「夏目友人帳 参」#11【映すもの】この田沼が見れて良かった。
前回から引き続き、
今回のお話はHC8巻に掲載されてる
原作28・29話【銅鏡の章】です。
橘の原作感想は、こちら。
コミックス「夏目友人帳」8巻 -銅鏡の章- 田沼を堪能♪
本誌で前後編だったボリュームの物語を、
【偽りの友人】の時のように1話に収めてしまうと
はしょる部分がけっこう出て、
原作ファンとしては、寂しさを感じるわけですが、
今回のように2話にすると、オリジナルも挿入する
こととなり、…微妙ですねぇ。
今回のオリジナル部分、悪かったわけじゃないけど
別に入れなくても良かったかなぁと
思う所もあった。
田沼に取り憑いた妖怪、
彼女の事情の方を掘り下げて
余分に見せたわけですが、
そうすることで、けっこう
彼女の方の比重が多くなったんだよね。
この話って、この妖を通じて、
田沼と夏目の関係を見せてるんだと
思うんだ。
彼女と田沼の立場・気持ちがシンクロしててさ。
だから、ちょっとバランスがなぁ…と。
まぁこれはあくまでも、私の感覚であって、
緑川先生がどういうおつもりなのか
知らないし、監督の思惑とかも分かってませんので
そこそこ流してね。
注意事項を1話から入れるべきでしたが
忘れててすみません。↓
※注意
思い切りネタバレしてます。
感想書くにあたり、あらすじをほとんど
舐めつつ進んでます。
更に原作話は思い切り原作比較も
入れてしまってますので、
そういうのがお嫌いな方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。
今回のお話はHC8巻に掲載されてる
原作28・29話【銅鏡の章】です。
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橘の原作感想は、こちら。
コミックス「夏目友人帳」8巻 -銅鏡の章- 田沼を堪能♪
本誌で前後編だったボリュームの物語を、
【偽りの友人】の時のように1話に収めてしまうと
はしょる部分がけっこう出て、
原作ファンとしては、寂しさを感じるわけですが、
今回のように2話にすると、オリジナルも挿入する
こととなり、…微妙ですねぇ。
今回のオリジナル部分、悪かったわけじゃないけど
別に入れなくても良かったかなぁと
思う所もあった。
田沼に取り憑いた妖怪、
彼女の事情の方を掘り下げて
余分に見せたわけですが、
そうすることで、けっこう
彼女の方の比重が多くなったんだよね。
この話って、この妖を通じて、
田沼と夏目の関係を見せてるんだと
思うんだ。
彼女と田沼の立場・気持ちがシンクロしててさ。
だから、ちょっとバランスがなぁ…と。
まぁこれはあくまでも、私の感覚であって、
緑川先生がどういうおつもりなのか
知らないし、監督の思惑とかも分かってませんので
そこそこ流してね。
注意事項を1話から入れるべきでしたが
忘れててすみません。↓
※注意
思い切りネタバレしてます。
感想書くにあたり、あらすじをほとんど
舐めつつ進んでます。
更に原作話は思い切り原作比較も
入れてしまってますので、
そういうのがお嫌いな方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。
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あらすじは
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 参」公式サイトより。
あらすじ 第十一話「映すもの」
田沼が妖怪にとりつかれた。その妖怪は友人のために壊れた鏡の
欠片を探しており、全部集めるまで田沼の体から離れる気はない
と言う。田沼の様子が心配な夏目は、田沼の家に泊まりこむこと
にする。その夜、夏目は田沼にとりついた妖怪の夢を見た。その
妖怪が探している友人は何か患っているようだった。田沼に妖怪
を見せたり、無茶をさせることを咎める夏目に、その妖怪は、
妖怪のことを知りたがったのは田沼自身だということ、そして、
自分の探している友人のことを語るのだった。
OP~。
前話からの続きです。
田沼に取り憑いた妖怪は、鏡の欠片を全部集めるまで
彼の身体から離れないというから、
眼を離すのが心配で、田沼ん家へ泊り込み。
うわー、台風でも無いのに雨戸閉めてるよ。
雨戸一つで妖怪入ってこれなくなるものなのかな。
コウキがやりたいやりたいって飛んで来るぞ。
(局が違います
)
田沼の親父さんはまた出張のようで。
あ、季節が違うので、栗ですか。
ちなみに原作ではみかんです。
みかんで、こたつなの。
「おい田沼の小僧。栗、くれ」
「はいはい」
田沼が小刀(?)で栗の皮剥いてる…。
へぇーっそんな剥き方するんだ。
真ん中を親指の爪で切り込んで、
パリってやったらコロンと出るよね?
え?違う?
昼間拾い集めた鏡の欠片。
どれほど集まったか見たがる田沼ですが、
夏目が見せても、彼には、
何かあるかなって程度にしか見えない。
「「おい小僧!それを気安く扱うな!」」
田沼に憑いてる妖怪が表に出てきたよ。
しかも、はむはむと栗いくつも食ってるし…。
田沼の顔して、田沼の食い方じゃないから、
笑えるよねぇ。
あ、ここも一緒は一緒ですよ。
みかんだけどね。
食いながら怒ってるの。
「お前こそ!気安く田沼を扱うな!!」
「そうだ!私の栗を返せ!」
そうよね、先生の為に剥いてたのよね、田沼は。
「「ふんっ」」
わー、つんつんする田沼って新鮮。
「ふんじゃない!私の栗を返しちくり!」
そんな所にダジャレ入れてーっ。
もうオヤジなんだから。
-自分が取り憑かれる方が
ずっとマシだ。
夏目が大きく溜息をついた時、
手に持っていた欠片がもやもや~っとなって
夏目の右目に吸い込まれていきました。
「うわぁぁ~っ鏡が目に入った!」
ふふ、神谷さん言い方可愛い。
鏡は元に戻りたがってる。
その為に共鳴して拾えと訴えるわけで。
「「さっさと集めれば終るぞ」」
えらそうだよなぁコイツ。
おぉスタッフさん。
今日の押し花も素敵だぁ。
背景が落ち着いてて、なんか田沼っぽい。(え)
田沼のベッドの横部分の畳に、
布団をしいて並んで寝るのね。
こういう光景、よく女の子同士で見るけどね。
男同士は初めてかも。
「なぁ…夏目は時々、こんな事あるのか?」
妖怪に何かを頼まれたりする事。
「時々ではない。しょっちゅうだ」
夏目の代わりにニャンコ先生が即答。
「えっ!?しょっちゅう?」
田沼の驚きっぷり、いいね。
余計な事を…とでもいいたげに、
夏目が上半身起こし、
先生の名を咎めるように呼ぶ。
「コイツは人が良すぎるのだ。
妖に頼まれた事を
無視できない性格だからな。
断ればよいものを」
「だって…しょうがないだろ」
「そうか…」
田沼は一言だけ返して、横になる。
夏目はそんな田沼をやや含んだ視線で見ていたが
自分も横になり…、
やがて眠りに落ちた。
これは夏目が見ている夢。
荒野に誰か立っている。
夏目は田沼かと思うが、違っていた。
ぼろ布をまとって風に吹かれてるのは
妖怪のようだ。
『さらぱ……もう来ないでくれ』
彼を見ているのは、田沼に取り憑いている妖怪。
これは彼女の夢、彼女の記憶。
あ…ここ、膨らますのか。
『来ないでくれとはどういう意味なんだ。
私がお前に何かしたのか?』
『とにかく、もう来ないでくれ』
『何故だ』
『さらばだ…さらば…さらば』
理由も告げず去っていかれた彼女の
悔しさや悲しみも追加ってところですね。
目覚めたら田沼がベッドの上で半身起こしていた。
「「私の夢を覗いたな、小僧!!」」
夏目の妖力って凄いよね。
妖怪は、人の心を読んだり、夢を覗いたりって
お手のモンみたいだけど、
夏目ってば人間なのに。
名前返す時以外でも、こんな技出来るんだもんな。
「今のがお前が探している友人か」
田沼が…いや妖怪が…うわーややこしいな。
どう書こう。
妖怪入り田沼…が、そっぽを向く。
(↑そんな砂糖みたいに…
)
夢で見たあの妖怪は、何か患ってるようだった。
「銅鏡があれば、治してやれるのか?」
妖怪入り田沼が頷く。
ここは原作とはちょっと雰囲気が違うな。
原作の妖怪入り田沼は夏目の問いにじっと
見詰め返して無言なんだよね。
妖たるもの、簡単に人の子を信用したりはしない。
欠片集めも協力して貰うんじゃなく
脅して従わせてるわけで、
ここでも一線引いてる感じがしたんだ。
それでも夏目は踏み込んでくる。
そんな夏目を見定めるような…眼、
だった。
アニメでは更に、この妖怪がどうやって銅鏡を
手に入れたかも挿入。
原作では、風の噂で聞いたというあいまいな
ものだったんだよね…。
いいのかそんなことでと、ちらっと思ったけど
妖怪だしな…情報の伝達ってそんなものかも、
とも思った。
アニメでは色々な妖怪に訊ね歩いて、
神木に教えてもらったことにしたのね。
『だがな、なかなかな事では、手に入らぬぞ』
いじめっ子な雪の妖怪が居る雪山。
祠の中に銅鏡の台はあったが、
肝心の銅鏡はなく…
太陽が昇ると現れる仕組みだったようです…。
やっと銅鏡を手にしたのに、
今度は友人の妖怪が見つからなかった…。
パリンとガラスの割れる音がして、
田沼が意識を取り戻す。
夏目に大丈夫かと聞かれ、
田沼は自分が、また乗っ取られてたと知る。
でもそんなことより、今の音!
本堂の方から聞こえたって事で向かってみるが、
廊下のガラスが一部割られていた。
泥棒…は入れない大きさです。
最近、森のアライグマが悪さするって?
それは初耳だよ田沼。
悪さしてるトコ見てみたいなぁ。
何かを見ていた夏目が、
「あっちだ」
突然駆け出した。
「アイツに見えている物が分かれば
何をしようとしているのか
少しは理解出来るのにな」
お、ここの田沼は原作よりやわらかくしたね。
ふむ。
そう呟いた田沼に、田沼の中の妖怪が
「見てみるか」
と言う。
「出来るのか?」
「身体を借りている礼に
私の眼を貸してやってもいい。
見てみるか?」
この妖怪、なかなか粋な計らいしてくれます。
「あぁ」
あ…返事だけですか。
原作ではこれに、
「頼む」が付いて、更にキリッとした
マジ顔なのですよ。
覚悟のほどがね、感じられたのです。
眼を借りると、廊下にはぺたぺたと足跡が
いっぱい付いてました。
「えっ…!!
なんだよこれ…
こんなものが、夏目には見えてるのか」
足跡を辿って行くと夏目が居た。
その先の部屋に、例の金槌妖怪が居るらしい。
田沼も見てみると、しっかりと見えました。
-あぁ…これが…
こんなものがうろついているのが
夏目の見ている世界なのか…
例えひとときでも、こうして田沼が体験してくれて
良かったって、思ったよ。
田沼にも危険が及ぶようなこと
夏目は決して望んじゃいないけど、
でも誰か一人でも良いから、
知っていて欲しいと思うもの。
妖怪がカクンと首を傾けて、
夏目がうわーっと叫ぶ。
でも隣の田沼も同様に叫んでるから、
「田沼にも見えてる?」
ちょっと不思議そうに訊いた。
「眼を貸してもらって」
っと、金槌妖怪が攻撃してきましたよー。
ぼんやりしてるかと思ったら、
いきなり動きが早いんだよね。
こういう所が妖ちっくで、良いですよ、うん。
アニメで動くと迫力あるわー。
金槌妖怪が夏目の手首掴んで顔を覗く。
「みつけた、かがみ。こわしてとりだす」
ちょっ!壊すって、眼だぞ!
金槌当てるんかい!ひぃーっ!
振り下ろされた金槌を掴んで止めたのは
妖怪入り田沼。
ここ、カッコ良いよねー。
顔に妖怪の模様も浮かび上がってて
妖怪が強く表面に出てる感じだから
まったくもって田沼じゃないと分かるのだけど、
田沼が助けてるように見えるから、むふふ。
「「小物のくせに、私の鏡を横取りするつもりか」」
邪魔するなと言われた妖怪入り田沼。
「去れ!!」
口からビーム吐きましたー。
ほらね、怪獣になったでしょう?
角度的に原作の方がより怪獣チックだけど。
金槌妖怪ったら、縮むと猫ぐらいの大きさになるのね。
どーりで廊下のガラスの割れた穴が小さい筈だ。
「田沼…大丈夫か?」
ばったり倒れる妖怪入り田沼を夏目が支える。
一瞬、中の妖怪共々気を失ったが、
妖怪の意識がまた表に出る。
ちょっと弱った顔をしてるね。
ここは捕らえ方に違いあり、かな。
「いい加減にしてくれ…
田沼に妖怪を見せたり…
助けてくれたんだろうけど…
田沼にこんな事をさせたりして!」
ここは神谷さんの夏目だなぁと思う。
原作夏目は最初から怒鳴ってるんだ。
いい加減にしてくれ!からね。
でもこちらは、静かにスタートして徐々に
怒りが浮かんでくる。
原作よりちょっと冷静で大人な感じ。
「鏡が大事なんだろ!
大切な友人が居るんだろう!?」
ここでやっと声を荒げる。
この台詞に関して言えば、
強調の山が二つある原作より
アニメの方が活きる感じがするかな。
「俺にとっても田沼は
大切な友人なんだ。
これ以上無茶をさせるなら
許さない!」
妖怪入り田沼が…いやもうここは妖怪が、でいいか。
妖怪が夏目をじっと見てる。
夏目は少し冷静になって、声を落とし
自分の方に取り憑けないかと言い出す。
「鏡探しは手伝うから
田沼は…解放してやってくれ」
そんな夏目に、妖怪は田沼の気持ちを告げる。
妖を見たがったのは、田沼自身だ、と。
夏目はほとんど妖について、話さない。
それは話す必要が無いからであり、
優しさからでもある。
それは田沼も、分かってはいる。
でも…
「やはり話してくれないと
こちらは分からない。
大切な事が、分からないまま。
隣にいるのに、分からないまま」
妖怪は、自分と田沼を重ねていた。
彼も、話してくれなかったから。
彼は話してくれぬまま、
重い病にかかったことを打ち明けられず
彼女に移さぬようどこかへ去ったのだと
風の噂が耳に入ってきた。
真ん中アイキャッチ。
だから先生、弾みすぎだって。
凄いな弾力。
懐かしのスーパーボールみたいだ。
ま、だからこそ、空から落ちてきた夏目を
怪我なくキャッチ出来たのかもね。
妖怪の話の続きです。
話してくれても、
どうにもならなかったかもしれない。
でも話して欲しかったんだよね。
彼女は必死に方法を探して、
病を祓うと伝わる鏡をやっと手に入れた。
あとは彼を見つけ出すだけ。
「あぁ…鏡…早く集めないと。
あいつが…早く見つけないと
手遅れに…」
妖怪が両手で顔を覆う。
「すまん、人の子…」
ここからまた田沼の声が被る。
「「今の私にはこいつの身体に留まるのが
精一杯なのだ」」
つまり夏目への乗り換え不可ってことなのね。
「「すまん人の子…あと少し…あと少し…」」
そう呟きながら、田沼も妖怪も意識を失い眠りにつく。
そこにニャンコ先生がとてとてやってきました。
「さすが八ツ原。寺の敷地内にあんな小物が入って
こられるとはな」
住職が不在だから余計じゃないの?
星野さんが…ええっと、名前なんだっけ2話のオリジナル
あ、カナワだカナワ。
カナワがそんな事言ってたよね。
もう先生ったら、大変だったのにどこに居たのよ。
役に立たないなー!もー!
と、夏目と一緒に皆さんもぼやいた事でしょう。
でも先生、金槌妖怪が何者なのか様子見てたんですってよ。
「ま、手助けする前にそいつが追っ払ってくれたがな」
もう今日はさっさと寝ろと先生。
この後は先生が、見張っててくれるってさ。
おー、用心棒っぽいこと言った!
「こんなくだらんことに
いつまでも関わってたまるか。
明日で片をつけるぞ」
夏目の口元が緩む。
頼りないとか役にたたないとか口では言っても、
ほんとは夏目、とても頼りにしてるんだよね。
頼りにしてるからこそ、
「どこ行ってたんだ」って怒るわけで。
夏目が先生を抱き上げる。
先生が「んなっ!?ん…」って声出すのがなんかイイ。
「ああ、先生」
ふふ。良いコンビ。
「っとその前に、田沼を布団へ運んでくれ」
先生に頼む夏目が凄いよ。
「にゃっ!にゃんだとー」
そんなニャンコちっくに言わなくてもいいのよ。
どうせ可愛くなんだし。
でもさ、夏目?
先生が運ぶってことはだよ?
服を噛んでずるずる引きずるって事で…。
あぁ夏目ったら優しいのか雑なのか…。
「この貸しは大きいぞ。
七辻屋の饅頭ぐらいでは騙されんからな」
もー、賄賂が無いと働かんのか用心棒!!
ガラスを拾いながら弁償だな、とか
原作でも夏目、言ってるんですけどね。
夏目が壊したわけじゃなし、
責任取る必要ないよねぇ?
ちなみに、原作ではガムテとダンボール(多分)で
なんとかしようとしてたぞ。
夏目ってば、ほんと、
繊細なんだか雑なんだか…。
田沼が重いと文句言ってるよ、先生。
「ダイエットしろ!私のように。スマートになれ」
どの"私"だよ、おい。
どこにいる、そんなスマートな"私"!
先生、太る一方じゃないか。
翌朝、廊下で多軌と遭遇した夏目と田沼、
物凄くげっそりしています。
「よく覚えてないけど
俺、なんか凄いの口から出した気がする」
見せてやりたかったよ、怪獣タヌゴン。
多軌が家の資料を見て作ったお守りを
夏目に渡す。
「役に立つか、あやしいけど
何も出来ないと歯痒くて。
気休めで申し訳ないけど
持っていて欲しいの」
受け取った夏目は、礼を言い、
徹夜して作ってくれたのかと微笑む。
そんなに無理してないと照れて視線そらす多軌。
クマが出来てるからすぐ分かるそうで。
手先が器用になりたいと言う多軌に、
それよりセンスの問題じゃないかと
ちょっとからかう田沼。
この台詞はオリジナルなんだよな。
原作よりアニメ田沼の方が、現代っ子らしい。
原作の田沼は、そういう余計なことは
言わなさそうなんだけどな。
…と私は思ってる。
田沼にも取り付かれた人用のお守りを
作ってくれたようで。
でも怖いよ~、それ。
そう書いてあったから仕方ないらしい。
多軌も夜中に作るの怖かったってさ。
そらそーだろう。
ニャンコ先生は、一人で学校の外を探してみると
言ったらしいが、字際は、酒飲んで酔っ払って、
欠片探しは中級達にやらせてる…。
ちょっ…先生をそんな扱いにしちゃ、
ちょっとかわいそうじゃない?
原作じゃ校庭をパトロールしてくれてるのに。
また欠片探しを始めます。
男子トイレの鏡とか、どうやって紛れ込んだんだよ…。
田沼はこっそり自分の中の妖怪に聞いてみる。
今、ここにも妖怪は居るのか?と。
小さいやつなら、この廊下にも居るらしい。
田沼はまた眼を借りる。
すると小さな妖がヨタヨタと廊下を歩いてました。
夏目は…ちゃんと踏まずに避けてるよ。
廊下の手洗い場の鏡にも紛れ込んでるらしい。
北本に何やってるんだと訊かれて、
良い鏡だの職人の技が光ってるだの銘はどこだの…
苦しすぎるだろお前ら。
ちなみに、ここらは全部オリジナルです。
原作ではここに、
前話に持っていった、ここ掘れわんわんが入り、
花壇準備地掘りとプールの水底さらいは
わずか1カット、2カットなのですよ。
多軌が網ですくった中には何も無い。
でも多軌に見えていないだけで
夏目はその中から欠片を取り出す。
「ありがとう、多軌。
もう痛くない」
夏目の声が、凄く優しくて、
眼も優しくて…キュンとクルなぁ。
田沼にも礼を言うと、
「取り憑かれてるのは俺だぞ。
自分のためでもあるんだし」
そうだよね、今回は田沼の為、だよね。
「夏目は、こんな思いをすることが、
よくあるんだな」
空を仰いで、田沼が言う。
いつも上手く伝えられなくて、と
夏目は謝る。
「恐いとか、不安とか。そういうのは
伝えるのが難しくて…」
「うん…そうだな難しい」
田沼も納得する。
今回逆の立場も経験しちゃったから、
分かるんだよね。
「おいガキンちょ共」
植え込みからひょっこり顔出した先生。
「うわっ!」
「タヌキ!…じゃないポン太か」
良かった、ポン太呼び、ふっかーつ!!
夏目の右眼が痛み出した。
先生が何か持ってるわけだ。
「見るがいい」
自慢げに出した銅鏡。
ピザを一人だけ食いました状態に欠けている。
つまりは残り全部集めたってことで、
凄いよね。
「私の実力をもってすれば、
こんな欠片集めなど、
砂の中から砂を見つけるくらい
簡単なことなのだ」
だったら最初からやってくれ!と
原作にも突っ込んだよ。
アニメではやっぱり小物達を
こき使ったってことにするのか。
砂の中から砂…の部分を突っ込む田沼。
やっぱりアニメ田沼の方が、アクティブな印象だ。
夏目の眼からそれこそ砂のように欠片が流れて
銅鏡が完璧になりました。
「さぁこれを持って去るがいい」
「ああ…ありがとう」
妖怪が田沼から離れ、銅鏡を掴んだ時、
金槌妖怪がまた横槍を…。
夏目ったら、田沼に憑いてた妖怪を庇うように
前へ出ちゃうんだもんなぁ。
ほんっと人が良すぎる。
金槌で払われて倒れる夏目。
田沼が駆け寄ります。
「よこせ、よこせ、かがみ…」
じりじり近づく金槌妖怪に、彼女は銅鏡の光を当てた。
「悪いがこの鏡、譲ってやれん」
相当な威力ですね。
金槌妖怪は散り散り裂けるように消えた。
「夏目!大丈夫か!」
顔を覗き込む田沼の後ろの、
浮遊する彼女に、夏目は視線を向ける。
「行くのか」
「ああ、友を探さねばならない。
そして病を祓ってやって
存分に語り合うのだ」
「ああ」
頷いた夏目ですが、心の内では案じる。
見つけられるだろうか、と。
-重い病
ひょっとしたらもうその友人は…
夏目の頬に彼女は手を添える。
何を考えているか、お見通しだ。
「お前が暗い顔をすることはない。
私が探したいだけなのだ。
どんな結果が待っていようと。
文句の一つも言ってやらないと
気が済まぬ」
想像の中の、病の治った友人と歩く彼女の図。
これはオリジナルなんですが、
友人妖は、なにげにちょっとイケメンで、
やはり田沼に少し、似ている気がします。
「さらば人の子よ。
心通わせる機会があるなら
恐れぬ事だ」
だけどそれもまた難しい事。
だからこそ
失敗もするし、得がたいものも得る。
-こうして、
田沼取り憑かれ事件は
なんとか解決した。
田沼取り憑かれ事件ってアンタ…。
「心配してくれた夏目達には悪いけど
ちょっと楽しかったよ」
田沼がそんなことを言った。
夏目の見ているものが見えた。
あの妖怪ともけっこう話が出来た。
「話したって何を?
変な事吹き込まれてないだろうな」
それを聴いて田沼が笑う。
本当に夏目は苦労してるから…。
苦労という言葉に反応した夏目。
「でも別に、苦労ばかりだけじゃないんだ」
あぁEDのイントロ被ってきた~。
「そうだったろ?」
「ああ…」
穏やかな田沼の表情。
そしてカメラは空を写して…
「そうだったよ」
ここは原作通りですねっ。
ED♪
次回は、やはり原作の順番そのままに、
「帰りたい場所」ですね。
夏目が藤原夫妻に引き取られることになった経緯が
見れますよ。
これがまた涙無しには見られません。
皆さん、分かってると思うけどさ。
これも原作は今回の銅鏡の章と
同じボリュームあるんだよね。
だから、前後編でじっくりやって
頂きたかったのだけど、
1話に詰め込んでしまうのね、しくしく。
仕方ないなとは思うけど…。
はしょられちゃうのかー。
どこをカットするかなぁ。
ほんとはあの"彼"が出てきて
声が櫻井さんだったら、GJ!と
言いたい所なんだけど
それこそ"彼"の部分は削られそうだなぁ。
まぁでも贅沢言っちゃいかんね。
アニメで見れる幸せをかみ締めよう。
アニメは12話が【帰る場所】
13話に【夏目遊戯帳】を持ってきて終わるようです。
【夏目遊戯帳】も見たかったので嬉しいです。
最後はこの手のタイプの話で閉めるのが
習わしになってきたようで。(笑)
エンドカードは、銅鏡持って自慢げな先生。
台詞は…
「私の栗を返しちくり!」
ぷぷっ。やっぱここですか。
◆堀江さんの田沼の話。
銅鏡の章が、前後編なので、
終わってから書こうと思ってた、
堀江さんの田沼の話です。
本誌で連載当時から、これはほんとアニメで
絶対見たいと思っていました。
他の話ももちろん、全部見たいのですが、
田沼がここまで出張る話って初めてでしたからね。
個人的にも田沼は大好きですし、
動いてる田沼を見たいという思いと、
堀江さんに、演って欲しいという思い。
偉そうに言えば、
演らせてあげたいなと
凄く思ったんです。
1期2期があって、間に夏目友人帳ラジオも入りました。
そのラジオを聴いていて、
いかに堀江さんが田沼にどっぷり浸かってるか
思い知った。
うわ、ここまで"入ってる"んだと感動して
ご本人ももっと演りたがっていたように
もっと演らせてあげたい、と、切に思った。
なんか彼の中にはもう田沼がしっかり居て
外に出してあげなきゃ勿体無い。
そんな気もしたんだ。
ご自身のブログにも、
しばしば夏目の話題や、ニャンコ先生の話題が出て、
先生のグッズも、よく画像貼られていたりします。
「夏目友人帳」×「蛍火の杜へ」の合同イベントの時の
ブログ(こちら)で、堀江さんがお団子食べてる画が
載ってたんですが、
「塔子さんからの差し入れです」
って書かれてて。
伊藤美紀さんからの差し入れ、じゃなく
塔子さんからの差し入れってのが
素敵じゃないですか。
それだけで、気持ちも
その場の空気も感じられます。
伊藤美紀さんも、相当"入って"ますものね、
お2人してほんと、いいなぁって思った。
そんなわけで、銅鏡の章、
ちゃんと堀江さんの中の田沼が、
外に出れて良かったなぁと
しみじみ思いました。
前回の感想
#1
「夏目友人帳 参」#1【妖しきものの名】笑えるぐらい、すんなり自然な第一話。
#2
「夏目友人帳 参」#2【浮春の郷(さと)】オリジナルでもこの安定♪
#3
「夏目友人帳 参」#3【偽りの友人】すみません、我が侭言います。
#4
「夏目友人帳 参」#4【幼き日々に】これ見たかったんだよ~。
#5
「夏目友人帳 参」#5【蔵にひそむもの】カクラの動きがすごかった…(汗)
#6
「夏目友人帳 参」#6【人ならぬもの】やっと的場に会えましたね。
#7
「夏目友人帳 参」#7【祓い屋】名取と先生のコント、最高♪
#8
「夏目友人帳 参」#8【子狐のとけい】子狐、大きくなったねぇ。
#9
「夏目友人帳 参」#9【秋風切って】
聴きたかった台詞が、やっと聴けた…。
#10
「夏目友人帳 参」#10【割れた鏡】妖の動きが、良いわ~。
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あらすじ 第十一話「映すもの」
田沼が妖怪にとりつかれた。その妖怪は友人のために壊れた鏡の
欠片を探しており、全部集めるまで田沼の体から離れる気はない
と言う。田沼の様子が心配な夏目は、田沼の家に泊まりこむこと
にする。その夜、夏目は田沼にとりついた妖怪の夢を見た。その
妖怪が探している友人は何か患っているようだった。田沼に妖怪
を見せたり、無茶をさせることを咎める夏目に、その妖怪は、
妖怪のことを知りたがったのは田沼自身だということ、そして、
自分の探している友人のことを語るのだった。
OP~。
![]() | 僕にできること (2011/09/07) HOW MERRY MARRY 商品詳細を見る |
前話からの続きです。
田沼に取り憑いた妖怪は、鏡の欠片を全部集めるまで
彼の身体から離れないというから、
眼を離すのが心配で、田沼ん家へ泊り込み。
うわー、台風でも無いのに雨戸閉めてるよ。
雨戸一つで妖怪入ってこれなくなるものなのかな。
コウキがやりたいやりたいって飛んで来るぞ。
(局が違います

田沼の親父さんはまた出張のようで。
あ、季節が違うので、栗ですか。
ちなみに原作ではみかんです。
みかんで、こたつなの。
「おい田沼の小僧。栗、くれ」
「はいはい」
田沼が小刀(?)で栗の皮剥いてる…。
へぇーっそんな剥き方するんだ。

真ん中を親指の爪で切り込んで、
パリってやったらコロンと出るよね?
え?違う?
昼間拾い集めた鏡の欠片。
どれほど集まったか見たがる田沼ですが、
夏目が見せても、彼には、
何かあるかなって程度にしか見えない。
「「おい小僧!それを気安く扱うな!」」
田沼に憑いてる妖怪が表に出てきたよ。
しかも、はむはむと栗いくつも食ってるし…。
田沼の顔して、田沼の食い方じゃないから、
笑えるよねぇ。
あ、ここも一緒は一緒ですよ。
みかんだけどね。
食いながら怒ってるの。

「お前こそ!気安く田沼を扱うな!!」
「そうだ!私の栗を返せ!」
そうよね、先生の為に剥いてたのよね、田沼は。
「「ふんっ」」
わー、つんつんする田沼って新鮮。
「ふんじゃない!私の栗を返しちくり!」
そんな所にダジャレ入れてーっ。
もうオヤジなんだから。
-自分が取り憑かれる方が
ずっとマシだ。
夏目が大きく溜息をついた時、
手に持っていた欠片がもやもや~っとなって
夏目の右目に吸い込まれていきました。
「うわぁぁ~っ鏡が目に入った!」
ふふ、神谷さん言い方可愛い。

鏡は元に戻りたがってる。
その為に共鳴して拾えと訴えるわけで。
「「さっさと集めれば終るぞ」」
えらそうだよなぁコイツ。

おぉスタッフさん。
今日の押し花も素敵だぁ。
背景が落ち着いてて、なんか田沼っぽい。(え)
田沼のベッドの横部分の畳に、
布団をしいて並んで寝るのね。
こういう光景、よく女の子同士で見るけどね。
男同士は初めてかも。
「なぁ…夏目は時々、こんな事あるのか?」
妖怪に何かを頼まれたりする事。
「時々ではない。しょっちゅうだ」
夏目の代わりにニャンコ先生が即答。
「えっ!?しょっちゅう?」
田沼の驚きっぷり、いいね。
余計な事を…とでもいいたげに、
夏目が上半身起こし、
先生の名を咎めるように呼ぶ。
「コイツは人が良すぎるのだ。
妖に頼まれた事を
無視できない性格だからな。
断ればよいものを」
「だって…しょうがないだろ」
「そうか…」
田沼は一言だけ返して、横になる。
夏目はそんな田沼をやや含んだ視線で見ていたが
自分も横になり…、
やがて眠りに落ちた。
これは夏目が見ている夢。
荒野に誰か立っている。
夏目は田沼かと思うが、違っていた。
ぼろ布をまとって風に吹かれてるのは
妖怪のようだ。
『さらぱ……もう来ないでくれ』
彼を見ているのは、田沼に取り憑いている妖怪。
これは彼女の夢、彼女の記憶。
あ…ここ、膨らますのか。
『来ないでくれとはどういう意味なんだ。
私がお前に何かしたのか?』
『とにかく、もう来ないでくれ』
『何故だ』
『さらばだ…さらば…さらば』
理由も告げず去っていかれた彼女の
悔しさや悲しみも追加ってところですね。
目覚めたら田沼がベッドの上で半身起こしていた。
「「私の夢を覗いたな、小僧!!」」
夏目の妖力って凄いよね。
妖怪は、人の心を読んだり、夢を覗いたりって
お手のモンみたいだけど、
夏目ってば人間なのに。
名前返す時以外でも、こんな技出来るんだもんな。
「今のがお前が探している友人か」
田沼が…いや妖怪が…うわーややこしいな。
どう書こう。
妖怪入り田沼…が、そっぽを向く。
(↑そんな砂糖みたいに…

夢で見たあの妖怪は、何か患ってるようだった。
「銅鏡があれば、治してやれるのか?」
妖怪入り田沼が頷く。
ここは原作とはちょっと雰囲気が違うな。
原作の妖怪入り田沼は夏目の問いにじっと
見詰め返して無言なんだよね。
妖たるもの、簡単に人の子を信用したりはしない。
欠片集めも協力して貰うんじゃなく
脅して従わせてるわけで、
ここでも一線引いてる感じがしたんだ。
それでも夏目は踏み込んでくる。
そんな夏目を見定めるような…眼、
だった。
アニメでは更に、この妖怪がどうやって銅鏡を
手に入れたかも挿入。
原作では、風の噂で聞いたというあいまいな
ものだったんだよね…。
いいのかそんなことでと、ちらっと思ったけど
妖怪だしな…情報の伝達ってそんなものかも、
とも思った。
アニメでは色々な妖怪に訊ね歩いて、
神木に教えてもらったことにしたのね。
『だがな、なかなかな事では、手に入らぬぞ』
いじめっ子な雪の妖怪が居る雪山。
祠の中に銅鏡の台はあったが、
肝心の銅鏡はなく…
太陽が昇ると現れる仕組みだったようです…。
やっと銅鏡を手にしたのに、
今度は友人の妖怪が見つからなかった…。
パリンとガラスの割れる音がして、
田沼が意識を取り戻す。
夏目に大丈夫かと聞かれ、
田沼は自分が、また乗っ取られてたと知る。
でもそんなことより、今の音!
本堂の方から聞こえたって事で向かってみるが、
廊下のガラスが一部割られていた。
泥棒…は入れない大きさです。
最近、森のアライグマが悪さするって?
それは初耳だよ田沼。
悪さしてるトコ見てみたいなぁ。
何かを見ていた夏目が、
「あっちだ」
突然駆け出した。
「アイツに見えている物が分かれば
何をしようとしているのか
少しは理解出来るのにな」
お、ここの田沼は原作よりやわらかくしたね。
ふむ。
そう呟いた田沼に、田沼の中の妖怪が
「見てみるか」
と言う。
「出来るのか?」
「身体を借りている礼に
私の眼を貸してやってもいい。
見てみるか?」
この妖怪、なかなか粋な計らいしてくれます。
「あぁ」
あ…返事だけですか。
原作ではこれに、
「頼む」が付いて、更にキリッとした
マジ顔なのですよ。
覚悟のほどがね、感じられたのです。
眼を借りると、廊下にはぺたぺたと足跡が
いっぱい付いてました。
「えっ…!!
なんだよこれ…
こんなものが、夏目には見えてるのか」
足跡を辿って行くと夏目が居た。
その先の部屋に、例の金槌妖怪が居るらしい。
田沼も見てみると、しっかりと見えました。
-あぁ…これが…
こんなものがうろついているのが
夏目の見ている世界なのか…
例えひとときでも、こうして田沼が体験してくれて
良かったって、思ったよ。
田沼にも危険が及ぶようなこと
夏目は決して望んじゃいないけど、
でも誰か一人でも良いから、
知っていて欲しいと思うもの。
妖怪がカクンと首を傾けて、
夏目がうわーっと叫ぶ。
でも隣の田沼も同様に叫んでるから、
「田沼にも見えてる?」
ちょっと不思議そうに訊いた。
「眼を貸してもらって」
っと、金槌妖怪が攻撃してきましたよー。
ぼんやりしてるかと思ったら、
いきなり動きが早いんだよね。
こういう所が妖ちっくで、良いですよ、うん。
アニメで動くと迫力あるわー。
金槌妖怪が夏目の手首掴んで顔を覗く。
「みつけた、かがみ。こわしてとりだす」
ちょっ!壊すって、眼だぞ!
金槌当てるんかい!ひぃーっ!
振り下ろされた金槌を掴んで止めたのは
妖怪入り田沼。
ここ、カッコ良いよねー。

顔に妖怪の模様も浮かび上がってて
妖怪が強く表面に出てる感じだから
まったくもって田沼じゃないと分かるのだけど、
田沼が助けてるように見えるから、むふふ。
「「小物のくせに、私の鏡を横取りするつもりか」」
邪魔するなと言われた妖怪入り田沼。
「去れ!!」
口からビーム吐きましたー。
ほらね、怪獣になったでしょう?
角度的に原作の方がより怪獣チックだけど。

金槌妖怪ったら、縮むと猫ぐらいの大きさになるのね。
どーりで廊下のガラスの割れた穴が小さい筈だ。
「田沼…大丈夫か?」
ばったり倒れる妖怪入り田沼を夏目が支える。
一瞬、中の妖怪共々気を失ったが、
妖怪の意識がまた表に出る。
ちょっと弱った顔をしてるね。
ここは捕らえ方に違いあり、かな。
「いい加減にしてくれ…
田沼に妖怪を見せたり…
助けてくれたんだろうけど…
田沼にこんな事をさせたりして!」
ここは神谷さんの夏目だなぁと思う。
原作夏目は最初から怒鳴ってるんだ。
いい加減にしてくれ!からね。
でもこちらは、静かにスタートして徐々に
怒りが浮かんでくる。
原作よりちょっと冷静で大人な感じ。
「鏡が大事なんだろ!
大切な友人が居るんだろう!?」
ここでやっと声を荒げる。
この台詞に関して言えば、
強調の山が二つある原作より
アニメの方が活きる感じがするかな。
「俺にとっても田沼は
大切な友人なんだ。
これ以上無茶をさせるなら
許さない!」
妖怪入り田沼が…いやもうここは妖怪が、でいいか。
妖怪が夏目をじっと見てる。
夏目は少し冷静になって、声を落とし
自分の方に取り憑けないかと言い出す。
「鏡探しは手伝うから
田沼は…解放してやってくれ」
そんな夏目に、妖怪は田沼の気持ちを告げる。
妖を見たがったのは、田沼自身だ、と。
夏目はほとんど妖について、話さない。
それは話す必要が無いからであり、
優しさからでもある。
それは田沼も、分かってはいる。
でも…
「やはり話してくれないと
こちらは分からない。
大切な事が、分からないまま。
隣にいるのに、分からないまま」
妖怪は、自分と田沼を重ねていた。
彼も、話してくれなかったから。
彼は話してくれぬまま、
重い病にかかったことを打ち明けられず
彼女に移さぬようどこかへ去ったのだと
風の噂が耳に入ってきた。
真ん中アイキャッチ。
だから先生、弾みすぎだって。
凄いな弾力。
懐かしのスーパーボールみたいだ。
ま、だからこそ、空から落ちてきた夏目を
怪我なくキャッチ出来たのかもね。
妖怪の話の続きです。
話してくれても、
どうにもならなかったかもしれない。
でも話して欲しかったんだよね。
彼女は必死に方法を探して、
病を祓うと伝わる鏡をやっと手に入れた。
あとは彼を見つけ出すだけ。
「あぁ…鏡…早く集めないと。
あいつが…早く見つけないと
手遅れに…」
妖怪が両手で顔を覆う。
「すまん、人の子…」
ここからまた田沼の声が被る。
「「今の私にはこいつの身体に留まるのが
精一杯なのだ」」
つまり夏目への乗り換え不可ってことなのね。
「「すまん人の子…あと少し…あと少し…」」
そう呟きながら、田沼も妖怪も意識を失い眠りにつく。
そこにニャンコ先生がとてとてやってきました。
「さすが八ツ原。寺の敷地内にあんな小物が入って
こられるとはな」
住職が不在だから余計じゃないの?
星野さんが…ええっと、名前なんだっけ2話のオリジナル
あ、カナワだカナワ。
カナワがそんな事言ってたよね。
もう先生ったら、大変だったのにどこに居たのよ。
役に立たないなー!もー!
と、夏目と一緒に皆さんもぼやいた事でしょう。
でも先生、金槌妖怪が何者なのか様子見てたんですってよ。
「ま、手助けする前にそいつが追っ払ってくれたがな」
もう今日はさっさと寝ろと先生。
この後は先生が、見張っててくれるってさ。
おー、用心棒っぽいこと言った!

「こんなくだらんことに
いつまでも関わってたまるか。
明日で片をつけるぞ」
夏目の口元が緩む。
頼りないとか役にたたないとか口では言っても、
ほんとは夏目、とても頼りにしてるんだよね。
頼りにしてるからこそ、
「どこ行ってたんだ」って怒るわけで。
夏目が先生を抱き上げる。
先生が「んなっ!?ん…」って声出すのがなんかイイ。
「ああ、先生」
ふふ。良いコンビ。
「っとその前に、田沼を布団へ運んでくれ」
先生に頼む夏目が凄いよ。
「にゃっ!にゃんだとー」
そんなニャンコちっくに言わなくてもいいのよ。
どうせ可愛くなんだし。
でもさ、夏目?
先生が運ぶってことはだよ?
服を噛んでずるずる引きずるって事で…。
あぁ夏目ったら優しいのか雑なのか…。

「この貸しは大きいぞ。
七辻屋の饅頭ぐらいでは騙されんからな」
もー、賄賂が無いと働かんのか用心棒!!

ガラスを拾いながら弁償だな、とか
原作でも夏目、言ってるんですけどね。
夏目が壊したわけじゃなし、
責任取る必要ないよねぇ?
ちなみに、原作ではガムテとダンボール(多分)で
なんとかしようとしてたぞ。
夏目ってば、ほんと、
繊細なんだか雑なんだか…。
田沼が重いと文句言ってるよ、先生。
「ダイエットしろ!私のように。スマートになれ」
どの"私"だよ、おい。
どこにいる、そんなスマートな"私"!
先生、太る一方じゃないか。
翌朝、廊下で多軌と遭遇した夏目と田沼、
物凄くげっそりしています。
「よく覚えてないけど
俺、なんか凄いの口から出した気がする」
見せてやりたかったよ、怪獣タヌゴン。
多軌が家の資料を見て作ったお守りを
夏目に渡す。
「役に立つか、あやしいけど
何も出来ないと歯痒くて。
気休めで申し訳ないけど
持っていて欲しいの」
受け取った夏目は、礼を言い、
徹夜して作ってくれたのかと微笑む。
そんなに無理してないと照れて視線そらす多軌。
クマが出来てるからすぐ分かるそうで。
手先が器用になりたいと言う多軌に、
それよりセンスの問題じゃないかと
ちょっとからかう田沼。
この台詞はオリジナルなんだよな。
原作よりアニメ田沼の方が、現代っ子らしい。

原作の田沼は、そういう余計なことは
言わなさそうなんだけどな。
…と私は思ってる。
田沼にも取り付かれた人用のお守りを
作ってくれたようで。
でも怖いよ~、それ。
そう書いてあったから仕方ないらしい。
多軌も夜中に作るの怖かったってさ。
そらそーだろう。
ニャンコ先生は、一人で学校の外を探してみると
言ったらしいが、字際は、酒飲んで酔っ払って、
欠片探しは中級達にやらせてる…。
ちょっ…先生をそんな扱いにしちゃ、
ちょっとかわいそうじゃない?
原作じゃ校庭をパトロールしてくれてるのに。
また欠片探しを始めます。
男子トイレの鏡とか、どうやって紛れ込んだんだよ…。
田沼はこっそり自分の中の妖怪に聞いてみる。
今、ここにも妖怪は居るのか?と。
小さいやつなら、この廊下にも居るらしい。
田沼はまた眼を借りる。
すると小さな妖がヨタヨタと廊下を歩いてました。
夏目は…ちゃんと踏まずに避けてるよ。
廊下の手洗い場の鏡にも紛れ込んでるらしい。
北本に何やってるんだと訊かれて、
良い鏡だの職人の技が光ってるだの銘はどこだの…
苦しすぎるだろお前ら。
ちなみに、ここらは全部オリジナルです。
原作ではここに、
前話に持っていった、ここ掘れわんわんが入り、
花壇準備地掘りとプールの水底さらいは
わずか1カット、2カットなのですよ。
多軌が網ですくった中には何も無い。
でも多軌に見えていないだけで
夏目はその中から欠片を取り出す。
「ありがとう、多軌。
もう痛くない」
夏目の声が、凄く優しくて、
眼も優しくて…キュンとクルなぁ。
田沼にも礼を言うと、
「取り憑かれてるのは俺だぞ。
自分のためでもあるんだし」
そうだよね、今回は田沼の為、だよね。
「夏目は、こんな思いをすることが、
よくあるんだな」
空を仰いで、田沼が言う。
いつも上手く伝えられなくて、と
夏目は謝る。
「恐いとか、不安とか。そういうのは
伝えるのが難しくて…」
「うん…そうだな難しい」
田沼も納得する。
今回逆の立場も経験しちゃったから、
分かるんだよね。
「おいガキンちょ共」
植え込みからひょっこり顔出した先生。
「うわっ!」
「タヌキ!…じゃないポン太か」
良かった、ポン太呼び、ふっかーつ!!

夏目の右眼が痛み出した。
先生が何か持ってるわけだ。
「見るがいい」
自慢げに出した銅鏡。
ピザを一人だけ食いました状態に欠けている。
つまりは残り全部集めたってことで、
凄いよね。
「私の実力をもってすれば、
こんな欠片集めなど、
砂の中から砂を見つけるくらい
簡単なことなのだ」
だったら最初からやってくれ!と
原作にも突っ込んだよ。
アニメではやっぱり小物達を
こき使ったってことにするのか。
砂の中から砂…の部分を突っ込む田沼。
やっぱりアニメ田沼の方が、アクティブな印象だ。
夏目の眼からそれこそ砂のように欠片が流れて
銅鏡が完璧になりました。
「さぁこれを持って去るがいい」
「ああ…ありがとう」
妖怪が田沼から離れ、銅鏡を掴んだ時、
金槌妖怪がまた横槍を…。
夏目ったら、田沼に憑いてた妖怪を庇うように
前へ出ちゃうんだもんなぁ。
ほんっと人が良すぎる。

金槌で払われて倒れる夏目。
田沼が駆け寄ります。
「よこせ、よこせ、かがみ…」
じりじり近づく金槌妖怪に、彼女は銅鏡の光を当てた。
「悪いがこの鏡、譲ってやれん」
相当な威力ですね。
金槌妖怪は散り散り裂けるように消えた。
「夏目!大丈夫か!」
顔を覗き込む田沼の後ろの、
浮遊する彼女に、夏目は視線を向ける。
「行くのか」
「ああ、友を探さねばならない。
そして病を祓ってやって
存分に語り合うのだ」
「ああ」
頷いた夏目ですが、心の内では案じる。
見つけられるだろうか、と。
-重い病
ひょっとしたらもうその友人は…
夏目の頬に彼女は手を添える。
何を考えているか、お見通しだ。
「お前が暗い顔をすることはない。
私が探したいだけなのだ。
どんな結果が待っていようと。
文句の一つも言ってやらないと
気が済まぬ」
想像の中の、病の治った友人と歩く彼女の図。
これはオリジナルなんですが、
友人妖は、なにげにちょっとイケメンで、
やはり田沼に少し、似ている気がします。
「さらば人の子よ。
心通わせる機会があるなら
恐れぬ事だ」
だけどそれもまた難しい事。
だからこそ
失敗もするし、得がたいものも得る。
-こうして、
田沼取り憑かれ事件は
なんとか解決した。
田沼取り憑かれ事件ってアンタ…。

「心配してくれた夏目達には悪いけど
ちょっと楽しかったよ」
田沼がそんなことを言った。
夏目の見ているものが見えた。
あの妖怪ともけっこう話が出来た。
「話したって何を?
変な事吹き込まれてないだろうな」
それを聴いて田沼が笑う。
本当に夏目は苦労してるから…。
苦労という言葉に反応した夏目。
「でも別に、苦労ばかりだけじゃないんだ」
あぁEDのイントロ被ってきた~。
「そうだったろ?」
「ああ…」
穏やかな田沼の表情。
そしてカメラは空を写して…
「そうだったよ」
ここは原作通りですねっ。
ED♪
![]() | 君ノカケラ feat 宮本笑里(期間生産限定盤)(アニメ盤) (2011/08/10) 中孝介 商品詳細を見る |
次回は、やはり原作の順番そのままに、
「帰りたい場所」ですね。
夏目が藤原夫妻に引き取られることになった経緯が
見れますよ。
これがまた涙無しには見られません。
皆さん、分かってると思うけどさ。
これも原作は今回の銅鏡の章と
同じボリュームあるんだよね。
だから、前後編でじっくりやって
頂きたかったのだけど、
1話に詰め込んでしまうのね、しくしく。
仕方ないなとは思うけど…。
はしょられちゃうのかー。
どこをカットするかなぁ。
ほんとはあの"彼"が出てきて
声が櫻井さんだったら、GJ!と
言いたい所なんだけど
それこそ"彼"の部分は削られそうだなぁ。
まぁでも贅沢言っちゃいかんね。
アニメで見れる幸せをかみ締めよう。
アニメは12話が【帰る場所】
13話に【夏目遊戯帳】を持ってきて終わるようです。
【夏目遊戯帳】も見たかったので嬉しいです。
最後はこの手のタイプの話で閉めるのが
習わしになってきたようで。(笑)
エンドカードは、銅鏡持って自慢げな先生。
台詞は…
「私の栗を返しちくり!」
ぷぷっ。やっぱここですか。
◆堀江さんの田沼の話。
銅鏡の章が、前後編なので、
終わってから書こうと思ってた、
堀江さんの田沼の話です。
本誌で連載当時から、これはほんとアニメで
絶対見たいと思っていました。
他の話ももちろん、全部見たいのですが、
田沼がここまで出張る話って初めてでしたからね。
個人的にも田沼は大好きですし、
動いてる田沼を見たいという思いと、
堀江さんに、演って欲しいという思い。
偉そうに言えば、
演らせてあげたいなと
凄く思ったんです。
1期2期があって、間に夏目友人帳ラジオも入りました。
そのラジオを聴いていて、
いかに堀江さんが田沼にどっぷり浸かってるか
思い知った。
うわ、ここまで"入ってる"んだと感動して
ご本人ももっと演りたがっていたように
もっと演らせてあげたい、と、切に思った。
なんか彼の中にはもう田沼がしっかり居て
外に出してあげなきゃ勿体無い。
そんな気もしたんだ。
ご自身のブログにも、
しばしば夏目の話題や、ニャンコ先生の話題が出て、
先生のグッズも、よく画像貼られていたりします。
「夏目友人帳」×「蛍火の杜へ」の合同イベントの時の
ブログ(こちら)で、堀江さんがお団子食べてる画が
載ってたんですが、
「塔子さんからの差し入れです」
って書かれてて。
伊藤美紀さんからの差し入れ、じゃなく
塔子さんからの差し入れってのが
素敵じゃないですか。
それだけで、気持ちも
その場の空気も感じられます。
伊藤美紀さんも、相当"入って"ますものね、
お2人してほんと、いいなぁって思った。
そんなわけで、銅鏡の章、
ちゃんと堀江さんの中の田沼が、
外に出れて良かったなぁと
しみじみ思いました。
前回の感想
#1
「夏目友人帳 参」#1【妖しきものの名】笑えるぐらい、すんなり自然な第一話。
#2
「夏目友人帳 参」#2【浮春の郷(さと)】オリジナルでもこの安定♪
#3
「夏目友人帳 参」#3【偽りの友人】すみません、我が侭言います。
#4
「夏目友人帳 参」#4【幼き日々に】これ見たかったんだよ~。
#5
「夏目友人帳 参」#5【蔵にひそむもの】カクラの動きがすごかった…(汗)
#6
「夏目友人帳 参」#6【人ならぬもの】やっと的場に会えましたね。
#7
「夏目友人帳 参」#7【祓い屋】名取と先生のコント、最高♪
#8
「夏目友人帳 参」#8【子狐のとけい】子狐、大きくなったねぇ。
#9
「夏目友人帳 参」#9【秋風切って】
聴きたかった台詞が、やっと聴けた…。
#10
「夏目友人帳 参」#10【割れた鏡】妖の動きが、良いわ~。
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