「夏目友人帳 参」#2【浮春の郷(さと)】オリジナルでもこの安定♪
やっぱり金曜日になっちゃったー。
昨日、ほぼ感想は書けてたんだけど、
まとめてる時間までは無くて…。
夏目は、見ながら色々と浸ってしまうし、
細かい所も見逃したくなくて何度も見返したり
してるからなぁ、ちっとも進まない。
今回のはアニメオリジナルだったんですけど
違和感のないオリジナルでしたねぇ。
アニメオリジナルにありがちな、
「キャラの性格変わってまんがな」
って心配が、夏目友人帳では、無いものね。
コイツがそんな行動取るかぁ?
この子がそんな台詞、吐くかなぁ…って
疑問符飛ぶようなことが、
他のアニメではありましたからね。
そういうのやられちゃうと、
冷めるんだよなぁ。
お気に入りキャラだったりすると
ガックリ来るし。
オリジナルなのに夏目の言動も、田沼の言動も、
いかにも彼らでした。
それに妖も、ちゃんと緑川先生が産んだような妖でしたね。
サグメの方はキャラデザも、いかにも緑川ワールドに
居そうなヤツだったので、
予告見た時は、私が忘れてるだけで原作に
あったのかなと一瞬思っちゃったぐらい。
あの細いいやらしい眼は、かりかげに
似ていたしね。
カナワの方は、図体デカくて強くても
ちょっとおっとりしてて、
良いヤツで。
だんだん可愛く思えてくるって点でも
ちゃんと緑川ワールドしてるなぁと思いましたよ。
ここのスタッフはほんと良いね。
この作品を知り尽くしてる。
理解してる。
だから、安心して見ていられるよ。
昨日、ほぼ感想は書けてたんだけど、
まとめてる時間までは無くて…。
夏目は、見ながら色々と浸ってしまうし、
細かい所も見逃したくなくて何度も見返したり
してるからなぁ、ちっとも進まない。
今回のはアニメオリジナルだったんですけど
違和感のないオリジナルでしたねぇ。
アニメオリジナルにありがちな、
「キャラの性格変わってまんがな」
って心配が、夏目友人帳では、無いものね。
コイツがそんな行動取るかぁ?
この子がそんな台詞、吐くかなぁ…って
疑問符飛ぶようなことが、
他のアニメではありましたからね。
そういうのやられちゃうと、
冷めるんだよなぁ。
お気に入りキャラだったりすると
ガックリ来るし。
オリジナルなのに夏目の言動も、田沼の言動も、
いかにも彼らでした。
それに妖も、ちゃんと緑川先生が産んだような妖でしたね。
サグメの方はキャラデザも、いかにも緑川ワールドに
居そうなヤツだったので、
予告見た時は、私が忘れてるだけで原作に
あったのかなと一瞬思っちゃったぐらい。
あの細いいやらしい眼は、かりかげに
似ていたしね。
カナワの方は、図体デカくて強くても
ちょっとおっとりしてて、
良いヤツで。
だんだん可愛く思えてくるって点でも
ちゃんと緑川ワールドしてるなぁと思いましたよ。
ここのスタッフはほんと良いね。
この作品を知り尽くしてる。
理解してる。
だから、安心して見ていられるよ。
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あらすじは
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 参」公式サイトより。
あらすじ 第二話「浮春の郷(さと)」
「名前を返してほしい」と夏目の前に現れた女妖怪。
幻の郷といわれる“浮春の郷”の住人だったという
その妖怪は、郷へ帰るため一緒に旅をしていた兄を
探しているのだという。
一方ニャンコ先生は、八ツ原でかつて瘴気をばらまき
害を与えていた妖怪が復活したという話を聞く。
レイコに負けたために山で眠りについていたと
いうその妖怪もまた、“浮春の郷”の住人だったという。
そんな時、父親が不在の田沼の家に妖怪が現れる。
何かを探しながら、自らに刃物を突き立てている
ようなのだが…
OP~。
あぁ、画、まだなのねー。
すっかり気に入っちゃってますよ「僕にできること」。
時々無意識に鼻歌歌ってる私。
詩が夏目の心境と合ってるのが良いなぁ。
お、夏目、七辻屋へ行ってきたのね。
ニャンコ先生にねだられたんでしょう。
雨が上がって傘を畳む。
そうそう、夏目って原作でも時々、
「え?」と思うような趣味の服来てたり
するのよね…。
このシャツ、そんな原作を思い出させるわ。
先生がぷるぷると身体振るって水を飛ばす。
器用な声出すなぁ和彦さん。
「見ろよ先生。
八ツ原が光の海みたいだ」
あら詩人ね夏目。
そんなことより先生は団子のようですよ。
なかなかのジャンプ力ですな。
なんか八ツ原から漂ってくるものが…。
中級たちが宴会やってるじゃないか。
あ、先生が突入。
「おーや、これは夏目様とブタ猫」
「ブタ猫、ブタ猫」
一度は口にしておいて、斑様と言い直す一つ目。
七辻屋の袋を見て差し入れだと
思い込んだようですが、即行殴られました。
あ…夏目の右手も拳になってる。
一匹ずつ殴ったな。
「お前達、騒いでいると
またあの坊主に祓われるぞ」
それがこの数日、寺から聞こえてくる筈の念仏が
途絶えているらしい。
「あの坊さん、死にましたかな」
「死んだ、死んだ~」
中級たちのコブが二段になりました。
これは、夏目もマジで殴るよね。
田沼の父ちゃんだもの、その坊さん。
-田沼の親父さん、
どうかしたのか?
心配になるよね、夏目。
初めての方の為に、ここで田沼の説明も挿入っと。
夏目に妖怪が見えてること知ってるのは
この学校、この街では田沼と多軌だけなんですよ。
あぁ田沼…会いたかった。
ほんと会いたかった。
もともと原作田沼が大好きなのだけど、
アニメ田沼は、堀江さんの声が付いて
また更に良い感じだから。
「よう夏目、西村。次、体育か?」
廊下ですれ違い、声を掛けるのは北本。
田沼はあまり積極的に話すタイプじゃないからね。
でもすれ違いざま、腕が自ずと上がり、
夏目と拳のこっつんこ。
…かっ、可愛いーっ。
二人ともっ。
多くを語らず気持ちが通じるっての、良いねぇ。
「あ、そうだ、田沼」
「ん?」
「あぁ…いや…なんでもないんだ。またな」
「あぁ…またな」
まだまだ互いに遠慮がありますなぁ。
最近ではそれもかなり…ね。
12巻読まれましたか~皆さん。
もー田沼がカッコ良くて、よだれ出たでしょーっ!
(よだれは、お前ぐらいだ)
堪らんわー。
田沼は見えないけど、妖怪の気配感じたり
ぼんやりおぼろげな状態でなら
見えることもあるのよね。
中途半端に力ある人の方が、実際は危ないんだよな。
「それで何も訊かずに…
帰ってきたのかぁ?」
ぶはははっ、帰宅した夏目は、
猫じゃらしで先生を遊んでやってる。
うんしょとジャンプする先生が可愛い。
どう切り出して良いのか分からなかったと言う夏目。
まぁいきなり
「親父さんどうかしたか?」
なんて訊くのも変だしねぇ。
ほんとはそんな考えなくても、
耳にした事全部言っちゃえは良いんだよね。
八ツ原に居る妖怪達が、最近念仏聞こえないって
言ってたけどって。
夏目は考えすぎちゃうんだよねぇ。
もし田沼の父ちゃんが本当に病気だったら
人前でそんな話をするのも…と思ったのね。
でも病気かもっていうのは憶測に過ぎないわけで、
勝手に想像して勝手に悩んでいてもねぇ。
訊いてみりゃ早いのに。
「その…友達の家族の事っていうのは、
どこまで踏み込んで
聞いていいもんなんだろうな」
…高校生だよね。
考える前に口に出てたけどな…当時の私、ぽりぽり。
やっぱ、夏目、考えすぎ。
「そんなこと、私はしらーん」
そうそう、先生に聞いたってなんの解決にも
ならんわい。人間に聞きなさいよ。
小さい頃、家族の事を言い合える友達が
夏目には居なかった。
だから、未だにこんな時の距離感が分からない。
そうか…そんなモンかもしれんなぁ。
「だたいま」
田沼が障子を開けてそう口にして
「…と、誰も居ないんだったな」
と苦笑い。すると応えるように、
パシャッと水の跳ねる音。
あぁ、田沼の部屋の天井に映る水影って
これは原作にあります。
5巻に収録されてる夏目観察帳③。
そういえば、このエピソードの時に、
夏目が着ているシャツが
今回着てるシャツみたいな雰囲気だわ。
庭には池なんて無いのに、影が映る。
田沼にはこの影しか見えないけど、
夏目の眼には庭に普通に池が見えるんだよな。
その池の影を覆うように巨大な影が通り過ぎた。
なにこれ…、
って、妖だろうけど…。
夏目が歩いていると、
橋の途中に妖の顔が顔半分だけ出てるー。
アザゼルさん思い出す…。
一旦は関わらぬよう見ぬ振りして通り過ぎた夏目ですが
「名前を…友人帳の夏目様」
名前を返して欲しい妖なのかと振り返った。
目つきがいやらしいね、この妖、怪しいな。
これから学校だから後にしてくれと頼み、
その場は去る夏目。
授業が終わり、下校する生徒達の背に
夏目は田沼を見つけたけど、
名を呼ぼうとして、一度思いとどまって
でもやはり呼んだのね。
「田沼」
うんうん。それで良い。
「なんだ親父のことか」
本山の行事の手伝いで1ヶ月ほど居ないんだって。
出張みたいなもの。たまにあるのだそうだ。
「そうか、良かった」
夏目がとても安堵した顔になる。
「心配してくれていたのか?
ありがとうな」
少し夏目の顔を覗き込むようにして
田沼が礼を言う。
夏目ったら照れてるよ。
じゃあ一人で大変だなと夏目は気遣いますが
「そうでもないさ、静かなのも良い…」
言いかけた田沼が口ごもる。
昨日見た変な大きな影が気になってるでしょう?
どうかしたかと訊かれ、なんでもないと返す田沼。
ほらほら二人とも、やってる事一緒だね。
大事な友達だから、巻き込みたくない、
煩わせたくないって思うんでしょ?
田沼と別れて橋に差し掛かると、
朝居たあの妖が、夏目を待ってました。
「お前か…」
「どうか、名前を…」
夏目は河原へ降りて、
ここなら人に見られないかと周囲を確認。
友人帳を取り出して、その名を示せと呟く。
パラパラと動く友人帳に、妖が手を伸ばしましたよ。
やっぱ怪しいね、コイツ。
その時、
「夏目!」
ニャンコ先生の声にハッとした時には、
もうあの妖の姿はなくなってました。
彼女の居た場所には先生が居て、
「そんな所に突っ立って何をしとる」
「…え?」
友人帳も、反応せずに最後のページまで行っちゃいましたよ。
名前は載ってないようです。
先生はくんくんと周囲の匂いを嗅いで、
ここに妖が居た事を知る。
「お前また勝手に名前を返そうとしていたな?」
むやみに名を返していたら、
自分が貰う前に友人帳が無くなると
先生はジャンプじたばた。ぷぷぷ。
田沼は自宅でベッドに寝転がり、読書ですか。
でもまたあの大きな影が障子に映り
慌てて起き上がる。
障子を開けて廊下に飛び出すが、影はもう無くて…
田沼は頭痛に襲われる。
そう、田沼はあてられて体調悪くなるのよねぇ。
もー、心配だなぁ。
♪ぎゅ~どんのぉ~ぶるぅすぅ~
うわー、今期も健在すかっ。
酔っ払ったニャンコ先生の台詞、
和彦さんのアドリブだったんだよねぇそれ。
もうすっかり定着だよね。
うわー、今度は先生、ジェニファーの飴を…
(だからお前は、色々混ざりすぎだってばよ)
舌がちろちろ小さく動くのが可愛いというか
芸が細かいというか。
田沼の父ちゃんのお経が無くなったと思ったら
今度は瘴気を振りまく妖が復活したらしく
中級たちが頭を悩めています。
弱い妖ものならば、瘴気に当たっただけで
病に倒れ迷惑しているとのこと。
噂によればこの妖、レイコに名前を奪われたらしく
それ以来、山に入って眠りに付いたらしいのだが…。
夏目の所には昨日の女の妖が再び現れています。
ひょっとして友人帳に名前が無いのでは?と
夏目に言われ、自分ではなく兄の名だと応えている。
この兄妹は、浮春の郷の住人らしい。
浮春の郷というのは現世からは見えない幻の郷。
先生、飴、二本目ですか?
太るぞー。
そこは、一年中美しい花が咲き乱れ
鳥の声が絶えぬ美しい所のようです。
本来なら交わることがない彼岸の郷なのだが
祭りなどをきっかけに稀に繋がることがある。
どこかの村神楽に惹かれた兄妹は、
つい現世に出てきてしまい、帰れなくなってしまった、と。
浮春の郷への入り口を探して二人は何年も旅をした。
そのうち兄が病に掛かり、瘴気を発するようになり
妹もその瘴気に当てられて衰弱していった。
兄は妹をとある山の神木のうろに寝かせて
一人どこかへ行ってしまったのだそうだ。
妹は神木の霊力のお陰で回復し、噂を頼りに
兄を追ってここまで来た。
彼が夏目に名前を奪われて以来姿を消していると聞き
名前を返してもらおうと思ったようだ。
でも名前を奪ったのはレイコ。
夏目は顔を知らないので呼び出すことも出来ない。
「さようですか…、では、
顔を知ってる私なら、呼び出すことが出来るのだな」
いやいや、そういうもんじゃ…
って、女妖が、豹変したぁぁ。
夏目の首を絞めて友人帳を奪おうとする。
そこに…鈴の音。
おおっ!もしやもしや。
風が起こり、夏目の前にドドンッと姿を現したのは、
三篠~っ!!
会いたかったよーっ。
もぉねぇ、この三篠の声が黒田さんってのが
素晴らしすぎるよねぇ。
「夏目どの!」
「三篠!」
「今、ここに妖ものの気配が」
「あぁ助かったよ」
三篠はたまたま通りかかっただけのようです。
この河上で低級妖怪が何匹も食われているらしく
犯人を捜してやろうと思ったらしい。
そこにニャンコ先生が中級二匹とやってきた。
「斑、お前ではないだろうな。
私の縄張りで低級を食ったのは」
いいがかりを付けられて怒る先生。
グルメだからそんなもの食う筈がない?
先生、食い意地張ってるし、雑食じゃないの。
帰宅して先生が聞いてきた話と合わせ、
妖兄妹の話が繋がった夏目。
って、また猫じゃらしで遊んでるー。
寝転がって猫じゃらし掴んで嬉しそうな顔。
いやーんっ可愛い~っ。
反則だぞ、この可愛さ。
瘴気を振りまいてる兄が現れてるのは
田沼の家の方。
父ちゃんが居なくて境内をうろつけるように
なったのだろうと先生。
心配になりますよね、夏目。
『どこだ…どこにある…連れて行く…夏目』
こりゃまたええ声や~。妖の兄の声~。
田沼が夢でうなされてたようですね。
妖兄は夏目を探しているわけじゃないから、
これは田沼の想像なんだろう。
妖を見れば、夏目が狙われるかもと思うんだな。
起き上がり障子を開ければ庭にその妖が居て
うろついてる。
「おい…何か、探しているのか?」
話しかけちゃうもんな、すげぇな田沼。
「夏目に何かしたら承知しないぞ」
くーっ!!田沼ったら。
そんなに夏目が大切ですか。
キミがそう思ってくれる事はとても嬉しい。
だけどね…。
夏目は確かに狙われやすく危ないよ。
でも本人が妖力強くて、
そこそこの妖ならやっつけられるし
一応用心棒も居るし、困ったとき
駆けつけてくれる妖の友人達も居る。
だからね、中途半端に感じれる、
キミの方がよっぽど危険なんだよ。
夏目が妖関係の事件があると
キミを遠ざけようとするのも
そういう理由でしょう。
感じれない西村北本より、キミは危ない。
この妖は、そんな悪いヤツじゃなさそうだから
良かったけど…。
ヒヤヒヤするよ。
妖は刃物を自分の身体に突き立てる。
なんでそんなことを?
噴出したののは血ではなく錆?
翌朝、田沼が庭を調べていると蔵の鍵が壊されて
扉が開いていた。
落ちていたのは木箱。
中身は昔の寺の図面らしい。
妖はそれを持っていったようです。
また頭を押さえて呻き声を上げる田沼。
だからー、ほんとにそのうち寝込んじゃうよ~。
一応学校へは来たようだけど、
頭痛が酷くて早退したと北本が夏目に伝えてる。
ほらほら、ピンとキタよね夏目。
早く行ってあげて。
「きっと、その妖怪の瘴気にやられたんだ」
「弱っちいヤツだな」
「田沼が心配だ。急ごう!」
「らじゃー」
らじゃーって、先生!
ぷぷぷっ。
寺に着き、住居の方のインターフォンを鳴らしてみるが
田沼は居ないようです。
病院に行ったのかと思う夏目ですが、
先生は早速、妖の匂いをキャッチ。
妖が盗んだ寺の図面が落ちています。
この寺、かつては大伽藍を持つそれなりに立派な
寺院だったそうな。
毎年神楽も奉納されていたらしい。
神楽の舞によって稀に彼岸の世界との扉が開く。
妖はその位置を確認したかったんだな。
田沼はなんと北本のアパートを訪ねていました。
ポンジュースも再現率高いなぁ。
でもそれ…一人1本なの?
私の中ではファミリーサイズなんだけど…。
若者は飲む量が違うなぁ。
「親父さん今、居ないんだっけ。
病気した時に一人だと、大変だもんな」
家に居たくなくて…という田沼の言葉の真意は
北本は解ってませんが、別にそれはそれで良し。
で、夏目が心配してたと北本から聞けば、
夏目の取りそうな行動、田沼には解るよね。
八ツ原内の神楽堂跡を探していた夏目の頭に、
小者妖怪が降って来た。
とっさにキャッチする夏目が素敵。
足掴んで逆さだけど。
瘴気に当てられてへろへろになってますわ。
「その辺に寝かしといてやれ」
何気に優しいじゃないか先生。
そういう先生は大丈夫なのか。
「そんな低級どもと一緒にするな」
だって見た目は似たようなモンだしねぇ。
時々忘れそうになるよ、それなりの妖怪だってこと。
瘴気が漂ってきました。近いようです。
夏目は全然平気ですね。
低級じゃないもんね。
また妖は自分に刃物を向けていた。
夏目が止めると、
「ナーツーメ…夏目…レイコ…」
レイコはもう亡くなって、この世に居ない説明を
一瞬でしたらしい。
「俺の血が、周りの妖もの達の
障りになっているのは
解っていた。
すまないことをした」
良いヤツじゃないか。
だが浮春の郷の入り口は郷の者の血に反応するらしく
それで自分の身体を傷つけて血を流していたんだね。
「だが…それももう必要ないようだ」
「どうした。もう諦めると言うのか?」
先生ったら、葉っぱかけてる。
妹が探していると、夏目が伝えましたが、
「まさか、それはありえない。
妹はとうの昔に死んだよ」
自分が悪かったのだと妖は己を責める。
神楽の音につられて連れ出してしまい
慣れぬ土地で妹はすぐに死んでしまったらしい。
なんか…このカット、
火垂るの墓の節子を思い出す。
それからずっと一人で彷徨っていたらしいのだけど
その頃はちゃんと人型で、
こんなロボ姿じゃなかったのね。
髪も長くイケメンな気がするんですがーっ。
顔見せてよ~。
もう郷に帰る事も諦めた頃、
レイコと出会ったのね。
「そこでボコボコにされたか」
先生にそういわれた時の、
妖の一つだけの眼がふっと笑うのが
妙にツボです。
銀河鉄道の車掌さんみたいに
身体はあるのかないのか真っ暗で、
彼の表情を見分けるとしたらこの眼だけ。
でもそれがこんな風に細められるとは、
彼のレイコへの感情が見て取れるではないか。
「たわいもない勝負だったが、
俺は負けて名前を預けた」
負けたことも名前を預けたことも、
なんか嬉しかったみたいに聞こえるよ。
たわいもない、の意味は後で分かる。
ほんとたわいもない、だったね。
やっぱり貴方、勝負に勝つ事よりも
レイコとのやりとりを楽しんだね。
「だがレイコは、
とうとう俺の名を呼ぶことはなく
逝ってしまったのだな」
寂しそうだね。
いつぞやの、ひしがきのように。
彼は山に入り、風穴を見つけて眠っていた。
眠っている間、思った以上に月日は流れていて
荒れ寺が綺麗に再建されていた。
しばらく近づけなかったが、ここ数日住職の気配が
消えたので来て見たらしい。
彼がこの地に来たのも、昔あの寺の境内で扉が開いたという
噂を聞いてのこと。
「おそらくそれはこの神楽堂跡だろう」
先生は落ちていた木を舐め、
「こりゃ火事だな…。
建物でも残っていればナンだが、
この有様ではな…」
と首を横に振る。
でもそれならばあの女妖怪は、なんだったのか。
彼によると、あれはサグメという名で
浮春の郷を追放になった者らしい。
「俺に付きまとっていれば、
いつか郷に戻れると
思っているのだろう」
「なるほど、それで友人帳を
狙ったのだな。
お前を使って郷への入り口を
開けさせようと思ったのだろう」
三篠の縄張りの低級を食ったのも
サグメの仕業に違いない。
それならばまた友人帳を狙ってくる前に
名前を返そうって事になりました。
妖の名はカナワ。
名前が戻ったその時、彼の身体を刀が貫いていました。
噴出す、血…。
後ろからサグメが刺したのです。
花の枝を手折っただけで追放されたサグメ。
罪人の血では扉は開かないから…。
酷い、酷すぎるコイツ。
カナワ、良いやつなのにーっ。
森がざわめいてる。
神楽堂の燃えカスで育った樹が反応しています。
これで帰れるとサグメが歓喜した時、
カナワは彼女を振り飛ばし、
自分の腕にあった輪で彼女を拘束しました。
かっけー。
おお…神楽堂が復活したよ。
舞う翁がサグメを掴んで木の枝に変えた。
開かれた浮春の郷への扉。
カナワが呟く、
「見せてやりたかった…レイコに
この光景を」
カナワ…。
レイコとの思い出が蘇る。
周囲の妖に疎んじられてこの荒れ寺にやってきたカナワ。
そこにレイコが居たんだね。
『先客に挨拶もないの?』
『お前は、俺が見えるのか?』
人間だから見えないと思ったんだよね。
他の妖怪達が噂していたから、
レイコはカナワの事、知っていたようです。
『俺が怖くはないのか?』
『私は強いもの』
…確かに。
カナワは浮春の郷の話をレイコにして、
そんな良い所なのに帰るのを諦めるのかと
言われた。
『この身体では、戻ったところで
長くはあるまい。
今はただ朽ち果てる場所を
探して彷徨っていただけだ』
カナワ~。
ふぅんと聞いていたレイコ。
『ねぇ貴方、私と勝負しない?』
出たーっレイコのソレはいつもいきなりですよね。
ジャンケンポン♪
ピシッ!
『…痛い』
ジャンケンポン♪
バシッ!
『…痛い』
ジャンケンポン♪
パンッ!
『…痛い』
ちょっ!!!
可愛すぎるだろーっカナワ~っ!!
『ヤッタ!私の勝ちね。
これで貴方は私の子分。
さ、名前を書きなさい』
レイコさん、今のずるくないですかー?
『いーい?見つけたら私にも教えなさいよね。
故郷への入り口』
『え?』
『だって私も見たいもの。
そんなに綺麗な世界があるなら』
眼をぱちくりするカナワが
もはや可愛く見えちゃうから不思議よねぇ。
『ならば共に行かぬか。
それほど人が嫌いなら、
俺と一緒に浮春の郷へ』
カナワ、本当に良いやつだね。
でもレイコもさ、カナワが諦めないように
葉っぱかけるつもりで言ったんだよね、きっと。
レイコも優しい。
そして今、目の前にその入り口はある。
「お前も一緒に行かぬか夏目。
レイコの孫よ」
驚いた夏目は微笑んで辞退する。
「いえ、俺にとってはこちらが
大切な場所なんです。カナワ」
「なるほど、お前には
良き人間の友人も居るようだな」
こちらが大切って事は、そういうことになる。
それに、田沼の事も含んでるかな。
昨日突然田沼に言われた言葉
『夏目に何かしたら承知しないぞ!』
の意味は
介しなかったろうけど
今、理解したかもしれません。
扉は閉じ、カナワの姿は扉の向こうに消えました。
田沼は走って自宅に戻ろうとし、途中で夏目と会いました。
「どこ行ってたんだ?
倒れたって聞いたから、心配して…」
「悪い、実は家に変な妖怪が…」
「そいつならもうおらんぞ」
うわーっ短い後ろ足伸ばして頭掻いてる先生が
可愛いーっ。
「ポン太が、退治してくれたのか?」
あはは、出た、ポン太呼び~。
私なにげに好きなんだ、田沼のポン太呼び。
「いやぁ生まれ故郷に帰っていったんだ」
「危険なヤツじゃ、なかったのか?」
「悪い妖じゃなかったよ」
「そうか…良かった」
田沼、心から安堵してるね。
「迷ったんだ。
夏目に相談するべきかどうか」
「え?」
「巻き込んでしまうと思ったから…、
でも、もっと早く言えばよかったな」
「田沼…」
「にっひっひ」
ほんと、にっひっひ、だよ。
先生、皆のニヤニヤを代弁してくれましたね。
あー、でもBLに感じて…とかじゃないです。
夏目の場合はさ、普通の友達も持てなかった子ですから
こんな風に妖見える事も知ってて、付き合える友達って
ほんとに夢のようだと思うんだよね。
それはそれは大切で、自分が思うだけじゃなく、
思ってもらえる事が嬉しくて照れくさくて、
頬染めたりしちゃうけど、それは決してBL的なアレじゃ
なくてですね、もっと初々しいものなんだよね。
夏目と田沼はまた拳をこっつんこ。
ふふふ。
ED~♪
EDはもう、この画とセットで大事に取っておきたい
感じですねぇ。
前回、OPの歌詞を拾って、
こっちのは拾わなかったので、
今回拾ってみました。
耳で拾っただけなので、違ってたらゴメン。
漢字の変換も多分違ってると思うんで
その辺はご容赦くださいね。
これまた良い詩だわ。
失くしたぬくもりを
一つ一つ並べて
色とりどりの
君のカケラは
笑った顔を描いた
思い出の作り方も
まるで上手くならないままに
足早に過ぎる時の
流れにただ身を任せて
何処へ行けばいい
この闇の先でまた
何度サヨナラ言えばいい
深い心の奥で光った
遙かな君のカケラ
こちらも使われてる部分だけ見ると
夏目の心境とシンクロしますね。
この曲欲しいな~。
さて…
カナワの声にときめいていたら、
星野さんでした。
猩影~。
やっぱり良い声だ、星野さん。
星野さんというと、私はすっかり猩影なんですけどね。
「ぬら孫」最新刊の猩影がまたカッコ良くてさぁ~。
惚れる♪
次回は「偽りの友人」ですよか。
来ましたね!
これは原作10巻に掲載されていまして
橘もここまでは原作感想UPしてあるんだ。
これがまた良い話でね。
泣けますよ~。
夏目友人帳は、どれも皆良い話ばっかだけどさ。
この話をアニメで見れるのか。
幸せだなぁ。
あぁ楽しみだ。
柴田の声はイメージとはちょっと違ってたけど…
その話はまた次回ちゃんと本編見てから
コメントしましょう。
エンドカード
♪ぎゅうどんのぉ~ぶるぅす~
…せ、先生…。
だから反則だって、その可愛さはっ!!
前回の感想
「夏目友人帳 参」#1【妖しきものの名】
笑えるぐらい、すんなり自然な第一話。
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テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 参」公式サイトより。
あらすじ 第二話「浮春の郷(さと)」
「名前を返してほしい」と夏目の前に現れた女妖怪。
幻の郷といわれる“浮春の郷”の住人だったという
その妖怪は、郷へ帰るため一緒に旅をしていた兄を
探しているのだという。
一方ニャンコ先生は、八ツ原でかつて瘴気をばらまき
害を与えていた妖怪が復活したという話を聞く。
レイコに負けたために山で眠りについていたと
いうその妖怪もまた、“浮春の郷”の住人だったという。
そんな時、父親が不在の田沼の家に妖怪が現れる。
何かを探しながら、自らに刃物を突き立てている
ようなのだが…
OP~。
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あぁ、画、まだなのねー。
すっかり気に入っちゃってますよ「僕にできること」。
時々無意識に鼻歌歌ってる私。
詩が夏目の心境と合ってるのが良いなぁ。
お、夏目、七辻屋へ行ってきたのね。
ニャンコ先生にねだられたんでしょう。
雨が上がって傘を畳む。
そうそう、夏目って原作でも時々、
「え?」と思うような趣味の服来てたり
するのよね…。
このシャツ、そんな原作を思い出させるわ。
先生がぷるぷると身体振るって水を飛ばす。
器用な声出すなぁ和彦さん。

「見ろよ先生。
八ツ原が光の海みたいだ」

そんなことより先生は団子のようですよ。
なかなかのジャンプ力ですな。
なんか八ツ原から漂ってくるものが…。
中級たちが宴会やってるじゃないか。
あ、先生が突入。
「おーや、これは夏目様とブタ猫」
「ブタ猫、ブタ猫」
一度は口にしておいて、斑様と言い直す一つ目。
七辻屋の袋を見て差し入れだと
思い込んだようですが、即行殴られました。
あ…夏目の右手も拳になってる。
一匹ずつ殴ったな。
「お前達、騒いでいると
またあの坊主に祓われるぞ」
それがこの数日、寺から聞こえてくる筈の念仏が
途絶えているらしい。
「あの坊さん、死にましたかな」
「死んだ、死んだ~」
中級たちのコブが二段になりました。
これは、夏目もマジで殴るよね。
田沼の父ちゃんだもの、その坊さん。
-田沼の親父さん、
どうかしたのか?
心配になるよね、夏目。
初めての方の為に、ここで田沼の説明も挿入っと。
夏目に妖怪が見えてること知ってるのは
この学校、この街では田沼と多軌だけなんですよ。
あぁ田沼…会いたかった。
ほんと会いたかった。
もともと原作田沼が大好きなのだけど、
アニメ田沼は、堀江さんの声が付いて
また更に良い感じだから。
「よう夏目、西村。次、体育か?」
廊下ですれ違い、声を掛けるのは北本。
田沼はあまり積極的に話すタイプじゃないからね。
でもすれ違いざま、腕が自ずと上がり、
夏目と拳のこっつんこ。
…かっ、可愛いーっ。

多くを語らず気持ちが通じるっての、良いねぇ。
「あ、そうだ、田沼」
「ん?」
「あぁ…いや…なんでもないんだ。またな」
「あぁ…またな」
まだまだ互いに遠慮がありますなぁ。
最近ではそれもかなり…ね。
12巻読まれましたか~皆さん。
もー田沼がカッコ良くて、よだれ出たでしょーっ!
(よだれは、お前ぐらいだ)
堪らんわー。

田沼は見えないけど、妖怪の気配感じたり
ぼんやりおぼろげな状態でなら
見えることもあるのよね。
中途半端に力ある人の方が、実際は危ないんだよな。
「それで何も訊かずに…
帰ってきたのかぁ?」
ぶはははっ、帰宅した夏目は、
猫じゃらしで先生を遊んでやってる。
うんしょとジャンプする先生が可愛い。
どう切り出して良いのか分からなかったと言う夏目。
まぁいきなり
「親父さんどうかしたか?」
なんて訊くのも変だしねぇ。
ほんとはそんな考えなくても、
耳にした事全部言っちゃえは良いんだよね。
八ツ原に居る妖怪達が、最近念仏聞こえないって
言ってたけどって。
夏目は考えすぎちゃうんだよねぇ。

もし田沼の父ちゃんが本当に病気だったら
人前でそんな話をするのも…と思ったのね。
でも病気かもっていうのは憶測に過ぎないわけで、
勝手に想像して勝手に悩んでいてもねぇ。
訊いてみりゃ早いのに。
「その…友達の家族の事っていうのは、
どこまで踏み込んで
聞いていいもんなんだろうな」
…高校生だよね。

考える前に口に出てたけどな…当時の私、ぽりぽり。
やっぱ、夏目、考えすぎ。
「そんなこと、私はしらーん」
そうそう、先生に聞いたってなんの解決にも
ならんわい。人間に聞きなさいよ。
小さい頃、家族の事を言い合える友達が
夏目には居なかった。
だから、未だにこんな時の距離感が分からない。
そうか…そんなモンかもしれんなぁ。
「だたいま」
田沼が障子を開けてそう口にして
「…と、誰も居ないんだったな」
と苦笑い。すると応えるように、
パシャッと水の跳ねる音。
あぁ、田沼の部屋の天井に映る水影って
これは原作にあります。
5巻に収録されてる夏目観察帳③。
そういえば、このエピソードの時に、
夏目が着ているシャツが
今回着てるシャツみたいな雰囲気だわ。

庭には池なんて無いのに、影が映る。
田沼にはこの影しか見えないけど、
夏目の眼には庭に普通に池が見えるんだよな。
その池の影を覆うように巨大な影が通り過ぎた。
なにこれ…、
って、妖だろうけど…。
夏目が歩いていると、
橋の途中に妖の顔が顔半分だけ出てるー。

一旦は関わらぬよう見ぬ振りして通り過ぎた夏目ですが
「名前を…友人帳の夏目様」
名前を返して欲しい妖なのかと振り返った。
目つきがいやらしいね、この妖、怪しいな。
これから学校だから後にしてくれと頼み、
その場は去る夏目。
授業が終わり、下校する生徒達の背に
夏目は田沼を見つけたけど、
名を呼ぼうとして、一度思いとどまって
でもやはり呼んだのね。
「田沼」
うんうん。それで良い。
「なんだ親父のことか」
本山の行事の手伝いで1ヶ月ほど居ないんだって。
出張みたいなもの。たまにあるのだそうだ。
「そうか、良かった」
夏目がとても安堵した顔になる。
「心配してくれていたのか?
ありがとうな」
少し夏目の顔を覗き込むようにして
田沼が礼を言う。
夏目ったら照れてるよ。

じゃあ一人で大変だなと夏目は気遣いますが
「そうでもないさ、静かなのも良い…」
言いかけた田沼が口ごもる。
昨日見た変な大きな影が気になってるでしょう?
どうかしたかと訊かれ、なんでもないと返す田沼。
ほらほら二人とも、やってる事一緒だね。
大事な友達だから、巻き込みたくない、
煩わせたくないって思うんでしょ?
田沼と別れて橋に差し掛かると、
朝居たあの妖が、夏目を待ってました。
「お前か…」
「どうか、名前を…」
夏目は河原へ降りて、
ここなら人に見られないかと周囲を確認。
友人帳を取り出して、その名を示せと呟く。
パラパラと動く友人帳に、妖が手を伸ばしましたよ。
やっぱ怪しいね、コイツ。
その時、
「夏目!」
ニャンコ先生の声にハッとした時には、
もうあの妖の姿はなくなってました。
彼女の居た場所には先生が居て、
「そんな所に突っ立って何をしとる」
「…え?」
友人帳も、反応せずに最後のページまで行っちゃいましたよ。
名前は載ってないようです。
先生はくんくんと周囲の匂いを嗅いで、
ここに妖が居た事を知る。
「お前また勝手に名前を返そうとしていたな?」
むやみに名を返していたら、
自分が貰う前に友人帳が無くなると
先生はジャンプじたばた。ぷぷぷ。
田沼は自宅でベッドに寝転がり、読書ですか。
でもまたあの大きな影が障子に映り
慌てて起き上がる。
障子を開けて廊下に飛び出すが、影はもう無くて…
田沼は頭痛に襲われる。
そう、田沼はあてられて体調悪くなるのよねぇ。
もー、心配だなぁ。
♪ぎゅ~どんのぉ~ぶるぅすぅ~
うわー、今期も健在すかっ。
酔っ払ったニャンコ先生の台詞、
和彦さんのアドリブだったんだよねぇそれ。
もうすっかり定着だよね。
うわー、今度は先生、ジェニファーの飴を…
(だからお前は、色々混ざりすぎだってばよ)
舌がちろちろ小さく動くのが可愛いというか
芸が細かいというか。
田沼の父ちゃんのお経が無くなったと思ったら
今度は瘴気を振りまく妖が復活したらしく
中級たちが頭を悩めています。
弱い妖ものならば、瘴気に当たっただけで
病に倒れ迷惑しているとのこと。
噂によればこの妖、レイコに名前を奪われたらしく
それ以来、山に入って眠りに付いたらしいのだが…。
夏目の所には昨日の女の妖が再び現れています。
ひょっとして友人帳に名前が無いのでは?と
夏目に言われ、自分ではなく兄の名だと応えている。
この兄妹は、浮春の郷の住人らしい。
浮春の郷というのは現世からは見えない幻の郷。
先生、飴、二本目ですか?
太るぞー。
そこは、一年中美しい花が咲き乱れ
鳥の声が絶えぬ美しい所のようです。
本来なら交わることがない彼岸の郷なのだが
祭りなどをきっかけに稀に繋がることがある。
どこかの村神楽に惹かれた兄妹は、
つい現世に出てきてしまい、帰れなくなってしまった、と。
浮春の郷への入り口を探して二人は何年も旅をした。
そのうち兄が病に掛かり、瘴気を発するようになり
妹もその瘴気に当てられて衰弱していった。
兄は妹をとある山の神木のうろに寝かせて
一人どこかへ行ってしまったのだそうだ。
妹は神木の霊力のお陰で回復し、噂を頼りに
兄を追ってここまで来た。
彼が夏目に名前を奪われて以来姿を消していると聞き
名前を返してもらおうと思ったようだ。
でも名前を奪ったのはレイコ。
夏目は顔を知らないので呼び出すことも出来ない。
「さようですか…、では、
顔を知ってる私なら、呼び出すことが出来るのだな」
いやいや、そういうもんじゃ…
って、女妖が、豹変したぁぁ。
夏目の首を絞めて友人帳を奪おうとする。
そこに…鈴の音。
おおっ!もしやもしや。
風が起こり、夏目の前にドドンッと姿を現したのは、
三篠~っ!!

もぉねぇ、この三篠の声が黒田さんってのが
素晴らしすぎるよねぇ。
「夏目どの!」
「三篠!」
「今、ここに妖ものの気配が」
「あぁ助かったよ」
三篠はたまたま通りかかっただけのようです。
この河上で低級妖怪が何匹も食われているらしく
犯人を捜してやろうと思ったらしい。
そこにニャンコ先生が中級二匹とやってきた。
「斑、お前ではないだろうな。
私の縄張りで低級を食ったのは」
いいがかりを付けられて怒る先生。
グルメだからそんなもの食う筈がない?
先生、食い意地張ってるし、雑食じゃないの。
帰宅して先生が聞いてきた話と合わせ、
妖兄妹の話が繋がった夏目。
って、また猫じゃらしで遊んでるー。
寝転がって猫じゃらし掴んで嬉しそうな顔。
いやーんっ可愛い~っ。

反則だぞ、この可愛さ。
瘴気を振りまいてる兄が現れてるのは
田沼の家の方。
父ちゃんが居なくて境内をうろつけるように
なったのだろうと先生。
心配になりますよね、夏目。
『どこだ…どこにある…連れて行く…夏目』
こりゃまたええ声や~。妖の兄の声~。
田沼が夢でうなされてたようですね。
妖兄は夏目を探しているわけじゃないから、
これは田沼の想像なんだろう。
妖を見れば、夏目が狙われるかもと思うんだな。
起き上がり障子を開ければ庭にその妖が居て
うろついてる。
「おい…何か、探しているのか?」
話しかけちゃうもんな、すげぇな田沼。
「夏目に何かしたら承知しないぞ」
くーっ!!田沼ったら。
そんなに夏目が大切ですか。
キミがそう思ってくれる事はとても嬉しい。
だけどね…。
夏目は確かに狙われやすく危ないよ。
でも本人が妖力強くて、
そこそこの妖ならやっつけられるし
一応用心棒も居るし、困ったとき
駆けつけてくれる妖の友人達も居る。
だからね、中途半端に感じれる、
キミの方がよっぽど危険なんだよ。
夏目が妖関係の事件があると
キミを遠ざけようとするのも
そういう理由でしょう。
感じれない西村北本より、キミは危ない。
この妖は、そんな悪いヤツじゃなさそうだから
良かったけど…。
ヒヤヒヤするよ。

妖は刃物を自分の身体に突き立てる。
なんでそんなことを?
噴出したののは血ではなく錆?
翌朝、田沼が庭を調べていると蔵の鍵が壊されて
扉が開いていた。
落ちていたのは木箱。
中身は昔の寺の図面らしい。
妖はそれを持っていったようです。
また頭を押さえて呻き声を上げる田沼。
だからー、ほんとにそのうち寝込んじゃうよ~。
一応学校へは来たようだけど、
頭痛が酷くて早退したと北本が夏目に伝えてる。
ほらほら、ピンとキタよね夏目。
早く行ってあげて。
「きっと、その妖怪の瘴気にやられたんだ」
「弱っちいヤツだな」
「田沼が心配だ。急ごう!」
「らじゃー」
らじゃーって、先生!
ぷぷぷっ。
寺に着き、住居の方のインターフォンを鳴らしてみるが
田沼は居ないようです。
病院に行ったのかと思う夏目ですが、
先生は早速、妖の匂いをキャッチ。
妖が盗んだ寺の図面が落ちています。
この寺、かつては大伽藍を持つそれなりに立派な
寺院だったそうな。
毎年神楽も奉納されていたらしい。
神楽の舞によって稀に彼岸の世界との扉が開く。
妖はその位置を確認したかったんだな。
田沼はなんと北本のアパートを訪ねていました。
ポンジュースも再現率高いなぁ。
でもそれ…一人1本なの?
私の中ではファミリーサイズなんだけど…。
若者は飲む量が違うなぁ。
「親父さん今、居ないんだっけ。
病気した時に一人だと、大変だもんな」
家に居たくなくて…という田沼の言葉の真意は
北本は解ってませんが、別にそれはそれで良し。
で、夏目が心配してたと北本から聞けば、
夏目の取りそうな行動、田沼には解るよね。
八ツ原内の神楽堂跡を探していた夏目の頭に、
小者妖怪が降って来た。
とっさにキャッチする夏目が素敵。
足掴んで逆さだけど。
瘴気に当てられてへろへろになってますわ。
「その辺に寝かしといてやれ」
何気に優しいじゃないか先生。
そういう先生は大丈夫なのか。
「そんな低級どもと一緒にするな」
だって見た目は似たようなモンだしねぇ。
時々忘れそうになるよ、それなりの妖怪だってこと。
瘴気が漂ってきました。近いようです。
夏目は全然平気ですね。
低級じゃないもんね。

また妖は自分に刃物を向けていた。
夏目が止めると、
「ナーツーメ…夏目…レイコ…」
レイコはもう亡くなって、この世に居ない説明を
一瞬でしたらしい。

「俺の血が、周りの妖もの達の
障りになっているのは
解っていた。
すまないことをした」
良いヤツじゃないか。
だが浮春の郷の入り口は郷の者の血に反応するらしく
それで自分の身体を傷つけて血を流していたんだね。
「だが…それももう必要ないようだ」
「どうした。もう諦めると言うのか?」
先生ったら、葉っぱかけてる。
妹が探していると、夏目が伝えましたが、
「まさか、それはありえない。
妹はとうの昔に死んだよ」
自分が悪かったのだと妖は己を責める。
神楽の音につられて連れ出してしまい
慣れぬ土地で妹はすぐに死んでしまったらしい。
なんか…このカット、
火垂るの墓の節子を思い出す。
それからずっと一人で彷徨っていたらしいのだけど
その頃はちゃんと人型で、
こんなロボ姿じゃなかったのね。
髪も長くイケメンな気がするんですがーっ。
顔見せてよ~。
もう郷に帰る事も諦めた頃、
レイコと出会ったのね。
「そこでボコボコにされたか」
先生にそういわれた時の、
妖の一つだけの眼がふっと笑うのが
妙にツボです。
銀河鉄道の車掌さんみたいに
身体はあるのかないのか真っ暗で、
彼の表情を見分けるとしたらこの眼だけ。
でもそれがこんな風に細められるとは、
彼のレイコへの感情が見て取れるではないか。
「たわいもない勝負だったが、
俺は負けて名前を預けた」
負けたことも名前を預けたことも、
なんか嬉しかったみたいに聞こえるよ。
たわいもない、の意味は後で分かる。
ほんとたわいもない、だったね。
やっぱり貴方、勝負に勝つ事よりも
レイコとのやりとりを楽しんだね。
「だがレイコは、
とうとう俺の名を呼ぶことはなく
逝ってしまったのだな」
寂しそうだね。
いつぞやの、ひしがきのように。
彼は山に入り、風穴を見つけて眠っていた。
眠っている間、思った以上に月日は流れていて
荒れ寺が綺麗に再建されていた。
しばらく近づけなかったが、ここ数日住職の気配が
消えたので来て見たらしい。
彼がこの地に来たのも、昔あの寺の境内で扉が開いたという
噂を聞いてのこと。
「おそらくそれはこの神楽堂跡だろう」
先生は落ちていた木を舐め、
「こりゃ火事だな…。
建物でも残っていればナンだが、
この有様ではな…」
と首を横に振る。
でもそれならばあの女妖怪は、なんだったのか。
彼によると、あれはサグメという名で
浮春の郷を追放になった者らしい。
「俺に付きまとっていれば、
いつか郷に戻れると
思っているのだろう」
「なるほど、それで友人帳を
狙ったのだな。
お前を使って郷への入り口を
開けさせようと思ったのだろう」
三篠の縄張りの低級を食ったのも
サグメの仕業に違いない。
それならばまた友人帳を狙ってくる前に
名前を返そうって事になりました。
妖の名はカナワ。
名前が戻ったその時、彼の身体を刀が貫いていました。
噴出す、血…。
後ろからサグメが刺したのです。
花の枝を手折っただけで追放されたサグメ。
罪人の血では扉は開かないから…。
酷い、酷すぎるコイツ。
カナワ、良いやつなのにーっ。
森がざわめいてる。
神楽堂の燃えカスで育った樹が反応しています。
これで帰れるとサグメが歓喜した時、
カナワは彼女を振り飛ばし、
自分の腕にあった輪で彼女を拘束しました。
かっけー。

おお…神楽堂が復活したよ。
舞う翁がサグメを掴んで木の枝に変えた。
開かれた浮春の郷への扉。
カナワが呟く、
「見せてやりたかった…レイコに
この光景を」
カナワ…。
レイコとの思い出が蘇る。
周囲の妖に疎んじられてこの荒れ寺にやってきたカナワ。
そこにレイコが居たんだね。
『先客に挨拶もないの?』
『お前は、俺が見えるのか?』
人間だから見えないと思ったんだよね。
他の妖怪達が噂していたから、
レイコはカナワの事、知っていたようです。
『俺が怖くはないのか?』
『私は強いもの』

カナワは浮春の郷の話をレイコにして、
そんな良い所なのに帰るのを諦めるのかと
言われた。
『この身体では、戻ったところで
長くはあるまい。
今はただ朽ち果てる場所を
探して彷徨っていただけだ』

ふぅんと聞いていたレイコ。
『ねぇ貴方、私と勝負しない?』
出たーっレイコのソレはいつもいきなりですよね。
ジャンケンポン♪
ピシッ!
『…痛い』
ジャンケンポン♪
バシッ!
『…痛い』
ジャンケンポン♪
パンッ!
『…痛い』
ちょっ!!!
可愛すぎるだろーっカナワ~っ!!

『ヤッタ!私の勝ちね。
これで貴方は私の子分。
さ、名前を書きなさい』
レイコさん、今のずるくないですかー?
『いーい?見つけたら私にも教えなさいよね。
故郷への入り口』
『え?』
『だって私も見たいもの。
そんなに綺麗な世界があるなら』
眼をぱちくりするカナワが
もはや可愛く見えちゃうから不思議よねぇ。
『ならば共に行かぬか。
それほど人が嫌いなら、
俺と一緒に浮春の郷へ』
カナワ、本当に良いやつだね。
でもレイコもさ、カナワが諦めないように
葉っぱかけるつもりで言ったんだよね、きっと。
レイコも優しい。
そして今、目の前にその入り口はある。
「お前も一緒に行かぬか夏目。
レイコの孫よ」
驚いた夏目は微笑んで辞退する。
「いえ、俺にとってはこちらが
大切な場所なんです。カナワ」
「なるほど、お前には
良き人間の友人も居るようだな」
こちらが大切って事は、そういうことになる。
それに、田沼の事も含んでるかな。
昨日突然田沼に言われた言葉
『夏目に何かしたら承知しないぞ!』
の意味は
介しなかったろうけど
今、理解したかもしれません。
扉は閉じ、カナワの姿は扉の向こうに消えました。
田沼は走って自宅に戻ろうとし、途中で夏目と会いました。
「どこ行ってたんだ?
倒れたって聞いたから、心配して…」
「悪い、実は家に変な妖怪が…」
「そいつならもうおらんぞ」
うわーっ短い後ろ足伸ばして頭掻いてる先生が
可愛いーっ。
「ポン太が、退治してくれたのか?」
あはは、出た、ポン太呼び~。
私なにげに好きなんだ、田沼のポン太呼び。
「いやぁ生まれ故郷に帰っていったんだ」
「危険なヤツじゃ、なかったのか?」
「悪い妖じゃなかったよ」
「そうか…良かった」
田沼、心から安堵してるね。
「迷ったんだ。
夏目に相談するべきかどうか」
「え?」
「巻き込んでしまうと思ったから…、
でも、もっと早く言えばよかったな」
「田沼…」
「にっひっひ」
ほんと、にっひっひ、だよ。
先生、皆のニヤニヤを代弁してくれましたね。
あー、でもBLに感じて…とかじゃないです。
夏目の場合はさ、普通の友達も持てなかった子ですから
こんな風に妖見える事も知ってて、付き合える友達って
ほんとに夢のようだと思うんだよね。
それはそれは大切で、自分が思うだけじゃなく、
思ってもらえる事が嬉しくて照れくさくて、
頬染めたりしちゃうけど、それは決してBL的なアレじゃ
なくてですね、もっと初々しいものなんだよね。
夏目と田沼はまた拳をこっつんこ。
ふふふ。
ED~♪
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EDはもう、この画とセットで大事に取っておきたい
感じですねぇ。
前回、OPの歌詞を拾って、
こっちのは拾わなかったので、
今回拾ってみました。
耳で拾っただけなので、違ってたらゴメン。
漢字の変換も多分違ってると思うんで
その辺はご容赦くださいね。
これまた良い詩だわ。
失くしたぬくもりを
一つ一つ並べて
色とりどりの
君のカケラは
笑った顔を描いた
思い出の作り方も
まるで上手くならないままに
足早に過ぎる時の
流れにただ身を任せて
何処へ行けばいい
この闇の先でまた
何度サヨナラ言えばいい
深い心の奥で光った
遙かな君のカケラ
こちらも使われてる部分だけ見ると
夏目の心境とシンクロしますね。
この曲欲しいな~。
さて…
カナワの声にときめいていたら、
星野さんでした。
猩影~。
やっぱり良い声だ、星野さん。

星野さんというと、私はすっかり猩影なんですけどね。
「ぬら孫」最新刊の猩影がまたカッコ良くてさぁ~。
惚れる♪
次回は「偽りの友人」ですよか。
来ましたね!
これは原作10巻に掲載されていまして
橘もここまでは原作感想UPしてあるんだ。
これがまた良い話でね。
泣けますよ~。
夏目友人帳は、どれも皆良い話ばっかだけどさ。
この話をアニメで見れるのか。
幸せだなぁ。
あぁ楽しみだ。
柴田の声はイメージとはちょっと違ってたけど…
その話はまた次回ちゃんと本編見てから
コメントしましょう。
エンドカード
♪ぎゅうどんのぉ~ぶるぅす~
…せ、先生…。
だから反則だって、その可愛さはっ!!
前回の感想
「夏目友人帳 参」#1【妖しきものの名】
笑えるぐらい、すんなり自然な第一話。
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