「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#7【ほんとのお願い】うん、かっけぇんすよ、じんたんは。
今回も、仁太はカッコ良かったなぁ。
カッコ悪いんだけど、カッコ良い。
てか、堪りませんな。
自分が仮に、あの中に混ざっていたとしたら、
そら間違いなく惚れると思いますわ。
7話のタイトルは「ほんとのお願い」ですが
ロケット花火が、ほんとのお願いって訳じゃ
ないよね。
松雪達が思い出した、
あの日、芽衣子が相談しようとしていたことって、
なんだったんでしょうね。
それにしてもラストシーンは怖かった。
ゾクッとしたね。
美人だから余計迫力が…。
この先の展開が、とても気になります…。
注意:感想の文中では、彼らの名は
松雪以外は、下の名で書いています。
約一名、あだ名を書きづらい子がいるもので。
ぽっぽだけは、ぽっぽと呼びたい所なんだが…。
一応、統一ってことで。
カッコ悪いんだけど、カッコ良い。
てか、堪りませんな。
自分が仮に、あの中に混ざっていたとしたら、
そら間違いなく惚れると思いますわ。
7話のタイトルは「ほんとのお願い」ですが
ロケット花火が、ほんとのお願いって訳じゃ
ないよね。
松雪達が思い出した、
あの日、芽衣子が相談しようとしていたことって、
なんだったんでしょうね。
それにしてもラストシーンは怖かった。
ゾクッとしたね。
美人だから余計迫力が…。

この先の展開が、とても気になります…。
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注意:感想の文中では、彼らの名は
松雪以外は、下の名で書いています。
約一名、あだ名を書きづらい子がいるもので。
ぽっぽだけは、ぽっぽと呼びたい所なんだが…。
一応、統一ってことで。
あらすじは公式HP↓より。

第7話 「ほんとのお願い」
秘密基地に家出してきた「あなる」に「じんたん」は、
ずっと学校を休むことなんて出来ない、家出なんてずっと
続くわけがないと話す。それと聞いた「あなる」は
「じんたん」は昔と変わらないと告げる
えーと、「えっち、すけっち、わんたっちぃ~」で終わった前回
その続きですね。
秘密基地がすっかり鳴子の部屋になってるぞ。
洋服何枚持って来たのキミ。
「だってさー、やっぱり怒られたんだもん!
もう、なまはげかと思った」
なまはげって…。
家出してやると言ったら
出来るものならどうぞと言われたらしい。
んで売り言葉に買い言葉で、出てきちゃった、と。
「お前、これ…」
ウサギのぬいぐるみまで持参ですかー。
「これが無いと寝れないのっ!」
「このタオルは?」
わー、なんかそれ小学生時代とかに使ってたような
絵柄ですね。
それも無いと寝れないらしい。
「どんだけ安眠に飢えてんだよ」
落ち着いて考えろ、家出なんて続かないと宿海。
「学校にも行かないわけにはいかねぇだろうし」
「はー?アンタがそれ言う?」
そう言われて仁太がどう返すかと思ったら、
すげーマジ顔で、ちょっとドキッとしました。
「いいか安城、学校ってのはな、
一度休み出すと
面倒な事になるぞ」
経験者は語る、だな。
最初の一歩は気楽。
一日ぐらい休んだって変わらないだろう、と。
けれど変わらないからってもう一日、もう一日、と
積み重なって行くと…。
「気が付けばもう、自分は、まんま…って
こんな事、ホント俺が偉そうに言えたもんじゃ…」
とたんにトーンダウンする仁太ですが、
「そっか」
鳴子は納得する。
「そっか、そうだよね。
宿海凄いね。伊達に引きこもってない」
あはははは。
「やっぱり、宿海って変わんない」
そう、本質は変わってないんだよね。
「自分が大変な時でも、人の事ばっか考えて」
それは…ついさっき、仁太が芽衣子に対して叫んだ言葉
そう告げた言葉に間違いは無いけど、
苛付いてあんな風に怒鳴った事は、
後悔してるのよね仁太。
「俺はそんなんじゃねぇし。
めんまの方がずっと…」
仁太にしてみればついさっき実感した事だけど
鳴子にしてみれば、それは子供の頃の芽衣子の話、に
なるわけで食い違いが出ますよね。
松雪にも言われたんだが、いつまでも芽衣子に
囚われてるのは良くないんじゃないか、と鳴子が言う。
そんな事言われても、実際見えてる仁太には
今、現実の事だからさ…。
「お前…めんまの事信じてくれてなかったのかよ!」
見えてない人には、微妙でしょうな。
帰ろうとする仁太に、ちょっと待ってと動いた鳴子、
鞄に足をぶつけてバランスを崩し…
えーと…鳴子、それ…なんか…
仁太に迫ってますの図?
ちょっと男らしいよ。
男女の位置、逆やがな。
顔…近いね。むふふふ。
そこに帰ってきた鉄道。
牛丼の買出しに行ってたのね。
吉野家じゃなくて、牛野屋だって。
520円?けっこうするのね。
入ってきた笑顔と暖簾避けた手のポーズそのまま
しばし時は止まり…。
虫の鳴き声だけするのが笑えます。
お二人さん、
足の位置もけっこうキテますね。
どきどき。
「カネ牛撤退!!」
鉄道~笑える~。
これは違うと訴える仁太ですが、
いきなり起き上がるから鳴子がまたバランス崩して
…押し倒したよ、
やるな、鳴子。
「私のカネ牛~っ!!」
おい、色気より食い気かよ鳴子。
そら、ウサギのぬいぐるみも、コケるわな。
いよいよ日記を見ることにしましたか。
-俺の知らないめんまが
ここにいる。
俺の知らないめんまの想いが、
ここに…。
可愛い字だなぁ。
2月12日 くもり
今日はみんなとあそびました。
おもしろかったです。
毎日、日記の内容はそんな短いもので、
楽しかったか、面白かったか、それだけ。
芽衣子は作文苦手だったと仁太は思い出しました。
ちょっと違うのは、転んで痛かった日と、
仁太の母ちゃんとこ、お見舞いに行った日のこと。
みんなでぞろぞろ、よくお見舞いに行ったらしい。
それで芽衣子が提案した。
仁太の母ちゃん、早く元気にしてくださいと
神様に手紙を送ろうって。
「どうやって?」
「うーん」
あはは、皆、スルーしてるー。
と、鉄道が仁太の服の裾を摘んで止めた。
「じんたん、あれ!」
国体のポスター?
彼らが目に留めたのは、煙吐きながら
青い空目掛けて飛んでいくロケットの姿。
そこで仁太は思い出した。
花火を作ろうとしたことを。
日記をぱらぱらとめくっていくと、
芽衣子も書いていた。
みんなで花火をつくろうってきめました。
むずかしいとおもいました。
でもがんばります。
超平和バスターズ
ロケット花火に手紙入れて、神様に届けようって事に
なったらしい。
「おい!これじゃねぇか?お願いって!」
きっと、これに違いない。
あの時作ろうとして結局駄目だったから。
「俺の…母ちゃんの為に…」
しんみりとつぶやいて仁太の指が、
芽衣子の書いた文字を撫でる。
鳴子は、そんな仁太を、ちょっと辛そうにみてる。
それぞれの気持ちが、じわじわ漏れてますねぇ。
それが台詞じゃなく、描写で伝わるのが良いんだよね。
こういうのが、好きなんだ私。
芽衣子は一人部屋で待ちくたびれています。
ゲームやりつつ、
「遅じんたん、不良じんたん、
ハク(←?)じんたん…うわぁぁ」
あ、ベッドから落ちた。
頭打って痛い幽霊なんて聞いたこと無いぞ、芽衣子。
凄い格好だな、おい。
頭打った瞬間に、戻った記憶があるみたいで…。
ほんと、この幽霊は凄いわ。
風に揺れるレースのカーテン。
病室。
微笑む仁太の母ちゃん。
手が手前に伸びているのは
芽衣子の頭か肩に手を置いてる感じ?
芽衣子、仁太の母ちゃんと何か約束でもした?
なんて言ってるのか口が読めない…。
玄関の開く音がして、とたんに跳ね起きる芽衣子。
ベッドにちゃんと座って…
でもふと膨れ面になる。
「じんたんなんて、知らないもん」
あ、怒ってるわけね。
キリッとした顔で待ちますが、
ちっとも上がってきません。
首を傾げる芽衣子。ふふふ。
帰ってきて早々、仁太はインスタントラーメンを
作ってます。
「夜中にご飯食べると
ブタさんに成っちゃうんだから!」
仁太の背中に、ちょっと意地悪なトーンで声を掛ける。
「ブタに成るのはお前」
振り向かずに仁太が応える。
芽衣子が驚いて駆け寄り、鍋の中を覗くと
綺麗に掻き玉になった塩ラーメンが出来てました。
「健ちゃんラーメンは無かったからな。
餌付けでもして…機嫌取ろうと思っただけだ…」
ほっぺをぽりぽり。
もぉ…仁太、優しいんだから。
で、それを美味しそうに食うんだからもぉ~。
また塩ラーメン、食いたくなるだろうがーっ。
仁太、明日も学校行くらしい。
わざわざ宣言?
「だから…付いて、くるなよ」
ぶはははっラーメン咥えたまま、疑いの眼で見る
芽衣子の顔っ!笑える~。
仁太、汗たらたらですけど…。
「ん~~~」
パレるかと思ったらば、
「偉いっ!うん、うん」
仁太の肩をぽんぽん叩いて、
「ご褒美でぇす♪あーん」
おいおい。
照れて要らないと訴える仁太。
顔、赤いぞ。ふふふ。
「でも、もう変な事しちゃ、駄目だよ?」
変な事って?
あー、秘密基地。
作画ほんと綺麗だなぁ。
夏の昼間の日差しって感じも出てるしさー。
えー、松雪や知利子まで学校さぼった訳?
すげぇな皆。
放課後?
いやでも陽は高かったような…。
仁太が制服着てるのは、芽衣子を騙す為です~
突っ込まないでやって、知利子。
花火の火薬取り扱いは、火薬類取締法において
18歳以上で国家資格を持っていないと行えない。
松雪が画面に指を滑らせる。
高校生で、スマフォですか。さすが坊ちゃん。
玩具花火の括りなら、なんとかなるようだが
それもライセンスが必要。
松雪、説明ありがとう。
おや、知利子ったらタイヤに座ってるの。
なんか良いね、その図。
皆ガッカリしてる。
そうだよね、普通火薬扱うなんて資格要るよね。
そういえば昨日掃除していたら見つけた物があると
鳴子が取り出したのは…。
てか、それモロゾフのアルカディアの缶じゃないのっ!
再現率がすげぇ。
花火の作り方を書いた紙。
ほぉんと、鳴子ったら物持ちが良いのな。
花火をたくさん集めて、火薬をバラバラにして
1つにまとめ、トイレットペーパーの芯に入れる。
「怖ぇ、ガキ、怖ぇ」
って鉄道、これアンタ達が書いたのよ。
「でも…昔は、これでイケると思ってたんだよな」
こんなでも、本気で飛ばせると思ってた。
祭りで見るのより凄いのを飛ばせると思っていた。
「高校生なんてよ、えれぇおっさんに見えて
なんだって出来るようになる気がしてたけど…」
実際は、子供の頃の方がなんだって出来た。
そんなもんですね。
「とりあえず、なんとか出来ないか、
方向性を探る…って言っても、
そんなの無理だろ。
どう考えたって」
帰宅途中、松雪は現実的にそう言う。
これだけやって、これが仁太の言う
芽衣子の願いじゃなかったら
ただの徒労だとぼやく。
まだ言い方にトゲあるなぁ。
「なぁ宿海君。
お前んトコに居るめんまに
ちゃんと確認したのか?」
仁太は足を止め、
「本人に…
本人に確かめるのが
怖いのかもしれないな…」
仁太はマジで応えてますが、
松雪の顔が険しくなる。
「じゃあな…」
2人の間を通って、先に行く仁太。
「一瞬デジャヴ。
いつも先を行っちゃう宿海と
見送る可哀想なゆきあつ君」
やっぱり松雪は、
仁太にどこか敵わない。
どうして思い出したあのことを、
言わなかったのかと知利子が松雪に問う。
あの日、何か相談があるからと言って
芽衣子が皆を呼び出したこと。
「宿海が居たからな」
え?
「お前は、重要な事を忘れてる。
宿海には内緒にして集まろうって
言ったんだよ、めんまが」
ええー…それ、ほんとの話?
「花火?作れる人、知ってるよ」
夕食食いながら、仁太の父ちゃんがそんな事を…。
「ウチの現場に居るおじさんが
祭りの時は、花火師になるんだって」
現場…ね。父ちゃん、仕事は何やってんの?
花火を作りたいの?なんで?一人で?
父ちゃんの問いに、仁太は俯いて気まずそうに
しどろもどろながら、
「いや…ぽっぽ達と…」
その言葉に、父ちゃんはふっと微笑む。
ちょっと嬉しそう。
しっかり、あだ名呼びになってるしね。
父ちゃんは詮索したりしないけど、
このところの仁太の変化に気づいて、
暖かく見守ってる感じだね。
じゃあ連絡しておくという父ちゃんですが、
タイミング悪く芽衣子が降りてきた。
ゲームやっててどこかの町から
出られなくなったみたい…。
「えっ、そ、その話はまた今度!!」
焦ってあわあわな仁太に、
「え?」「ん?」
芽衣子と父ちゃんの
首かしげ角度が絶妙ね。
祭りの時、花火師になるというおじさんの家を
訪ねた仁太。
最低でもその位掛かる…と言われて顔を曇らせてる。
お金、か。
ガリガリ君を食べつつ秩父神社で待ってた
鉄道と鳴子。
仁太の姿見つけて鳴子がお帰りと手を振る。
…って、鉄道の座るベンチの横にある坊主の看板、
OPにも出てくるけど、これ、昔の鉄道みたいだよね。
おじさんに言われた額は、20万でした。
「お、おい。そんな金額見たことねーよ」
「だよな」
落ち込む仁太に、大丈夫きっとなんとかなると返す鉄道。
「俺とあなるが死ぬ気でバイトすりゃー、なっ」
勝手に決めるなと鳴子が反撃。
「なぁに、あなるが週7で稼げば楽勝よー」
「お、俺もやる…俺もやる!バイト!」
すげぇな仁太。
この間まで学校にも行けなかったキミが、
自らバイトやるって…。
鳴子と同じ中古ショップでバイトですか。
レジ入力の仕方、すぐに分かったみたい。
ゲーマーだし、機械モノは強そうよね。
仁太、頭悪いわけじゃないし。
1ヶ月も掛かったのは、確かに時間掛かりすぎよ鳴子。
ほらほらお客様来たよ。
「いらっしゃいませ!」
「…っしゃいませ…」
ぶぶぶ。声、小さいよ。
鳴子が頭下げたまま、隣をチラ見。
「…こっちは全然駄目だね」
「うっせぇよ…」
くふふ。
次に入ってきたのは同じ高校の男子生徒。
鳴子を見て、例の…とヒソヒソ話始めました。
学校は休んでるのに、バイトは来てるんだと
そんな声が鳴子を俯かせ、身体がおのずと震えだした。
「いーっ!
…いらっしゃい、
ませぇーーーーーーっ!!」
じ、仁太…。
ぜいぜいと肩で息して、
「ど、どうだ…へへっ
…へっ…イケただろ?」
親指立てる仁太。
アンタって人は…。もお。
鳴子は、ぷぷぷと笑い転げて、
目尻の涙をぬぐう。
「な、なんだよ」
「なんだろうね」
イケてるどころか、物凄くカッコ悪かったし恥ずいのだけど
滅茶苦茶カッコ良いよ、仁太。
仁太のカッコ良い所はさ、
今のだって、鳴子を庇ってやらなきゃ、
とかじゃ無くて、
仁太、自分が嫌だったんだよね。
教室での、アレもそう。
鳴子があんな風に、こんな風に言われる事、
自分が我慢ならないから。
だから、助けてやったとか、庇ってやったとか
そんな意識はきっと無い。
これは惚れるでしょう。
あ…黒執事のポスターいっぱい貼ってあるー。
セキレイとかも。
ポスターを貼っていた鳴子が、
「テープ取って、じんたん!」
無意識に、"じんたん"と彼を呼ぶ。
それはもう自然に。昔のように。
一瞬固まり、応えず鳴子を見る仁太。
返事が無い事を訝しがった鳴子が、
仁太の方を見て赤面する。
"じんたん"と呼んでしまった事、
今気づいたんだね。
「い…や…どみ…」
尻つぼみに言い直す鳴子。
この時、フッと笑う仁太の顔が、
えれー男前。
「あいよっあなる!」
テープを投げる仁太に、
「そっそれはナシ!」
ですよねー、マズイよねぇ。
でも、仁太さ…それ、
思わずじんたんと呼んでしまった鳴子の
気まずさ打ち消す為に、わざと言ったな?
「ナイスキャッチ、へへっ」
やっぱ良い男だねぇ、キミってば。
仁太がバイト始めた件は、知利子から松雪に
伝わりました。
「花火の事、本気みたいね」
「ふぅん」
松雪はまだ面白くない感じですなー。
自分達もカンパするかと知利子。
「道楽に付き合うのか?宿海の」
「アンタがやらないなら私は良いけど」
知利子さーん、またしっかり
髪に例のパッチン付けてますな。
「なぁ…出てこないか?」
「え?」
「ちょっと茶でもしよう」
デートじゃないですかー。
でも知利子はもうすぐ試験だから無理と
サクッと返す。
「さすが学年4位」
「学年2位が何言ってんだか。
じゃあね」
電話を切ってから、知利子がつぶやく。
「アンタに付いていくのは、
相当大変なんだから」
知利子もなかなか苦労する恋愛、してますなぁ。
先週、クラスの女子にやかまれてたけど、
"隣に居るのが当たり前"になるには、
海面下で必死なわけですよね。
知利子の恋も切ない…。
パッチン外して髪を束ねて、
「よし!」
気合入れて勉強する。
頑張れ、知利子。
ただいまと仁太が帰ったら、
芽衣子が玄関で仁王立ちしてました。
「じんたん、こんな遅く、不良!」
「あぁ~…」
面倒そうな声を上げ、風呂入ってくると
芽衣子をあしらう。
「じんたん絶対変!」
くふふ、芽衣子の顔がおもろいです。
夜は疲れてすぐ眠ってしまうし
朝は早々に出かけてしまう。
そらおかしいわよね。
TVでは「今日のわんこ」やってる。
7時45分~50分ぐらいかな?
私は出かける支度してる時間で、
「今日のわんこ」は、見れないのよね。
「わんこがメスだったら、
じんたん変な事してるって決めた」
どんなだ、それ。
オスカルという名のわんこで、メスですよ。
オスカルは確かに女性ですが、
めっさ男前な女性ですよ?
パグにオスカルって、ないわ~。
あ、時間出てた。7時52分だ。
そんなもんか。
「あ、パグ可愛い~皺可愛い」
「メスだ」
がこん♪
今、凄い音したよ芽衣子。
お、デコ真っ赤になってる。
ピンポンと近所の人が名簿を持ってやって来た。
ついでに仁太の事に触れる。
学校、辞めてしまったのかと。
「いや…でも…どうしてです?」
変な事訊いてごめんなさいと謝りつつ
バイトしてる所を見かけたと打ち明ける。
父ちゃんは、このことちゃんと知ってるのか?と
おばさん思ったんだろうな。
父ちゃん知らなかったわけですが、
「あ、あぁ…はい。
え、でもウチは
自由意思っていうか、
全部、仁太に任せてますんで。
良いんです」
あぁ…父ちゃん、そうなんだ。
放任主義な訳じゃない。
仁太の気持ちを尊重してるだけだったんだ。
父ちゃんは息子の事を信じてるんだね。
だから黙って見守ってる。
そっちの方が、きっとしんどい。
ご近所からの風当たりとかも
あるだろうしさ。
良い父ちゃんだ…。
それでも、
「いくない!いくない、いくない、いくない、
いくなぁーい!!」
芽衣子は飛び出していきましたよ。はは。
秘密基地へと行くと、鳴子が布団干して叩いてました。
うはー、生活感漂ってるー。
鳴子の携帯がなり、相手は鉄道のよう。
「私はシフト入ってないけど、
あっちはなんか店長に気に入られちゃってさ」
あー、それ、なんか分かるな。
仁太、きっと真面目に良く働いてるんだろう。
夜はそっちと一緒って…掛け持ちしてるのかよ。
「えっ、ひつじ山の工事現場?
ちょっと、いきなりヘビーすぎない?」
稼ぐにはガテン系が一番ですね、うん。
でも仁太、引きこもってて体力ないのに
大丈夫か?
「ロケット花火って
お金も飛んでくんだねぇ」
風が、吹いた。
-花火…
お願い…
めんまの…。
芽衣子の脳裏にも、ロケット花火作ろうと
奮闘した時の事が蘇る。
『もっと自分の事、考えろよ!!
いっ…苛々すんだよ、そういう態度!』
怒った仁太の言葉も…。
そっとその場を離れる芽衣子。
工事現場、行くの?
ゆきあつるこって、鳴子…。
2人をひと括りにしてやがる。
「あいつらも来れば良いのにねぇ。
じんたんの事、気になるくせに」
「えっ、じんたん?」
「なっ!なによ、
じんたんはじんたんじゃん。
アンタだって、
そう言ってるじゃんっ。
何が悪いの?じんたんのっ」
可愛いぃぃーっ。
鳴子、可愛すぎる。
てか、戸松さんの言い方、
すげー自然で、
すげー鳴子で、
すげー良いな。
真朱も良いんだよねぇ。
女性声優さん、ちっとも覚えれないけど、
戸松さんは押さえとこう。
「じんたん…じんたん…」
呆然とした顔で芽衣子は山を下る。
幽霊だから空でも飛べそうですけど、
足で一歩一歩下るのよね、芽衣子は。
夜、ひつじ山の工事現場に、仁太の姿がありました。
「新入り!そっち!」
「あ、はいっ!」
しっかり返事して、砂を運ぶ。
「次、こっち来てくれ」
「はいっ!」
頑張ってるなぁ。
なんか、キュンキュン来るよ、仁太。
そんな仁太の姿に、鉄道の傍に居た男が
手を止めて、
「あいつ、頑張るなぁ」
一輪車を押す仁太を見てる。
「そうなんスよ。
かっけぇんすよ、じんたんは」
そう応える鉄道の声に、ぬくもりがある。
自慢げでもあり、でも落ち着いた声。
彼の心からの思いが、
トクンと胸に落ちる。
いかん…ぽっぽ、
視界がボケる。
また泣かせるんじゃないよキミは。
でもね、仁太をカッコ良いと言い切れるキミもまた
良い男だ。
上っ面じゃなくて、人の本質を見極めているよね。
そんな仁太の姿を、芽衣子も見て瞳潤ませていました。
-めんまが自分の事考えていない間、
ずっと、
じんたんがめんまの事、
考えててくれたんだ。
一輪車が傾きそうになる。
地面は石もごろごろしてるから。
視界の悪い所に来て、
大きな石に車が乗りよろめいて
つい足が止まった。
すると…。
背中にまぶしいぐらいのライトが当たる。
通り過ぎていく銀色の髪。
芽衣子ったら…。
ライトの向きを勝手に変えるんじゃないと言う
作業員の声。
「どうした?」
「風…ッスかね?」
「風でライトが動くか?」
それ以前に風、吹いてないよね。
「かっけぇんすよ。
ピカピカ光るじんたん」
芽衣子は自慢げな顔で、
もう一度繰り返す。
「かっけぇんすよ」
で、帰宅した仁太を待っていたのは、
山盛り5皿分の蒸しケーキ。
どんだけぇ~~。
呆れつつ食べてみた仁太は驚く。
「う…美味い…母ちゃんの味に、
凄い近い」
それは凄い。
芽衣子の愛情の賜物だね。
学校は大変かと訊く芽衣子。
学校、じゃなくて、バイト、だよね。
でも気づいてない振りしてあげるのは
偉い偉い。
「あぁ…うん。でも楽しいかも」
へぇ。
「あぁ、うん、なんかさ、意外と家にずっと居るより
ラクって言うか…こう、生きてるって感じがするって
いうかさ…」
ハッとする芽衣子。
「…生きてる…」
これは失言だな仁太。
取り繕おうと言葉を捜す仁太だけど、
「めんまも…めんまもね、
生きてるって感じするじんたん見てると
生きてるって感じするよ」
笑顔で両手の拳を握る。
「…めんま」
仁太が、敵わないなって顔して微笑む。
うん、芽衣子には、敵わないよホント。
さて、仁太と鉄道、鳴子は、お金を持って
花火師のおじさんを訪ねてる。
まだ全然足りないけど、前金持って来たから、
とりあえず作り始めてくれないか、と。
お願いしますと頭を下げる三人に
おじさんは気まずそうに頭を掻く。
「あぁ、それがな…
悪いんだけど、駄目になったんよ」
祭りの役員にうっかり話してしまったらしく
高校生に手を貸すなんてと怒られてしまったらしい。
「ほんっと悪いな」
両手合わせておじさんは謝ります。
仁太はその役員に直談判しようとしますが、
その役員というのが…
本間さんだった、と。
ED被りますよー。
仏壇の前に座る、芽衣子の母、イレーヌ。
鈴を鳴らして手を合わせる。
「お姉ちゃん、仁太君たちが
貴女の為に
色々頑張ってくれてるみたいよ…」
なんか…顔が超冷めてるんですけど…。
「…ふざけてるわね」
ひぃ~っ!!
やっぱり…恨んでましたか。
まぁそれが自然といえば、自然でしょう。
この子達と一緒に遊んでなければ、
芽衣子は死ななかった。
そう思うよね、母親なら。
うわぁ…どうなるんだろう。
予告の芽衣子の言葉…
弟が、案外役に立ったりするのかな…。
この間登場した時は、冷めてたけど…。
あぁ一週間、待ちきれない。
前回までの感想
#1
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#1
【超平和バスターズ】最後の数分間にヤラれたよ。
#2
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#2
【ゆうしゃめんま】 ぽっぽが良いね。
#3
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#3
【めんまを探そうの会】めんまの願いは…。
#4
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#4
【白の、リボンのワンピース】ぽっぽに、めっさ泣かされた~っ。
#5
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#5
【トンネル】暴落株が終盤一気に高値付けたっ!!
#6
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#6
【わすれてわすれないで】じんたん、つぇ~よ。
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第7話 「ほんとのお願い」
秘密基地に家出してきた「あなる」に「じんたん」は、
ずっと学校を休むことなんて出来ない、家出なんてずっと
続くわけがないと話す。それと聞いた「あなる」は
「じんたん」は昔と変わらないと告げる
えーと、「えっち、すけっち、わんたっちぃ~」で終わった前回

その続きですね。
秘密基地がすっかり鳴子の部屋になってるぞ。
洋服何枚持って来たのキミ。
「だってさー、やっぱり怒られたんだもん!
もう、なまはげかと思った」

家出してやると言ったら
出来るものならどうぞと言われたらしい。
んで売り言葉に買い言葉で、出てきちゃった、と。
「お前、これ…」
ウサギのぬいぐるみまで持参ですかー。
「これが無いと寝れないのっ!」
「このタオルは?」
わー、なんかそれ小学生時代とかに使ってたような
絵柄ですね。
それも無いと寝れないらしい。
「どんだけ安眠に飢えてんだよ」
落ち着いて考えろ、家出なんて続かないと宿海。
「学校にも行かないわけにはいかねぇだろうし」
「はー?アンタがそれ言う?」
そう言われて仁太がどう返すかと思ったら、
すげーマジ顔で、ちょっとドキッとしました。
「いいか安城、学校ってのはな、
一度休み出すと
面倒な事になるぞ」
経験者は語る、だな。
最初の一歩は気楽。
一日ぐらい休んだって変わらないだろう、と。
けれど変わらないからってもう一日、もう一日、と
積み重なって行くと…。
「気が付けばもう、自分は、まんま…って
こんな事、ホント俺が偉そうに言えたもんじゃ…」
とたんにトーンダウンする仁太ですが、
「そっか」
鳴子は納得する。
「そっか、そうだよね。
宿海凄いね。伊達に引きこもってない」
あはははは。
「やっぱり、宿海って変わんない」
そう、本質は変わってないんだよね。
「自分が大変な時でも、人の事ばっか考えて」
それは…ついさっき、仁太が芽衣子に対して叫んだ言葉
そう告げた言葉に間違いは無いけど、
苛付いてあんな風に怒鳴った事は、
後悔してるのよね仁太。
「俺はそんなんじゃねぇし。
めんまの方がずっと…」
仁太にしてみればついさっき実感した事だけど
鳴子にしてみれば、それは子供の頃の芽衣子の話、に
なるわけで食い違いが出ますよね。
松雪にも言われたんだが、いつまでも芽衣子に
囚われてるのは良くないんじゃないか、と鳴子が言う。
そんな事言われても、実際見えてる仁太には
今、現実の事だからさ…。
「お前…めんまの事信じてくれてなかったのかよ!」
見えてない人には、微妙でしょうな。
帰ろうとする仁太に、ちょっと待ってと動いた鳴子、
鞄に足をぶつけてバランスを崩し…
えーと…鳴子、それ…なんか…

ちょっと男らしいよ。
男女の位置、逆やがな。
顔…近いね。むふふふ。

そこに帰ってきた鉄道。
牛丼の買出しに行ってたのね。
吉野家じゃなくて、牛野屋だって。
520円?けっこうするのね。
入ってきた笑顔と暖簾避けた手のポーズそのまま
しばし時は止まり…。
虫の鳴き声だけするのが笑えます。
お二人さん、
足の位置もけっこうキテますね。
どきどき。
「カネ牛撤退!!」
鉄道~笑える~。
これは違うと訴える仁太ですが、
いきなり起き上がるから鳴子がまたバランス崩して
…押し倒したよ、

「私のカネ牛~っ!!」
おい、色気より食い気かよ鳴子。
そら、ウサギのぬいぐるみも、コケるわな。
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いよいよ日記を見ることにしましたか。
-俺の知らないめんまが
ここにいる。
俺の知らないめんまの想いが、
ここに…。
可愛い字だなぁ。
2月12日 くもり
今日はみんなとあそびました。
おもしろかったです。
毎日、日記の内容はそんな短いもので、
楽しかったか、面白かったか、それだけ。
芽衣子は作文苦手だったと仁太は思い出しました。
ちょっと違うのは、転んで痛かった日と、
仁太の母ちゃんとこ、お見舞いに行った日のこと。
みんなでぞろぞろ、よくお見舞いに行ったらしい。
それで芽衣子が提案した。
仁太の母ちゃん、早く元気にしてくださいと
神様に手紙を送ろうって。
「どうやって?」
「うーん」
あはは、皆、スルーしてるー。
と、鉄道が仁太の服の裾を摘んで止めた。
「じんたん、あれ!」
国体のポスター?
彼らが目に留めたのは、煙吐きながら
青い空目掛けて飛んでいくロケットの姿。
そこで仁太は思い出した。
花火を作ろうとしたことを。
日記をぱらぱらとめくっていくと、
芽衣子も書いていた。
みんなで花火をつくろうってきめました。
むずかしいとおもいました。
でもがんばります。
超平和バスターズ
ロケット花火に手紙入れて、神様に届けようって事に
なったらしい。
「おい!これじゃねぇか?お願いって!」
きっと、これに違いない。
あの時作ろうとして結局駄目だったから。
「俺の…母ちゃんの為に…」
しんみりとつぶやいて仁太の指が、
芽衣子の書いた文字を撫でる。
鳴子は、そんな仁太を、ちょっと辛そうにみてる。
それぞれの気持ちが、じわじわ漏れてますねぇ。
それが台詞じゃなく、描写で伝わるのが良いんだよね。
こういうのが、好きなんだ私。
芽衣子は一人部屋で待ちくたびれています。
ゲームやりつつ、
「遅じんたん、不良じんたん、
ハク(←?)じんたん…うわぁぁ」
あ、ベッドから落ちた。
頭打って痛い幽霊なんて聞いたこと無いぞ、芽衣子。
凄い格好だな、おい。
頭打った瞬間に、戻った記憶があるみたいで…。
ほんと、この幽霊は凄いわ。
風に揺れるレースのカーテン。
病室。
微笑む仁太の母ちゃん。
手が手前に伸びているのは
芽衣子の頭か肩に手を置いてる感じ?
芽衣子、仁太の母ちゃんと何か約束でもした?
なんて言ってるのか口が読めない…。
玄関の開く音がして、とたんに跳ね起きる芽衣子。
ベッドにちゃんと座って…
でもふと膨れ面になる。
「じんたんなんて、知らないもん」
あ、怒ってるわけね。
キリッとした顔で待ちますが、
ちっとも上がってきません。
首を傾げる芽衣子。ふふふ。
帰ってきて早々、仁太はインスタントラーメンを
作ってます。
「夜中にご飯食べると
ブタさんに成っちゃうんだから!」
仁太の背中に、ちょっと意地悪なトーンで声を掛ける。
「ブタに成るのはお前」
振り向かずに仁太が応える。
芽衣子が驚いて駆け寄り、鍋の中を覗くと
綺麗に掻き玉になった塩ラーメンが出来てました。
「健ちゃんラーメンは無かったからな。
餌付けでもして…機嫌取ろうと思っただけだ…」
ほっぺをぽりぽり。
もぉ…仁太、優しいんだから。
で、それを美味しそうに食うんだからもぉ~。
また塩ラーメン、食いたくなるだろうがーっ。
仁太、明日も学校行くらしい。
わざわざ宣言?
「だから…付いて、くるなよ」
ぶはははっラーメン咥えたまま、疑いの眼で見る
芽衣子の顔っ!笑える~。
仁太、汗たらたらですけど…。
「ん~~~」
パレるかと思ったらば、
「偉いっ!うん、うん」
仁太の肩をぽんぽん叩いて、
「ご褒美でぇす♪あーん」
おいおい。
照れて要らないと訴える仁太。
顔、赤いぞ。ふふふ。
「でも、もう変な事しちゃ、駄目だよ?」
変な事って?
あー、秘密基地。
作画ほんと綺麗だなぁ。
夏の昼間の日差しって感じも出てるしさー。
えー、松雪や知利子まで学校さぼった訳?
すげぇな皆。
放課後?
いやでも陽は高かったような…。
仁太が制服着てるのは、芽衣子を騙す為です~
突っ込まないでやって、知利子。
花火の火薬取り扱いは、火薬類取締法において
18歳以上で国家資格を持っていないと行えない。
松雪が画面に指を滑らせる。
高校生で、スマフォですか。さすが坊ちゃん。
玩具花火の括りなら、なんとかなるようだが
それもライセンスが必要。
松雪、説明ありがとう。
おや、知利子ったらタイヤに座ってるの。
なんか良いね、その図。
皆ガッカリしてる。
そうだよね、普通火薬扱うなんて資格要るよね。
そういえば昨日掃除していたら見つけた物があると
鳴子が取り出したのは…。
てか、それモロゾフのアルカディアの缶じゃないのっ!
再現率がすげぇ。
花火の作り方を書いた紙。
ほぉんと、鳴子ったら物持ちが良いのな。
花火をたくさん集めて、火薬をバラバラにして
1つにまとめ、トイレットペーパーの芯に入れる。
「怖ぇ、ガキ、怖ぇ」
って鉄道、これアンタ達が書いたのよ。
「でも…昔は、これでイケると思ってたんだよな」
こんなでも、本気で飛ばせると思ってた。
祭りで見るのより凄いのを飛ばせると思っていた。
「高校生なんてよ、えれぇおっさんに見えて
なんだって出来るようになる気がしてたけど…」
実際は、子供の頃の方がなんだって出来た。
そんなもんですね。
「とりあえず、なんとか出来ないか、
方向性を探る…って言っても、
そんなの無理だろ。
どう考えたって」
帰宅途中、松雪は現実的にそう言う。
これだけやって、これが仁太の言う
芽衣子の願いじゃなかったら
ただの徒労だとぼやく。
まだ言い方にトゲあるなぁ。
「なぁ宿海君。
お前んトコに居るめんまに
ちゃんと確認したのか?」
仁太は足を止め、
「本人に…
本人に確かめるのが
怖いのかもしれないな…」
仁太はマジで応えてますが、
松雪の顔が険しくなる。
「じゃあな…」
2人の間を通って、先に行く仁太。
「一瞬デジャヴ。
いつも先を行っちゃう宿海と
見送る可哀想なゆきあつ君」
やっぱり松雪は、
仁太にどこか敵わない。
どうして思い出したあのことを、
言わなかったのかと知利子が松雪に問う。
あの日、何か相談があるからと言って
芽衣子が皆を呼び出したこと。
「宿海が居たからな」
え?
「お前は、重要な事を忘れてる。
宿海には内緒にして集まろうって
言ったんだよ、めんまが」
ええー…それ、ほんとの話?
「花火?作れる人、知ってるよ」
夕食食いながら、仁太の父ちゃんがそんな事を…。
「ウチの現場に居るおじさんが
祭りの時は、花火師になるんだって」
現場…ね。父ちゃん、仕事は何やってんの?
花火を作りたいの?なんで?一人で?
父ちゃんの問いに、仁太は俯いて気まずそうに
しどろもどろながら、
「いや…ぽっぽ達と…」
その言葉に、父ちゃんはふっと微笑む。
ちょっと嬉しそう。
しっかり、あだ名呼びになってるしね。
父ちゃんは詮索したりしないけど、
このところの仁太の変化に気づいて、
暖かく見守ってる感じだね。
じゃあ連絡しておくという父ちゃんですが、
タイミング悪く芽衣子が降りてきた。
ゲームやっててどこかの町から
出られなくなったみたい…。
「えっ、そ、その話はまた今度!!」
焦ってあわあわな仁太に、
「え?」「ん?」
芽衣子と父ちゃんの
首かしげ角度が絶妙ね。
祭りの時、花火師になるというおじさんの家を
訪ねた仁太。
最低でもその位掛かる…と言われて顔を曇らせてる。
お金、か。
ガリガリ君を食べつつ秩父神社で待ってた
鉄道と鳴子。
仁太の姿見つけて鳴子がお帰りと手を振る。
…って、鉄道の座るベンチの横にある坊主の看板、
OPにも出てくるけど、これ、昔の鉄道みたいだよね。
おじさんに言われた額は、20万でした。
「お、おい。そんな金額見たことねーよ」
「だよな」
落ち込む仁太に、大丈夫きっとなんとかなると返す鉄道。
「俺とあなるが死ぬ気でバイトすりゃー、なっ」
勝手に決めるなと鳴子が反撃。
「なぁに、あなるが週7で稼げば楽勝よー」
「お、俺もやる…俺もやる!バイト!」
すげぇな仁太。
この間まで学校にも行けなかったキミが、
自らバイトやるって…。
鳴子と同じ中古ショップでバイトですか。
レジ入力の仕方、すぐに分かったみたい。
ゲーマーだし、機械モノは強そうよね。
仁太、頭悪いわけじゃないし。
1ヶ月も掛かったのは、確かに時間掛かりすぎよ鳴子。
ほらほらお客様来たよ。
「いらっしゃいませ!」
「…っしゃいませ…」
ぶぶぶ。声、小さいよ。
鳴子が頭下げたまま、隣をチラ見。
「…こっちは全然駄目だね」
「うっせぇよ…」
くふふ。
次に入ってきたのは同じ高校の男子生徒。
鳴子を見て、例の…とヒソヒソ話始めました。
学校は休んでるのに、バイトは来てるんだと
そんな声が鳴子を俯かせ、身体がおのずと震えだした。
「いーっ!
…いらっしゃい、
ませぇーーーーーーっ!!」

ぜいぜいと肩で息して、
「ど、どうだ…へへっ
…へっ…イケただろ?」
親指立てる仁太。
アンタって人は…。もお。
鳴子は、ぷぷぷと笑い転げて、
目尻の涙をぬぐう。
「な、なんだよ」
「なんだろうね」
イケてるどころか、物凄くカッコ悪かったし恥ずいのだけど
滅茶苦茶カッコ良いよ、仁太。
仁太のカッコ良い所はさ、
今のだって、鳴子を庇ってやらなきゃ、
とかじゃ無くて、
仁太、自分が嫌だったんだよね。
教室での、アレもそう。
鳴子があんな風に、こんな風に言われる事、
自分が我慢ならないから。
だから、助けてやったとか、庇ってやったとか
そんな意識はきっと無い。
これは惚れるでしょう。
あ…黒執事のポスターいっぱい貼ってあるー。
セキレイとかも。
ポスターを貼っていた鳴子が、
「テープ取って、じんたん!」
無意識に、"じんたん"と彼を呼ぶ。
それはもう自然に。昔のように。
一瞬固まり、応えず鳴子を見る仁太。
返事が無い事を訝しがった鳴子が、
仁太の方を見て赤面する。
"じんたん"と呼んでしまった事、
今気づいたんだね。
「い…や…どみ…」
尻つぼみに言い直す鳴子。
この時、フッと笑う仁太の顔が、
えれー男前。
「あいよっあなる!」
テープを投げる仁太に、
「そっそれはナシ!」
ですよねー、マズイよねぇ。
でも、仁太さ…それ、
思わずじんたんと呼んでしまった鳴子の
気まずさ打ち消す為に、わざと言ったな?
「ナイスキャッチ、へへっ」
やっぱ良い男だねぇ、キミってば。
仁太がバイト始めた件は、知利子から松雪に
伝わりました。
「花火の事、本気みたいね」
「ふぅん」
松雪はまだ面白くない感じですなー。
自分達もカンパするかと知利子。
「道楽に付き合うのか?宿海の」
「アンタがやらないなら私は良いけど」
知利子さーん、またしっかり
髪に例のパッチン付けてますな。
「なぁ…出てこないか?」
「え?」
「ちょっと茶でもしよう」
デートじゃないですかー。
でも知利子はもうすぐ試験だから無理と
サクッと返す。
「さすが学年4位」
「学年2位が何言ってんだか。
じゃあね」
電話を切ってから、知利子がつぶやく。
「アンタに付いていくのは、
相当大変なんだから」
知利子もなかなか苦労する恋愛、してますなぁ。
先週、クラスの女子にやかまれてたけど、
"隣に居るのが当たり前"になるには、
海面下で必死なわけですよね。
知利子の恋も切ない…。
パッチン外して髪を束ねて、
「よし!」
気合入れて勉強する。
頑張れ、知利子。

ただいまと仁太が帰ったら、
芽衣子が玄関で仁王立ちしてました。
「じんたん、こんな遅く、不良!」
「あぁ~…」
面倒そうな声を上げ、風呂入ってくると
芽衣子をあしらう。
「じんたん絶対変!」
くふふ、芽衣子の顔がおもろいです。
夜は疲れてすぐ眠ってしまうし
朝は早々に出かけてしまう。
そらおかしいわよね。
TVでは「今日のわんこ」やってる。
7時45分~50分ぐらいかな?
私は出かける支度してる時間で、
「今日のわんこ」は、見れないのよね。
「わんこがメスだったら、
じんたん変な事してるって決めた」
どんなだ、それ。
オスカルという名のわんこで、メスですよ。
オスカルは確かに女性ですが、
めっさ男前な女性ですよ?
パグにオスカルって、ないわ~。
あ、時間出てた。7時52分だ。
そんなもんか。
「あ、パグ可愛い~皺可愛い」
「メスだ」
がこん♪

お、デコ真っ赤になってる。
ピンポンと近所の人が名簿を持ってやって来た。
ついでに仁太の事に触れる。
学校、辞めてしまったのかと。
「いや…でも…どうしてです?」
変な事訊いてごめんなさいと謝りつつ
バイトしてる所を見かけたと打ち明ける。
父ちゃんは、このことちゃんと知ってるのか?と
おばさん思ったんだろうな。
父ちゃん知らなかったわけですが、
「あ、あぁ…はい。
え、でもウチは
自由意思っていうか、
全部、仁太に任せてますんで。
良いんです」
あぁ…父ちゃん、そうなんだ。
放任主義な訳じゃない。
仁太の気持ちを尊重してるだけだったんだ。
父ちゃんは息子の事を信じてるんだね。
だから黙って見守ってる。
そっちの方が、きっとしんどい。
ご近所からの風当たりとかも
あるだろうしさ。
良い父ちゃんだ…。
それでも、
「いくない!いくない、いくない、いくない、
いくなぁーい!!」
芽衣子は飛び出していきましたよ。はは。
秘密基地へと行くと、鳴子が布団干して叩いてました。
うはー、生活感漂ってるー。
鳴子の携帯がなり、相手は鉄道のよう。
「私はシフト入ってないけど、
あっちはなんか店長に気に入られちゃってさ」
あー、それ、なんか分かるな。
仁太、きっと真面目に良く働いてるんだろう。
夜はそっちと一緒って…掛け持ちしてるのかよ。
「えっ、ひつじ山の工事現場?
ちょっと、いきなりヘビーすぎない?」
稼ぐにはガテン系が一番ですね、うん。
でも仁太、引きこもってて体力ないのに
大丈夫か?
「ロケット花火って
お金も飛んでくんだねぇ」
風が、吹いた。
-花火…
お願い…
めんまの…。
芽衣子の脳裏にも、ロケット花火作ろうと
奮闘した時の事が蘇る。
『もっと自分の事、考えろよ!!
いっ…苛々すんだよ、そういう態度!』
怒った仁太の言葉も…。
そっとその場を離れる芽衣子。
工事現場、行くの?
ゆきあつるこって、鳴子…。
2人をひと括りにしてやがる。

「あいつらも来れば良いのにねぇ。
じんたんの事、気になるくせに」
「えっ、じんたん?」
「なっ!なによ、
じんたんはじんたんじゃん。
アンタだって、
そう言ってるじゃんっ。
何が悪いの?じんたんのっ」
可愛いぃぃーっ。

鳴子、可愛すぎる。
てか、戸松さんの言い方、
すげー自然で、
すげー鳴子で、
すげー良いな。

真朱も良いんだよねぇ。
女性声優さん、ちっとも覚えれないけど、
戸松さんは押さえとこう。
「じんたん…じんたん…」
呆然とした顔で芽衣子は山を下る。
幽霊だから空でも飛べそうですけど、
足で一歩一歩下るのよね、芽衣子は。
夜、ひつじ山の工事現場に、仁太の姿がありました。
「新入り!そっち!」
「あ、はいっ!」
しっかり返事して、砂を運ぶ。
「次、こっち来てくれ」
「はいっ!」
頑張ってるなぁ。
なんか、キュンキュン来るよ、仁太。
そんな仁太の姿に、鉄道の傍に居た男が
手を止めて、
「あいつ、頑張るなぁ」
一輪車を押す仁太を見てる。
「そうなんスよ。
かっけぇんすよ、じんたんは」
そう応える鉄道の声に、ぬくもりがある。
自慢げでもあり、でも落ち着いた声。
彼の心からの思いが、
トクンと胸に落ちる。
いかん…ぽっぽ、
視界がボケる。

また泣かせるんじゃないよキミは。
でもね、仁太をカッコ良いと言い切れるキミもまた
良い男だ。
上っ面じゃなくて、人の本質を見極めているよね。
そんな仁太の姿を、芽衣子も見て瞳潤ませていました。
-めんまが自分の事考えていない間、
ずっと、
じんたんがめんまの事、
考えててくれたんだ。
一輪車が傾きそうになる。
地面は石もごろごろしてるから。
視界の悪い所に来て、
大きな石に車が乗りよろめいて
つい足が止まった。
すると…。
背中にまぶしいぐらいのライトが当たる。
通り過ぎていく銀色の髪。
芽衣子ったら…。
ライトの向きを勝手に変えるんじゃないと言う
作業員の声。
「どうした?」
「風…ッスかね?」
「風でライトが動くか?」
それ以前に風、吹いてないよね。
「かっけぇんすよ。
ピカピカ光るじんたん」
芽衣子は自慢げな顔で、
もう一度繰り返す。
「かっけぇんすよ」
で、帰宅した仁太を待っていたのは、
山盛り5皿分の蒸しケーキ。
どんだけぇ~~。
呆れつつ食べてみた仁太は驚く。
「う…美味い…母ちゃんの味に、
凄い近い」
それは凄い。
芽衣子の愛情の賜物だね。
学校は大変かと訊く芽衣子。
学校、じゃなくて、バイト、だよね。
でも気づいてない振りしてあげるのは
偉い偉い。
「あぁ…うん。でも楽しいかも」
へぇ。
「あぁ、うん、なんかさ、意外と家にずっと居るより
ラクって言うか…こう、生きてるって感じがするって
いうかさ…」
ハッとする芽衣子。
「…生きてる…」
これは失言だな仁太。
取り繕おうと言葉を捜す仁太だけど、
「めんまも…めんまもね、
生きてるって感じするじんたん見てると
生きてるって感じするよ」
笑顔で両手の拳を握る。
「…めんま」
仁太が、敵わないなって顔して微笑む。
うん、芽衣子には、敵わないよホント。
さて、仁太と鉄道、鳴子は、お金を持って
花火師のおじさんを訪ねてる。
まだ全然足りないけど、前金持って来たから、
とりあえず作り始めてくれないか、と。
お願いしますと頭を下げる三人に
おじさんは気まずそうに頭を掻く。
「あぁ、それがな…
悪いんだけど、駄目になったんよ」
祭りの役員にうっかり話してしまったらしく
高校生に手を貸すなんてと怒られてしまったらしい。
「ほんっと悪いな」
両手合わせておじさんは謝ります。
仁太はその役員に直談判しようとしますが、
その役員というのが…
本間さんだった、と。
ED被りますよー。
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仏壇の前に座る、芽衣子の母、イレーヌ。
鈴を鳴らして手を合わせる。
「お姉ちゃん、仁太君たちが
貴女の為に
色々頑張ってくれてるみたいよ…」

「…ふざけてるわね」
ひぃ~っ!!

やっぱり…恨んでましたか。
まぁそれが自然といえば、自然でしょう。
この子達と一緒に遊んでなければ、
芽衣子は死ななかった。
そう思うよね、母親なら。
うわぁ…どうなるんだろう。
予告の芽衣子の言葉…
弟が、案外役に立ったりするのかな…。
この間登場した時は、冷めてたけど…。
あぁ一週間、待ちきれない。
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前回までの感想
#1
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#1
【超平和バスターズ】最後の数分間にヤラれたよ。
#2
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#2
【ゆうしゃめんま】 ぽっぽが良いね。
#3
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#3
【めんまを探そうの会】めんまの願いは…。
#4
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#4
【白の、リボンのワンピース】ぽっぽに、めっさ泣かされた~っ。
#5
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#5
【トンネル】暴落株が終盤一気に高値付けたっ!!
#6
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」#6
【わすれてわすれないで】じんたん、つぇ~よ。
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