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「夏目友人帳 肆」#5【過ぎし日の君に】良い感じに仕上げましたね。

今回のお話はHC9巻に掲載されてる
原作の特別編9 夏目観察帳⑤です。

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橘の原作感想は、こちら。
コミックス「夏目友人帳」9巻-7 -特別編9 夏目観察帳⑤-
  どんだけ遅いUPよ…(汗)



これ、16Pのショートストーリーなんですよね。
半分ぐらいオリジナルで膨らませていますが
良い感じにアレンジしてたなと思います。

Aパートはユリコの視点で、
Bパートは夏目の視点になっていて
原作はユリコ視点なので、
裏側を見せてもらったって感じです。

おまけに今回も可愛い妖怪を出して
動きで私をノックアウトさせてくれました。
今回一番の大興奮シーンは、
アレが夏目の足によじ登り、
夏目が撫でてる所ですねぇ。
堪りませんでしたわー。
ちょっと野ぼら(いぬぼく)化しそうでした。


※注意
この先の話のネタバレは、基本しないつもりですが
今回の話については、感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでますので、
これから視聴されるという方は、ご注意ください。

原作ファンですので原作比較
入れてしまってます。
原作比較部分は、文字をこの色
変えてありますので、
そういうのがお嫌いな方は、
そこを避けてお読みください。

また、目の端に入るのも困るという方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。


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あらすじは 
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 肆」公式サイトより。

あらすじ 第五話 「過ぎし日の君に」
夏目が中学の時に少しだけ住んでいた町に住むユリコ。
赤点をとるたびに神社を訪れるユリコはこの日もまた、
ため息をつきながら神社に来ていた。
中学時代のユリコが夏目と出会ったのも、この神社だった――。


OP~。
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ここの神社って、道路からいきなり急な階段だね。
その長い階段登っているのはユリコ。
お、眼鏡掛けてるし雰囲気違う。
賽銭箱の上になにやら紙を置いて、
パンパンと手を打ち、目を閉じる。

「あ~あ、また赤点」
これは今の、高校生のユリコなのね。
「お母ちゃんになんて言い訳しよう…」
中学時代とちっとも変わってないってわけね。
赤点取るのも、ここで母への言い訳考えるのも。

ほーら、足元見てないから!
踏み外して転がりそうに勢いよく階段を下る。
こういう階段って止まらなくなるのよね~分かるわ。
いっその事、尻餅ついた方が安全だったぞユリコ。

すぐ下は歩道もなく道路ですから…やばいんじゃないの?
前のめりに道路に飛び出したユリコの左側から、
最悪なタイミングでトラックが滑り込んできた。
クラクションを鳴らすトラック。
でもきっとブレーキは間に合わない近さ。
跳ねられるか?と思った時、
まるで腹を誰かが掴んでるような体勢で
ユリコは後方へと飛んだ。

救ったのは、突然起きた突風。
でも人一人飛ばす程の突風が、ここだけ起きるのも
飛ばされた時のユリコの体勢も不自然。
どうみても妖が抱いて後方に飛んだってところでしょう。
でも何故、妖がユリコを助けるのか…。

地面に落ちた高2の数学 実力テスト、
24点ってアンタ…中学の時以上に酷いな。

相変わらずドジっ子なんだからと
見舞いに来た友人に言われてる。
って、壁に名取周一のポスター!!
名取ファンですか、ユリコ。ぷぷぷ。

捻挫だけで済んだなんて奇跡だね。

赤点取るたびあの神社にお参りに行くのは
もうユリコの習慣になってるようですな。

-そうあの時もそうだった。
 そこで私は、夏目君と会ったのだった。


なるほどね、ユリコが当時を振り返る形で
原作へ入るのか。
今現在のユリコに会えて嬉しいわ。

今のユリコ及び友人達の存在はオリジナルです。
原作でもユリコの傍に一人は居たけど
ここまではっきりした存在では無いです。
順子の顔は、この原作でも傍に居た子の顔だな。


わー今日の押し花も綺麗だ~。

はい、ここから3年前。
「やっばい、何度見ても笑える。
ついに赤点ゲットだぜよ」

そんな事を呟きながら、神社へと登ってきたユリコ。
賽銭箱の前に人が寝転んでいて、足を止めます。

顔を覗き込んで気づく。
-この子…確か転入生の…。
そう、夏目ですよ。

髪についてる木の葉を取ってやろうとしたの?
でも気配で目覚めた夏目は、ユリコを見るなり
瞳をカッと広げて
「うわぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
叫ぶと共にユリコを蹴飛ばし…(汗)
八墓村みたく足上げた、
ヒロインにあるまじきポーズで転んだユリコを放置して
猛ダッシュで逃げていきました。

蹴られた時のユリコの顔や、
すっ転んだ時の足具合とか
原作まんまで嬉しい。

-なっ!
 何!?
 女の子の私を蹴飛ばして行った!?


原作でこれ見た時もねぇ、超吹いたよ。
初対面の女子をいきなり足で蹴って逃走って
どんな主人公やねん。
でもこういうトコ、緑川先生らしいよね。
蛍とギンのやりとりも思い出すひとコマです。

夏目が蹴ったのがユリコの腹とかじゃなく
かろうじてユリコが持ってた鞄なのが救い。
たまたまそこに当たっただけだろうけど。(あ)

おや、ユリコんとこ、母子家庭設定にしたの?

「おはよ~…」
ぼさぼさ頭の寝ぼけ顔で、
ユリコは母親に声を掛ける。
「ねぇユリコ、転入生の子、
この近所なんだって?」
どんな子かと訊かれたユリコは少し考えて
転入してきた時の夏目を思い出す。

前髪が長くて、今ほど要領も良くなかった
3年前の夏目。
親戚をたらいまわしされてる事は、
ユリコの耳にも入っていた。
今回はこの町のボロアパートに住む夫婦が
引き取ったらしい。

クールで物静かだとクラスの女子が騒いでた。
その言葉をそっくり使って、母に返答する。

-どこがだ…。

内心、否定しつつもね。

ユリコの母親は、既に噂を聞いてたようで、
小さい頃虚言癖があったとか、
挙動不審で周りの子に怪我させたりしたらしいから
あんまりその子には近づいちゃダメだと言う。

挙動不審にはおおいに心当たりがあるよね。
でも…。

「アンタにもしもの事があったら、お母ちゃん
心臓止まっちゃう」
ユリコは思う事があっても、そんな風に言われて、
「…うん」
と返す。
母一人子一人で、母親に心配掛けちゃいけないって
思ってる感じかな。

挙動不審は認めても、
虚言癖に対しては疑問を持ったユリコ。
木の下で読書している夏目を見つけて近づき
声を掛けます。

「夏目君!昨日はよくもやってくれたね」
仁王立ちでそう告げるユリコに、
夏目はしばしの間を持って、
「…………誰?」
昨日神社で蹴飛ばした女の顔忘れたのかと
言われ、
神社というキーワードで夏目はやっと思い出す。

「あぁ…あれ君か…」
声が今よりちょっと可愛いいけど暗い感じよね。

あの時は怖い夢を見ていて、目を開けたら怪物
みたいのが目の前にいた。
って、その説明じゃ、ユリコが怪物ってことになるぞ。
ほらほら、拳握って殴りかからんばかりに
かちんとキテるぞユリコが。

「はは…そうなんだ。寝ぼけてて御免」
なにそれ…とまだ気が治まらないユリコに、
「悪かったよ、御免」
夏目は笑いかける。
ユリコはちょっと頬染めてますよ。ふふ。

原作ではここで、夏目の笑った顔は優しそうだと
ユリコは胸中で思うのです。
もっと見せてれば良いのに、と。
確かにこの夏目の笑顔は爽やか。
でも夏目を良く知る奴らが見たら、
なんだその営業スマイルは!とか言うんじゃ
なかろうか。
夏目の本当の笑顔じゃない。

そういえば、本編最新話でも
夏目はこんな顔を使う機会がありました。
離れた所から見ていた田沼が
見たことも無い顔してたと表現して、
それだけでも泣けました。


ユリコは夏目の長い前髪が気になるらしく
少し切ったら?とアドバイス。

あぁこれもホントは原作にあった胸中の
"もっと見せればよいのに"から発展した
台詞なんだろうね。


指摘され、そろそろ切って見るよと
夏目は己の前髪をいじる。
「まさか…自分で切るの?」
「散髪代くれなんて頼めるとでも…」
一瞬、近寄りがたい空気を放って、
低くそう落とされた言葉は、
ユリコの動揺を察して途切れた。
「…御免」
それだけ言って去っていく夏目の背を見つめながら
ユリコは無神経な事を言っただろうかと
少し落ち込む。

うん、でもそんな風に思ってやるなんて
アンタってば良い子だね。

ちなみに原作では、もちっと落ち込み深かったかな。
どーん!!と青くなってました。


謝る機会はあるだろうか、と
ユリコはその後も、夏目を観察することになる。
いつ見ても夏目は一人で、
声を掛けづらい。

そんな風に、夏目を目で追っていたから
ユリコも気づいてしまった。
確かに夏目は少しおかしい。
突然走り出したり、何も無い所で転んだり…

「来るな!消えろ!!」
何かを追い払うかのように
鞄を振り回してる事もあった。

そりゃこんな姿見たら、引くよね。
気味が悪いと思うよね。

ユリコを蹴った時、目を開けたら怪物みたいのが
目の前に居たと夏目は言ってた。

-ひょっとしたら夏目君は
 私の後ろに何かが見えていて
 そいつからわたしのことを…


何、妄想じみた事を考えてるんだと
首をぶんぶん振る。
あ、ちゃんと(>_<)こんな顔になってて嬉しい。

お、見舞いに来てた順子とみさ江だね。
この頃は髪短いんだ。
テニス部だったのか。

雨降ってきたらしいよ。

原作では雨降ってきたよと教えるのは
顔もはっきりしないただのクラスメイトなの。
ユリコの友達設定はしていない。
短い話だから登場人物増やしてもいけないしね。
アニメではここも拾って、
ユリコの中学時代からの女友達ってのを
作ったようです。


-私、何やってんだろ。

雨は結構本降り。
ユリコは傘を忘れたのね。
横を通り過ぎた夏目が傘を開き、
ユリコへと視線を向ける。
「入る?」
それには応えず、ユリコは言いたかった言葉を
まず吐く。
「夏目君…」
「…ん?」
聞こえるか聞こえないかってぐらいの
夏目の「ん?」が良いなぁ~。
神谷さぁん。

原作には無いんだけどね。

「この前は…ゴメン」
「…何が?」

今の夏目より無愛想な顔と返事。
でもユリコは、ここでグッと夏目への印象を
強く固めたんだよな。

「…夏目君」
「…ん?」
「夏目君って…」

ひょっとして何か見えるのか。
そう訊きたかった口を、ユリコは閉じた。
それを言ったら何故か
二度と口をきいてくれなくなる。
そんな予感がして。

そうだね、この頃の夏目なら、
もし君がそんな事を訊いたら、
きっと翌日からあからさまに距離を取ったろうね。
そして口をきいてくれなくなるのは
嫌だったんだね、ユリコ。

なかなか鋭くて、まっすぐな良い子だ。
今の夏目だったら、良い友達になれたのにと思う。

二人が一緒に帰って来たのを、
ユリコの母親が窓から見てしまいました。
「ダメって言ったでしょ!
お母ちゃん、心配なのよ!」
「ありがとうお母ちゃん…でもね…」
ここのユリコは大人っぽい。
原作でもこんな大人っぽい横顔です。

でもね…の続きは口にしない。
きっと今、この場で言っても、
母の胸に届かないと、分かっているからだろう。

-夏目君は私の心無い言葉を流して
 傘に入れてくれたんだよ。
 優しい人でしょ?


こうしてぎこちなくも、
ユリコが夏目に声を掛けれるようになった頃
事件が起こった。

廊下のガラスが突然割れて
先生が駆けつけると
「夏目…またお前か…」
最近よく窓が割られて、
いつも傍には夏目が居るらしい。

「これで何度目だ!何故こんな事をするんだ!
ちょっと職員室へ来い」
教師が夏目の腕を掴む。
「待ってください!」
それを止めたのはユリコだ。

「だって変じゃないですか!
ほら、ガラスは内側に落ちてる。
割れ方も変!ちゃんと調べて!
夏目君じゃない!
だいたい夏目君がそんなことするわけ…」

まくし立てるユリコの声を
柔らかな声が遮った。
「緒方」
ユリコの手に、そっと手が置かれる。
「いいんだ、緒方…ありがとう」
くはーっこんな笑顔向けられたら…。

泣けちゃうよね、ユリコ。

-みんなちゃんと見てよ。
 見えないの?
夏目君をちゃんと見てよ!
誰か…


アニメのユリコは悔しい気持ちの方が強そう。
歯を食いしばって、涙流してる。
「ユリコ?」
心配する順子の語尾上がった感じが良いね。

保護者が学校に呼ばれ、
夏目は酒のにおいのする女に連れられ
帰って行った。

道路脇の看板が気になる。
だって、「ファッションセンター しわくちゃ」って…。
まともな服売ってなさそうじゃない?
「ホームセンター ムラナイ」とか、
ネーミングセンスが…。
ジャスタウェイは、何の店?
ジャスコとかの感じかな。
銀魂もしくは、ジャスタウェイさんトコが浮かぶ。

その後すぐに、夏目の転校が決まった。
この窓ガラス割りが原因だったんでしょうね。
仕事が上手く行ってなくて、俺なんかの面倒見てる
余裕が無いからだと、ユリコにはそんな風に
理由を話した夏目。
そういう事にして厄介払いしたかったんでしょう、彼らは。

「次はきっと、良い人たちだよ」
ヨリコの言葉に、今までも良い人たちだったと
夏目は返す。
「でも、どこに行っても、嫌われてしまうんだ。
人にも、あいつらにも」

これがユリコと夏目の出会いと別れ。
ほんとに短い間だよね。
数ヶ月ぐらい?
いや、終盤の会話を聞いてると、
どうも一ヶ月そこそこだったみたいね…。

そんな事をぼんやり考えていたユリコに、
「そうそうユリコ、夏目君って覚えてる?」
突然、みさ江が話しを振った。

最近、トヨマツが夏目を見かけたらしい。
誰やねん、トヨマツって。
中央高校に行ったガリ勉君らしい。
サイクリング部に入って、
頭だけの男じゃなく
逞しくなったトヨマツとやら。
部でツーリングに行った先で、
偶然夏目を見たそうだ。

おぅ七辻屋~。
トヨマツは夏目と話したことなかったから
特に声も掛けなかったんだってさ。
声真似してるみさ江が面白い。

「一応ユリコには報告しておこうと思って」
良い子だ。
なんでと訊くユリコに、
「だってユリコ、仲良かったじゃん」
「好きだったんでしょ?」

そんなんじゃないとユリコは否定してますが、
好きになりかけてたよね、ユリコ。
ふふふ。

「白状しちゃえ~」
「ちょ、ほんと、マジ違うんだから!」
「「またまたぁ~」」

えらい言い方がリアルやね、君ら。

真ん中アイキャッチ。
コタツに入ってテレビ見てる先生。
見てるのは「夏目友人帳」ですか?
黒ニャンコも出てくるって、2期かよ。
再放送?

「またまたぁ~」
順子達のまたまた~と
何故かシンクロしてるぞ先生。
てか和彦さん、そこはアドリブで
流れつくっちゃいましたね?

「また珍しいモノを連れて帰ったな」
先生はまた団子食ってるんですか。
まぁでも、先生と三色団子って、
妙に似合うんだよねぇ。

夏目が連れて帰ったという小さな妖怪は、
なんかさるぼぼちっくな…もしくは
ほうずきをぺろっとひっくり返した感じ?

帰る途中、自転車集団が居ただろう、と先生。
あぁトヨマツの話の裏側になるのね。
「その中の一人にくっついてたのが、
すれ違う時、お前に背中に飛び移ったのを見たぞ」
「その時教えてくれよ!」
ほんとだよ。
団子の事で頭が一杯、とか、 もーホント役立たずぅ。

先生と夏目が喋ってる間も、
ほうずきもどきは、一人で転がったり片手倒立したり
動きが可愛いよぉ。

これはスネコと言って特に害は無い妖。
弱いから人にくっついて身を守ってるらしい。
こら!先生、櫛でスネコを突付くな!
あ~っでも、ビックリして夏目に駆け寄って
足によじ登ろうとしてる~。
くはー可愛い可愛い。

夏目はスネコを知ってるようです。
「俺はくっつき虫って、呼んでた」
わーん、夏目がスネコの頭を撫でてるー。
な、なんか、堪らんっ。

ユリコが今も住むあの町のことを、
夏目も覚えてる。
スネコともあの町で会った。
しかもこれは、同じスネコらしい。
背中の傷が、その証拠のようです。

そして夏目は、あの町での苦い記憶を思い出した。
ユリコ語りの当時の記録の裏側ですね。

転入早々は、生徒達もまとわりついてたんだな。
ふとすれ違った教師の腕にスネコがくっついてるのを
見てしまった。
くっつき方が、だっこちゃんだなスネコよ。

やり過ごそうとしたのに、スネコは教師の腕から飛んで
夏目の腕にしがみついた。
「うわぁぁ~っ」
夏目は驚いて腕を上げ、よろめき、叫びながら
廊下を走っていく。
見えない一般人から見たら、ほんと奇怪過ぎますよね、
夏目の行動は。

「こいつ!離れろ!」
掴んで地面に叩きつける。
今の夏目なら考えられないけど、この頃は怯えてたし
妖のこと、全然分かってない。
ましてや付き合い方なんて、知る筈も無い。

でも、「きゅっ」と声上げて地面でつぶれてるスネコが
可哀想だ。
動かなくなったスネコを見て、罪悪感は感じたんだな。
でもこの時の夏目は、逃げるしかなくて…。

そんなことがあって、最初は世話を焼こうとしてくれた連中も
何日もすると誰も夏目に話しかけてこなくなった。

-その頃は、その方がラクだった。

それは分かるな。
余裕が…無いんだよね。
引き取ってくれた親戚に気を使い、
妖達に振り回されて、
それどころじゃないもんな。

夏目は地面に叩き付けたスネコの事を気にしてた。
さすがに怪我でもしてたら寝覚めが悪いと
あの場所へ戻ってみると、スネコはまだそこに居た。
心配して損した…と言いかけた夏目ですが、
スネコは何かに怯えるように後ずさりしている。
近づく大きな影。
見ると黒い着物姿の、狛犬顔の妖怪が
黒鎌を振り上げていた。

このあと、コイツの名は黒鎌で行かせて頂きます。

夏目は慌てて逃げたが、黒鎌がスネコを鎌で切り、
留めをさそうとしているのを見たら、
放っておけなくなったみたい。
石を黒鎌に向けて投げて邪魔をする。

「お前か人の子!生意気な!食ってやる!」
夏目に向かってきました。
逃げる夏目の腕にはちゃっかりスネコがだっこちゃん。
黒鎌はそんなスネコに鎌を振り下ろす。

傷がついたのはこの時なんですね。
スネコは吹っ飛んで、そのまま逃げるように
土手の花畑の方へ飛んで行った。

人間に頼って生きる弱いヤツ、というのは
この時黒鎌が与えた情報だったのね。
「お前には、私の邪魔をした報いを
受けてもらうぞ人間よ」

夏目に呪いをかけたと言う。
夏目か夏目の周りの人間が死ぬという呪い。

「周りの人は関係ないだろ!」
「それが呪いというものだ」
まぁ確かにね。
ただしこの先30日間、
逃げ切れたら呪いを解いてくれるってさ。
もし夏目が他の町に逃げたりしたら、
この町の誰かが死ぬ。
覚えておけと言って、黒鎌は消えた。

その後、黒鎌はたびたび現れて、
夏目を追い回した。
神社で寝ていたのは、その追いかけっこに
疲れてのことだったのですね。

原作では黒鎌もスネコも出てこないので、
夏目が寝てた理由を、アニメではそういうことにした、
ということです。


ユリコが近づいて夏目が目覚めた時、
夏目の視界はこうなっていたのね。
ユリコの後ろに立つ黒鎌。
逃げ切れなかったら呪いで自分か周りの人が
死ぬかもしれないのだから
必死ですよね。
そらユリコぐらい、足で蹴るってもんです。

-そうそう、その時蹴飛ばした女の子とは
 少し仲良くなったんだった。


あら、ちゃんと覚えてた?
うん、覚えててやってよ。
あんな頃、君の挙動不審を見ても尚、
君を理解しようと試みたのって
ユリコだけだろうからさ。

「来るな、消えろ」
ユリコが見た挙動不審シーンその3ですが、
実はこんな感じだったのね。

黒鎌はその後も夏目を追い回したけど
だんだん夏目は気づいたようです。
黒鎌が本気じゃないってこと。

-まるで俺との追いかけっこを
 楽しんでいるかのようだったから。


はい、よく出来ました。
そうだよ、黒鎌は君を構って遊びたかったんだ。
こいつに限らず、君にちょっかい出す妖の中には、
そんなヤツが結構居ると思う。

だって妖の生きる時は長い。
退屈で刺激が欲しくて、でも妖の中には
自分の住んでるテリトリーから、
あまり遠く離れられない、土地がらみのヤツも
居るだろうしね。
黒鎌なんて、この顔、アレですよね。
アレだったら、まさしくそのタイプじゃん。

ここから離れられなくて行動範囲狭かったら
ほんと、日々退屈なことだろう。
そんな所に、自分が見える人の子が現れたら
構わずには居られないってもんでしょ。

「今日も楽しいな夏目」
ちょっと可愛く思えてきたわ、コイツが。

「いい加減にしてくれ!
どうして俺にばかり付きまとうんだ。
俺はお前らなんか嫌いなのに」

嫌いだったんだよねぇこの頃は。

思いあがるなよと黒鎌。
夏目みたいなのを、
いたぶって遊ぶのが楽しいだけだそうで。
スネコに対しては、違う。
「あれは妖怪のくせに、
人間にくっついて自分の身を守るのだ。
私はそれが許せなかったのだよ」


分からんでもないけどね、それ。
でもそれも、弱いモノの生きる知恵ってヤツで
彼らは彼らで必死なんだろうと思うよ。

黒鎌はついに学校にまでやってくるようになり…、
窓ガラス割ったのは、コイツだったのか。
これはやりすぎだぞ、いくらなんでも。

これが原因で、夏目は別の家族に
預けられることになった。

夏目は黒鎌に呪いを解いてくれと頼んだ。
この町を出て行くことになったが
逃げるわけじゃない。
そこの所は分かってもらわないとね。

「嘘だ」
そういって、黒鎌は夏目に向かって鎌を振った。
夏目は両腕でガードして目を閉じたが、
どこも斬れてない。かすってもいない。
「呪いなど嘘だ。
お前をからかっただけだ」

そうね、貴方、とっても妖らしいや。

だいたい黒鎌は人を殺す事など出来ないよね。
だって…アレだもんね。
この鎌も人間は斬れない。

もともと黒鎌はこの神社の神に仕えていて、
人間の災いを身代わりに引き受けることが役目だった。
だから人を呪う技など知らない。

もともと…だった、と過去形なのは、
この神社を訪れる人が減って、
ここが寂れ、力も弱くなって
ちょっと皮肉れちゃったからなのかしら。

「じゃあ、なんで呪いなんて嘘を」
「お前が大嫌いだからだよ」
夏目ったら…真に受けてるなぁ。
そうよね、この頃の夏目には妖の気持ちなんて分からない。

「だから、どこへでも消え去るがいい」
鎌を頭上で回転させて風を起こし、
夏目が目を伏せてる間に、黒鎌は消えました。
捨て台詞吐いて、夏目の見てないうちに消えるなんて
よっぽど、寂しいのね。

夏目のこと、かなり気に入ってたんでしょう?
『大嫌いだからだよ』
それはホントの気持ちの裏返し。
夏目にも大嫌いって言われちゃってるから
その仕返しもあったかな。

「どこに行っても嫌われてしまうんだ。
人にも、あいつらにも」
これ、黒鎌とのことがあったからこその台詞でしたか。

ちなみにこの台詞は原作どおりね。

この後のユリコのフォローはオリジナル。
私はちゃんと見てた…っていうのは、
ちょっと押し付けがましいので、
私的には、無いほうが良かったな。
心の中だけにしておいて欲しかった。

「ここは少し楽しかったよ」
そう言って、ユリコを見る夏目の顔は、
ちょっと今に近い感じ。
ユリコのお陰で少し救われたんだよね。

-本当だよ、緒方。
 俺も少し、楽しかったんだ。


おっまたスネコが夏目の腕に捕まってる。
可愛いのぉ。

はい、こちらはユリコの部屋。
トヨマツは話しかけはしなかったけど、
しばらく夏目を見ていたらしい。
そしたら…。
「優しそうな女の人と一緒に
買い物袋持って帰っていったって」

それを聞いたユリコが笑顔になる。
「良い人に引き取られたんだ、夏目君」
ほっとしたね、ユリコ。

夏目がこの町で何を見ていたのか分からない。
けれど彼が関わった何かが、
トラックに引かれそうになった自分を
助けてくれたのではないか。

-そんな妄想をしてみた。

いやいや、バッチリだよユリコ。
夏目が関わった何かというより、
今時珍しく、時々神社にお参りに来てくれる
数少ない人の子だからね、君は。
それが赤点のお祓いの為であったとしても、
彼としては、君ぐらいは守らなきゃでしょ。

手入れする人もなく、
苔だらけの身体で
抜けなくなったテニスボールを
咥えたままの姿であっても、
この神社の狛犬なんだからさっ。

妖姿の時も、ちゃんとボール咥えてたよね、
黒鎌。

スネコはしばらく夏目にくっついていたが、
ある時、ふっと居なくなったらしい。
また他の人間に付いて、他の町にいったのだろうと
夏目は思う。
スネコも実に妖らしいですね。

-いつかまた、あの町に戻る事もあるだろうか。
 そうしたら伝えて欲しい。
 俺があの町で出会った人や妖に
 俺は、元気でやっていると。


今の夏目ならば、黒鎌の気持ちも彼の正体も
想像つくでしょうね。
スネコ任せじゃなく、いつか訪ねていってやってよ。
きっと黒鎌もユリコも喜ぶよ。

ユリコは、夏目が名取と仲良しなんて知ったら
卒倒するかもね。

ちなみにユリコが名取ファンというのも
アニメの設定です。


また良い感じにEDへと流れ、曲が沁みますなぁ。
次回は…
おおおおーっ!もうこれやっちゃいますかっ!!
「硝子のむこう」
前後編2話でやるんだろうな。
原作は12巻に収録されていて、
掲載時は前中後編と3回に渡って掲載された
100Pある話なので。

ぷーーーーーーっ!!
変貌した夏目、原作以上にエスカレートしてるーっ、
こりゃ楽しみだ~。
みんな、どんな反応したんだろーっ。
うわぁ早く見たいぃぃぃっ。


エンドカードは三色団子食べてる先生。
「またまた~」
台詞はそこですか。

一番くじストラップで、ちょいと再現してみました。

アニメ4期#5エンドカードの真似

さすがに口は開きませんけどね。
三色団子は黒ニャンコのストラップに付いてるヤツ。
引っ張って組み合わせてみました~。
ほんと、先生のグッズって、
撮影して遊べるね~。

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前回までの感想
#1
「夏目友人帳 肆」#1【とらわれた夏目】
 エロいよ諏訪部さん…いいけどさ(笑)。

#2
「夏目友人帳 肆」#2【東方の森】スカッとしなかった…残念。
#3
「夏目友人帳 肆」#3【小さきもの】やっぱ動くと可愛さ倍増♪
#4
「夏目友人帳 肆」#4【代答】先生の動きが可愛すぎて困る~っ。


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夏目友人帳 肆 第5話「過ぎし日の君に」

「ここは少し楽しかったよ」 中学時代に住んでいた町での思い出を振り返る夏目 クラスメイトだったユリコから見た夏目とは…    【第5話 あらすじ】 夏目が中学の時に少しだけ住んでいた町に住むユリ...

夏目友人帳 肆 第5話「過ぎし日の君に」

ユリコちゃんいい子じゃなイカ(^^) ダーク時代の夏目にも、優しく接してくれる人たちはいたんですよね。 前半はユリコちゃん視点、後半は夏目視点で話が進む構成も見事でした。 「見えない」側からの描写...

夏目友人帳 肆 #5「過ぎし日の君に」

「どこに行っても嫌われてしまうんだ、  人にも、あいつらにも…」 ほろ苦い想い出。

『夏目友人帳 肆』#5「過ぎし日の君に」

「どこにいっても嫌われてしまうんだ、人にもあいつらにも…」 中学の頃から、赤点を取るたびに神社にお参りにいくという緒方ユリコ。 ドジっ子体質なのか、階段で足を滑らせそのまま車道まで一直線! 危うく車に轢かれそうになったが、何かに後ろ引っ張られるように...

「夏目友人帳 肆」第5話

苦い記憶…だけど… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201201310000/ 夏目友人帳 肆 1【完全生産限定版】 [Blu-ray] アニプレックス 2012-02-22 売り上げランキング : 116 Amazonで詳しく見る ...

夏目友人帳 肆 第5話「過ぎし日の君に」

夏目友人帳 肆の第5話を見ました。 第5話 過ぎし日の君に 貴志が中学の時に少しだけ住んでいた町に住むユリコは赤点をとるたびに神社を訪れていた。 階段で躓いたユリコはトラックに轢かれそうに...

ある町の記憶

植林・植樹! おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。 『夏目友人帳 肆』 第五話 過ぎし日の君に 以前暮らした町の、あるクラスメイトから見た夏目と、 夏目から見た町の妖怪とのあれこれなど・・ 良かった。 前にも夏目をわかってくれようとしていた友人はい...

夏目友人帳 肆 第5話「過ぎし日の君に」

ちょっとむかしの夏目のお話…。 中学時代、転校して来た夏目と出会った緒方ユリコ。 妖怪の見えなユリコ視点だと 夏目の行動がヤバい子にしか見えない(^^;  真相はBパートで明かされるという変則演...

夏目友人帳 肆 第5話「過ぎし日の君に」

『夏目が中学の時に少しだけ住んでいた町に住むユリコ。赤点をとるたびに神社を訪れるユリコはこの日もまた、ため息をつきながら神社に来ていた。中学時代のユリコが夏目と出会ったのも、この神社だった――。』...

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橘 瑞来

Author:橘 瑞来
ここ数年、仕事と体調が
落ち着かず
ブログ更新はまばらです💦
お急ぎの方はTwitterにて
連絡ください。

本宅notresは
2014年5月8日を持ち
閉鎖いたしました。


音楽、アニメ、ゲーム、
声優サン好きで
美味しん坊デス。
現在ハマってるものは、
音楽は、OLDCODEX、
NCIS、theHIATUS、
GRANRODEO、VAMPS、
ONE OK ROCK。
アニメ、ゲーム、漫画系は、
刀剣乱舞、グラブル、
夏目友人帳、うた☆プリ♪
あと、進撃の巨人、黒執事
ハイキュー!!、七つの大罪
黒バス等も好きです。

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