ぶははははっ。
ちょっとすみません笑ってしまった。

薄桜鬼 お守り 斎藤 -勝運守-薄桜鬼 お守り 斎藤 -勝運守-
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「ぬら孫」キャラでもあるんですよね、このお守り。
中の人的に、黒田坊の御守りもあるもので。
ちなみに黒田坊は「開運」のお守りなのよね。
鳥海さんは「運」なのね。

薄桜鬼 お守り 風間 -縁結び-薄桜鬼 お守り 風間 -縁結び-
(2010/12/11)
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風間が縁結びってのが笑える。

薄桜鬼 お守り 沖田 -健康守-薄桜鬼 お守り 沖田 -健康守-
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そんでなんで一番身体弱いキャラを健康守りにするんかなぁ。
嫌味?
「ぬら孫」の方は、鴆で、こっちは沖田。
本人に健康の守りあげなきゃって感じですが。


グッズ、続々ですね。
あと、座布団とか…

薄桜鬼 小座布団 原田と不知火薄桜鬼 小座布団 原田と不知火
(2010/12/18)
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手鏡とか…いろいろ出るようで。

薄桜鬼 手鏡 土方薄桜鬼 手鏡 土方
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おおっこれの羅刹版も出るんだな。

ほびーちゃんねる限定 ワンコイングランデフィギュアコレクション 薄桜鬼 新選組奇譚 羅刹Ver.ほびーちゃんねる限定 ワンコイングランデフィギュアコレクション 薄桜鬼 新選組奇譚 羅刹Ver.
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不明

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羅刹版か…。ちょっと微妙だな。
私は通常版で良いかな。
むしろ平助と左之の洋装を作ってくれよぉ。

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薄桜鬼 碧血録 #16 誠心は永遠に

テレビ版の 『薄桜鬼(はくおうき)碧血録(へっけつろく)』 を見ました。 (以下ネタバレです。まだご覧になっていらっしゃらない方はご注意して下さい) 流山にて   

薄桜鬼 碧血録 第16話「誠心は永遠に」

夜、一人で歩く山南さんを尾行していた斎藤さんはすぐにその姿を見失ってしまったものの、 近くの境内で羅刹と戦う天霧を目撃することに おお、こんなところで天霧と斎藤さんのやりとりが見られるとは~♪ ...

『薄桜鬼 碧血録』#16「誠心は永遠に」

「俺が相手の本陣に行こう」 真夜中に、山南の後をつける斉藤だったが、 その姿を途中で見失ってしまう。 だが、その先で羅刹と戦う天霧と遭遇するのだった。

薄桜鬼 碧血録 #16 「誠心は永遠に」

「近藤さんを置き去りにして、どうしてテメエだけ助かってるんだよ…っっ!  絶対見捨てちゃいけねえ相手を見捨てて、テメエだけ生き残って…っっ!」 こんな自分を責めまくる土方さんに千鶴は寄り添って「...

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橘 瑞来

Author:橘 瑞来
ここ数年、仕事と体調が
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2014年5月8日を持ち
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