「夏目友人帳 肆」#7【人と妖の間(はざま)で】仕方ないと分かっちゃ居るが、少し寂しい…。
前回と今回のお話はHC12巻に掲載されてる
原作の第49~51話【硝子のむこうの章】でした。
ま~これはなんといっても
田沼がカッコ良くて惚れるし
名取も良い事言ってくれてるし、
アニメで見れるのを楽しみにしてたお話です。
LaLa掲載時は前、中、後編と、3回に渡って
掲載されたボリュームのある話なので、
あちこちカットされるのは止むを得ないだろうは
思ってましたが、自分の見たかったシーン、台詞が
結構カットされてしまっていたので
少し寂しかったです。
12巻は原作の感想も書いてませんので
(時間無くて、追いついてない)
比較部分でつい、語ってしまい
またまた長い感想になってしまってます。
長文苦手な方は、
ほんと無理しなくて良いからね…。(汗)
※注意
この先の話のネタバレは、基本しないつもりですが
今回の話については、感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでますので、
これから視聴されるという方は、ご注意ください。
原作ファンですので原作比較も
入れてしまってます。
原作比較部分は、文字をこの色に
変えてありますので、
そういうのがお嫌いな方は、
そこを避けてお読みください。
また、目の端に入るのも困るという方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。
原作の第49~51話【硝子のむこうの章】でした。
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ま~これはなんといっても
田沼がカッコ良くて惚れるし
名取も良い事言ってくれてるし、
アニメで見れるのを楽しみにしてたお話です。
LaLa掲載時は前、中、後編と、3回に渡って
掲載されたボリュームのある話なので、
あちこちカットされるのは止むを得ないだろうは
思ってましたが、自分の見たかったシーン、台詞が
結構カットされてしまっていたので
少し寂しかったです。
12巻は原作の感想も書いてませんので
(時間無くて、追いついてない)
比較部分でつい、語ってしまい
またまた長い感想になってしまってます。
長文苦手な方は、
ほんと無理しなくて良いからね…。(汗)
※注意
この先の話のネタバレは、基本しないつもりですが
今回の話については、感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでますので、
これから視聴されるという方は、ご注意ください。
原作ファンですので原作比較も
入れてしまってます。
原作比較部分は、文字をこの色に
変えてありますので、
そういうのがお嫌いな方は、
そこを避けてお読みください。
また、目の端に入るのも困るという方は、
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あらすじは
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 肆」公式サイトより。
あらすじ 第七話 「人と妖の間(はざま)で」
捕らわれた夏目の行方を探す田沼は、妖の世に迷い込んでしまった。
妖怪達の集まる館へと足を踏み入れた田沼は、なんとか夏目の解放に
成功するが、妖怪達に正体がばれてしまう。
妖怪達が襲い掛かろうとしたその時、袋をかぶった男が現れ、
夏目と田沼を救い出す。
OP~。
妖の世に入り込んでしまった田沼は、
感じるだけで見えなかった筈の妖が
見えてしまい、戸惑ってる。
そんな田沼の背後に、紙袋を被った着物姿の妖が立つ。
妖かと構える田沼ですが、我々視聴者には、
声でバレバレですね。
そこが漫画とアニメの違う所。
原作では声が無いから、読者は、
もしかして…と気付いた人も居るかもしれないけど
田沼同様、妖に見つかった!とヒヤリとした人も
いることでしょう。
アニメではすぐバレちゃうので、
前編、後編の切れ間をここに持ってきたんだなと
思います。
前編の終わりでは声を出さずにおいて、
ヒヤリ感を味わって貰おうって腹かと思われます。
「やれやれ、見逃してやるからさっさとお帰り。
見つかったら宴の肴にされてしまうよ」
親切だこと。
「でも、さっき友人が…」
「え?」
田沼が誰なのか知らなくても、
この一言で、想像ついたでしょうね、誰かさん。
領分の及ばぬ所へ立ち居るものではないと忠告し
その妖は館へと向かう。
「ありがとう!…妖怪にも優しいのが居るんだな」
「さぁ…それはどうかな」
確かに優しいのも居るけど、
コイツは優しい妖ではありません。
妖の中には良いヤツも居る。
夏目の周囲にもそういう奴等は居る。
でも彼らだって、夏目だから懐いているけど
他の"人の子"にも優しいかというと、
そうではないと思うんだ。
そんな気安く気を許してはいけないよ、田沼。
夏目は宴を行うらしいあの館に
連れ込まれたと考えるのが妥当。
何とかして忍び込まなければ、と
鞄を草むらに置いて、近づこうとしたら、
低木の茂みから、ぬっと先生が顔を出した。
「うわぁぁぁ~っ!!」
田沼ったら万歳ポーズ。
そんな田沼に先生は頭突き。
「静かにせんかー!バカちんがぁ」
先生ったら、田沼に容赦ないんだから、もぉ。
和彦さんも堀江さんに容赦無いしな。
お二人もこんなだよね。
どんどん似てくる気がするよ。
お二人さん。
あ~、でも先生の登場が早いですね。
原作では木の陰から田沼がしばし館の様子を
伺うんですよ。
妖がうじゃうじゃ居る所に入って行こうってんだから
そら、勇気入るでしょ。
田沼も館を眺めて、冷や汗を垂らしてゾッとするの。
でも、
『夏目が普段見えてるもの…』
と思う。
ここで、アニメ前話の冒頭にあった
夏目に将棋を教えてるシーンが、回想として入るんです。
妖を見えるようになりたい、
なんて思ってるわけじゃないけど、
ただ、夏目の力になりたいと思うから、
彼の見てるモノを、垣間見れるチャンスがあるなら
見ても良いと思うんだよね。
前に憑依された時に、妖の目を借りたようにさ。
ちなみに田沼が様子を様子を見ている間に、
低級妖怪達が話してる会話を聞いて、
彼らが貢物を用意してきたこと、
獣面の連中がナツメという人の子を
献上するってことを知り、
祓い人や友人帳の話題も出て、
?を飛ばしつつも、キーワードとして
田沼の頭にインプットされたんだ。
これ、見せておかなくて良いのかな。
まぁ何にしろ美味なヤツに違いないと
奴等が話していて、
食う気満々だと青くなった田沼が、
大胆にもそいつらに声を掛けようとして
「静かにせんか、バカチンがっ」
と先生に頭突きを食らうのです。
おー、今日の押し花がまた凄い素敵~。
私好みで、母好み~。
母にも見せなきゃ。
タイトル開け、
もう館の中にカメラを移すか…。
館の中ではも例の鬼猿面の妖達が仕切ってる。
貢物は祭壇に、と促し、
「さぁさぁめでたい席だ、飲まれよ飲まれよ」
二人で手を合わせ、可愛くポーズ取ってるぞ。
この祭壇の詰まれてる物は、オミバシラへの土産。
夏目もね。
夏目脳裏に響く、田沼の言葉。
『手伝うのは、俺の勝手だよな』
爽やかな笑顔だねぇ田沼。
田沼は夏目を探しているだろう。
ここに来ちゃうかもしれないと思うと、
居てもたってもいられないよね。
この妖の数ですよ。
先生が一緒だったとしても、
うっかり食われちゃう確率大です。
瓶の蓋を開けようと、頑張って中から押してますが
そんなんで開くなら苦労しないよね。
夏目の正体が低級達にバレている。
小さくてよく見えないと顔を近づけて見てますよ。
夏目なら遠目に見たことがあるから見せて見ろと
猿人みたいな妖怪が前へ出てきました。
夏目は学ランを脱いで頭からかぶりフテ寝。
あんまり顔は売らない方が良いですよね。
と、その時、
「おい皆、騙されるな。
その瓶は偽物だ。
この瓶に入っているのが、
本物の夏目だ」
えーっもう田沼登場ですかっ。
めっさカットされましたね…。
前編にちょっと入れ込んでた所も
ありますが…
そうか、ここら辺りをまるっとカットする為に
先に入れたわけね…。
突入前の田沼の心の動きなど
ほんとは入れておいて欲しかったん
ですけどね。
これでは、抵抗なく平気で乗り込んでいったように
見えてしまいません?
館に忍び込む前にも、入ってからも、
田沼と先生のやりとりが結構あるんです。
田沼が着てる着物、これは妖から拝借したんですが
その妖も、田沼が捕まえたんだよ。
ここがカッコ良かったのに~。
そして着替えながら先生と
サクサク打ち合わせをするの。
ここのやりとりは絶対見たかったんだがなぁ。
先生が田沼に少し期待しつつ試してるみたいだなと
私はここで感じたんだよ。
あら、先生は窓枠に捕まって、外から観察ですか…。
-考えがあるというので
任せてみたが
あの田沼にどこまで出来るか…
一応、試してるっぽい雰囲気はアニメでも残したのね。
先生のポーズが可愛いね。
ここ数話の先生、顔も良いし動きも良いわ。
ちなみに原作では瓶がどこにあるのか分からないので
田沼が妖達に訊いて回り、
そんなことよりお前も飲め、と酒を勧められたりもします。(笑)
やっと祭壇の上にあると聞くことが出来て
向かったらば、夏目の顔を見ようと妖達が群がっている。
これでは近づくことも出来ない、と
田沼は近くにあった酒瓶を掴んで、
意を決して一芝居打つんです。
お、着物取られた妖、こんな所でダウンしてる。
アニメでは外で調達した感じなのね。
着物取られたの、原作と同じ妖だと思いますが
コイツが赤ふんどししてるとは知りませんでしたわ。
ダウンしてる妖の知り合い妖が、ニャンコ先生に気付き
「ん?確か、お前…」
夏目がこういう生き物を連れて歩いてることは
妖達の間にも少し広まってるみたいなのよね。
カットされましたが、
田沼が館の様子を見てた時にも、低級たちが
夏目の事を話題に出し、禍々しき丸狸を従えてる
らしいとか言ってるの。
さすがに今、暴れるわけにはいかない。
「田沼、上手くやれよ」
ぽつりと言葉を置いて、先生は窓から離れて退散。
もー、田沼はなんの力も無いのよーっ。
この薄情ものー。
やっと噂の夏目を捕まえて持ってきたのに
既に捕まえたヤツが居るという
目立ちたいからといって嘘をつくとは…と
田沼は鬼猿へと近づいていく。
全く田沼ったら、そんな大ぼら吹いて、
なんて大胆なのっ!
原作読んだ時も、はらはらしたものですよ。
どちらが本物か確かめてみようじゃないかと
田沼があんまり堂々と言うので、
鬼猿は夏目の入った瓶を掴み、
顔を見せろとぺちぺち瓶を叩く。
動かぬ夏目にイラつき、ついに蓋に手を掛けました。
-開く!
田沼が胸中でチャンスを捉えた時、
傍に居た妖が、くんくんと匂いを嗅いで
「こいつから人間の匂いがするぞ」
「ぬあにっ!?」
タイミング悪く、気付かれちゃいました。
妖から奪った着物を着ていたのは、
人間の匂いを消す為だったのですよ。
先生の指示です。
でも長く留まっていたら、バレますよね。
上に羽織って匂いを誤魔化してるだけだから。
田沼は走って鬼猿を突き飛ばし、
手からこぼれた瓶をキャッチしてそのまま中身を空ける。
瓶からこぼれたちびちび夏目がフィギュアみたいで可愛い♪
でも解放された夏目は、
ボンッとすぐに本来の大きさに戻りました。
「夏目!」
田沼は顔を隠してた紙も取れてしまった。
あわわ、鬼猿が殴りかかろうと
背後に立って手を振り上げたよ。
夏目にはそれが見えてるから、
田沼を引っ張って自分が上に覆いかぶさる。
まったく…夏目ったら…。
そういう判断と行動、めっさ速いよね、いつも。
友人帳を庇い、先生を庇い、田沼を庇い、
いつも自分を犠牲にするの。
でもそれ、友人帳以外の一匹と一人は、
きっと嬉しくない。
あほんだら!と怒ると思うよ。
夏目が殴られる所でしたが、
紙袋の男がさっと現れて、鬼猿を投げ飛ばす。
ひぇーっ、ここは原作よりカッコ良いぞ。
鬼猿が恥ずかしいポーズで転がってる。ぷぷ。
「世話が焼けるね」
「あんたは…」
「走る」
おぉ…走るって、そういう感じだったのかー。
田沼と夏目に向けて、ほら、とっとと走れっていう
意味合いだったのねー。
原作読んだ時は、台詞に音が付いてないから、
走るからなっていう雰囲気で捉えてたの。
まぁ一緒っちゃ一緒なんだけど
ちょっとニュアンスがね。
人の子が混ざっていたとは…と鬼猿。
でもどっちにしてもこの館からは出れない。
だからちぃとも慌ててません。
その頃の先生…。
廊下をとてとて歩きつつ、
「ここまでくれば大丈夫か」
原作でもこんなナリなんですよ。
皆さん、なんとか言ってやってください。
夏目が囚われの身、田沼も食われる危険と隣り合わせで
挑んでるってのに、ちゃっかり酒とツマミを
調達してるんですよ、この中年白豚はー!!
ったく、困ったもんだ。
そら確かに先生は食ってる姿が可愛い。
でも、こんな緊急時に!と、
拳握りました。
この館は外観よりはるかに広いようで、
どこかおかしいらしいです。
「厄介な事になるかもしれん」
なる前になんとかしてください!!
三食昼寝付で用心棒やってるんでしょ!!
夏目がまだこの館に居るらしいと噂しつつ
廊下を歩いてくる妖がいる。
「なんでも三色模様の丸くてぽっちゃりした
獣を連れているとかなんとか…」
すっかり有名ですねー、夏目と先生。
廊下を曲がったら、その丸くてぽっちゃり…が
目の前にいましたよ。
「やりにくい…」
松山さん、毎度ザコ妖怪の声もやってるなー。
中級出なくても、毎回仕事ある感じですね。
牛顔の方の、下崎さんもだけど。
先週は焼きもろこし売ってたもんね、下崎さん。
妖達の背後の壁から白い足がにょき…。
あぁ夏目&先生の噂してた妖達と、
もう少し後で、襲われる妖達を一つにまとめましたか。
ほんとは別の妖達。
容姿は襲われる方を採用してますな。
夏目達はどこかの部屋に飛び込んだようで、
膝をついて、はぁはぁと息を整えてます。
ここならしばらくやりすごせる、と紙袋の男。
ありがとうと田沼が礼を言う。
「まったく…近づかないようにって言ったのに」
田沼はこの妖怪は大丈夫、と夏目に説明しようと
してるよ。
「妖怪じゃない」
「え?」
夏目はとっても不機嫌ですよ。
「なにやってるんですか、こんな所で」
「言いたくないな、また喧嘩になるからねぇ」
ふふふ。
それにそれはこっちの台詞、と男は言う。
田沼はやはり普通の子だと見定め、
「いけないな、こんな所に連れて来てしまうのは」
分かってますって夏目は痛いほど。
絶対巻き込みたくなかったんだから。
待ってくれと田沼が口を出す。
夏目が連れてきたんじゃない、
勝手に来たんだと。
でも夏目にしたら、
そうさせたのは自分なのだから
男の言う通りだと思ってる。
「俺が悪いんだ。
俺がうかつで
瓶に閉じ込められたりしたから、
田沼が…」
少しは身に染みたようだなと男は言う。
妖怪に関わりすぎて名前を覚えられる事が
どんなに危険か。
まぁそうだけど、夏目の場合は先にレイコという
存在があり、友人帳があるから、
いやでも関わらざるを得なくなってるんだよ。
それらについてはまだ、貴方には話してないから
知らないでしょうけどね。
「あんた、妖怪じゃないのか。何者だ?」
田沼がアニメでは、ちょっと緩いんですね。
原作の田沼は、男が夏目に言いたいこと言うので
かなりむっとしてて、何者だと訊く台詞も
怒った顔で口調キツイんですよね。
そんな田沼が、気に入ってたんですがね…。
男が紙袋を取って正体を現しました。
って、なんやねん、このBGM~。ぷぷぷ。
名取の登場を心待ちにしてた方達、いっぱいいるから
喜んでるだろうな。
「私は名取周一。裏稼業で妖怪祓いをしているものだ」
どこかで見た顔、と思いつつ、アニメ田沼は
名取が分からないのね。
名取は自分で表では俳優やってると話し、
髪掻き上げてキラキラ~。
アニメでは煌めき度増量。
「そうだ、今度映画に出るんだ!
タダ券をあげよう。確か…」
袖をごそごそ。
これは原作もこんな感じなんですよ。
笑えるよね、名取。
そんなことしてる場合じゃないと夏目に突っ込まれてます。
「どうにかして脱出しなくちゃ!」
ぼんっと柊と瓜姫登場で田沼がビビりました。
瓜姫、久しぶりだよねぇ。
原作でも、あんま出てこないの。
緑川先生によりますと、笹後と瓜姫は夏目をあまり良く
思っていないようなので、
名取が夏目の前では引込めてるんだとか。
…って、確かどこかに書かれてましたよね?
(誰に聞いてる)
面と着物の調達を名取が二人に頼む。
柊ファンの方も喜んでるでしょうね~。
「夏目か…酷い顔色だな」
口調は淡々としてますが、心配してくれてるんだよね。
「こちらの者は…」
おぉ瓜姫が余分に喋った。
名取がツツツと田沼に寄っていく動きが笑える。
そういえばまだ名前を聞いてません。
「名取さん!」
夏目が警戒して名取を睨みますが、
「大丈夫だよ。
ちょっと勘が良いくらいのを
勧誘したりしないから」
それはそれでちょっと失礼な感じよね。
でもアニメの田沼は、堀江さんとシンクロしてて
素直なので、すんなり名前を告げます。
原作の田沼は挑むような眼で名乗るんですけどね。
名取の方も挑戦を受けたような顔して見てる。
名取も、原作名取の方が、ここらへんの台詞や表情が
もう少し意地悪っぽかったりしたりする。
だいたい原作は、ちょっとアクがありますからね。
アニメの方が色々と優しいように思います。
-田沼がどんどんこちらの世界に来てしまう。
俺のせいで…!
貴方、それだけは避けたかったのよね夏目…。
っと、廊下で物音が!
この部屋の前に妖達が近づいて来たようです。
このあたりで人の匂いがすると鼻を鳴らしてる。
ドアノブをガチャガチャやられて、緊張が走る。
「柊」
「はい」
名取は柊を行かせようとしたようですが、
突然ドアの前で潰れるような声とドタバタという音が…。
皆が息を殺し、名取の顔に居たヤモリも
こそこそと首から下へと隠れるように降りていく。
ドアが勢いよく開けられて、
「ここかー!」
先生…。
「がきんちょども」
ぷぷぷーっ沙苗さんったら。
沙苗さんの先生っぷりも、好きだよ。
「おー夏目、出られたのか。
田沼の小僧め、なかなかやるな」
女子高生姿の先生も人気だよね。
私もたまに見たいと思う。
「先生か」
夏目ったら一目でわからなかったの?
「「先生!?」」
名取と田沼が二人揃って青ざめてハモってる。
女子高生先生が入ってきた時の、
名取「……え」
田沼「……誰?」
も見たかったなー。
名取も先生のこんな姿は初めて見るんですよね。
「なんだ君、人に化けられたのか」
人に化けるのは獣や低級のやることで
大妖怪は、そんなセコイ真似、しませんよね。
それはなんとなく分かる。
「なんでそんな容姿なんだ?」
あら、それ田沼の台詞だったのに。
ここは田沼より出番の少ない名取に
余分に喋らせようと思ったのかな。
「私がガン見した人間は、
夏目かレイコぐらい。
どうしても少し似てしまうのだ」
声もね。
あー、でもいいな沙苗さん。
ちゃんと中身、ニャンコ先生って感じがしますよ、うん。
「レイコって?」
田沼に訊かれてハッとする。
さっと振り返った女子高生先生の面が風で浮いて
顔がチラリと見えるのが良いね。
「さぁな」
この、「さぁな」がねー、凄く良かった!
おぉ!と思ったよ。
先生が椅子を思い切り窓に叩き付けるが、
壊れてバラバラになったのは椅子の方。
窓ガラスはビクともしていません。
「ここも割れんぞ」
結界のようです。入り口に戻ればよいのかと
夏目は思いますが、そんな簡単なもんじゃなさそう。
この廊下の角部分の窓からの景色は、
段差もないのに片方は1階の景色で
片方は2階からの景色です。
相当入り組んでいる、と名取。
夏目や田沼を外に出さない為にしては
仕掛けが大がかり過ぎて不可解。
貢物と言っていたが、
肝心のオミバシラは姿を現してませんし
妙ですよねー。
悪い気が強くなっている、と
柊は上の様子を見に移動。
田沼も別の方の様子を見に行こうとする。
張り切ってんなー。
当然、夏目は止めますわね。
「田沼はここに居てくれ。お前に何かあったら」
ここには自分が勝手に入り込んだんだし、
今の自分は妖怪もちゃんと見える。
だから力になれると田沼は言いたいようですが
見えるだけで、身を守る術がないんだから
危ないことこの上ないよ、田沼。
妖を甘く見ちゃいけない。
そこに夏目を遠目で見たことがあると言ってた
猿人みたいな妖が、連れが通らなかったかと
声を掛けてきた。
おたつく田沼の前に出て、
何も通らなかったと堂々と答える夏目は流石です。
でも夏目が震えてる?
妖に怯えて、じゃない。
今の妖をあしらうことなんて朝飯前。
そうじゃない。
田沼の事で、夏目の精神状態が、
少し危うくなっているんだ。
「田沼の気持ちは嬉しいんだ。
でも、そのせいで田沼が傷ついたりしたらって」
「それだけ妖怪の世界は危険だということさ」
名取が後ろから助言する。
「うわぁぁ」
突然呻き声がしたので、
声のした方へ三人が慌てて見に行くと
廊下に血が垂れていました。
「多分食われたんだ」
食ったのはオミバシラだろう。
力の無いうちに封印しようと名取が来てたわけですね。
「なるほどそういうことか」
あ、居たのね先生。
鬼猿達がビラを撒いたのは、貢物を集める為じゃなく
低級の妖怪達をここに集める為だったってこと。
「オミバシラに食わせる為にな」
今頃外に出れずに迷ってる低級達を、次々に食って
力を取り戻している。
「やっかいだぞ…」
さっきの猿人妖怪が祭壇のあった大広間の奥のドアを開けると
ぎぃええーっ!
すぷらったー。
吹き飛んだ血で壁も床もすさまじい様子の部屋には
鬼猿達が待っていました。
天井から伸びる白い手。
ひぃーっ。
ちなみにここのシーンはオリジナル。
夏目達がここから脱出するには、
出口を見つけるか、オミバシラが完全に力を取り戻す前に
封印するしかない。
唖然とする田沼の肩に夏目が手を置く。
「大丈夫だ」
「夏目…」
「大丈夫だ、絶対。絶対ここから田沼を帰す。
何があっても」
あら、田沼は頷いてますね。
そうなんだ…。
ちょっと解釈違う感じかな…。
私の解釈が違ってたのかな。
真ん中アイキャッチは、TV付けたまま
こたつで寝ちゃった先生。
突然、中から風が起こってこたつ布団が
吹き上がりましたが…。
えーと…。
おならでもしたの?
二手に分かれる事にしました。
名取と夏目はオミバシラ探し、
「猫ちゃんと田沼君は出口探しだ」
ぷぷ。女子高生姿でも猫ちゃんですか。
先生は皆から色んな呼び方されますが、
名取が猫ちゃんって呼ぶのも個性だよなと思うの。
田沼のポン太呼びもね。
二人がそれぞれそう呼ぶの、
私はとても気に入ってる。
原作ではここで猫ちゃん呼びしてないので
聴けて嬉しい。
見つかっても見つからなくても1時間後に
ここで落ち合うことにしました。
名取がお守りの石を田沼に渡す。
「こら名取、私が信用出来ないというのか!」
先生が抗議すると、
「女性の手を煩わせないのが私のポリシーでね」
キラキラキラ。
紙袋被ってても、
キラキラキラ…とは、
流石だ、石田名取。
でも女性じゃなくて、中身にゃんこですから。
「キモっ!これは仮の姿だ」
ははは。
夏目が、ほらほらって感じで名取の背を押し、
歩かせるのがいいね。
お守りの石を渡す時の、
名取がちょっと意地悪…というか、
田沼がチクリと来るような余分な事
言うんですけどね。それもカットでした。
上でも書いたけど、やはりアニメ名取は、
原作名取より毒も弱い。
夏目と二人になると名取がクスリと笑う。
「しかし、無茶な子には無茶な友人が出来るんだね」
笑い事じゃないと夏目はムッとして、
でも、助けてもらったのに当たったことは詫びる。
「いや、こっちも意地の悪い言い方をした」
祓い屋とつながりがあることなんて
夏目は誰にも話してない。
「友人なのに?いや、友人だからか」
「…はい」
理解してるじゃないか、名取。
貰った石を眺めつつ、名取は意外と良い人なのかもと
口にする田沼。
「高圧的で、ちょっとやな感じがしてたけど」
ふふ、ちゃんと三色団子持って歩いてるな田沼。
先生が抱えてる酒樽は、原作のよりちょっと小さいけど。
飲み飲み歩いてるのはまんまです。
「そういう癖が染みついている
ヤツなのさ。
敵が多いヤツはそうなんだろ」
ああいう稼業をやってると、敵は妖達だけじゃない。
ご同業の方々とかね。
そう、こっちの世界は色々大変なのだよ。
「ま、深入りしないことだ。
お前程度の力ではすぐに食われてしま…」
先生が広間の奥のドアを開けた。
中は例のすぷらった状態ですが、
あの猿人妖怪の分の血も増えたわけよね。
さらにどろどろの様子…。
「これだけ食ったとなると、オミバシラのヤツ
相当力を取り戻したと見える」
隣で田沼が息をのんでますね。
-こんなの…とても塔子さん達に言えることじゃない。
だから夏目は…。
『絶対…絶対ここから田沼を返す』
塔子達に言えることじゃないってのは
原作では別のシーンで吐いた台詞なんだ。
先に書いたようにこのすぷらった部屋はオリジナルですが
ここでこの台詞吐かせた方が、より信憑性が出るんで
このアレンジは良いなと思いました。
「先生…」
「なんだ?」
「夏目、どんな顔してた?
俺が手伝うって言った時、
力を貸すって言った時、
瓶の中でどんな顔してた?」
夏目が喜んでくれると思ってた。
少しはラクになれるんじゃないかと。
「そう思って…でも…」
「夏目に訊け、私は知らん」
やっぱりアニメ田沼は、ちょっとナイーブですね。
原作の田沼はここで、三色団子食って、
先生にレイコの事を訊いてました。(笑)
廊下に出ると血色の足跡が…。
先生が足跡を追って走りましたが、
田沼は頭痛を覚え立ち止まり、
気配のする反対方向へと足を向ける。
壁を伝いながら歩いていると…壁に大きな目が現れ
ぎょろりと動いて田沼を見る。
原作より怖いよーっ!!
アニメでせっかく動くんだもの、不気味さも
出さなきゃね。
相変わらず、妖の動きは良いですわー。
田沼の顔はもちっとハンサムに描いて欲しい気もしますが…。
田沼の悲鳴を聞いて、夏目が駆け付ける。
反応速いねーっ夏目。
田沼は廊下に倒れていて、傍には割れた石。
名取が渡したお守りですね。
襲われはしたが石の力で無事。
先生よりよっぽど役に立ってら。
「流石に毒気に当てられて
限界が来たようだが…」
ですよね…田沼は少し感じる程度の普通の子なんだもの。
でもそれ考えると、夏目ってどんだけ妖力強いのってことよね。
「田沼…」
動揺した夏目が震える声で名を呼ぶ。
こういう繊細な演技、上手いですよねぇ神谷さん。
流石です。
「まったく、どいつもこいつもうろうろと」
遅ればせながら先生が駆けつけてきました。
「遅いぞ」
「ええいっ煩いっ」
原作では夏目に叱られてた先生ですが
アニメでは名取に突っ込まれてますね。
ここは別にそれでも悪くないや。
名取の声も余分に聞けるし。
煩いと両手ぐーにして言う先生が可愛い。
オミバシラはまだ近くにいるだろう。
だがこれで出口が見つかっても、そのまま逃げ出すわけに
いかなくなった、と名取。
どーでも良いけどさ、名取。
顎に指を当てて思案顔…のつもりみたいだけど
紙袋顔じゃ笑えるだけだから。
「封印するしかないだろう」
「ふんっ最初からそのつもりだったくせに」
「まぁね」
ふふふ、先生と名取のやりとりも、おもろいね。
夏目にも封印を手伝わす気満々だね名取。
でも夏目は、きいちゃーいない。
動揺し、震えてる。
ずっと怖かった。
いつかこんなことが起きてしまったら、と。
田沼は本当は、こんな無茶をするヤツじゃない。
思慮深くて慎重で、お父さんと二人暮らしだから
心配かけないようにしてる。
「俺と居る時も、言いたい事とか黙って飲み込んでくれて。
それなのに…こんな所に連れてきて…
次々無茶させて…俺…どうしよう…
もしかしたら…もう、もう俺はここに居ては…」
不安が膨らみ我を失い掛けてる夏目。
その膝の上で震えてる拳に、
「夏目」
そっと名取の手が添えられた。
「夏目は強いんだよ。
私はそういうのが煩わしくて
とっくに捨ててしまったから、
上手く言ってやれないけど
夏目は捨ててはいけないんだよ。
キツイかもしれないけど、
夏目にはきっと必要なんだ。
必要なんだよ」
ここねぇ…。
原作でも泣けたんだ。
夏目に名取が居てくれて良かったと思った。
もっとも、名取も夏目のせいで
変わったわけですけどね。
年は離れていますが、良い友人だと思う。
こういう、大人で(変な大人ではありますが)
更にこっちの世界にも関わっていて
しかも力のあるヤツが味方に居るってのは
心強いよね。
実際、この後も、名取は何度も夏目を助けてくれますしね。
萌えますよ。
いや私はBLな目で見てるわけじゃないのですが。
上の階にオミバシラが居ると、
柊が報告しに現れました。
名取は封印の準備をする。
「協力してくれるね」
息をのむ夏目に、
「夏目、無理なら私が行くぞ」
って、先生が優しい。
原作じゃ、ぐすぐずするなと葉っぱかけて
ましたけどね。
あれを封じなければ、お前も田沼も
帰れんぞってね。
どっちにしても、先生の愛か。
心情を察して気を利かすのも
叱咤激励も、
どっちも愛だね。
「俺が行きます」
しゃんとしましたね、夏目。
低級達は逃げまどい、開かぬ窓を恨みながら
オミバシラに食われて行く。
今回、血の量が多いね。
なんだか深夜アニメっぽいじゃないか。
廊下の突き当たりまで追い詰められた低級。
この牛顔、声が下崎さんっぽいな。
牛顔系の妖怪は、全般担当かしら。
※追記:後で気づきました。
すみません、これ牛じゃなくて馬ですね。
下崎さんが牛顔系のモブ妖怪の声もやるのは
確かにそうですが、これは馬だ。
まさに食われようって所で、オミバシラの衣が
何者かに引っ張られた。
「オミバシラ様、お腹が減ってるんだろ。
こっちへ来い!」
凛とした良い声やなぁ。
おお、夏目ったら階段からヒラリ…。
カッコええ~。
夏目を追ったオミバシラが、
陣の真ん中に丁度降りてきた。
「間に隠れしものの影
掴みて眠れ、我にこたえよ!」
こういう時の名取はカッコ良いよね。
無事、壺に入りましたよ。
いつも終わると二人でそのポーズね。
兄弟みたいで可愛いよ二人とも。
しかしこれは鬼猿や低級達の目の前でやったこと。
鬼猿はもう少しで主様が完全に
力を取り戻す所だったのにと
怒りを向けます。
「おい、ここに人の子が居るぞ!
忌まわしき祓い人もだ!」
鬼猿の声に低級達は寄ってきて
夏目と名取は多勢の妖達に囲まれてしまった。
「やれやれ、これだから妖怪は」
呆れてぼやく名取ですが、
この数はちょっと困るよね。
そんな妖達に一喝したのは先生。
「やかましいぞ低級共!
おまえらはその鬼猿にオミバシラへの
供物にされかけていたのだぞ!」
自分たちを食おうとしていたのがオミバシラだと
やっと分かったようですよ。
低級はオツムも弱いのかしら。
もう結界は切れたから外に出ることは出来る。
宴は終わりだ、去れと先生。
「今なら見逃してやる。
ぐすぐす残る者は
この私が食ってやるぞ」
おぉ、神々しい光と斑の声が被る。
レイコ似の女子高生顔に、先生&斑の眼の下にある
あのラインが浮かんだ。
ははははははは。
腰に手を当て高々と笑う先生。
そら低級どもも裸足で逃げるってもんよ。
もともと裸足だけど。だいたいのヤツは。
そういやぁ、低級ほど裸足…かもな。
夏目が関わったそこそこの妖で、人型のヤツは
下駄履いていたりしたな。
あれ…鬼猿見逃して良いの?先生。
田沼は館の外の丘で
柊に付き添われて横になってました。
館から離れたから毒気も抜けたそうだ。
柊は館の後始末を手伝うため、名取のもとへと戻り
夏目は田沼の傍に近づいて腰を落とす。
目覚めた田沼に、夏目は礼を言います。
田沼のおかげで瓶から出られた。
ほんと、大活躍だったよね、田沼。
見てる方はハラハラしましたが、
田沼が機転を利かせなければ、
夏目は瓶から出れたかどうか分かんないもの。
「田沼が力を貸してくれたおかげだ」
そんな夏目の言葉を、田沼は素直に受け取れない。
「本当に?」
自信の無い眼が、夏目を見つめている。
「俺が踏み込んだせいで、
夏目の負担になったんじゃないか?
俺のせいで、お前を
苦しめたんじゃないか?」
田沼…。
人付き合い上手くないし、
訊きたいことがあっても、
何処まで踏み込んで良いのか分からない。
力になりたいのに、
どうすれば良いか分からない。
うんうん、田沼のそんな気持ちは、
いつも伝わってるよ、私たちにも、きっと夏目にも。
「嫌だったら、そういってくれ。
答えたくないことは答えなくていい」
妖怪が見えることを夏目が話してくれたのに
そのことをやはり話さなければ良かったとか
そのせいで壁が出来るのは嫌。
「せっかく話してくれたのに、…それは辛い」
「田沼…」
-どうすれば いいんだろう。
「ごめん…田沼…ごめん」
-どうしていけば
いいんだろう
それは多分 名取さんが諦めてしまった道
レイコさんが歩きたくても歩けなかった道
俺は 行けるだろうか…。
行けるよ、夏目なら。
君と、君のこの友人たちとなら。
明日、学校で夏目は文句を言うつもりです。
瓶から出たら言えって約束でしたものね。
あ、ここの田沼の恥ずかしがるリアクションと台詞は
ナシですか、残念。
先生が田沼を見てますね。
言葉にしなくとも、良くやったなと
そんな労いの気持ちがあるんじゃないかなって
想像しています。
今回はかなり試してたからね、先生。
田沼の事をさ。
ただいまと帰宅した藤原家。
電気付いてないのが寂しいね。
塔子達は、今日は帰りが遅いから。
先生は早速台所へ飛び込んでいく。
夏目は玄関に立ち尽くしたまま
もう一度、真っ暗な廊下に向けて
「ただいま」
声を掛ける。
その一言に夏目の心情が現れていて
ここはなかなか深いんですよね。
夏目はバタリと玄関に倒れこむ。
そら疲れたよね。
張っていた気が、急に抜けたんでしょう。
でも100%安心したわけじゃない。
お帰りと迎えてくれるいつもの温かい笑顔は無いし
家は真っ暗だし、名取に言われた言葉が
胸に重く残っているし。
「疲れた…」
先生が呼んでますが、
もう動けませんよね。
でもね、先生が台所の電気付けて、
廊下も少し明るくなった。
これがまた、良いですね。
なんか象徴してるみたいで。
「起きろ、グラタン食うぞ」
それだけが楽しみでしたものねー、先生。
「おーい!」
夏目の身体に乗って揺す先生が可愛い。
『夏目は捨ててはいけないんだ。
キツイかもしれないけど、
夏目にはきっと、必要なんだよ』
名取の言葉が、いつまでも夏目の脳裏で
こだましていた。
おお、EDが被る~。
やっと画が出た~。
ジャケ、OPもEDも良いね~。
次回は「惑いし頃に」
七瀬の子供時代ですか…。
完全オリジナルですね。
今回の話、色々とまだ言いたいことがあるのですが、
比較をかなり入れて、超長くなってしまったし、
ちょっと目が死んで来たので、
今夜の所はこのへんで…。
明日、時間あれば追加版を書きますが、
時間、あるかなぁ…。しくしく。
前回までの感想
#1
「夏目友人帳 肆」#1【とらわれた夏目】
エロいよ諏訪部さん…いいけどさ(笑)。
#2
「夏目友人帳 肆」#2【東方の森】スカッとしなかった…残念。
#3
「夏目友人帳 肆」#3【小さきもの】やっぱ動くと可愛さ倍増♪
#4
「夏目友人帳 肆」#4【代答】先生の動きが可愛すぎて困る~っ。
#5
「夏目友人帳 肆」#5【過ぎし日の君に】良い感じに仕上げましたね。
#6
「夏目友人帳 肆」#6【硝子のむこう】
夏目型先生の弾けっぷりが原作以上で吹いた。
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テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 肆」公式サイトより。
あらすじ 第七話 「人と妖の間(はざま)で」
捕らわれた夏目の行方を探す田沼は、妖の世に迷い込んでしまった。
妖怪達の集まる館へと足を踏み入れた田沼は、なんとか夏目の解放に
成功するが、妖怪達に正体がばれてしまう。
妖怪達が襲い掛かろうとしたその時、袋をかぶった男が現れ、
夏目と田沼を救い出す。
OP~。
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妖の世に入り込んでしまった田沼は、
感じるだけで見えなかった筈の妖が
見えてしまい、戸惑ってる。
そんな田沼の背後に、紙袋を被った着物姿の妖が立つ。
妖かと構える田沼ですが、我々視聴者には、
声でバレバレですね。

そこが漫画とアニメの違う所。
原作では声が無いから、読者は、
もしかして…と気付いた人も居るかもしれないけど
田沼同様、妖に見つかった!とヒヤリとした人も
いることでしょう。
アニメではすぐバレちゃうので、
前編、後編の切れ間をここに持ってきたんだなと
思います。
前編の終わりでは声を出さずにおいて、
ヒヤリ感を味わって貰おうって腹かと思われます。

「やれやれ、見逃してやるからさっさとお帰り。
見つかったら宴の肴にされてしまうよ」
親切だこと。
「でも、さっき友人が…」
「え?」
田沼が誰なのか知らなくても、
この一言で、想像ついたでしょうね、誰かさん。
領分の及ばぬ所へ立ち居るものではないと忠告し
その妖は館へと向かう。
「ありがとう!…妖怪にも優しいのが居るんだな」
「さぁ…それはどうかな」
確かに優しいのも居るけど、
コイツは優しい妖ではありません。

妖の中には良いヤツも居る。
夏目の周囲にもそういう奴等は居る。
でも彼らだって、夏目だから懐いているけど
他の"人の子"にも優しいかというと、
そうではないと思うんだ。
そんな気安く気を許してはいけないよ、田沼。

夏目は宴を行うらしいあの館に
連れ込まれたと考えるのが妥当。
何とかして忍び込まなければ、と
鞄を草むらに置いて、近づこうとしたら、
低木の茂みから、ぬっと先生が顔を出した。
「うわぁぁぁ~っ!!」
田沼ったら万歳ポーズ。
そんな田沼に先生は頭突き。
「静かにせんかー!バカちんがぁ」
先生ったら、田沼に容赦ないんだから、もぉ。
和彦さんも堀江さんに容赦無いしな。
お二人もこんなだよね。
どんどん似てくる気がするよ。
お二人さん。
あ~、でも先生の登場が早いですね。
原作では木の陰から田沼がしばし館の様子を
伺うんですよ。
妖がうじゃうじゃ居る所に入って行こうってんだから
そら、勇気入るでしょ。
田沼も館を眺めて、冷や汗を垂らしてゾッとするの。
でも、
『夏目が普段見えてるもの…』
と思う。
ここで、アニメ前話の冒頭にあった
夏目に将棋を教えてるシーンが、回想として入るんです。
妖を見えるようになりたい、
なんて思ってるわけじゃないけど、
ただ、夏目の力になりたいと思うから、
彼の見てるモノを、垣間見れるチャンスがあるなら
見ても良いと思うんだよね。
前に憑依された時に、妖の目を借りたようにさ。
ちなみに田沼が様子を様子を見ている間に、
低級妖怪達が話してる会話を聞いて、
彼らが貢物を用意してきたこと、
獣面の連中がナツメという人の子を
献上するってことを知り、
祓い人や友人帳の話題も出て、
?を飛ばしつつも、キーワードとして
田沼の頭にインプットされたんだ。
これ、見せておかなくて良いのかな。
まぁ何にしろ美味なヤツに違いないと
奴等が話していて、
食う気満々だと青くなった田沼が、
大胆にもそいつらに声を掛けようとして
「静かにせんか、バカチンがっ」
と先生に頭突きを食らうのです。
おー、今日の押し花がまた凄い素敵~。
私好みで、母好み~。
母にも見せなきゃ。
タイトル開け、
もう館の中にカメラを移すか…。
館の中ではも例の鬼猿面の妖達が仕切ってる。
貢物は祭壇に、と促し、
「さぁさぁめでたい席だ、飲まれよ飲まれよ」
二人で手を合わせ、可愛くポーズ取ってるぞ。
この祭壇の詰まれてる物は、オミバシラへの土産。
夏目もね。
夏目脳裏に響く、田沼の言葉。
『手伝うのは、俺の勝手だよな』
爽やかな笑顔だねぇ田沼。
田沼は夏目を探しているだろう。
ここに来ちゃうかもしれないと思うと、
居てもたってもいられないよね。
この妖の数ですよ。
先生が一緒だったとしても、
うっかり食われちゃう確率大です。

瓶の蓋を開けようと、頑張って中から押してますが
そんなんで開くなら苦労しないよね。
夏目の正体が低級達にバレている。
小さくてよく見えないと顔を近づけて見てますよ。
夏目なら遠目に見たことがあるから見せて見ろと
猿人みたいな妖怪が前へ出てきました。
夏目は学ランを脱いで頭からかぶりフテ寝。
あんまり顔は売らない方が良いですよね。
と、その時、
「おい皆、騙されるな。
その瓶は偽物だ。
この瓶に入っているのが、
本物の夏目だ」
えーっもう田沼登場ですかっ。
めっさカットされましたね…。
前編にちょっと入れ込んでた所も
ありますが…
そうか、ここら辺りをまるっとカットする為に
先に入れたわけね…。
突入前の田沼の心の動きなど
ほんとは入れておいて欲しかったん
ですけどね。
これでは、抵抗なく平気で乗り込んでいったように
見えてしまいません?
館に忍び込む前にも、入ってからも、
田沼と先生のやりとりが結構あるんです。
田沼が着てる着物、これは妖から拝借したんですが
その妖も、田沼が捕まえたんだよ。
ここがカッコ良かったのに~。
そして着替えながら先生と
サクサク打ち合わせをするの。
ここのやりとりは絶対見たかったんだがなぁ。
先生が田沼に少し期待しつつ試してるみたいだなと
私はここで感じたんだよ。
あら、先生は窓枠に捕まって、外から観察ですか…。
-考えがあるというので
任せてみたが
あの田沼にどこまで出来るか…
一応、試してるっぽい雰囲気はアニメでも残したのね。
先生のポーズが可愛いね。
ここ数話の先生、顔も良いし動きも良いわ。
ちなみに原作では瓶がどこにあるのか分からないので
田沼が妖達に訊いて回り、
そんなことよりお前も飲め、と酒を勧められたりもします。(笑)
やっと祭壇の上にあると聞くことが出来て
向かったらば、夏目の顔を見ようと妖達が群がっている。
これでは近づくことも出来ない、と
田沼は近くにあった酒瓶を掴んで、
意を決して一芝居打つんです。
お、着物取られた妖、こんな所でダウンしてる。
アニメでは外で調達した感じなのね。
着物取られたの、原作と同じ妖だと思いますが
コイツが赤ふんどししてるとは知りませんでしたわ。

ダウンしてる妖の知り合い妖が、ニャンコ先生に気付き
「ん?確か、お前…」
夏目がこういう生き物を連れて歩いてることは
妖達の間にも少し広まってるみたいなのよね。
カットされましたが、
田沼が館の様子を見てた時にも、低級たちが
夏目の事を話題に出し、禍々しき丸狸を従えてる
らしいとか言ってるの。
さすがに今、暴れるわけにはいかない。
「田沼、上手くやれよ」
ぽつりと言葉を置いて、先生は窓から離れて退散。
もー、田沼はなんの力も無いのよーっ。
この薄情ものー。

やっと噂の夏目を捕まえて持ってきたのに
既に捕まえたヤツが居るという
目立ちたいからといって嘘をつくとは…と
田沼は鬼猿へと近づいていく。
全く田沼ったら、そんな大ぼら吹いて、
なんて大胆なのっ!
原作読んだ時も、はらはらしたものですよ。

どちらが本物か確かめてみようじゃないかと
田沼があんまり堂々と言うので、
鬼猿は夏目の入った瓶を掴み、
顔を見せろとぺちぺち瓶を叩く。
動かぬ夏目にイラつき、ついに蓋に手を掛けました。
-開く!
田沼が胸中でチャンスを捉えた時、
傍に居た妖が、くんくんと匂いを嗅いで
「こいつから人間の匂いがするぞ」
「ぬあにっ!?」
タイミング悪く、気付かれちゃいました。
妖から奪った着物を着ていたのは、
人間の匂いを消す為だったのですよ。
先生の指示です。
でも長く留まっていたら、バレますよね。
上に羽織って匂いを誤魔化してるだけだから。
田沼は走って鬼猿を突き飛ばし、
手からこぼれた瓶をキャッチしてそのまま中身を空ける。
瓶からこぼれたちびちび夏目がフィギュアみたいで可愛い♪
でも解放された夏目は、
ボンッとすぐに本来の大きさに戻りました。
「夏目!」
田沼は顔を隠してた紙も取れてしまった。
あわわ、鬼猿が殴りかかろうと
背後に立って手を振り上げたよ。
夏目にはそれが見えてるから、
田沼を引っ張って自分が上に覆いかぶさる。
まったく…夏目ったら…。
そういう判断と行動、めっさ速いよね、いつも。
友人帳を庇い、先生を庇い、田沼を庇い、
いつも自分を犠牲にするの。
でもそれ、友人帳以外の一匹と一人は、
きっと嬉しくない。
あほんだら!と怒ると思うよ。
夏目が殴られる所でしたが、
紙袋の男がさっと現れて、鬼猿を投げ飛ばす。
ひぇーっ、ここは原作よりカッコ良いぞ。

鬼猿が恥ずかしいポーズで転がってる。ぷぷ。
「世話が焼けるね」
「あんたは…」
「走る」
おぉ…走るって、そういう感じだったのかー。
田沼と夏目に向けて、ほら、とっとと走れっていう
意味合いだったのねー。
原作読んだ時は、台詞に音が付いてないから、
走るからなっていう雰囲気で捉えてたの。
まぁ一緒っちゃ一緒なんだけど
ちょっとニュアンスがね。
人の子が混ざっていたとは…と鬼猿。
でもどっちにしてもこの館からは出れない。
だからちぃとも慌ててません。
その頃の先生…。
廊下をとてとて歩きつつ、
「ここまでくれば大丈夫か」
原作でもこんなナリなんですよ。
皆さん、なんとか言ってやってください。
夏目が囚われの身、田沼も食われる危険と隣り合わせで
挑んでるってのに、ちゃっかり酒とツマミを
調達してるんですよ、この中年白豚はー!!

ったく、困ったもんだ。
そら確かに先生は食ってる姿が可愛い。
でも、こんな緊急時に!と、
拳握りました。

この館は外観よりはるかに広いようで、
どこかおかしいらしいです。
「厄介な事になるかもしれん」
なる前になんとかしてください!!
三食昼寝付で用心棒やってるんでしょ!!
夏目がまだこの館に居るらしいと噂しつつ
廊下を歩いてくる妖がいる。
「なんでも三色模様の丸くてぽっちゃりした
獣を連れているとかなんとか…」
すっかり有名ですねー、夏目と先生。
廊下を曲がったら、その丸くてぽっちゃり…が
目の前にいましたよ。
「やりにくい…」
松山さん、毎度ザコ妖怪の声もやってるなー。
中級出なくても、毎回仕事ある感じですね。
牛顔の方の、下崎さんもだけど。
先週は焼きもろこし売ってたもんね、下崎さん。
妖達の背後の壁から白い足がにょき…。
あぁ夏目&先生の噂してた妖達と、
もう少し後で、襲われる妖達を一つにまとめましたか。
ほんとは別の妖達。
容姿は襲われる方を採用してますな。
夏目達はどこかの部屋に飛び込んだようで、
膝をついて、はぁはぁと息を整えてます。
ここならしばらくやりすごせる、と紙袋の男。
ありがとうと田沼が礼を言う。
「まったく…近づかないようにって言ったのに」
田沼はこの妖怪は大丈夫、と夏目に説明しようと
してるよ。
「妖怪じゃない」
「え?」
夏目はとっても不機嫌ですよ。
「なにやってるんですか、こんな所で」
「言いたくないな、また喧嘩になるからねぇ」
ふふふ。
それにそれはこっちの台詞、と男は言う。
田沼はやはり普通の子だと見定め、
「いけないな、こんな所に連れて来てしまうのは」
分かってますって夏目は痛いほど。
絶対巻き込みたくなかったんだから。
待ってくれと田沼が口を出す。
夏目が連れてきたんじゃない、
勝手に来たんだと。
でも夏目にしたら、
そうさせたのは自分なのだから
男の言う通りだと思ってる。
「俺が悪いんだ。
俺がうかつで
瓶に閉じ込められたりしたから、
田沼が…」
少しは身に染みたようだなと男は言う。
妖怪に関わりすぎて名前を覚えられる事が
どんなに危険か。
まぁそうだけど、夏目の場合は先にレイコという
存在があり、友人帳があるから、
いやでも関わらざるを得なくなってるんだよ。
それらについてはまだ、貴方には話してないから
知らないでしょうけどね。
「あんた、妖怪じゃないのか。何者だ?」
田沼がアニメでは、ちょっと緩いんですね。
原作の田沼は、男が夏目に言いたいこと言うので
かなりむっとしてて、何者だと訊く台詞も
怒った顔で口調キツイんですよね。
そんな田沼が、気に入ってたんですがね…。
男が紙袋を取って正体を現しました。
って、なんやねん、このBGM~。ぷぷぷ。
名取の登場を心待ちにしてた方達、いっぱいいるから
喜んでるだろうな。
「私は名取周一。裏稼業で妖怪祓いをしているものだ」
どこかで見た顔、と思いつつ、アニメ田沼は
名取が分からないのね。
名取は自分で表では俳優やってると話し、
髪掻き上げてキラキラ~。

アニメでは煌めき度増量。
「そうだ、今度映画に出るんだ!
タダ券をあげよう。確か…」
袖をごそごそ。
これは原作もこんな感じなんですよ。
笑えるよね、名取。
そんなことしてる場合じゃないと夏目に突っ込まれてます。
「どうにかして脱出しなくちゃ!」
ぼんっと柊と瓜姫登場で田沼がビビりました。
瓜姫、久しぶりだよねぇ。
原作でも、あんま出てこないの。
緑川先生によりますと、笹後と瓜姫は夏目をあまり良く
思っていないようなので、
名取が夏目の前では引込めてるんだとか。
…って、確かどこかに書かれてましたよね?
(誰に聞いてる)
面と着物の調達を名取が二人に頼む。
柊ファンの方も喜んでるでしょうね~。
「夏目か…酷い顔色だな」
口調は淡々としてますが、心配してくれてるんだよね。
「こちらの者は…」
おぉ瓜姫が余分に喋った。
名取がツツツと田沼に寄っていく動きが笑える。
そういえばまだ名前を聞いてません。
「名取さん!」
夏目が警戒して名取を睨みますが、
「大丈夫だよ。
ちょっと勘が良いくらいのを
勧誘したりしないから」
それはそれでちょっと失礼な感じよね。
でもアニメの田沼は、堀江さんとシンクロしてて
素直なので、すんなり名前を告げます。
原作の田沼は挑むような眼で名乗るんですけどね。
名取の方も挑戦を受けたような顔して見てる。
名取も、原作名取の方が、ここらへんの台詞や表情が
もう少し意地悪っぽかったりしたりする。
だいたい原作は、ちょっとアクがありますからね。
アニメの方が色々と優しいように思います。
-田沼がどんどんこちらの世界に来てしまう。
俺のせいで…!
貴方、それだけは避けたかったのよね夏目…。
っと、廊下で物音が!
この部屋の前に妖達が近づいて来たようです。
このあたりで人の匂いがすると鼻を鳴らしてる。
ドアノブをガチャガチャやられて、緊張が走る。
「柊」
「はい」
名取は柊を行かせようとしたようですが、
突然ドアの前で潰れるような声とドタバタという音が…。
皆が息を殺し、名取の顔に居たヤモリも
こそこそと首から下へと隠れるように降りていく。
ドアが勢いよく開けられて、
「ここかー!」
先生…。
「がきんちょども」
ぷぷぷーっ沙苗さんったら。
沙苗さんの先生っぷりも、好きだよ。
「おー夏目、出られたのか。
田沼の小僧め、なかなかやるな」
女子高生姿の先生も人気だよね。
私もたまに見たいと思う。
「先生か」
夏目ったら一目でわからなかったの?
「「先生!?」」
名取と田沼が二人揃って青ざめてハモってる。
女子高生先生が入ってきた時の、
名取「……え」
田沼「……誰?」
も見たかったなー。
名取も先生のこんな姿は初めて見るんですよね。
「なんだ君、人に化けられたのか」
人に化けるのは獣や低級のやることで
大妖怪は、そんなセコイ真似、しませんよね。
それはなんとなく分かる。
「なんでそんな容姿なんだ?」
あら、それ田沼の台詞だったのに。
ここは田沼より出番の少ない名取に
余分に喋らせようと思ったのかな。
「私がガン見した人間は、
夏目かレイコぐらい。
どうしても少し似てしまうのだ」
声もね。

あー、でもいいな沙苗さん。
ちゃんと中身、ニャンコ先生って感じがしますよ、うん。
「レイコって?」
田沼に訊かれてハッとする。
さっと振り返った女子高生先生の面が風で浮いて
顔がチラリと見えるのが良いね。
「さぁな」
この、「さぁな」がねー、凄く良かった!
おぉ!と思ったよ。
先生が椅子を思い切り窓に叩き付けるが、
壊れてバラバラになったのは椅子の方。
窓ガラスはビクともしていません。
「ここも割れんぞ」
結界のようです。入り口に戻ればよいのかと
夏目は思いますが、そんな簡単なもんじゃなさそう。
この廊下の角部分の窓からの景色は、
段差もないのに片方は1階の景色で
片方は2階からの景色です。
相当入り組んでいる、と名取。
夏目や田沼を外に出さない為にしては
仕掛けが大がかり過ぎて不可解。
貢物と言っていたが、
肝心のオミバシラは姿を現してませんし
妙ですよねー。
悪い気が強くなっている、と
柊は上の様子を見に移動。
田沼も別の方の様子を見に行こうとする。
張り切ってんなー。
当然、夏目は止めますわね。
「田沼はここに居てくれ。お前に何かあったら」
ここには自分が勝手に入り込んだんだし、
今の自分は妖怪もちゃんと見える。
だから力になれると田沼は言いたいようですが
見えるだけで、身を守る術がないんだから
危ないことこの上ないよ、田沼。
妖を甘く見ちゃいけない。
そこに夏目を遠目で見たことがあると言ってた
猿人みたいな妖が、連れが通らなかったかと
声を掛けてきた。
おたつく田沼の前に出て、
何も通らなかったと堂々と答える夏目は流石です。
でも夏目が震えてる?
妖に怯えて、じゃない。
今の妖をあしらうことなんて朝飯前。
そうじゃない。
田沼の事で、夏目の精神状態が、
少し危うくなっているんだ。
「田沼の気持ちは嬉しいんだ。
でも、そのせいで田沼が傷ついたりしたらって」
「それだけ妖怪の世界は危険だということさ」
名取が後ろから助言する。
「うわぁぁ」
突然呻き声がしたので、
声のした方へ三人が慌てて見に行くと
廊下に血が垂れていました。
「多分食われたんだ」
食ったのはオミバシラだろう。
力の無いうちに封印しようと名取が来てたわけですね。
「なるほどそういうことか」
あ、居たのね先生。
鬼猿達がビラを撒いたのは、貢物を集める為じゃなく
低級の妖怪達をここに集める為だったってこと。
「オミバシラに食わせる為にな」
今頃外に出れずに迷ってる低級達を、次々に食って
力を取り戻している。
「やっかいだぞ…」
さっきの猿人妖怪が祭壇のあった大広間の奥のドアを開けると
ぎぃええーっ!

吹き飛んだ血で壁も床もすさまじい様子の部屋には
鬼猿達が待っていました。
天井から伸びる白い手。
ひぃーっ。
ちなみにここのシーンはオリジナル。
夏目達がここから脱出するには、
出口を見つけるか、オミバシラが完全に力を取り戻す前に
封印するしかない。
唖然とする田沼の肩に夏目が手を置く。
「大丈夫だ」
「夏目…」
「大丈夫だ、絶対。絶対ここから田沼を帰す。
何があっても」
あら、田沼は頷いてますね。
そうなんだ…。
ちょっと解釈違う感じかな…。
私の解釈が違ってたのかな。
真ん中アイキャッチは、TV付けたまま
こたつで寝ちゃった先生。
突然、中から風が起こってこたつ布団が
吹き上がりましたが…。
えーと…。
おならでもしたの?
二手に分かれる事にしました。
名取と夏目はオミバシラ探し、
「猫ちゃんと田沼君は出口探しだ」
ぷぷ。女子高生姿でも猫ちゃんですか。
先生は皆から色んな呼び方されますが、
名取が猫ちゃんって呼ぶのも個性だよなと思うの。
田沼のポン太呼びもね。
二人がそれぞれそう呼ぶの、
私はとても気に入ってる。
原作ではここで猫ちゃん呼びしてないので
聴けて嬉しい。
見つかっても見つからなくても1時間後に
ここで落ち合うことにしました。
名取がお守りの石を田沼に渡す。
「こら名取、私が信用出来ないというのか!」
先生が抗議すると、
「女性の手を煩わせないのが私のポリシーでね」
キラキラキラ。
紙袋被ってても、
キラキラキラ…とは、
流石だ、石田名取。
でも女性じゃなくて、中身にゃんこですから。
「キモっ!これは仮の姿だ」
ははは。
夏目が、ほらほらって感じで名取の背を押し、
歩かせるのがいいね。
お守りの石を渡す時の、
名取がちょっと意地悪…というか、
田沼がチクリと来るような余分な事
言うんですけどね。それもカットでした。
上でも書いたけど、やはりアニメ名取は、
原作名取より毒も弱い。
夏目と二人になると名取がクスリと笑う。
「しかし、無茶な子には無茶な友人が出来るんだね」
笑い事じゃないと夏目はムッとして、
でも、助けてもらったのに当たったことは詫びる。
「いや、こっちも意地の悪い言い方をした」
祓い屋とつながりがあることなんて
夏目は誰にも話してない。
「友人なのに?いや、友人だからか」
「…はい」
理解してるじゃないか、名取。
貰った石を眺めつつ、名取は意外と良い人なのかもと
口にする田沼。
「高圧的で、ちょっとやな感じがしてたけど」
ふふ、ちゃんと三色団子持って歩いてるな田沼。
先生が抱えてる酒樽は、原作のよりちょっと小さいけど。
飲み飲み歩いてるのはまんまです。
「そういう癖が染みついている
ヤツなのさ。
敵が多いヤツはそうなんだろ」
ああいう稼業をやってると、敵は妖達だけじゃない。
ご同業の方々とかね。
そう、こっちの世界は色々大変なのだよ。
「ま、深入りしないことだ。
お前程度の力ではすぐに食われてしま…」
先生が広間の奥のドアを開けた。
中は例のすぷらった状態ですが、
あの猿人妖怪の分の血も増えたわけよね。
さらにどろどろの様子…。
「これだけ食ったとなると、オミバシラのヤツ
相当力を取り戻したと見える」
隣で田沼が息をのんでますね。
-こんなの…とても塔子さん達に言えることじゃない。
だから夏目は…。
『絶対…絶対ここから田沼を返す』
塔子達に言えることじゃないってのは
原作では別のシーンで吐いた台詞なんだ。
先に書いたようにこのすぷらった部屋はオリジナルですが
ここでこの台詞吐かせた方が、より信憑性が出るんで
このアレンジは良いなと思いました。
「先生…」
「なんだ?」
「夏目、どんな顔してた?
俺が手伝うって言った時、
力を貸すって言った時、
瓶の中でどんな顔してた?」
夏目が喜んでくれると思ってた。
少しはラクになれるんじゃないかと。
「そう思って…でも…」
「夏目に訊け、私は知らん」
やっぱりアニメ田沼は、ちょっとナイーブですね。
原作の田沼はここで、三色団子食って、
先生にレイコの事を訊いてました。(笑)
廊下に出ると血色の足跡が…。
先生が足跡を追って走りましたが、
田沼は頭痛を覚え立ち止まり、
気配のする反対方向へと足を向ける。
壁を伝いながら歩いていると…壁に大きな目が現れ
ぎょろりと動いて田沼を見る。

アニメでせっかく動くんだもの、不気味さも
出さなきゃね。
相変わらず、妖の動きは良いですわー。
田沼の顔はもちっとハンサムに描いて欲しい気もしますが…。
田沼の悲鳴を聞いて、夏目が駆け付ける。
反応速いねーっ夏目。
田沼は廊下に倒れていて、傍には割れた石。
名取が渡したお守りですね。
襲われはしたが石の力で無事。
先生よりよっぽど役に立ってら。
「流石に毒気に当てられて
限界が来たようだが…」
ですよね…田沼は少し感じる程度の普通の子なんだもの。
でもそれ考えると、夏目ってどんだけ妖力強いのってことよね。
「田沼…」
動揺した夏目が震える声で名を呼ぶ。
こういう繊細な演技、上手いですよねぇ神谷さん。
流石です。
「まったく、どいつもこいつもうろうろと」
遅ればせながら先生が駆けつけてきました。
「遅いぞ」
「ええいっ煩いっ」
原作では夏目に叱られてた先生ですが
アニメでは名取に突っ込まれてますね。
ここは別にそれでも悪くないや。
名取の声も余分に聞けるし。
煩いと両手ぐーにして言う先生が可愛い。
オミバシラはまだ近くにいるだろう。
だがこれで出口が見つかっても、そのまま逃げ出すわけに
いかなくなった、と名取。
どーでも良いけどさ、名取。
顎に指を当てて思案顔…のつもりみたいだけど
紙袋顔じゃ笑えるだけだから。
「封印するしかないだろう」
「ふんっ最初からそのつもりだったくせに」
「まぁね」
ふふふ、先生と名取のやりとりも、おもろいね。
夏目にも封印を手伝わす気満々だね名取。
でも夏目は、きいちゃーいない。
動揺し、震えてる。
ずっと怖かった。
いつかこんなことが起きてしまったら、と。
田沼は本当は、こんな無茶をするヤツじゃない。
思慮深くて慎重で、お父さんと二人暮らしだから
心配かけないようにしてる。
「俺と居る時も、言いたい事とか黙って飲み込んでくれて。
それなのに…こんな所に連れてきて…
次々無茶させて…俺…どうしよう…
もしかしたら…もう、もう俺はここに居ては…」
不安が膨らみ我を失い掛けてる夏目。
その膝の上で震えてる拳に、
「夏目」
そっと名取の手が添えられた。
「夏目は強いんだよ。
私はそういうのが煩わしくて
とっくに捨ててしまったから、
上手く言ってやれないけど
夏目は捨ててはいけないんだよ。
キツイかもしれないけど、
夏目にはきっと必要なんだ。
必要なんだよ」
ここねぇ…。
原作でも泣けたんだ。
夏目に名取が居てくれて良かったと思った。
もっとも、名取も夏目のせいで
変わったわけですけどね。
年は離れていますが、良い友人だと思う。
こういう、大人で(変な大人ではありますが)
更にこっちの世界にも関わっていて
しかも力のあるヤツが味方に居るってのは
心強いよね。
実際、この後も、名取は何度も夏目を助けてくれますしね。
萌えますよ。
いや私はBLな目で見てるわけじゃないのですが。
上の階にオミバシラが居ると、
柊が報告しに現れました。
名取は封印の準備をする。
「協力してくれるね」
息をのむ夏目に、
「夏目、無理なら私が行くぞ」
って、先生が優しい。
原作じゃ、ぐすぐずするなと葉っぱかけて
ましたけどね。
あれを封じなければ、お前も田沼も
帰れんぞってね。
どっちにしても、先生の愛か。
心情を察して気を利かすのも
叱咤激励も、
どっちも愛だね。
「俺が行きます」
しゃんとしましたね、夏目。
低級達は逃げまどい、開かぬ窓を恨みながら
オミバシラに食われて行く。
今回、血の量が多いね。
なんだか深夜アニメっぽいじゃないか。
廊下の突き当たりまで追い詰められた低級。
この牛顔、声が下崎さんっぽいな。
牛顔系の妖怪は、全般担当かしら。

※追記:後で気づきました。
すみません、これ牛じゃなくて馬ですね。
下崎さんが牛顔系のモブ妖怪の声もやるのは
確かにそうですが、これは馬だ。
まさに食われようって所で、オミバシラの衣が
何者かに引っ張られた。
「オミバシラ様、お腹が減ってるんだろ。
こっちへ来い!」
凛とした良い声やなぁ。
おお、夏目ったら階段からヒラリ…。
カッコええ~。
夏目を追ったオミバシラが、
陣の真ん中に丁度降りてきた。
「間に隠れしものの影
掴みて眠れ、我にこたえよ!」
こういう時の名取はカッコ良いよね。
無事、壺に入りましたよ。
いつも終わると二人でそのポーズね。
兄弟みたいで可愛いよ二人とも。
しかしこれは鬼猿や低級達の目の前でやったこと。
鬼猿はもう少しで主様が完全に
力を取り戻す所だったのにと
怒りを向けます。
「おい、ここに人の子が居るぞ!
忌まわしき祓い人もだ!」
鬼猿の声に低級達は寄ってきて
夏目と名取は多勢の妖達に囲まれてしまった。
「やれやれ、これだから妖怪は」
呆れてぼやく名取ですが、
この数はちょっと困るよね。
そんな妖達に一喝したのは先生。
「やかましいぞ低級共!
おまえらはその鬼猿にオミバシラへの
供物にされかけていたのだぞ!」
自分たちを食おうとしていたのがオミバシラだと
やっと分かったようですよ。
低級はオツムも弱いのかしら。
もう結界は切れたから外に出ることは出来る。
宴は終わりだ、去れと先生。
「今なら見逃してやる。
ぐすぐす残る者は
この私が食ってやるぞ」
おぉ、神々しい光と斑の声が被る。
レイコ似の女子高生顔に、先生&斑の眼の下にある
あのラインが浮かんだ。
ははははははは。
腰に手を当て高々と笑う先生。
そら低級どもも裸足で逃げるってもんよ。
もともと裸足だけど。だいたいのヤツは。
そういやぁ、低級ほど裸足…かもな。
夏目が関わったそこそこの妖で、人型のヤツは
下駄履いていたりしたな。
あれ…鬼猿見逃して良いの?先生。
田沼は館の外の丘で
柊に付き添われて横になってました。
館から離れたから毒気も抜けたそうだ。
柊は館の後始末を手伝うため、名取のもとへと戻り
夏目は田沼の傍に近づいて腰を落とす。
目覚めた田沼に、夏目は礼を言います。
田沼のおかげで瓶から出られた。
ほんと、大活躍だったよね、田沼。
見てる方はハラハラしましたが、
田沼が機転を利かせなければ、
夏目は瓶から出れたかどうか分かんないもの。
「田沼が力を貸してくれたおかげだ」
そんな夏目の言葉を、田沼は素直に受け取れない。
「本当に?」
自信の無い眼が、夏目を見つめている。
「俺が踏み込んだせいで、
夏目の負担になったんじゃないか?
俺のせいで、お前を
苦しめたんじゃないか?」
田沼…。
人付き合い上手くないし、
訊きたいことがあっても、
何処まで踏み込んで良いのか分からない。
力になりたいのに、
どうすれば良いか分からない。
うんうん、田沼のそんな気持ちは、
いつも伝わってるよ、私たちにも、きっと夏目にも。
「嫌だったら、そういってくれ。
答えたくないことは答えなくていい」
妖怪が見えることを夏目が話してくれたのに
そのことをやはり話さなければ良かったとか
そのせいで壁が出来るのは嫌。
「せっかく話してくれたのに、…それは辛い」
「田沼…」
-どうすれば いいんだろう。
「ごめん…田沼…ごめん」
-どうしていけば
いいんだろう
それは多分 名取さんが諦めてしまった道
レイコさんが歩きたくても歩けなかった道
俺は 行けるだろうか…。
行けるよ、夏目なら。
君と、君のこの友人たちとなら。
明日、学校で夏目は文句を言うつもりです。
瓶から出たら言えって約束でしたものね。
あ、ここの田沼の恥ずかしがるリアクションと台詞は
ナシですか、残念。
先生が田沼を見てますね。
言葉にしなくとも、良くやったなと
そんな労いの気持ちがあるんじゃないかなって
想像しています。
今回はかなり試してたからね、先生。
田沼の事をさ。
ただいまと帰宅した藤原家。
電気付いてないのが寂しいね。
塔子達は、今日は帰りが遅いから。
先生は早速台所へ飛び込んでいく。
夏目は玄関に立ち尽くしたまま
もう一度、真っ暗な廊下に向けて
「ただいま」
声を掛ける。
その一言に夏目の心情が現れていて
ここはなかなか深いんですよね。
夏目はバタリと玄関に倒れこむ。
そら疲れたよね。
張っていた気が、急に抜けたんでしょう。
でも100%安心したわけじゃない。
お帰りと迎えてくれるいつもの温かい笑顔は無いし
家は真っ暗だし、名取に言われた言葉が
胸に重く残っているし。
「疲れた…」
先生が呼んでますが、
もう動けませんよね。
でもね、先生が台所の電気付けて、
廊下も少し明るくなった。
これがまた、良いですね。
なんか象徴してるみたいで。
「起きろ、グラタン食うぞ」
それだけが楽しみでしたものねー、先生。
「おーい!」
夏目の身体に乗って揺す先生が可愛い。
『夏目は捨ててはいけないんだ。
キツイかもしれないけど、
夏目にはきっと、必要なんだよ』
名取の言葉が、いつまでも夏目の脳裏で
こだましていた。
おお、EDが被る~。
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やっと画が出た~。
ジャケ、OPもEDも良いね~。
次回は「惑いし頃に」
七瀬の子供時代ですか…。
完全オリジナルですね。
今回の話、色々とまだ言いたいことがあるのですが、
比較をかなり入れて、超長くなってしまったし、
ちょっと目が死んで来たので、
今夜の所はこのへんで…。
明日、時間あれば追加版を書きますが、
時間、あるかなぁ…。しくしく。
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前回までの感想
#1
「夏目友人帳 肆」#1【とらわれた夏目】
エロいよ諏訪部さん…いいけどさ(笑)。
#2
「夏目友人帳 肆」#2【東方の森】スカッとしなかった…残念。
#3
「夏目友人帳 肆」#3【小さきもの】やっぱ動くと可愛さ倍増♪
#4
「夏目友人帳 肆」#4【代答】先生の動きが可愛すぎて困る~っ。
#5
「夏目友人帳 肆」#5【過ぎし日の君に】良い感じに仕上げましたね。
#6
「夏目友人帳 肆」#6【硝子のむこう】
夏目型先生の弾けっぷりが原作以上で吹いた。
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