「うさぎドロップ」#10【おなかのかぜ】ゆかりと大原さんに、泣かされましたわ…。
もーっ今回の「うさぎドロップ」は泣けたっ!
人の情けに泣けましたよっ。
ゆかり、良い人過ぎる~。
でもこれも、元をただせば
大吉も、それだけの事を、あの親子に
しているからなんだろうなと思う。
持ちつ持たれつ、なわけですが、
大吉が先に、コウキをりんと同じように
面倒見たり、可愛がったり、
近い距離で居てくれるからさ。
男親の居ない、欠けてる部分を
少し補うような役目をしてくれてる。
だから今度は、女親の居なくて足りない部分を
ゆかりが補ってくれた。
初めての病気で、おろおろし
不安になる大吉の心のケアまでしてくれた。
それにしても、
会社遅刻してでもって所がね、
凄いと思ったの。
有難くて泣けたよ。
また大原さやかさんの、
ゆかりっぷりが良いしさー。
大原さやかさんは、橘が聞き分け
(完璧じゃないけど)出来る、
数少ない女性声優さん。
今回の台詞の言い方がまた、
とても良かった。
ゆかり(行動)にも泣かされたけど
大原さん(声の演技)に泣かされた部分も大きい。
やっぱ良いなぁ大原さん。
BD&DVDのジャケですが、1巻→2巻→3巻と
2人の距離が近くなり
密着度も高くなって行くのが良いね。↓
人の情けに泣けましたよっ。
ゆかり、良い人過ぎる~。
でもこれも、元をただせば
大吉も、それだけの事を、あの親子に
しているからなんだろうなと思う。
持ちつ持たれつ、なわけですが、
大吉が先に、コウキをりんと同じように
面倒見たり、可愛がったり、
近い距離で居てくれるからさ。
男親の居ない、欠けてる部分を
少し補うような役目をしてくれてる。
だから今度は、女親の居なくて足りない部分を
ゆかりが補ってくれた。
初めての病気で、おろおろし
不安になる大吉の心のケアまでしてくれた。
それにしても、
会社遅刻してでもって所がね、
凄いと思ったの。
有難くて泣けたよ。
また大原さやかさんの、
ゆかりっぷりが良いしさー。
大原さやかさんは、橘が聞き分け
(完璧じゃないけど)出来る、
数少ない女性声優さん。
今回の台詞の言い方がまた、
とても良かった。
ゆかり(行動)にも泣かされたけど
大原さん(声の演技)に泣かされた部分も大きい。
やっぱ良いなぁ大原さん。
BD&DVDのジャケですが、1巻→2巻→3巻と
2人の距離が近くなり
密着度も高くなって行くのが良いね。↓
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あらすじは公式HPより。
あらすじ 第10話 おなかのかぜ
文化祭の帰り道、りんに熱があることが発覚する。
コウキママに励まされながら必死に介護する大吉だが、
食事もとれず飲み物すら飲むことができないりんに、
不安と焦りはつのるばかり。あらためて、りんが
かけがえのない存在であることに気付くのだった。
ご飯をはむはむしていたりんが、
「んっ!」
顔をしかめます。
舌を噛んだかと心配する大吉ですが、
歯がぐらぐらするらしい。
あー、生え変わりの時期なのですね。
無理に抜くわけにいかないから
自然に抜けるのを待つんですよね…確か。
お粥にするかと大吉に言われて
ゆっくり食べるから大丈夫と応えたりん。
でも…ちょっと食欲もなさそう?
OP~♪
小学校で文化祭って…ありましたっけ?
文化祭というか…図工の時間に作った物の
展示会みたいな感じかな。
親が展示物見に来るんだよね。
うん、そういうのはあった気もする。
遥か昔過ぎて記憶は曖昧だが。
「あ、大吉」
大吉もちゃんと見に来たわけね。
嬉しそうに駆け寄るりんが良いなぁ。
腕をひっぱって行って展示されてる
自分の絵を指差す。
「あのね、私の絵はあれ!」
となりでさやかが、興味深々で大吉を見てるのが
子供らしくて良い。
りんの絵は枇杷の木とりんどう。
上手いやん。
「りんちゃん家って、いっつもお父さんだね」
「うん、でもお父さんじゃないけどね」
「ええ~違うのぉ?」
あ…周囲のお母さん達の目が…。
りんはB組で一番絵が上手なんだと
さやかが教えてくれる。
「漫画家になれるよー、きっと」
「えーっ無理だよ」
あぁ…やっぱ血は争えないってヤツ?
しっかり正子のDNAが…。
「あっパパ!こっちこっち!」
周囲の母子も頬染めるイケメン。
これがさやかのパパですかー。
さやかが飛びつくと、
「はは、お待たせー」
爽やかなパパさんだなぁおい。
声は平川さんと来てるし
間違いなくイケメンですな。
-こんなシュッとして
ピシッとしてて
パパ!?
後ろじゃ子供と母さん方がカッコ良い~と
身体くねくね。
えーっこのイケメンパパ、大吉と同い年?
「マジで!?」
いやこの場合、さやかパパの方が正しい見た目年齢。
大吉が老けすぎなんだよな、うん。
「そうなんですかー。
嬉しい偶然ですね」
さ、爽やかだぁー。
ちなみにさやかパパはモデルをやってるらしい。
若い頃、ちょっとだけ…とパパは苦笑してます。
あー、さやかが口をやたら手で隠してたのは、
歯が抜けてるからか。
女の子だとちょっと恥ずかしいよね。
前歯は目立つから。
大吉はマジマジとさやかパパの顔を見て、
自分の会社のカタログで見た気がすると言う。
「すみません、差し支えなければ
会社名を…」
ちょいテレ顔で耳を傾けるさやかパパ。
ぼそりと会社名を伝えると、
「あぁ~それ多分僕ですぅ。
御社にはお世話になっております~」
両手を頬に当てて、テレテレくねくね。
-陽気な人だなぁ。
ふふ、面白いじゃない。
今は同じ事務所でマネージャーやってるそうな。
ちょっと勿体無いと大吉は言いますが、
「なかなか時間も収入も読めない仕事なんで
娘が生まれた時、一区切りつけました」
偉いな。
大吉は当時の自分を当てはめてみる。
酒ばかり飲んで仕事の愚痴言ってた。
でもそれはそれだよね。
選ぶ道が違っても、それぞれ山あり谷ありなのは
変わらない。
種類が違うだけで。
「おーい、ミキちゃーん」
「あ、ナベちん、久しぶり」
ナベちんというぐらいだから
彼の名は渡辺とかかな。
ずんぐりむっくりしてて…
キューピーみたいで
背が…かなり低いね。
さやかパパも、ここは地元で、
ナベちゃんは同級生。
ナベちゃんの息子はA組らしい。
お肉屋さんってのは、ハマリ過ぎだねナベちゃん。
「そこの商店街の角の」
「あ、よくりんとコロッケ買い食いしてます」
「わっほんと?う~れしいなぁ」
いいよね、出来立てコロッケ、その場ではむはむするの。
あー…神戸コロッケ食いたくなった。
「僕も僕も」
「知ってる知ってるー」
仲良しだな、この2人。
かくして3人で携帯教えあって…
-パパ友とやらが出来ちまったぜ。
よい事じゃないか。
なにかと大吉は不慣れだろうし、
困った時に訊ける先輩が居るのは
いいことだ。
廊下を歩きながら、大吉は二つの世界を見比べる。
-ある意味、
こっちの方が広いのかも。
どうなんでしょうね。
その世界での自分の在り様によっても
違ってくるだろうし。
ふと視線を先に向けると、
隣の教室の入り口に、ゆかりが立って中を覗いていた。
こんにちはと声を掛ける。
急に寒くなったという大吉の台詞は
けっこうタイムリーで
朝晩は急に冷え込んだ今週。
でも昨日今日は暑いんだよ…。
またクーラー使ってるよ。
子供達はもう体育館へ行ってるらしい。
ゆかりはコウキに会えなかったのか。
コウキも絵はけっこうイケてる。
「すっげー上手いですね」
「ほんとですか?」
母親は隣で首傾げてますけども。
「だって凄く根気よく…」
と言いかけた大吉は、反対側で絵を見上げてみてる
男の子に気づく。
ええっと…説明無くてもすぐに分かるよね。
どーみてもナベちゃんの子だろ、これ。
「あのさ、君。もうみんな、
体育館、行ったよ」
「えっ!?マジで?やっべぇ…
先生に怒られるー」
「あー…ヤダヤダ、男子は」
自分もそんなだったんでしょ?大吉。
近くに居た母親の抱く赤ちゃんが
ゆかりを気に入ったようで、きゃっきゃっ言ってる。
「いいですねぇ、赤ちゃん。
懐かしい」
離れた所にいた若い母親達の会話が大吉の耳に届く。
先週、子供がインフルエンザに掛かって…というもの。
もうそんな次期か…と胸に留める大吉ですが
その会話の内容に眉を寄せる。
インフルの場合、熱下がっても
移るといけないから二日休ませるらしい。
でもその親は熱下がったらすぐに行かせたと言う。
「まぁ無理だよね、仕事クビになっちゃう」
「もう治りかけなわけだし、ウィルスともか
薄まってるでしょう」
それにもし移っても、誰に移されたか分からない。
その考えは無責任過ぎて、ムッとしたけど、
実際、会社をそうそう休めない、
そんなに休めばクビになるってのは、
ほんとリアルです。
今の雇用情勢から行って、人はいくらでもいるから
切られちゃいますよ。
ちょっと耳痛い話。
私もけっこうビクビクしてるし…。
それはゆかりにとっても、ひとごとじゃないことで…。
揺れる瞳…。
察した大吉が肩に手を置き、
「出ましょうか…」
カッコよいわ~、大吉。
「あの…私、あの人達の言う事、
全然理解出来ないわけじゃなくて
だから…余計凹んでしまいました」
仕事クビになる云々は、ひとごとじゃない。
それは大吉だってそうだ。
寒くなってくるとハラハラしっぱなしだと
ゆかりは言う。
でもコウキは風呂上りにパンツ一丁でゲームしてたり
するらしい。ははは。
でも冬を乗り切り、暖かくなってくると
やっとホッと出来る。
片親は大変だね。
「大吉ー」
大吉見つけて、りんより先に声掛けるコウキが
なんか愛しいよ。
言ってるそばから、
半そで短パンで鼻水たらしてるがなコウキ。
「おまえらアホか!」
「コウキ!鼻!」
「体育館寒いから、上着着ろっつったろ!
あと廊下、走んな!!」
「「はぁい」」
「走んなっつーの!!」
ふふふ。2人分の父親やってんじゃん、大吉。
コウキの歯、抜けてたね。
大吉も気づいたみたい。
団地なのに屋根に投げるってきかなかったらしい。
あははは、ウチも団地だったんで、
どこに投げるの?って訊いた覚えが…。
でもいまどきの子が、そんな風習知ってる事の方が
驚きだ。
甥っ子たち…知ってただろうか。
コウキが最近全然言う事聞いてくれないと言うゆかりに
大吉は自分のガキ時代を思い出す。
あ…ファミコンだ。
極度の薄着、階段を二段抜かしで全力疾走
給食は早食い、牛乳一気飲み。
「自分がやってたこと子供に注意するのって
すげぇ変な感じで」
ゆかりが隣で笑いこらえてるぞ。
男じゃ割りと普通か…。
うーん、最近の子はどうだろう…。
昔はそんな感じでしたよね。
「ていうか、コウキの事も他人と思えなくて」
顔も似てるしなぁ。
でもその発言、取り方によっちゃ、
ゆかりに一緒になっても大丈夫って
アピールしてるようにも見えるぞ。
そんな下心無いのは分かってるけど。
噴出して涙まで浮かべて笑ってるよ、ゆかり。
いいこっちゃ。
そんなに大笑いする機会も、
たまにないとね。
「でも、大吉さんもそんな感じだったなら
それなら、ちょっと安心です」
あらあら。
大吉、焦っちゃうじゃない、
そんな顔でそんな台詞。
にやにや。
かくして家族のように4人で帰るわけだ。
あー、紛れも無く大須の風景。
ナベちゃんとこの肉屋ってどこをモデルにしてるのかな。
けっこう買い食い出来るような店あるよね、
あの商店街。
…って、しばらく行ってないと店とかドンドン変わって
しまってるから、なんとも言えないが。
なんか行きたくなっちゃった。
こういう昔ながらの商店街って好きなんだよねぇ。
浅草商店街とか、京都の錦市場とか。
りんが大吉の腕にしがみつくみたいにして
歩いてる。
「なんだよ、コウキと歩けよ」
「やだぁ」
「ほんじゃあ、男子チームと女子チームに
分かれようぜ」
コウキって大吉のこと好きだよねぇ。
父親居ないから、身近で構ってくれる大人の男の人
ってことで、頼りにしてる感じが伺える。
コウキの提案にも、
「やだぁ」
なんかりんの様子がちょっと変?
ゆかりの表情が少し険しくなった。
「りんちゃん、少し、顔赤くない?」
回り込んで、りんのおでこに手を当てる。
熱があるようです。
学校に居る時も、ほっぺ赤かったもんね。
「えっ!?」
驚く大吉にゆかりが追い討ち。
「ちょっと高くなるかも」
「なんかいつもより…濃いっ!」
大吉、なんやねんそのリアクション。
確かに熱で目も潤み、頬も染まってて艶っぽくは
なるのだろうが。
…なんか大人の女みたいな顔だね、これ。
医者に行ったら、インフルではないそうで
まだ良かったね。
先生の声がイケメンなんだけど…。
これって平川さん?
使いまわし?
その日の夜はうどんにしたけど、
りんは食欲ないみたい。
おなかの風邪ですか。
…タイトルそうだったね。
あらあら戻しそうになっちゃって
大吉が慌てて洗面器を取りに走る。
食べれない風邪は辛いよねぇ。
体力も落ちるし。
熱は39.8℃。
40℃近いとインフルかと思っちゃう。
大吉も相当ビビったみたいで、実家に電話。
母ちゃん、救急車呼べとか言ってるし…。
医者には行って、薬も貰ってる。
だけどりんが薬を飲まなくて
熱も上がって苦しそうだから
不安になったんだよね。
「ジュースに混ぜてみた?
アンタ甘いものに混ぜたらすぐ飲んだわよ」
おぉ、それは良い手かも。
さすが経験者。
でもりん、ジュースも口にしようとしない…。
「大吉…」
りんがそう呟いて、布団から手を出す。
なにより大吉の手が安心するようですね。
手を握って座ったまま一夜過ごした大吉。
玄関の戸を叩く音に気づいて目覚め、
扉開けると、ゆかりとコウキが立っていた。
「朝早くからすみません、
どうですか?りんちゃん」
心配して朝早くから来てくれたのかと思ったら
有難さに目が潤んだよ。
大吉はインフルでは無かったのだがとゆかりに説明し、
コウキにはTV見てるように言う。
さっきやっと寝たが熱がどんどん上がって
余り眠れないようで、汗もでなくて
水分も取れてない。
「飲まねぇし、食わねぇし、
どうすりゃいいんだか」
ゆかりは大吉の腕を取って立ち上がり、
すたすたと廊下へ連れて行く。
「うろたえちゃ駄目です。
大人が落ち着いて、
大丈夫って言ってあげないと」
「難いっす。
あんなりん、見たこと無くて」
「そんなことない!出来ます!」
そうだな、大人が不安に思ってると
子供はもっと不安になるんだよな。
「子供ってほんとに困った時、
自分を助けてくれる人に
くっつくんです」
昨日、コウキと歩けと言われも嫌だと言って
大吉の腕にしがみついてたよね。
「りんちゃんは、
大吉さんがいれば
大丈夫なんです」
これは…キタね。
この台詞には、ほんと泣きそうになったよ。
大原さんだしねぇ。
説得力もあって、こう胸にじわじわきました。
目覚めたりんに、ゆかりが
「りーんちゃん」
って掛ける声も優しくて、泣けた。
「喉渇いたでしょう。ちょっと氷食べてみない?」
そうだね、熱がある時、氷食べると良いかもね。
りんも
「気持ちよい」
と嬉しそう。
「りん!起きた?御免!便所行ってた」
まだあわあわしてる大吉に、
ゆかりが厳しい顔で、
「大吉さん」
眼と声色だけでたしなめる。
偉いなぁゆかり。
出来た女だなぁ。
「氷、もう少ししたらまた食べようね。
いっぺんに食べると
お腹がビックリしちゃうから」
あぁ~凄く安心する声~。
りんも素直にうんと頷く。
「今凍らせてるのは
甘くて美味しいのだからね」
その甘い氷に薬を混ぜるのだね。
上手く、興味待たせるようにするなぁ。
これにもうんと頷いて、りんは眼を閉じた。
「すみません、会社、遅刻ですよね」
昨日、あんな話をしてた後だってのに、
自分の子供でもない子の為に、
会社遅刻覚悟で来てくれたゆかり。
頭下がるよね、大吉。
「りんちゃん、凄く頑張ってます。
大吉さんが居れば、大丈夫です」
りんだけじゃなく、大吉の事も救ってくれちゃって
女神だな。
大吉がゆかりに礼を言って、
「コウキもありがとうな」
ちゃんとコウキにも礼言う所が、
偉いと思うよ。
特に何したわけじゃないけど、
余分な事に付き合わされて、
学校もひょっとして遅刻かもだしね。
コウキのこと、
こんな時でも付録扱いじゃないし
ちゃんといつも一人前に扱ってるもんな。
だから余計、コウキも大吉を慕うんだろう。
大吉は会社へ休むと電話。
ひょっとすると明日も、かも。
長髪でヒゲの男が、ういっスと応えてる。
「迷惑掛けてすまん」
「なにいってんスか。
こっちは任せておいてください」
良い部下だ。
自分達も子持ちで、状況分かるから理解あるよね。
良い職場だよ、今の部署。
りん、少しはマシになったみたい。
みかん缶かぁ。
そういえば、子供の時、病気になると
桃缶とかみかん缶とか食べたな。
あれ、病気じゃないと食べれないと
思ってた時期もあった。
「あとちょっと寝てたらよくなるからな」
うんうん、そういう安心させてくれる言葉が
必要なんだよね。
暗示に掛かって治ったりもするもんだよ。
-なんでりんなんだ。
こんな風邪、俺だったらへでもねぇのに。
くそっくそっくそぉ…。
夜、またりんの手を握って、座ったまま居眠りしてると
玄関の戸がトントン叩かれた。
「はぁい…」
ぼけた声で廊下に出ると、
「大吉ーっおーい!」
「コウキ!」
またゆかり&コウキが寄ってくれました。
コウキは大人しくTV見てるけど、襖の向こうが
気になってるみたいね。
いい子だ。
「りんちゃん、どーお?痛いトコある?」
「大丈夫」
「今、美味しいおじや作ってあげるからね」
ほんと、いい人過ぎて涙出るわー。
んで、昆布からだし取ってるし…。
本格的過ぎるっ。
台所に2人で立つと、ほんと夫婦だな。
昼過ぎにまた熱が上がったと不安そうに呟く大吉に
平熱も朝低くて昼過ぎから高くなるのだから
大丈夫と、さらっと安心させるゆかり。
でも…とまだ不安いっぱいな大吉に、
「はい、じゃあこれお鍋に」
姉さん女房だねぇ。
あ、年上は年上…なんだよね?ゆかりって。
TVの前に座るコウキの視線が
全然画面に向かってないのが愛しい。
「だいきち…」
小さなりんの声に気づいて、
コウキが襖を開ける。
「だいきち…お水…」
はっとして立ち上がり、すぐに知らせに行く。
「大吉!りんが水って!!」
ええ子やぁ。
コップに水入れて、りんの元へ行く。
襖の所で大吉が、
「コウキ、移るからこっちの部屋に居ろ、な?」
するとコウキ、
「移ってもいいよ」
コウキったら…男やねぇ。
「いいわけねーだろ」
否定した大吉ですが、
ふと、コウキのほっぺを、ふにっとつまむ。
「ふい?」
大吉がしみじみとコウキを見つめて、
静かに言う。
「ありがとな」
コウキは眼をぱしぱし。
大吉は、ほんとに感謝してるんだよ、コウキ。
水を飲み干したりんが、
「コウキ君、ありがとう」
大吉も、
「コウキが居ると、りんもすげぇ安心だ」
「あ…うん」
照れてるコウキが可愛い。
ゆかりがおじやを持ってきた。
「大丈夫、これね。
コウキも病気になると食べるの。
すぐに良くなる特製おじやなのよ」
「コウキ君も?」
「そう、これ食べたら、
いっつもあっという間に治るの」
うんうん、そういう暗示は、よいよね。
もぐもぐ食べたりんは、
まだ赤みの残る顔で、
「美味しい」
笑顔をゆかりに向けました。
翌朝、大吉はりんの声に、右手を動かしますが
そこにりんの身体は無く…。
ビックリして飛び起きると、りんが座って
大吉を見ていました。
「りん、もういいのか?」
「うん元気だよ」
でも立ち上がったらふらついて、
大吉の膝にストンと着地。
互いの顔を見て、安心した2人。
大吉が後ろからりんを、
ぎゅっとした。
「お腹すいた」
それはいいことだ。
ED~っ。
Cパート。
今日も大吉は学童へお迎え。
「母ちゃんにこの間はありがとうって
いっといてくれるか?」
指くわえて大吉見てるコウキは、
「あ~~?」
間の抜けた返事してる。
あぁ歯が抜けてるから、余計そんな声か。
「あのは(さ)ー、俺も一緒に帰っていい?」
もうすっかり自分家だな、おい。
「またそれか!
お迎え、お前ん家は母ちゃんじゃないと
駄目なの!」
「…風邪で寝てるからさ、母ちゃん」
「なにっマジでかっ!」
りんも不安そうな顔で大吉を見上げる。
自分が移しちゃった…とか思ったかな。
実際、そうかもだけど。
ひえーっこういう形で終わるのって初めてだね。
気になるじゃんか。
しかも来週は最終回。
うわーん、もっと見て居たいのにぃー。
◆グッズ
ガチャは先日、アニメイトにありました。↓
ちょっと欲しい気もしたのだけど
私、携帯クリーナーは、ニャンコ先生つけてるし
先生のマスコットもぶら下がってるからねぇ。
合わないじゃない?
それでやらずに置いた…。
これまでの感想
#1
「うさぎドロップ」#1【りんどうの女の子】ほんとに30歳かよ大吉。
#2
「うさぎドロップ」#2【ゆび切りげんまん】大吉、凄いねアンタって。
#3
「うさぎドロップ」#3【ダイキチの決めたこと】カッコ良いわ~もぉ~。
#4
「うさぎドロップ」#4【てがみ】祖父さんも、イイ男だねぇ。
#5
「うさぎドロップ」#5【ダイキチはダイキチでいい】名言だね。
#6
「うさぎドロップ」#6【わたしの木】同じ流れの中にって…良いね。
#7
「うさぎドロップ」#7【ないしょで家出】他人事じゃない感じ。
#8
「うさぎドロップ」#8【おじいちゃんのだいじ】
彼氏案外まともで良いヤツだね…。
#9
「うさぎドロップ」#9【たいふうがきた!】普通に、家族じゃないか。
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あらすじ 第10話 おなかのかぜ
文化祭の帰り道、りんに熱があることが発覚する。
コウキママに励まされながら必死に介護する大吉だが、
食事もとれず飲み物すら飲むことができないりんに、
不安と焦りはつのるばかり。あらためて、りんが
かけがえのない存在であることに気付くのだった。
ご飯をはむはむしていたりんが、
「んっ!」
顔をしかめます。
舌を噛んだかと心配する大吉ですが、
歯がぐらぐらするらしい。
あー、生え変わりの時期なのですね。
無理に抜くわけにいかないから
自然に抜けるのを待つんですよね…確か。
お粥にするかと大吉に言われて
ゆっくり食べるから大丈夫と応えたりん。
でも…ちょっと食欲もなさそう?
OP~♪
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小学校で文化祭って…ありましたっけ?
文化祭というか…図工の時間に作った物の
展示会みたいな感じかな。
親が展示物見に来るんだよね。
うん、そういうのはあった気もする。
遥か昔過ぎて記憶は曖昧だが。

「あ、大吉」
大吉もちゃんと見に来たわけね。
嬉しそうに駆け寄るりんが良いなぁ。
腕をひっぱって行って展示されてる
自分の絵を指差す。
「あのね、私の絵はあれ!」
となりでさやかが、興味深々で大吉を見てるのが
子供らしくて良い。
りんの絵は枇杷の木とりんどう。
上手いやん。
「りんちゃん家って、いっつもお父さんだね」
「うん、でもお父さんじゃないけどね」
「ええ~違うのぉ?」
あ…周囲のお母さん達の目が…。

りんはB組で一番絵が上手なんだと
さやかが教えてくれる。
「漫画家になれるよー、きっと」
「えーっ無理だよ」
あぁ…やっぱ血は争えないってヤツ?
しっかり正子のDNAが…。
「あっパパ!こっちこっち!」
周囲の母子も頬染めるイケメン。
これがさやかのパパですかー。
さやかが飛びつくと、
「はは、お待たせー」
爽やかなパパさんだなぁおい。
声は平川さんと来てるし
間違いなくイケメンですな。
-こんなシュッとして
ピシッとしてて
パパ!?
後ろじゃ子供と母さん方がカッコ良い~と
身体くねくね。

えーっこのイケメンパパ、大吉と同い年?
「マジで!?」
いやこの場合、さやかパパの方が正しい見た目年齢。
大吉が老けすぎなんだよな、うん。
「そうなんですかー。
嬉しい偶然ですね」
さ、爽やかだぁー。
ちなみにさやかパパはモデルをやってるらしい。
若い頃、ちょっとだけ…とパパは苦笑してます。
あー、さやかが口をやたら手で隠してたのは、
歯が抜けてるからか。
女の子だとちょっと恥ずかしいよね。
前歯は目立つから。
大吉はマジマジとさやかパパの顔を見て、
自分の会社のカタログで見た気がすると言う。
「すみません、差し支えなければ
会社名を…」
ちょいテレ顔で耳を傾けるさやかパパ。
ぼそりと会社名を伝えると、
「あぁ~それ多分僕ですぅ。
御社にはお世話になっております~」
両手を頬に当てて、テレテレくねくね。
-陽気な人だなぁ。
ふふ、面白いじゃない。
今は同じ事務所でマネージャーやってるそうな。
ちょっと勿体無いと大吉は言いますが、
「なかなか時間も収入も読めない仕事なんで
娘が生まれた時、一区切りつけました」
偉いな。
大吉は当時の自分を当てはめてみる。
酒ばかり飲んで仕事の愚痴言ってた。
でもそれはそれだよね。
選ぶ道が違っても、それぞれ山あり谷ありなのは
変わらない。
種類が違うだけで。
「おーい、ミキちゃーん」
「あ、ナベちん、久しぶり」
ナベちんというぐらいだから
彼の名は渡辺とかかな。
ずんぐりむっくりしてて…
キューピーみたいで
背が…かなり低いね。
さやかパパも、ここは地元で、
ナベちゃんは同級生。
ナベちゃんの息子はA組らしい。
お肉屋さんってのは、ハマリ過ぎだねナベちゃん。
「そこの商店街の角の」
「あ、よくりんとコロッケ買い食いしてます」
「わっほんと?う~れしいなぁ」
いいよね、出来立てコロッケ、その場ではむはむするの。
あー…神戸コロッケ食いたくなった。
「僕も僕も」
「知ってる知ってるー」
仲良しだな、この2人。

かくして3人で携帯教えあって…
-パパ友とやらが出来ちまったぜ。
よい事じゃないか。
なにかと大吉は不慣れだろうし、
困った時に訊ける先輩が居るのは
いいことだ。
廊下を歩きながら、大吉は二つの世界を見比べる。
-ある意味、
こっちの方が広いのかも。
どうなんでしょうね。
その世界での自分の在り様によっても
違ってくるだろうし。
ふと視線を先に向けると、
隣の教室の入り口に、ゆかりが立って中を覗いていた。
こんにちはと声を掛ける。
急に寒くなったという大吉の台詞は
けっこうタイムリーで
朝晩は急に冷え込んだ今週。
でも昨日今日は暑いんだよ…。
またクーラー使ってるよ。
子供達はもう体育館へ行ってるらしい。
ゆかりはコウキに会えなかったのか。
コウキも絵はけっこうイケてる。
「すっげー上手いですね」
「ほんとですか?」
母親は隣で首傾げてますけども。
「だって凄く根気よく…」
と言いかけた大吉は、反対側で絵を見上げてみてる
男の子に気づく。
ええっと…説明無くてもすぐに分かるよね。
どーみてもナベちゃんの子だろ、これ。
「あのさ、君。もうみんな、
体育館、行ったよ」
「えっ!?マジで?やっべぇ…
先生に怒られるー」
「あー…ヤダヤダ、男子は」
自分もそんなだったんでしょ?大吉。
近くに居た母親の抱く赤ちゃんが
ゆかりを気に入ったようで、きゃっきゃっ言ってる。
「いいですねぇ、赤ちゃん。
懐かしい」
離れた所にいた若い母親達の会話が大吉の耳に届く。
先週、子供がインフルエンザに掛かって…というもの。
もうそんな次期か…と胸に留める大吉ですが
その会話の内容に眉を寄せる。
インフルの場合、熱下がっても
移るといけないから二日休ませるらしい。
でもその親は熱下がったらすぐに行かせたと言う。
「まぁ無理だよね、仕事クビになっちゃう」
「もう治りかけなわけだし、ウィルスともか
薄まってるでしょう」
それにもし移っても、誰に移されたか分からない。
その考えは無責任過ぎて、ムッとしたけど、
実際、会社をそうそう休めない、
そんなに休めばクビになるってのは、
ほんとリアルです。
今の雇用情勢から行って、人はいくらでもいるから
切られちゃいますよ。
ちょっと耳痛い話。
私もけっこうビクビクしてるし…。
それはゆかりにとっても、ひとごとじゃないことで…。
揺れる瞳…。
察した大吉が肩に手を置き、
「出ましょうか…」
カッコよいわ~、大吉。
「あの…私、あの人達の言う事、
全然理解出来ないわけじゃなくて
だから…余計凹んでしまいました」
仕事クビになる云々は、ひとごとじゃない。
それは大吉だってそうだ。
寒くなってくるとハラハラしっぱなしだと
ゆかりは言う。
でもコウキは風呂上りにパンツ一丁でゲームしてたり
するらしい。ははは。
でも冬を乗り切り、暖かくなってくると
やっとホッと出来る。
片親は大変だね。
「大吉ー」
大吉見つけて、りんより先に声掛けるコウキが
なんか愛しいよ。
言ってるそばから、
半そで短パンで鼻水たらしてるがなコウキ。

「おまえらアホか!」
「コウキ!鼻!」
「体育館寒いから、上着着ろっつったろ!
あと廊下、走んな!!」
「「はぁい」」
「走んなっつーの!!」
ふふふ。2人分の父親やってんじゃん、大吉。
コウキの歯、抜けてたね。
大吉も気づいたみたい。
団地なのに屋根に投げるってきかなかったらしい。
あははは、ウチも団地だったんで、
どこに投げるの?って訊いた覚えが…。
でもいまどきの子が、そんな風習知ってる事の方が
驚きだ。
甥っ子たち…知ってただろうか。
コウキが最近全然言う事聞いてくれないと言うゆかりに
大吉は自分のガキ時代を思い出す。
あ…ファミコンだ。
極度の薄着、階段を二段抜かしで全力疾走
給食は早食い、牛乳一気飲み。
「自分がやってたこと子供に注意するのって
すげぇ変な感じで」
ゆかりが隣で笑いこらえてるぞ。
男じゃ割りと普通か…。
うーん、最近の子はどうだろう…。
昔はそんな感じでしたよね。
「ていうか、コウキの事も他人と思えなくて」
顔も似てるしなぁ。

でもその発言、取り方によっちゃ、
ゆかりに一緒になっても大丈夫って
アピールしてるようにも見えるぞ。
そんな下心無いのは分かってるけど。
噴出して涙まで浮かべて笑ってるよ、ゆかり。
いいこっちゃ。
そんなに大笑いする機会も、
たまにないとね。
「でも、大吉さんもそんな感じだったなら
それなら、ちょっと安心です」
あらあら。
大吉、焦っちゃうじゃない、
そんな顔でそんな台詞。
にやにや。
かくして家族のように4人で帰るわけだ。
あー、紛れも無く大須の風景。
ナベちゃんとこの肉屋ってどこをモデルにしてるのかな。
けっこう買い食い出来るような店あるよね、
あの商店街。
…って、しばらく行ってないと店とかドンドン変わって
しまってるから、なんとも言えないが。
なんか行きたくなっちゃった。
こういう昔ながらの商店街って好きなんだよねぇ。
浅草商店街とか、京都の錦市場とか。
りんが大吉の腕にしがみつくみたいにして
歩いてる。
「なんだよ、コウキと歩けよ」
「やだぁ」
「ほんじゃあ、男子チームと女子チームに
分かれようぜ」
コウキって大吉のこと好きだよねぇ。
父親居ないから、身近で構ってくれる大人の男の人
ってことで、頼りにしてる感じが伺える。
コウキの提案にも、
「やだぁ」
なんかりんの様子がちょっと変?
ゆかりの表情が少し険しくなった。
「りんちゃん、少し、顔赤くない?」
回り込んで、りんのおでこに手を当てる。
熱があるようです。
学校に居る時も、ほっぺ赤かったもんね。
「えっ!?」
驚く大吉にゆかりが追い討ち。
「ちょっと高くなるかも」
「なんかいつもより…濃いっ!」
大吉、なんやねんそのリアクション。
確かに熱で目も潤み、頬も染まってて艶っぽくは
なるのだろうが。
…なんか大人の女みたいな顔だね、これ。
医者に行ったら、インフルではないそうで
まだ良かったね。
先生の声がイケメンなんだけど…。
これって平川さん?
使いまわし?
その日の夜はうどんにしたけど、
りんは食欲ないみたい。
おなかの風邪ですか。
…タイトルそうだったね。
あらあら戻しそうになっちゃって
大吉が慌てて洗面器を取りに走る。
食べれない風邪は辛いよねぇ。
体力も落ちるし。
熱は39.8℃。
40℃近いとインフルかと思っちゃう。
大吉も相当ビビったみたいで、実家に電話。
母ちゃん、救急車呼べとか言ってるし…。
医者には行って、薬も貰ってる。
だけどりんが薬を飲まなくて
熱も上がって苦しそうだから
不安になったんだよね。
「ジュースに混ぜてみた?
アンタ甘いものに混ぜたらすぐ飲んだわよ」
おぉ、それは良い手かも。
さすが経験者。
でもりん、ジュースも口にしようとしない…。
「大吉…」
りんがそう呟いて、布団から手を出す。
なにより大吉の手が安心するようですね。
手を握って座ったまま一夜過ごした大吉。
玄関の戸を叩く音に気づいて目覚め、
扉開けると、ゆかりとコウキが立っていた。
「朝早くからすみません、
どうですか?りんちゃん」
心配して朝早くから来てくれたのかと思ったら
有難さに目が潤んだよ。
大吉はインフルでは無かったのだがとゆかりに説明し、
コウキにはTV見てるように言う。
さっきやっと寝たが熱がどんどん上がって
余り眠れないようで、汗もでなくて
水分も取れてない。
「飲まねぇし、食わねぇし、
どうすりゃいいんだか」
ゆかりは大吉の腕を取って立ち上がり、
すたすたと廊下へ連れて行く。
「うろたえちゃ駄目です。
大人が落ち着いて、
大丈夫って言ってあげないと」
「難いっす。
あんなりん、見たこと無くて」
「そんなことない!出来ます!」
そうだな、大人が不安に思ってると
子供はもっと不安になるんだよな。
「子供ってほんとに困った時、
自分を助けてくれる人に
くっつくんです」
昨日、コウキと歩けと言われも嫌だと言って
大吉の腕にしがみついてたよね。
「りんちゃんは、
大吉さんがいれば
大丈夫なんです」
これは…キタね。
この台詞には、ほんと泣きそうになったよ。
大原さんだしねぇ。
説得力もあって、こう胸にじわじわきました。
目覚めたりんに、ゆかりが
「りーんちゃん」
って掛ける声も優しくて、泣けた。
「喉渇いたでしょう。ちょっと氷食べてみない?」
そうだね、熱がある時、氷食べると良いかもね。
りんも
「気持ちよい」
と嬉しそう。
「りん!起きた?御免!便所行ってた」
まだあわあわしてる大吉に、
ゆかりが厳しい顔で、
「大吉さん」
眼と声色だけでたしなめる。
偉いなぁゆかり。
出来た女だなぁ。
「氷、もう少ししたらまた食べようね。
いっぺんに食べると
お腹がビックリしちゃうから」
あぁ~凄く安心する声~。
りんも素直にうんと頷く。
「今凍らせてるのは
甘くて美味しいのだからね」
その甘い氷に薬を混ぜるのだね。
上手く、興味待たせるようにするなぁ。
これにもうんと頷いて、りんは眼を閉じた。
「すみません、会社、遅刻ですよね」
昨日、あんな話をしてた後だってのに、
自分の子供でもない子の為に、
会社遅刻覚悟で来てくれたゆかり。
頭下がるよね、大吉。
「りんちゃん、凄く頑張ってます。
大吉さんが居れば、大丈夫です」
りんだけじゃなく、大吉の事も救ってくれちゃって
女神だな。
大吉がゆかりに礼を言って、
「コウキもありがとうな」
ちゃんとコウキにも礼言う所が、
偉いと思うよ。
特に何したわけじゃないけど、
余分な事に付き合わされて、
学校もひょっとして遅刻かもだしね。
コウキのこと、
こんな時でも付録扱いじゃないし
ちゃんといつも一人前に扱ってるもんな。
だから余計、コウキも大吉を慕うんだろう。
大吉は会社へ休むと電話。
ひょっとすると明日も、かも。
長髪でヒゲの男が、ういっスと応えてる。
「迷惑掛けてすまん」
「なにいってんスか。
こっちは任せておいてください」
良い部下だ。
自分達も子持ちで、状況分かるから理解あるよね。
良い職場だよ、今の部署。
りん、少しはマシになったみたい。
みかん缶かぁ。
そういえば、子供の時、病気になると
桃缶とかみかん缶とか食べたな。
あれ、病気じゃないと食べれないと
思ってた時期もあった。
「あとちょっと寝てたらよくなるからな」
うんうん、そういう安心させてくれる言葉が
必要なんだよね。
暗示に掛かって治ったりもするもんだよ。
-なんでりんなんだ。
こんな風邪、俺だったらへでもねぇのに。
くそっくそっくそぉ…。
夜、またりんの手を握って、座ったまま居眠りしてると
玄関の戸がトントン叩かれた。
「はぁい…」
ぼけた声で廊下に出ると、
「大吉ーっおーい!」
「コウキ!」
またゆかり&コウキが寄ってくれました。
コウキは大人しくTV見てるけど、襖の向こうが
気になってるみたいね。
いい子だ。
「りんちゃん、どーお?痛いトコある?」
「大丈夫」
「今、美味しいおじや作ってあげるからね」
ほんと、いい人過ぎて涙出るわー。
んで、昆布からだし取ってるし…。
本格的過ぎるっ。
台所に2人で立つと、ほんと夫婦だな。
昼過ぎにまた熱が上がったと不安そうに呟く大吉に
平熱も朝低くて昼過ぎから高くなるのだから
大丈夫と、さらっと安心させるゆかり。
でも…とまだ不安いっぱいな大吉に、
「はい、じゃあこれお鍋に」
姉さん女房だねぇ。
あ、年上は年上…なんだよね?ゆかりって。
TVの前に座るコウキの視線が
全然画面に向かってないのが愛しい。
「だいきち…」
小さなりんの声に気づいて、
コウキが襖を開ける。
「だいきち…お水…」
はっとして立ち上がり、すぐに知らせに行く。
「大吉!りんが水って!!」
ええ子やぁ。
コップに水入れて、りんの元へ行く。
襖の所で大吉が、
「コウキ、移るからこっちの部屋に居ろ、な?」
するとコウキ、
「移ってもいいよ」
コウキったら…男やねぇ。
「いいわけねーだろ」
否定した大吉ですが、
ふと、コウキのほっぺを、ふにっとつまむ。
「ふい?」
大吉がしみじみとコウキを見つめて、
静かに言う。
「ありがとな」
コウキは眼をぱしぱし。
大吉は、ほんとに感謝してるんだよ、コウキ。
水を飲み干したりんが、
「コウキ君、ありがとう」
大吉も、
「コウキが居ると、りんもすげぇ安心だ」
「あ…うん」
照れてるコウキが可愛い。
ゆかりがおじやを持ってきた。
「大丈夫、これね。
コウキも病気になると食べるの。
すぐに良くなる特製おじやなのよ」
「コウキ君も?」
「そう、これ食べたら、
いっつもあっという間に治るの」
うんうん、そういう暗示は、よいよね。
もぐもぐ食べたりんは、
まだ赤みの残る顔で、
「美味しい」
笑顔をゆかりに向けました。
翌朝、大吉はりんの声に、右手を動かしますが
そこにりんの身体は無く…。
ビックリして飛び起きると、りんが座って
大吉を見ていました。
「りん、もういいのか?」
「うん元気だよ」
でも立ち上がったらふらついて、
大吉の膝にストンと着地。
互いの顔を見て、安心した2人。
大吉が後ろからりんを、
ぎゅっとした。
「お腹すいた」
それはいいことだ。
ED~っ。
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Cパート。
今日も大吉は学童へお迎え。
「母ちゃんにこの間はありがとうって
いっといてくれるか?」
指くわえて大吉見てるコウキは、
「あ~~?」
間の抜けた返事してる。
あぁ歯が抜けてるから、余計そんな声か。
「あのは(さ)ー、俺も一緒に帰っていい?」
もうすっかり自分家だな、おい。
「またそれか!
お迎え、お前ん家は母ちゃんじゃないと
駄目なの!」
「…風邪で寝てるからさ、母ちゃん」
「なにっマジでかっ!」
りんも不安そうな顔で大吉を見上げる。
自分が移しちゃった…とか思ったかな。
実際、そうかもだけど。
ひえーっこういう形で終わるのって初めてだね。
気になるじゃんか。
しかも来週は最終回。
うわーん、もっと見て居たいのにぃー。

◆グッズ
ガチャは先日、アニメイトにありました。↓
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ちょっと欲しい気もしたのだけど
私、携帯クリーナーは、ニャンコ先生つけてるし
先生のマスコットもぶら下がってるからねぇ。
合わないじゃない?
それでやらずに置いた…。
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これまでの感想
#1
「うさぎドロップ」#1【りんどうの女の子】ほんとに30歳かよ大吉。
#2
「うさぎドロップ」#2【ゆび切りげんまん】大吉、凄いねアンタって。
#3
「うさぎドロップ」#3【ダイキチの決めたこと】カッコ良いわ~もぉ~。
#4
「うさぎドロップ」#4【てがみ】祖父さんも、イイ男だねぇ。
#5
「うさぎドロップ」#5【ダイキチはダイキチでいい】名言だね。
#6
「うさぎドロップ」#6【わたしの木】同じ流れの中にって…良いね。
#7
「うさぎドロップ」#7【ないしょで家出】他人事じゃない感じ。
#8
「うさぎドロップ」#8【おじいちゃんのだいじ】
彼氏案外まともで良いヤツだね…。
#9
「うさぎドロップ」#9【たいふうがきた!】普通に、家族じゃないか。
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