「夏目友人帳 肆」#10【祀られた神様】なんて贅沢な…。
もぉね、豊月神の声に大興奮しまして、
感想も早く書きたい気分だったんですが
このところ、ほんと時間が無いもので、
今日になってしまいました。
時間が無いと言っても、
「夏目」の、特にこのお話なんて、
大好きな、大切な話なので、
とても簡易では書けなくてですね…。
だから余計遅くなった訳ですよ。
でもきっと、ウチの夏目アニメ感想を
見に来てくれてる読者様達って、
コレに関しては簡易感想は望んで無いでしょう…とも
思ってみたり。
特にコアな「夏目」ファンの皆様はね。
恐らくこの後数話も、「夏目」に関しては
こんな調子で行きます。
遅いし、長文ですが、
それでもよろしければ、お付き合いくださいませ。
※注意
この先の話のネタバレは、基本しないつもりですが
今回の話については、感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでますので、
これから視聴されるという方は、ご注意ください。
原作ファンですので原作比較も
入れてしまってます。
原作比較部分は、文字をこの色に
変えてありますので、
そういうのがお嫌いな方は、
そこを避けてお読みください。
また、目の端に入るのも困るという方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。
感想も早く書きたい気分だったんですが
このところ、ほんと時間が無いもので、
今日になってしまいました。
時間が無いと言っても、
「夏目」の、特にこのお話なんて、
大好きな、大切な話なので、
とても簡易では書けなくてですね…。
だから余計遅くなった訳ですよ。
でもきっと、ウチの夏目アニメ感想を
見に来てくれてる読者様達って、
コレに関しては簡易感想は望んで無いでしょう…とも
思ってみたり。

特にコアな「夏目」ファンの皆様はね。
恐らくこの後数話も、「夏目」に関しては
こんな調子で行きます。
遅いし、長文ですが、
それでもよろしければ、お付き合いくださいませ。
※注意
この先の話のネタバレは、基本しないつもりですが
今回の話については、感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでますので、
これから視聴されるという方は、ご注意ください。
原作ファンですので原作比較も
入れてしまってます。
原作比較部分は、文字をこの色に
変えてありますので、
そういうのがお嫌いな方は、
そこを避けてお読みください。
また、目の端に入るのも困るという方は、
読み進まれませんよう、ご注意ください。
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今回の話はHCコミックス10巻に掲載されてる39話~41話、
【月分祭の章】です。
あらすじは
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 肆」公式サイトより。
あらすじ 第十話 「祀られた神様」
ついに始まった月分祭。封印された豊作の神・豊月神の代わりと
なった夏目は、豊月神探しの依頼を受けやって来ていた名取と
共に、豊月神の気配を感じた崖へと向かっていた。
しかし、豊月神を見つけても、不月神が勝てば、山が枯れる――。
地枯らしの神・不月神との勝負は、壺から飛び出した獣を先に
捕えた方が勝者となる狩り。
不月神との勝負に勝つため、夏目は名取が用意してきた呪詛と
壺で獣を封じ、勝者となるのだが…。
OP~。
おぅ夏目が柊庇うシーンからですね。むふふ。
罠に掛かったのが豊月神と知り驚く黒衣達ですが
何かおかしいと感じる。
微かだが人の子の匂いもする。
「まさか人の子が
我らを謀ってるのではあるまいな」
起こして確かめろってことで、
夏目は着物を引っ張られます。
この時、完璧に顔が見えちゃったと思うのだが
黒衣達、見えてなかったのかしらね…。
「無礼者!」
意識が戻った夏目が振り払う。
「豊月と知っての狼藉か。
不月がこれを許したと言うのか」
わーっ原作より成り切ってるよ豊月に!
原作では「触るな」と振り払っただけです。
神谷さんの声は硬質で品があるから、
神の声としても似合うもんなぁ。
もしも夏目の声が神谷さんじゃなかったら…
いや夏目は神谷さん以外はあり得ないのだけど、
それを横に置いて、もし別の人だったらば、
豊月神の声が神谷さんでも良いぐらいだし…と
思うぐらい。
この時点ではまさか豊月神として、
あの方が投入されるとは思ってなかったしね。
本当に豊月様だというなら面の下の顔をお見せ下さいと
黒衣が丁寧口調で訊く。
お付きの者たちは豊月と不月の素顔、
知ってるってことだね。
「それは…」
彼らが顔を知ってるなら、
面を外すわけにはいかないよー。
やはりおかしい、面を剥げと、
口調はまた荒くなりました。
そんな彼らの背後に迫る白い獣。
わーい斑~♪
口先で黒衣達を蹴散らすようにして
夏目と柊を回収。
これなかなか危ないぶら下がり方なのよねー。
斑に乗ってる名取が手を伸ばして夏目の着物を掴んで、
斑は夏目の着物の帯を咥えてる。
夏目は片手で斑に捕まり、柊を片手で抱いてるんだよねー。
飛びながらも斑の眼が、夏目を見ていて、キュンとクル。
黒衣達は、逃げたぞ、追えと声を上げますが
しかし、と考える。
「人の子があのように
妖を使えるだろうか」
斑は大妖ですしね、祓い人でもここまでの妖は
使役出来まい。
となるとやはり、豊月神なのか…と思ってしまう黒衣達。
しかし人の子の匂いがしたのは確かなこと。
そこへ、
「何事か」
不月が現れました。
「不月様、それが…」
黒衣達は不審に思う事を、ここで話すわけですね。
カメラは切り替わっちゃうけども。
わー、今日の押し花も好み~。
白いのはビオラかしら。
蝶々が飛んでるみたいにも見える。
夏目達はちゃんと先生の背中に乗りなおしたようです。
夏目、肩に怪我をしているのよね。
名取は心配しますが、夏目は自分の事より柊の心配してる。
ほんと、夏目ってば…。
柊の主は、どこかで休ませれば目を覚ますだろうと返す。
柊は妖怪。キミより丈夫なんだから。
そういう計算は、全くしないよね夏目って。
斑庇っちゃうぐらいだし…。
「じゃあさっきの屋敷に」
斑が、ちろっと目の端で夏目を見て、
「私はタクシーか」
ぷぷぷ。
斑のこの台詞はオリジナルの追加ですが、
ウケた~。
柊を屋敷に下したら、川に下ってもう一度下ってくれと
夏目が斑に頼む。
「何故だ」
あ…ちょっと不機嫌。
でもこれきっと、夏目の事が心配だから不機嫌なんだよね。
ぷぷ。
原作では「何?」なんですよ。
ニャンコ先生の姿なら、「なにぃ~っ!」って所でしょうね。
アニメ斑は、原作より男臭く、カッコ良さも増してる。
和彦さんの男前声が似合いますし、全然構いませんけどね。(笑)
川を流された時に、夏目はほんの少しだが
気配を感じていた。
「あれは…多分豊月様だ」
「チッ…飛ばすぞ」
あぁいいなぁ私も斑に乗りたい。
高所恐怖症だけどさー。
柊と名取を降ろして、夏目と斑はまたすぐに飛びます。
ん?ちょっと待った、名取を置いてくの?
「すぐに合流するから」
ですよね。合流してくれなきゃあの台詞が聴けない。
あぁやっぱり前編でカットしたシーン、
入れて来ましたね。
そうそう、これは入れないとね。
名取は白笠に確かめたいことがあった。
夏目が居ない所で、ね。
「豊月神は本当に封印されたのか?」
「どういう意味でございましょう」
白笠が小首傾げるのが可愛いね。
小首…いや首は…無いか。
そもそも頭が無いね、こいつら。
封印されたのはいつなのか。
随分土壇場になって夏目に頼んでる。
もっと早く動けたんじゃないかと
名取は疑問を口にする。
「彼の妖力の強さや
人の好さに付け込んで
何かよからぬことでも
企んでいるんじゃないかと思ってね」
ここが夏目と名取の違う所ですよね。
夏目は頼られ、頼まれれば、
まずその話を信じてしまうけど、
名取は疑う所から始める。
白笠は黙っています。
名取は目を眇めて、さらに続ける。
「本当はもう豊月神は
居なくなったんじゃないのか」
時の流れや信仰心が薄らいだことで、力も衰え
祓い人に祓われてしまったか、
黒衣達が言っていたように、
この山や白笠達が面倒になって
この地を捨てて去ったか。
「残されて困ったお前達は
夏目を連れてきて、本物の豊月神に
仕立てあげるつもりではないだろうな」
原作を読んでた時に思ったんですが
夏目同様、私もそんな可能性は考えても無かったので
名取のこの言葉には、ひぇ~と思ったものです。
名取はすぐにそのぐらいの警戒を抱けるってことですよね。
相手は妖ですから、本当ならそのぐらいで
丁度良いのかもしれません。
すぐに信じて関わってしまう夏目が
危険極まりないのは確かです。
たまたま夏目は良い妖達にも出会って来たけど、
そんな奴等ばかりじゃない。
夏目はもっと警戒すべきだと、名取はもちろん
妖である先生まで口を酸っぱくして言ってるわけですが
それでもね、夏目があんなだからこそ、
得た絆が多々あるわけで、
彼はきっとその点では変わらないでしょう。
だから名取と先生は
頑張って夏目をサポートしてください。
「なるほど、それは名案ですな」
白笠はそんな言葉を返し、ふふふと笑う。
名取がちょっとムッとしています。
おや、白笠、原作以上に笑ってますよ。
「お前…」
名取が胸ポケットに手を入れる。
相手の反応によって札か紙人形でも
使うつもりなのでしょうな。
ここはオリジナルなんですが良いですね。
名取の本気が見て取れました。
「失礼、冗談でございます」
白笠もなかなか食えないヤツだ。
でも名取が祓い人だからってのもあったかもしれないな。
妖怪達にとって、そもそも祓い人は敵。
ましてや白笠達は仕える主を祓い人に封じられた訳で
名取とは別人と分かっていても、
やはりあまり良い気はしてないだろうしね。
豊月神が封じられたのは事実で三年ほど前のこと。
ギリギリになったのは、自分達が
思い違いをしていたからだと打ち明ける。
月分祭で勝った神は森深い奥の祠を宿とし
山や里を見守っていた。
だが人の信仰も薄れ、豊月神は面白みのない日々を
送っておられるかと白笠達は推察していた。
そんな頃、理もろくに知らない祓い人が
妖ものの多いこの森に入り、
たまたま見かけた豊月神を封じてしまった。
腕試しのつもりだったようだ。
封じられた石を、白笠達は探し回った。
しかし封じたのは下級の祓い人。
子供だましの封印のようだった。
あの程度の封印を解けぬ豊月神ではない。
だから白笠達は思った。
祠で山を守るのに飽きてしまって、
しばらくは封印の中で休んでいるのだろうと。
また楽しい祭りが始まる頃には、
きっと姿を現してくれるだろうと。
祠を守りながら、彼らは待った。
そして豊月神が戻ったら、祭りは今回を限りにしよう
役目を終えたのだから、また旅にでも出ましょうと
伝えるつもりでいた。
「あぁ確かに貴方様が言うように、
とっくに封印など破ってしまったのかもしれない。
この地を去ってしまわれたのかもしれない」
白笠は寂しそうに、視線を遠くへ飛ばす。
あ…目が無かった…。
首からいきなり傘だしな。
なんかセルティ(デュラララ!!)みたいだな、よく考えると。
作ってる人達一緒だから、こういう輩の表情づくり、
さすがお上手。
と、とにかく遠い眼をした、と。(汗)
「しかし…」
口を挟んだのは柊。
「しかし去ったとは限らぬのだろう?
思わぬ程封印がきつくお前達の助けを
待っているのかもしれない」
柊がこんな風に、積極的に話しに入り込んで来るって
珍しいなと原作読んでても思ったんだ。
でも続く言葉を聞いて、なるほど、と思ったよ。
「お前達を残して去るような
主だったのか?
仮にも仕えようと心に決めたなら、
主を信じろ」
この柊の台詞には、おお!と思いました。
同じく主を持つ身として、言ってる。
つまりは柊は名取を信頼しているという事。
それは皆さん分かってることですけども
他の妖にこんな風に言えるほど、ですよ?
名取本人の前で言うんですからね。
前回書きましたが、これは原作では、
あの崖上の屋敷(原作では廃屋という表現でした)に、
名取と柊が向かう前のやりとりでした。
名取がどれだけ夏目を大事に思い、心配してるか、
柊がどれだけ名取を信頼し、今の立場に満足してるか
感じることの出来るエピソードだったので
順番変えてでも入れてくるだろうと思ったし
必ず入れて欲しいと思っていました。
見れて嬉しいです。
夏目達のもとへ名取が合流。
柊は大事を取って、休ませてるそうです。
夏目が感じたのはこの辺り。
川には落ちてないはずなのだがと崖の下を覗きこんでる。
そんな夏目を見ながら、
「夏目は本当に凄いな。
川を流されている時でも
気配を感じられるなんて」
名取がそう呟いた時、後ろににゅっと肉球が!
たんっと名取の背中に飛び乗ったみたいですが
その瞬間の背中押された名取の顔とか、
嫌そうな顔で後ろを伺う顔とか、おもしろいわ~。
コマ送りで見ちゃった。
ここ二人の…いや一人と一匹の、組み合わせも楽しいよね。
アニメだと余計、漫才コンビみたいで笑える。
原作では名取の隣でどろんと先生の姿に戻る
だけなのですが、アニメでは余分な動きをつけてる。
流石です。せっかくだもの、絡めたいよね。
「祓い人にとっては
さぞ金の成る木に見えるだろうな」
「あっは、そりゃあもう」
名取が笑う。
「ふ、ん…」
的場も欲しがってるしねぇ…。
アニメでは先生、名取の肩に乗って
ちょいと可愛い図になってますが
原作では下からじっと見上げてるんですよ。
こう…また見定めてるような眼ね。
先生は時々こうやって言葉をぶつけて
反応を見てる所がありますね。
でも思うに、見込のありそうなヤツにしか
そういう事はしてない気がする。
夏目と名取と田沼に対して、ですね。
しばしば触れ合うことがあっても、
興味があるか無いかで、意識に物凄く差がある。
そういうとこ、妖らしいなと思ってみたり。
「腕の立つ優秀な助手が、
欲しくてたまらない」
祓い人としては、当然そうだろうね。
的場は七瀬や一門の連中が居るけど
名取は一人だしねぇ。
そら柊達は居るけど、人間の助手ってのも必要だよね。
「けれど大切な友人も
失くしたくないんだ」
ほんと、名取にとってはそれこそ得難い存在だものね。
ここの名取の台詞、好きでねぇ。
こうしてアニメで聴けて、嬉しいよ。
ぐっと覗き込んでいた夏目が名取と先生を呼ぶ。
って、先生ったら名取の肩に乗ったままかよ。
ぷぷぷ。仲良しさん。
多分あれだと夏目が指をさす。
「あれか…まずいな、あんな所へは降りられない」
名取の困った声に、夏目ははっきりと返す。
「大丈夫です。多分先生なら」
あははは。
「何!?お前っ」
ぐははははっ。
名取の肩に乗ったまま先生が夏目に怒るから
名取の顔が、ふぇ…って顔になってるー。
更に顔をぐぃぐぃ突き出して名取の顔が押されてるよ。
ぶははははははっ。最高!
これ、笑えるー。
「ちょっと見てきて…」
先生の怒りなど物ともせず、
夏目がさらりとそう言った時…
べろんっ。
「「うおっ」」
「獣も居たぁぁ」
この時の驚く名取と先生をアップで見たかったかも。
原作も引きなのよね。
夏目、例の龍の獣に舐められちゃいましたよ。
そう、やっぱ美味しそうなのね。
獣が夏目にかぶりつこうとしましたが、
柊に描いてもらった呪いで跳ね返しました。
おぉ役に立ってる!
原作ではこの呪いを使うシーンが無いんですよ…。
せっかく描いたのにな…と寂しかったので
アニメで補完って感じで、嬉しい。
「一旦隠れるぞ」
名取が夏目の手を引いて岩陰へと走る。
って、先生、まだ乗ってるよ名取の肩に。
なんだよ、案外気に入ってるんじゃないか。
崖に手を掛けて、きょろきょろ夏目を探してる獣が
ちょいと可愛いよね。
ちなみに原作では、獣が夏目を舐めたりしたのは
夏目が怪我してるので、夏目の血の匂いに
ひかれて来たのかと先生が推測してるんだ。
「そうだ夏目、名案があるぞ」
ぷぷぷっ。そうそう、これですよ。
「私があれを食らい、その首をお前が
持って帰るのだ。皆、ひれ伏すぞぉ」
手抜きじゃないからね。
原作でも、こうなの。
模様なくなって真っ白で、よだれ垂らして。
先生もたまには妖らしくね。
(妖らしいか?これ…)
「駄目だろそんな神様。ドン引かれるぞ」
ぷぷっここの、ニシシって感じの先生の顔も可愛いなぁ。
先生の作画が良いよね、この辺り特に。
背に腹は代えられんと先生。
「そもそも豊月神を見つけても、
不月神が先に獣を捕まえれば
負けになるのだぞ」
そうそう、負けてはまずいぞ。
「どうせお前の事だから、
もしも豊月神が負けたら、都合よく
私の力を借りようとか思っているのだろう~」
言い方が笑えるよー和彦さんっ。
ちなみにここのひと台詞はオリジナルね。
崖の上でちょこんと座ってる獣が可愛いや。
こいつ、ちょっと斑と似た系統だよね。
「だが流石の私も神に牙むけば祟られかねん」
「うん…確かに」
夏目ではなく、名取が応えてるよ。
「名取さん?」
おおっ名取が茶目っ気たっぷりに笑って
眼鏡、クイッてした。
やっぱアニメ名取は石田さん寄りで
明るめで動きも華やか~。
原作名取はもう少し地味だからな。
人気俳優なんだし、このぐらい華があっても良いよね。
「連れ帰り方はどんな形でも良いのかもしれないってことさ」
名取は不月神を封印する為に持ってきた
呪詛と壺を夏目に見せる。
これに捕まえて持っていけば、首だけよりはマシ。
いやいや、全然良いよ、その案。
マシどころか、とってもスマートだわ。
持ってくのもラクだしね。
さすが名取!
「名取さん」
ここの夏目、凄い嬉しそうな顔してる~。
「やってみるか」
「はいっ」
わはは、名取の紙人形が飛んできて、獣が耳をピクッてした。
可愛いねぇ。
顔の周りをふわふわ飛ばれて、捕まえようと躍起になる獣。
こっちだと夏目に呼ばれて獣が走る。
あ…夏目が餌になって待ってるわ。
夏目めがけて走ってきた獣ですが、
手前に描かれている陣に入ったとたん、
名取が術を唱え、場に縛られます。
「古土に御座す影ならぬ者、これを掴むは是。
示されよ」
おぅ、お市の技みたいに地面から黒い手が現れて
獣を掴み、縛ります。
「夏目!」
「はいっ」
夏目が壺を構えて、壺に獣を吸い込ませる。
ぐらぐらしてる夏目の手に、
名取が手を添えるのが良いですね。
先生も夏目に飛びついて、妖力を供給。
三人の力で、なんとか獣は壺に収まりきりました。
収まる最後にドンって衝撃が来る。
名取が夏目を庇うように覆いかぶさってて
むふふ~って、感じですねぇ。
あぁいや、私は彼らをBLでは見てませんけどね。
ただ名取が夏目をほんとに大事に思ってるのを
こうして垣間見るのが好きなの。
「で…出来た。名取さん、ありがとうございます。
これできっと…きっと、やれます」
妖力貸してくれた先生にも礼を言おうとしたら…
先生、のびてるー。
文字に起こせないけど、ここのへろへろ声が
物凄く自然で良いわ~、和彦さん♪
あ、黒衣達がここに近づいて来てるみたいよ。
真ん中アイキャッチは、先週の続きで
焚き火でなんか焼いて食ってる先生。
先週はイモでしたが、今日は魚ね。
封印の時に、光が起きてるから、
黒衣が怪しんで見に来たみたい。
夏目達はとっさに茂みに隠れたのね。
ぷぷ、名取ったら、しっかり先生を抱いてるじゃない。
ありがとうね、先生ダウンしてて動けなかったもんな。
ちゃんと回収してくれたのね。
「夏目、壺を持って三隅ヶ原に。
私はここであいつらの足を止めておく」
「名取さん」
夏目がそんな…と言いたげな顔を名取に向ける。
名取は更にさっきの崖を探して
豊月神を見つけておくと言う。
ちょっと心細そうな夏目の顔。
名取はそんな彼の肩に手を置き、
「大丈夫だよ、夏目。
ここまで頑張ったんだ。あと少し。
きっとやれる。行きなさい」
名取の声が優しい。うるうる。
原作でもこ、グッと来たのよ~。
声聴けて嬉しいよ名取。
「はい、名取さんも気を付けて」
夏目は気を引き締めてそう応え、走って行く。
姿は見てないが、音に反応した黒衣が、
様子を見に行こうとしますが、
「行かせないよ」
名取が行く手を塞ぎます。
人の子が何故こんな所に居るのか、
何か企んでいるのかと黒衣達は身構える。
「不月様を祓うつもりか」
最終手段はそうするよう言われてましたけどね。
「さすがに神祓いは難しいが…」
あ、黒衣達が青ざめてる。
「お前達と遊ぶぐらいは出来るさ」
胸ポケットから出したのは、連ねた紙人形。
「来い」
カッコ良い~っ♪
原作でもここは、きゃあ~と思いました。
橘的には、名取って、結構笑える存在で
眼がハートになるよりは、くぷぷぷって笑う事の方が
多いんですけどね。
ここは、惚れましたね。
夏目を優しく諭して背中を押し、
自分は足止めするなんてさ。
カッコ良すぎるね。
わーい、この後のバトルもちらっと見れた~。
名取が紙人形飛ばす動き、良いですね。
原作では「来い」で終わって場面切り替わっちゃうんだ。
三隅ヶ原では妖達が二人はまだかと首を長くして待っている。
このまま勝負がつかないのではないか、と。
夏目は必死に走ってますが、下駄の鼻緒が片方抜けて転んでしまう。
脱げた下駄はもう放置し、夏目は裸足で駆けて行く。
-急げ!
急げ!
木の葉の絨毯が出来てる森の奥では足を滑らせて身体ごと
滑り落ち、もうぼろぼろです。
言い伝えでは不月神が勝てば、山が枯れることになっているので
妖達は酒を酌み交わして待ちつつも、不安を抱く者もいる。
しかしこれまでに豊月神が負けたことはないし、
大丈夫だろうって所に落ち着いた。
そこに…。
こちらに向かって走ってくる影。
西日なので妖達は良く見えぬよう。
近づくにつれ、豊月神と分かりほっとしますが、
様子が変だと訝しがる。
見るからにぼろぼろのヨレヨレ。
「あれではまるで…」
そう、人の子のよう…ですよね。
神が汗水垂らして走るものか。
不月も飛んでましたし、恐らく豊神も飛べますよね。
「この豊月が、先に戻ったぞ」
夏目が叫ぶと審判の妖が姿を現した。
「では、獣をこれに~」
松山さんったら、好きにやってる感じですねぇ。
原作で審判の妖は、特にひょうきんな雰囲気では
無かったのです。
見た目はひょうきんですけどね。
台詞が松山さんらしい台詞回しで、
語尾変わってるし、
イントネーションが跳ねてますわ。ふふふ。
夏目が今にも倒れそうによろめいて
胸元から壺を出し、蓋を開けて獣を解放する。
「まさしく」
天へと登って行く獣が、ぼろぼろと紙片となって欠けて
散って行くのも原作通り。
紙片が蝶々みたいになって行くよね。
これって結局、どういうことなのかな…。
封印した者だから、壺から出しても滅せられた感じ…なのか?
原作も、ここは私、よく分かって無くて…。
「勝者、豊月神!」
審判の妖がそう叫ぶと、妖達は大歓声。
黒衣や白笠達は、それぞれ山の中で
鳴り響く大鈴を、耳にした。
夏目は半ば放心状態で、呟く。
「…やった」
お疲れ様でしたね。
「…これで…」
役目は終えたと安心したよね夏目。
でも、周囲がにわかにざわめき始めた。
固まっていた妖達がバラバラと離れ、道を開ける。
その先に居たのは不月神。
おもむろに夏目に近づき、
「お前、豊月ではないな」
不月が手元でツ…と指を動かしただけで
豊月の面が剥されました。
妖達もやんや、やんや言い出します。
なんだあれは、人の子ではないか、と。
「豊月はどうした。お前達人間は
気まぐれに我らを担ぎ上げ
やがて飽いて放りだした。
その上、よもやあれを祓ったのでは
なかろうな」
ぱちぱちぱち。
ここは原作の台詞が言葉不足で伝わりにくいと
感じていた所なんだ。補われていて正解。
原作でもこの台詞を見た時に、
あぁ不月は豊月のこと、大切に思ってるんだなぁって
分かりました。
10年に一度勝負するライバルですが、
ライバルであると共に、友であり、
彼と競う事を、不月は楽しんで来たんだなと感じた。
「答えよ」
不月が夏目の頭に手を伸ばす。
その時、ごおっと突然風が吹き、
眼を閉じた夏目がその眼を開いた時、
前には白い獣が庇うように立ち、
尻尾を夏目の身体に添わせていた。
唸り声を上げて、不月を睨む斑。
『流石の私も神に牙むけば祟られかねん』
なんて言ってたのに。
それを思い出して、
「先生!駄目だ」
夏目も斑を止める。
「獣、不敬である」
不月にそう言われてもなお、斑は威嚇し続ける。
そう、そんなに大事ですか、夏目のことが。
もぉ…キュンと来るじゃないか。
ここの斑の作画、良いわー。
カッコ良い。
夏目の身体がグイッと引っ張られました。
名取が光る石を夏目に渡す。
「夏目ならこの封印がとける筈だ」
石は大きく脈を打っている。
ここに豊月神が封印されているんだね。
綺麗な石だな。
-豊月神、目を覚ましてくれ…。
夏目が石を掴んで強く念じると、
石から光が四方八方に放たれた。
一瞬意識を失った夏目が目を開けると、
何故か祭りの中に居た。
随分、昔の人々の祭りの風景。
これは豊月神の記憶。
豊月と不月の恰好をした人が戦う真似をしてる。
これが昔行われていた、人間たちの月分祭。
思っていたより人が少ない、小さな祭りのようです。
-ああでも
あたたかい…
いつのまにか夏目の隣には、豊月神が立っています。
「世話を掛けたな、人の子よ」
うぎゃああああああああーっ!!!!
(コラ、なんて品の無い悲鳴を…)
だって、だって、だって-っ!!
緑川氏じゃないですかーっ。
なんてことっ。マジですかっ。
もう画面の前でジタバタしちゃいましたよ。
豊月を見る夏目の表情が曇る。
「なぜそんな顔をする」
「…いえ」
小さく返して俯く夏目に、
「聡いことだ」
と豊月。
夏目は感じ取ってしまった。
豊月神には、
もうほとんど力が残ってないということを。
「あんな封印もとけぬ程だ。
祭りに勝ったところで、山や森を守る力など
もうとっくに無くなっていたのだ」
夏目が顔を上げると、不月と黒衣衆、それに白笠達も
そこに並んで立っていました。
彼らにも事情は分かったようです。
「ならばもう、祭りは終いか」
「…ああ、終いだ」
不月は空を仰ぐように顔を上げ。
それならばもうこの山を訪れる理由は無いと呟く。
「ここで朽ちるのも勝手だが、
ともに行かぬか」
「不月…」
「参りましょう、豊月様」
白笠達も豊月のもとへとわらわらと寄って行く。
「我らがきっとお守りいたします。参りましょう」
ええ話やぁ~。うるうる。
あぁさっき、友と書きましたが、
友というより片割れですね。
二人は相反する存在でありながら、対でもあるんですよね。
だからこその、共に行こう、なんだよなぁ。
役目を終えたなら、もう競う相手ではなく、
身を寄せ合う相手。
弱った片割れを受け止めて傍に居ようとする不月。
定年後の夫婦みたいですな。
パッと見、不月が男神、豊月が女神にも見えるかも
しれませんが、神なら性別ありませんし
私は原作読んだ時から、
豊月は男声で聞こえてましたね。
緑川氏の声は、もともと品があって神々しいので
ハマりにハマってるわー。
でも最後にちらっと喋るだけの豊月に、
緑川氏を使うなんて、なんて贅沢な…。
「夏目様、ありがとうございました」
白笠達が夏目に礼を言う。
色々上手く行って、ほんと良かったよ。
気絶していた夏目が目を覚まして、
名取がほっとしてる。
本気で心配してた声だね。
名取が自分のジャケットを夏目の身体に
掛けてやってるのも良いねぇ。
名取はシャツ1枚だよ。
少し暖かくなってきたとはいえ、季節はまだ冬。
夜ともなれば冷えてくるだろうに。
「豊月様達は…」
起き上がろうとする夏目を、
名取がさっと支えるのも良いな。
原作じゃそこまでは描いてませんが、
名取なら自然と手が出るでしょう。
「ご覧…」
三隅ヶ原から、大量の光が空へと登って行く。
「豊月神と不月神の一行だよ」
わぁ、ここアニメで色付いて動くと
綺麗ですねー幻想的だわ。
名取も綺麗だなぁと見とれてる。
「あの二つがきっと神様だよ」
少し大きな光が寄り添うように登っていますね。
「なんだか…不思議ですね」
「うん?」
ふふ、そうして二人で見上げてると
歳の離れた兄弟みたいね。
-対立して見えた二つの一行は
今は同じ色に光りながら
遠い遠い同じ空へと消えて行った。
夏目はまた意識が遠くなり、倒れる。
絶妙な位置に居ましたね、先生。
丁度枕になってら。
「んががが…」
サザエさんみたいな声上げてますが。
あ、んーっとしびれたようなポーズをしてるのが
おもしろーい。
「良かった…出来た…ありがとう名取さん」
名取がちょっと驚いた顔で夏目を見ている。
「名取さんが来てくれて良かった。
俺だけじゃかなわなかった。
一人じゃ、きっと出来なかったんです」
半分意識を眠りに奪われながらも、
ぽつりぽつりと夏目の口からこぼれる言葉を
名取が受け止めている。
言うだけ言って、夏目はもう
小さく寝息を立てて眠ってしまった。
柔らかく表情を崩した名取が、
そっと夏目の頭を撫でてやる。
「…そうだね…そうだね、夏目」
うんうん、いいよ、石田さんっ。
こうして月分祭は幕を閉じた。
夏目は結局、疲労で数日寝込んでしまいました。
そらそーでしょう。
あちこち怪我もしてるし、川にも飛び込んで
流されたんだしねぇ。
足の裏も切れてることでしょう。
ほんと、塔子になんて言い訳したのやら。
先生にネチネチ嫌味を言われ、あげく布団の上に
居座られたみたいです。
「先生…重い…」
「煩い」
ここの先生の言い方がまた良いじゃない。
くふふ、先生が怒ってるのはさ、
それだけ夏目が心配だからですよね。
熱が引いたら、たまには自分から
名取に会いに行こうと夏目は思ってみたりする。
玄関で靴を履いてる夏目に、
もう大丈夫なのかと塔子が声を掛ける。
「えぇ、ちょっと散歩して来ます」
名取のマンションって、ちょっと散歩で行けるような
距離じゃなかった気がするんだが…。
名取とは、相変わらず、考え方や行動の違いに
戸惑う事もあるけれど、違うからこそ
補いあっていけることもあると気付いた体験だった。
そうそう。仕事でコンビを組んだりする時はね、
却って考え方や行動の違う相手と組む方が
良かったりするんだよ。私も体験済み。
三隅の妖達は、豊月神の祠を守って行くことにしたようです。
公園のベンチに二人で座り、柊が教えてくれている。
「名取は神祓いもせず、
あの事態を収めた事で
図らずも祓い屋仲間での名声が、
またひとつ上がったぞ」
ふふふ、主に収めたのは夏目なのにね。
もちろん名取がいてくれなきゃ失敗してたかも
しれないけどさ。
「ちゃっかりしてるな、あの若造め」
ニャンコ先生が突っ込む。
そうね、そのぐらいは言ってやっても良いかも。
柊に、怪我はもう大丈夫かと夏目が訊く。
たいした怪我ではないと言う柊に、夏目が
良かったと微笑む。
「…お前が描いてくれた呪いが、
役に立ったのかもしれんな」
あら柊ったら、うふふ。
そもそもあれは柊が描いてくれたもの。
「それに、あれは丸太にも効くのか?」
ぷぷぷ。
一瞬の間の後、「ああそうだな」と柊。
「今の礼は無しだ」
ここの二人のやりとり、大好き。
言葉に感情を乗せないし、面で表情も見えないから
柊の気持ちというのはいつも見えにくいのだけど
夏目が彼女の腕に呪いを描いた事、
相当嬉しかったんですねぇ。
それが感じられて、にやにやしてしまいます。
名取がやってきました。
女の子達をはべらせて、相変わらずキラキラです。
「…うわぁ」
夏目の嫌そうな顔!
ぷぷぷ。
「聞きたい事や言いたい事があるなら
後は直接言ってやってくれ」
「あぁ…そうだな」
柊はさ、名取の為にも、
夏目には名取に近寄ってほしいと
思ってるように思います。
名取には夏目が必要だと感じてる。
それは何も、助手としてとか夏目の強い妖力が
目的ではなく、友人として。
良い友人であって欲しいと、
願ってる気がします。
夏目に気付いて名取が微笑む。
手を振る夏目に
「御免御免、待ったかい?」
原作でも思ったけど、デートみたいですね。
ED~♪
カッパの知桐さんは、前回も今回も白笠やってましたが
三隅の山の妖達の中のうさぎみたいなヤツの声も当てて
ましたよね。あれ、そうだよね?
前回も書いたかもしれませんが、
太田さんの白笠頭も、ほんと良かったな。
白笠頭が喋ってるの聴いて、
あぁうんうん、こんな感じーって思った。
そういえば太田さんは
すっかり夏目ファミリーですよね。
1期からずっと出てるもんなぁ。
予告。
「一枚の写真」
やはりこれが来ましたね。
これは泣けますよ。
多分、前編後編でやりますよね。
これを最後に持ってくるってのは、
今後もアニメは続くと思っていいよね。
締めくくれる話じゃないもの。
むしろこれからって思っちゃうもの。
まぁ絶対、5期も6期もあると私は思ってるけどさ。
原作さえ溜まればやるでしょう。
やらない訳がないよね。
★緑川氏の話
本文中に入れると脱線し過ぎになると思ったので
下で語らせて頂きます。
緑川氏が「夏目友人帳」の世界に加わったこと
とてもとても嬉しかった。
そもそもね、
緑川と言う名字は後にも先にも私、
緑川光氏と緑川ゆき先生しか知らないんだ。
そういう洒落的な意味でも、
緑川氏が「夏目」に加わったら
面白いな、加わらないのかなって思った事はありました。
もちろん、大好きな"声"だから、
加わってほしいという思いが先ですけどね。
でもそれが豊月神という形で叶ったのは、
幸せすぎる。
緑川氏の声は、事あるごとに私、書いてますが
気品がある声なんですよね。
だから静蘭(彩雲国物語)なんてピッタリだった。
乱暴な台詞を吐いていても、元の出が良いのが
にじみ出てる感じがね。
まさに!って感じで。
声優さん達は役者ですから、そりゃ気品のある役どころなら
それなりに演じるでしょう。
でもそういう演技以前の部分で、
持って生まれたと言いましょうか、
そういう素材の部分で、まず品があるからなぁ。
ほんの少しの声の登場で、贅沢だ、勿体ないとも
思いますが、あの存在感!
まさに豊月神、でしたね~。
豊月神を緑川氏にしてくれて、
ありがとう、監督。
不月の東地さんと、神様二人、
男臭い美声と中性的な美声で
物凄く良かったです。
幸せです~。
◆グッズ
このつるふかハンカチは欲しい~↓
前回までの感想
#1
「夏目友人帳 肆」#1【とらわれた夏目】
エロいよ諏訪部さん…いいけどさ(笑)。
#2
「夏目友人帳 肆」#2【東方の森】スカッとしなかった…残念。
#3
「夏目友人帳 肆」#3【小さきもの】やっぱ動くと可愛さ倍増♪
#4
「夏目友人帳 肆」#4【代答】先生の動きが可愛すぎて困る~っ。
#5
「夏目友人帳 肆」#5【過ぎし日の君に】良い感じに仕上げましたね。
#6
「夏目友人帳 肆」#6【硝子のむこう】
夏目型先生の弾けっぷりが原作以上で吹いた。
#7
「夏目友人帳 肆」#7【人と妖の間(はざま)で】
仕方ないと分かっちゃ居るが、少し寂しい…。
#6-7追加
「夏目友人帳 肆」#6&7 追加語り。
#8
「夏目友人帳 肆」#8【惑いし頃に】黒(ヘイ)に会えたーっ!(違うから)
#9
「夏目友人帳 肆」#9【月分祭】不月神の顔が見たい…。
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【月分祭の章】です。
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あらすじは
テレビ東京あにてれ「夏目友人帳 肆」公式サイトより。
あらすじ 第十話 「祀られた神様」
ついに始まった月分祭。封印された豊作の神・豊月神の代わりと
なった夏目は、豊月神探しの依頼を受けやって来ていた名取と
共に、豊月神の気配を感じた崖へと向かっていた。
しかし、豊月神を見つけても、不月神が勝てば、山が枯れる――。
地枯らしの神・不月神との勝負は、壺から飛び出した獣を先に
捕えた方が勝者となる狩り。
不月神との勝負に勝つため、夏目は名取が用意してきた呪詛と
壺で獣を封じ、勝者となるのだが…。
OP~。
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おぅ夏目が柊庇うシーンからですね。むふふ。
罠に掛かったのが豊月神と知り驚く黒衣達ですが
何かおかしいと感じる。
微かだが人の子の匂いもする。
「まさか人の子が
我らを謀ってるのではあるまいな」
起こして確かめろってことで、
夏目は着物を引っ張られます。
この時、完璧に顔が見えちゃったと思うのだが
黒衣達、見えてなかったのかしらね…。

「無礼者!」
意識が戻った夏目が振り払う。
「豊月と知っての狼藉か。
不月がこれを許したと言うのか」
わーっ原作より成り切ってるよ豊月に!
原作では「触るな」と振り払っただけです。
神谷さんの声は硬質で品があるから、
神の声としても似合うもんなぁ。
もしも夏目の声が神谷さんじゃなかったら…
いや夏目は神谷さん以外はあり得ないのだけど、
それを横に置いて、もし別の人だったらば、
豊月神の声が神谷さんでも良いぐらいだし…と
思うぐらい。
この時点ではまさか豊月神として、
あの方が投入されるとは思ってなかったしね。
本当に豊月様だというなら面の下の顔をお見せ下さいと
黒衣が丁寧口調で訊く。
お付きの者たちは豊月と不月の素顔、
知ってるってことだね。
「それは…」
彼らが顔を知ってるなら、
面を外すわけにはいかないよー。
やはりおかしい、面を剥げと、
口調はまた荒くなりました。
そんな彼らの背後に迫る白い獣。
わーい斑~♪

口先で黒衣達を蹴散らすようにして
夏目と柊を回収。
これなかなか危ないぶら下がり方なのよねー。
斑に乗ってる名取が手を伸ばして夏目の着物を掴んで、
斑は夏目の着物の帯を咥えてる。
夏目は片手で斑に捕まり、柊を片手で抱いてるんだよねー。
飛びながらも斑の眼が、夏目を見ていて、キュンとクル。
黒衣達は、逃げたぞ、追えと声を上げますが
しかし、と考える。
「人の子があのように
妖を使えるだろうか」
斑は大妖ですしね、祓い人でもここまでの妖は
使役出来まい。
となるとやはり、豊月神なのか…と思ってしまう黒衣達。
しかし人の子の匂いがしたのは確かなこと。
そこへ、
「何事か」
不月が現れました。
「不月様、それが…」
黒衣達は不審に思う事を、ここで話すわけですね。
カメラは切り替わっちゃうけども。
わー、今日の押し花も好み~。

白いのはビオラかしら。
蝶々が飛んでるみたいにも見える。
夏目達はちゃんと先生の背中に乗りなおしたようです。
夏目、肩に怪我をしているのよね。
名取は心配しますが、夏目は自分の事より柊の心配してる。
ほんと、夏目ってば…。
柊の主は、どこかで休ませれば目を覚ますだろうと返す。
柊は妖怪。キミより丈夫なんだから。
そういう計算は、全くしないよね夏目って。
斑庇っちゃうぐらいだし…。
「じゃあさっきの屋敷に」
斑が、ちろっと目の端で夏目を見て、
「私はタクシーか」
ぷぷぷ。
斑のこの台詞はオリジナルの追加ですが、
ウケた~。
柊を屋敷に下したら、川に下ってもう一度下ってくれと
夏目が斑に頼む。
「何故だ」
あ…ちょっと不機嫌。

ぷぷ。
原作では「何?」なんですよ。
ニャンコ先生の姿なら、「なにぃ~っ!」って所でしょうね。
アニメ斑は、原作より男臭く、カッコ良さも増してる。
和彦さんの男前声が似合いますし、全然構いませんけどね。(笑)
川を流された時に、夏目はほんの少しだが
気配を感じていた。
「あれは…多分豊月様だ」
「チッ…飛ばすぞ」
あぁいいなぁ私も斑に乗りたい。
高所恐怖症だけどさー。
柊と名取を降ろして、夏目と斑はまたすぐに飛びます。
ん?ちょっと待った、名取を置いてくの?
「すぐに合流するから」
ですよね。合流してくれなきゃあの台詞が聴けない。
あぁやっぱり前編でカットしたシーン、
入れて来ましたね。
そうそう、これは入れないとね。
名取は白笠に確かめたいことがあった。
夏目が居ない所で、ね。
「豊月神は本当に封印されたのか?」
「どういう意味でございましょう」
白笠が小首傾げるのが可愛いね。
小首…いや首は…無いか。
そもそも頭が無いね、こいつら。
封印されたのはいつなのか。
随分土壇場になって夏目に頼んでる。
もっと早く動けたんじゃないかと
名取は疑問を口にする。
「彼の妖力の強さや
人の好さに付け込んで
何かよからぬことでも
企んでいるんじゃないかと思ってね」
ここが夏目と名取の違う所ですよね。
夏目は頼られ、頼まれれば、
まずその話を信じてしまうけど、
名取は疑う所から始める。
白笠は黙っています。
名取は目を眇めて、さらに続ける。
「本当はもう豊月神は
居なくなったんじゃないのか」
時の流れや信仰心が薄らいだことで、力も衰え
祓い人に祓われてしまったか、
黒衣達が言っていたように、
この山や白笠達が面倒になって
この地を捨てて去ったか。
「残されて困ったお前達は
夏目を連れてきて、本物の豊月神に
仕立てあげるつもりではないだろうな」
原作を読んでた時に思ったんですが
夏目同様、私もそんな可能性は考えても無かったので
名取のこの言葉には、ひぇ~と思ったものです。
名取はすぐにそのぐらいの警戒を抱けるってことですよね。
相手は妖ですから、本当ならそのぐらいで
丁度良いのかもしれません。
すぐに信じて関わってしまう夏目が
危険極まりないのは確かです。
たまたま夏目は良い妖達にも出会って来たけど、
そんな奴等ばかりじゃない。
夏目はもっと警戒すべきだと、名取はもちろん
妖である先生まで口を酸っぱくして言ってるわけですが
それでもね、夏目があんなだからこそ、
得た絆が多々あるわけで、
彼はきっとその点では変わらないでしょう。
だから名取と先生は
頑張って夏目をサポートしてください。

「なるほど、それは名案ですな」
白笠はそんな言葉を返し、ふふふと笑う。
名取がちょっとムッとしています。
おや、白笠、原作以上に笑ってますよ。
「お前…」
名取が胸ポケットに手を入れる。
相手の反応によって札か紙人形でも
使うつもりなのでしょうな。
ここはオリジナルなんですが良いですね。
名取の本気が見て取れました。
「失礼、冗談でございます」
白笠もなかなか食えないヤツだ。
でも名取が祓い人だからってのもあったかもしれないな。
妖怪達にとって、そもそも祓い人は敵。
ましてや白笠達は仕える主を祓い人に封じられた訳で
名取とは別人と分かっていても、
やはりあまり良い気はしてないだろうしね。
豊月神が封じられたのは事実で三年ほど前のこと。
ギリギリになったのは、自分達が
思い違いをしていたからだと打ち明ける。
月分祭で勝った神は森深い奥の祠を宿とし
山や里を見守っていた。
だが人の信仰も薄れ、豊月神は面白みのない日々を
送っておられるかと白笠達は推察していた。
そんな頃、理もろくに知らない祓い人が
妖ものの多いこの森に入り、
たまたま見かけた豊月神を封じてしまった。
腕試しのつもりだったようだ。
封じられた石を、白笠達は探し回った。
しかし封じたのは下級の祓い人。
子供だましの封印のようだった。
あの程度の封印を解けぬ豊月神ではない。
だから白笠達は思った。
祠で山を守るのに飽きてしまって、
しばらくは封印の中で休んでいるのだろうと。
また楽しい祭りが始まる頃には、
きっと姿を現してくれるだろうと。
祠を守りながら、彼らは待った。
そして豊月神が戻ったら、祭りは今回を限りにしよう
役目を終えたのだから、また旅にでも出ましょうと
伝えるつもりでいた。
「あぁ確かに貴方様が言うように、
とっくに封印など破ってしまったのかもしれない。
この地を去ってしまわれたのかもしれない」
白笠は寂しそうに、視線を遠くへ飛ばす。
あ…目が無かった…。
首からいきなり傘だしな。
なんかセルティ(デュラララ!!)みたいだな、よく考えると。
作ってる人達一緒だから、こういう輩の表情づくり、
さすがお上手。
と、とにかく遠い眼をした、と。(汗)
「しかし…」
口を挟んだのは柊。
「しかし去ったとは限らぬのだろう?
思わぬ程封印がきつくお前達の助けを
待っているのかもしれない」
柊がこんな風に、積極的に話しに入り込んで来るって
珍しいなと原作読んでても思ったんだ。
でも続く言葉を聞いて、なるほど、と思ったよ。
「お前達を残して去るような
主だったのか?
仮にも仕えようと心に決めたなら、
主を信じろ」
この柊の台詞には、おお!と思いました。
同じく主を持つ身として、言ってる。
つまりは柊は名取を信頼しているという事。
それは皆さん分かってることですけども
他の妖にこんな風に言えるほど、ですよ?
名取本人の前で言うんですからね。
前回書きましたが、これは原作では、
あの崖上の屋敷(原作では廃屋という表現でした)に、
名取と柊が向かう前のやりとりでした。
名取がどれだけ夏目を大事に思い、心配してるか、
柊がどれだけ名取を信頼し、今の立場に満足してるか
感じることの出来るエピソードだったので
順番変えてでも入れてくるだろうと思ったし
必ず入れて欲しいと思っていました。
見れて嬉しいです。
夏目達のもとへ名取が合流。
柊は大事を取って、休ませてるそうです。
夏目が感じたのはこの辺り。
川には落ちてないはずなのだがと崖の下を覗きこんでる。
そんな夏目を見ながら、
「夏目は本当に凄いな。
川を流されている時でも
気配を感じられるなんて」
名取がそう呟いた時、後ろににゅっと肉球が!

たんっと名取の背中に飛び乗ったみたいですが
その瞬間の背中押された名取の顔とか、
嫌そうな顔で後ろを伺う顔とか、おもしろいわ~。
コマ送りで見ちゃった。

ここ二人の…いや一人と一匹の、組み合わせも楽しいよね。
アニメだと余計、漫才コンビみたいで笑える。
原作では名取の隣でどろんと先生の姿に戻る
だけなのですが、アニメでは余分な動きをつけてる。
流石です。せっかくだもの、絡めたいよね。
「祓い人にとっては
さぞ金の成る木に見えるだろうな」
「あっは、そりゃあもう」
名取が笑う。
「ふ、ん…」
的場も欲しがってるしねぇ…。
アニメでは先生、名取の肩に乗って
ちょいと可愛い図になってますが
原作では下からじっと見上げてるんですよ。
こう…また見定めてるような眼ね。
先生は時々こうやって言葉をぶつけて
反応を見てる所がありますね。
でも思うに、見込のありそうなヤツにしか
そういう事はしてない気がする。
夏目と名取と田沼に対して、ですね。
しばしば触れ合うことがあっても、
興味があるか無いかで、意識に物凄く差がある。
そういうとこ、妖らしいなと思ってみたり。
「腕の立つ優秀な助手が、
欲しくてたまらない」
祓い人としては、当然そうだろうね。
的場は七瀬や一門の連中が居るけど
名取は一人だしねぇ。
そら柊達は居るけど、人間の助手ってのも必要だよね。
「けれど大切な友人も
失くしたくないんだ」
ほんと、名取にとってはそれこそ得難い存在だものね。
ここの名取の台詞、好きでねぇ。
こうしてアニメで聴けて、嬉しいよ。
ぐっと覗き込んでいた夏目が名取と先生を呼ぶ。
って、先生ったら名取の肩に乗ったままかよ。
ぷぷぷ。仲良しさん。
多分あれだと夏目が指をさす。
「あれか…まずいな、あんな所へは降りられない」
名取の困った声に、夏目ははっきりと返す。
「大丈夫です。多分先生なら」
あははは。
「何!?お前っ」
ぐははははっ。
名取の肩に乗ったまま先生が夏目に怒るから
名取の顔が、ふぇ…って顔になってるー。
更に顔をぐぃぐぃ突き出して名取の顔が押されてるよ。
ぶははははははっ。最高!
これ、笑えるー。
「ちょっと見てきて…」
先生の怒りなど物ともせず、
夏目がさらりとそう言った時…
べろんっ。
「「うおっ」」
「獣も居たぁぁ」
この時の驚く名取と先生をアップで見たかったかも。
原作も引きなのよね。
夏目、例の龍の獣に舐められちゃいましたよ。
そう、やっぱ美味しそうなのね。
獣が夏目にかぶりつこうとしましたが、
柊に描いてもらった呪いで跳ね返しました。
おぉ役に立ってる!
原作ではこの呪いを使うシーンが無いんですよ…。
せっかく描いたのにな…と寂しかったので
アニメで補完って感じで、嬉しい。
「一旦隠れるぞ」
名取が夏目の手を引いて岩陰へと走る。
って、先生、まだ乗ってるよ名取の肩に。
なんだよ、案外気に入ってるんじゃないか。
崖に手を掛けて、きょろきょろ夏目を探してる獣が
ちょいと可愛いよね。
ちなみに原作では、獣が夏目を舐めたりしたのは
夏目が怪我してるので、夏目の血の匂いに
ひかれて来たのかと先生が推測してるんだ。
「そうだ夏目、名案があるぞ」
ぷぷぷっ。そうそう、これですよ。
「私があれを食らい、その首をお前が
持って帰るのだ。皆、ひれ伏すぞぉ」
手抜きじゃないからね。
原作でも、こうなの。
模様なくなって真っ白で、よだれ垂らして。
先生もたまには妖らしくね。
(妖らしいか?これ…)
「駄目だろそんな神様。ドン引かれるぞ」
ぷぷっここの、ニシシって感じの先生の顔も可愛いなぁ。
先生の作画が良いよね、この辺り特に。
背に腹は代えられんと先生。
「そもそも豊月神を見つけても、
不月神が先に獣を捕まえれば
負けになるのだぞ」
そうそう、負けてはまずいぞ。
「どうせお前の事だから、
もしも豊月神が負けたら、都合よく
私の力を借りようとか思っているのだろう~」
言い方が笑えるよー和彦さんっ。

ちなみにここのひと台詞はオリジナルね。
崖の上でちょこんと座ってる獣が可愛いや。
こいつ、ちょっと斑と似た系統だよね。
「だが流石の私も神に牙むけば祟られかねん」
「うん…確かに」
夏目ではなく、名取が応えてるよ。
「名取さん?」
おおっ名取が茶目っ気たっぷりに笑って
眼鏡、クイッてした。
やっぱアニメ名取は石田さん寄りで
明るめで動きも華やか~。
原作名取はもう少し地味だからな。
人気俳優なんだし、このぐらい華があっても良いよね。
「連れ帰り方はどんな形でも良いのかもしれないってことさ」
名取は不月神を封印する為に持ってきた
呪詛と壺を夏目に見せる。
これに捕まえて持っていけば、首だけよりはマシ。
いやいや、全然良いよ、その案。
マシどころか、とってもスマートだわ。
持ってくのもラクだしね。
さすが名取!
「名取さん」
ここの夏目、凄い嬉しそうな顔してる~。
「やってみるか」
「はいっ」
わはは、名取の紙人形が飛んできて、獣が耳をピクッてした。
可愛いねぇ。
顔の周りをふわふわ飛ばれて、捕まえようと躍起になる獣。
こっちだと夏目に呼ばれて獣が走る。
あ…夏目が餌になって待ってるわ。

夏目めがけて走ってきた獣ですが、
手前に描かれている陣に入ったとたん、
名取が術を唱え、場に縛られます。
「古土に御座す影ならぬ者、これを掴むは是。
示されよ」
おぅ、お市の技みたいに地面から黒い手が現れて
獣を掴み、縛ります。
「夏目!」
「はいっ」
夏目が壺を構えて、壺に獣を吸い込ませる。
ぐらぐらしてる夏目の手に、
名取が手を添えるのが良いですね。
先生も夏目に飛びついて、妖力を供給。
三人の力で、なんとか獣は壺に収まりきりました。
収まる最後にドンって衝撃が来る。
名取が夏目を庇うように覆いかぶさってて
むふふ~って、感じですねぇ。
あぁいや、私は彼らをBLでは見てませんけどね。
ただ名取が夏目をほんとに大事に思ってるのを
こうして垣間見るのが好きなの。
「で…出来た。名取さん、ありがとうございます。
これできっと…きっと、やれます」
妖力貸してくれた先生にも礼を言おうとしたら…
先生、のびてるー。
文字に起こせないけど、ここのへろへろ声が
物凄く自然で良いわ~、和彦さん♪

あ、黒衣達がここに近づいて来てるみたいよ。
真ん中アイキャッチは、先週の続きで
焚き火でなんか焼いて食ってる先生。
先週はイモでしたが、今日は魚ね。
封印の時に、光が起きてるから、
黒衣が怪しんで見に来たみたい。
夏目達はとっさに茂みに隠れたのね。
ぷぷ、名取ったら、しっかり先生を抱いてるじゃない。
ありがとうね、先生ダウンしてて動けなかったもんな。
ちゃんと回収してくれたのね。
「夏目、壺を持って三隅ヶ原に。
私はここであいつらの足を止めておく」
「名取さん」
夏目がそんな…と言いたげな顔を名取に向ける。
名取は更にさっきの崖を探して
豊月神を見つけておくと言う。
ちょっと心細そうな夏目の顔。
名取はそんな彼の肩に手を置き、
「大丈夫だよ、夏目。
ここまで頑張ったんだ。あと少し。
きっとやれる。行きなさい」
名取の声が優しい。うるうる。
原作でもこ、グッと来たのよ~。
声聴けて嬉しいよ名取。
「はい、名取さんも気を付けて」
夏目は気を引き締めてそう応え、走って行く。
姿は見てないが、音に反応した黒衣が、
様子を見に行こうとしますが、
「行かせないよ」
名取が行く手を塞ぎます。
人の子が何故こんな所に居るのか、
何か企んでいるのかと黒衣達は身構える。
「不月様を祓うつもりか」
最終手段はそうするよう言われてましたけどね。
「さすがに神祓いは難しいが…」
あ、黒衣達が青ざめてる。
「お前達と遊ぶぐらいは出来るさ」
胸ポケットから出したのは、連ねた紙人形。
「来い」
カッコ良い~っ♪
原作でもここは、きゃあ~と思いました。
橘的には、名取って、結構笑える存在で
眼がハートになるよりは、くぷぷぷって笑う事の方が
多いんですけどね。
ここは、惚れましたね。
夏目を優しく諭して背中を押し、
自分は足止めするなんてさ。
カッコ良すぎるね。

わーい、この後のバトルもちらっと見れた~。
名取が紙人形飛ばす動き、良いですね。

原作では「来い」で終わって場面切り替わっちゃうんだ。
三隅ヶ原では妖達が二人はまだかと首を長くして待っている。
このまま勝負がつかないのではないか、と。
夏目は必死に走ってますが、下駄の鼻緒が片方抜けて転んでしまう。
脱げた下駄はもう放置し、夏目は裸足で駆けて行く。
-急げ!
急げ!
木の葉の絨毯が出来てる森の奥では足を滑らせて身体ごと
滑り落ち、もうぼろぼろです。
言い伝えでは不月神が勝てば、山が枯れることになっているので
妖達は酒を酌み交わして待ちつつも、不安を抱く者もいる。
しかしこれまでに豊月神が負けたことはないし、
大丈夫だろうって所に落ち着いた。
そこに…。
こちらに向かって走ってくる影。
西日なので妖達は良く見えぬよう。
近づくにつれ、豊月神と分かりほっとしますが、
様子が変だと訝しがる。
見るからにぼろぼろのヨレヨレ。
「あれではまるで…」
そう、人の子のよう…ですよね。
神が汗水垂らして走るものか。
不月も飛んでましたし、恐らく豊神も飛べますよね。
「この豊月が、先に戻ったぞ」
夏目が叫ぶと審判の妖が姿を現した。
「では、獣をこれに~」
松山さんったら、好きにやってる感じですねぇ。
原作で審判の妖は、特にひょうきんな雰囲気では
無かったのです。
見た目はひょうきんですけどね。
台詞が松山さんらしい台詞回しで、
語尾変わってるし、
イントネーションが跳ねてますわ。ふふふ。
夏目が今にも倒れそうによろめいて
胸元から壺を出し、蓋を開けて獣を解放する。
「まさしく」
天へと登って行く獣が、ぼろぼろと紙片となって欠けて
散って行くのも原作通り。
紙片が蝶々みたいになって行くよね。
これって結局、どういうことなのかな…。
封印した者だから、壺から出しても滅せられた感じ…なのか?
原作も、ここは私、よく分かって無くて…。
「勝者、豊月神!」
審判の妖がそう叫ぶと、妖達は大歓声。
黒衣や白笠達は、それぞれ山の中で
鳴り響く大鈴を、耳にした。
夏目は半ば放心状態で、呟く。
「…やった」
お疲れ様でしたね。
「…これで…」
役目は終えたと安心したよね夏目。
でも、周囲がにわかにざわめき始めた。
固まっていた妖達がバラバラと離れ、道を開ける。
その先に居たのは不月神。
おもむろに夏目に近づき、
「お前、豊月ではないな」
不月が手元でツ…と指を動かしただけで
豊月の面が剥されました。
妖達もやんや、やんや言い出します。
なんだあれは、人の子ではないか、と。
「豊月はどうした。お前達人間は
気まぐれに我らを担ぎ上げ
やがて飽いて放りだした。
その上、よもやあれを祓ったのでは
なかろうな」
ぱちぱちぱち。
ここは原作の台詞が言葉不足で伝わりにくいと
感じていた所なんだ。補われていて正解。
原作でもこの台詞を見た時に、
あぁ不月は豊月のこと、大切に思ってるんだなぁって
分かりました。
10年に一度勝負するライバルですが、
ライバルであると共に、友であり、
彼と競う事を、不月は楽しんで来たんだなと感じた。
「答えよ」
不月が夏目の頭に手を伸ばす。
その時、ごおっと突然風が吹き、
眼を閉じた夏目がその眼を開いた時、
前には白い獣が庇うように立ち、
尻尾を夏目の身体に添わせていた。
唸り声を上げて、不月を睨む斑。
『流石の私も神に牙むけば祟られかねん』
なんて言ってたのに。
それを思い出して、
「先生!駄目だ」
夏目も斑を止める。
「獣、不敬である」
不月にそう言われてもなお、斑は威嚇し続ける。
そう、そんなに大事ですか、夏目のことが。
もぉ…キュンと来るじゃないか。
ここの斑の作画、良いわー。
カッコ良い。

夏目の身体がグイッと引っ張られました。
名取が光る石を夏目に渡す。
「夏目ならこの封印がとける筈だ」
石は大きく脈を打っている。
ここに豊月神が封印されているんだね。
綺麗な石だな。
-豊月神、目を覚ましてくれ…。
夏目が石を掴んで強く念じると、
石から光が四方八方に放たれた。
一瞬意識を失った夏目が目を開けると、
何故か祭りの中に居た。
随分、昔の人々の祭りの風景。
これは豊月神の記憶。
豊月と不月の恰好をした人が戦う真似をしてる。
これが昔行われていた、人間たちの月分祭。
思っていたより人が少ない、小さな祭りのようです。
-ああでも
あたたかい…
いつのまにか夏目の隣には、豊月神が立っています。
「世話を掛けたな、人の子よ」

(コラ、なんて品の無い悲鳴を…)
だって、だって、だって-っ!!
緑川氏じゃないですかーっ。
なんてことっ。マジですかっ。
もう画面の前でジタバタしちゃいましたよ。
豊月を見る夏目の表情が曇る。
「なぜそんな顔をする」
「…いえ」
小さく返して俯く夏目に、
「聡いことだ」
と豊月。
夏目は感じ取ってしまった。
豊月神には、
もうほとんど力が残ってないということを。
「あんな封印もとけぬ程だ。
祭りに勝ったところで、山や森を守る力など
もうとっくに無くなっていたのだ」
夏目が顔を上げると、不月と黒衣衆、それに白笠達も
そこに並んで立っていました。
彼らにも事情は分かったようです。
「ならばもう、祭りは終いか」
「…ああ、終いだ」
不月は空を仰ぐように顔を上げ。
それならばもうこの山を訪れる理由は無いと呟く。
「ここで朽ちるのも勝手だが、
ともに行かぬか」
「不月…」
「参りましょう、豊月様」
白笠達も豊月のもとへとわらわらと寄って行く。
「我らがきっとお守りいたします。参りましょう」
ええ話やぁ~。うるうる。

あぁさっき、友と書きましたが、
友というより片割れですね。
二人は相反する存在でありながら、対でもあるんですよね。
だからこその、共に行こう、なんだよなぁ。
役目を終えたなら、もう競う相手ではなく、
身を寄せ合う相手。
弱った片割れを受け止めて傍に居ようとする不月。
定年後の夫婦みたいですな。
パッと見、不月が男神、豊月が女神にも見えるかも
しれませんが、神なら性別ありませんし
私は原作読んだ時から、
豊月は男声で聞こえてましたね。
緑川氏の声は、もともと品があって神々しいので
ハマりにハマってるわー。
でも最後にちらっと喋るだけの豊月に、
緑川氏を使うなんて、なんて贅沢な…。

「夏目様、ありがとうございました」
白笠達が夏目に礼を言う。
色々上手く行って、ほんと良かったよ。
気絶していた夏目が目を覚まして、
名取がほっとしてる。
本気で心配してた声だね。
名取が自分のジャケットを夏目の身体に
掛けてやってるのも良いねぇ。
名取はシャツ1枚だよ。
少し暖かくなってきたとはいえ、季節はまだ冬。
夜ともなれば冷えてくるだろうに。
「豊月様達は…」
起き上がろうとする夏目を、
名取がさっと支えるのも良いな。
原作じゃそこまでは描いてませんが、
名取なら自然と手が出るでしょう。
「ご覧…」
三隅ヶ原から、大量の光が空へと登って行く。
「豊月神と不月神の一行だよ」
わぁ、ここアニメで色付いて動くと
綺麗ですねー幻想的だわ。
名取も綺麗だなぁと見とれてる。
「あの二つがきっと神様だよ」
少し大きな光が寄り添うように登っていますね。
「なんだか…不思議ですね」
「うん?」
ふふ、そうして二人で見上げてると
歳の離れた兄弟みたいね。
-対立して見えた二つの一行は
今は同じ色に光りながら
遠い遠い同じ空へと消えて行った。
夏目はまた意識が遠くなり、倒れる。
絶妙な位置に居ましたね、先生。
丁度枕になってら。
「んががが…」
サザエさんみたいな声上げてますが。

あ、んーっとしびれたようなポーズをしてるのが
おもしろーい。
「良かった…出来た…ありがとう名取さん」
名取がちょっと驚いた顔で夏目を見ている。
「名取さんが来てくれて良かった。
俺だけじゃかなわなかった。
一人じゃ、きっと出来なかったんです」
半分意識を眠りに奪われながらも、
ぽつりぽつりと夏目の口からこぼれる言葉を
名取が受け止めている。
言うだけ言って、夏目はもう
小さく寝息を立てて眠ってしまった。
柔らかく表情を崩した名取が、
そっと夏目の頭を撫でてやる。
「…そうだね…そうだね、夏目」
うんうん、いいよ、石田さんっ。

こうして月分祭は幕を閉じた。
夏目は結局、疲労で数日寝込んでしまいました。
そらそーでしょう。
あちこち怪我もしてるし、川にも飛び込んで
流されたんだしねぇ。
足の裏も切れてることでしょう。
ほんと、塔子になんて言い訳したのやら。

先生にネチネチ嫌味を言われ、あげく布団の上に
居座られたみたいです。
「先生…重い…」
「煩い」
ここの先生の言い方がまた良いじゃない。
くふふ、先生が怒ってるのはさ、
それだけ夏目が心配だからですよね。
熱が引いたら、たまには自分から
名取に会いに行こうと夏目は思ってみたりする。
玄関で靴を履いてる夏目に、
もう大丈夫なのかと塔子が声を掛ける。
「えぇ、ちょっと散歩して来ます」
名取のマンションって、ちょっと散歩で行けるような
距離じゃなかった気がするんだが…。
名取とは、相変わらず、考え方や行動の違いに
戸惑う事もあるけれど、違うからこそ
補いあっていけることもあると気付いた体験だった。
そうそう。仕事でコンビを組んだりする時はね、
却って考え方や行動の違う相手と組む方が
良かったりするんだよ。私も体験済み。
三隅の妖達は、豊月神の祠を守って行くことにしたようです。
公園のベンチに二人で座り、柊が教えてくれている。
「名取は神祓いもせず、
あの事態を収めた事で
図らずも祓い屋仲間での名声が、
またひとつ上がったぞ」
ふふふ、主に収めたのは夏目なのにね。
もちろん名取がいてくれなきゃ失敗してたかも
しれないけどさ。
「ちゃっかりしてるな、あの若造め」
ニャンコ先生が突っ込む。
そうね、そのぐらいは言ってやっても良いかも。
柊に、怪我はもう大丈夫かと夏目が訊く。
たいした怪我ではないと言う柊に、夏目が
良かったと微笑む。
「…お前が描いてくれた呪いが、
役に立ったのかもしれんな」
あら柊ったら、うふふ。
そもそもあれは柊が描いてくれたもの。
「それに、あれは丸太にも効くのか?」
ぷぷぷ。
一瞬の間の後、「ああそうだな」と柊。
「今の礼は無しだ」
ここの二人のやりとり、大好き。
言葉に感情を乗せないし、面で表情も見えないから
柊の気持ちというのはいつも見えにくいのだけど
夏目が彼女の腕に呪いを描いた事、
相当嬉しかったんですねぇ。
それが感じられて、にやにやしてしまいます。
名取がやってきました。
女の子達をはべらせて、相変わらずキラキラです。
「…うわぁ」
夏目の嫌そうな顔!
ぷぷぷ。
「聞きたい事や言いたい事があるなら
後は直接言ってやってくれ」
「あぁ…そうだな」
柊はさ、名取の為にも、
夏目には名取に近寄ってほしいと
思ってるように思います。
名取には夏目が必要だと感じてる。
それは何も、助手としてとか夏目の強い妖力が
目的ではなく、友人として。
良い友人であって欲しいと、
願ってる気がします。
夏目に気付いて名取が微笑む。
手を振る夏目に
「御免御免、待ったかい?」
原作でも思ったけど、デートみたいですね。

ED~♪
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カッパの知桐さんは、前回も今回も白笠やってましたが
三隅の山の妖達の中のうさぎみたいなヤツの声も当てて
ましたよね。あれ、そうだよね?
前回も書いたかもしれませんが、
太田さんの白笠頭も、ほんと良かったな。
白笠頭が喋ってるの聴いて、
あぁうんうん、こんな感じーって思った。
そういえば太田さんは
すっかり夏目ファミリーですよね。
1期からずっと出てるもんなぁ。
予告。
「一枚の写真」
やはりこれが来ましたね。
これは泣けますよ。
多分、前編後編でやりますよね。
これを最後に持ってくるってのは、
今後もアニメは続くと思っていいよね。
締めくくれる話じゃないもの。
むしろこれからって思っちゃうもの。
まぁ絶対、5期も6期もあると私は思ってるけどさ。
原作さえ溜まればやるでしょう。
やらない訳がないよね。
★緑川氏の話
本文中に入れると脱線し過ぎになると思ったので
下で語らせて頂きます。
緑川氏が「夏目友人帳」の世界に加わったこと
とてもとても嬉しかった。
そもそもね、
緑川と言う名字は後にも先にも私、
緑川光氏と緑川ゆき先生しか知らないんだ。

そういう洒落的な意味でも、
緑川氏が「夏目」に加わったら
面白いな、加わらないのかなって思った事はありました。
もちろん、大好きな"声"だから、
加わってほしいという思いが先ですけどね。
でもそれが豊月神という形で叶ったのは、
幸せすぎる。

緑川氏の声は、事あるごとに私、書いてますが
気品がある声なんですよね。
だから静蘭(彩雲国物語)なんてピッタリだった。
乱暴な台詞を吐いていても、元の出が良いのが
にじみ出てる感じがね。

声優さん達は役者ですから、そりゃ気品のある役どころなら
それなりに演じるでしょう。
でもそういう演技以前の部分で、
持って生まれたと言いましょうか、
そういう素材の部分で、まず品があるからなぁ。
ほんの少しの声の登場で、贅沢だ、勿体ないとも
思いますが、あの存在感!
まさに豊月神、でしたね~。
豊月神を緑川氏にしてくれて、
ありがとう、監督。
不月の東地さんと、神様二人、
男臭い美声と中性的な美声で
物凄く良かったです。
幸せです~。
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前回までの感想
#1
「夏目友人帳 肆」#1【とらわれた夏目】
エロいよ諏訪部さん…いいけどさ(笑)。
#2
「夏目友人帳 肆」#2【東方の森】スカッとしなかった…残念。
#3
「夏目友人帳 肆」#3【小さきもの】やっぱ動くと可愛さ倍増♪
#4
「夏目友人帳 肆」#4【代答】先生の動きが可愛すぎて困る~っ。
#5
「夏目友人帳 肆」#5【過ぎし日の君に】良い感じに仕上げましたね。
#6
「夏目友人帳 肆」#6【硝子のむこう】
夏目型先生の弾けっぷりが原作以上で吹いた。
#7
「夏目友人帳 肆」#7【人と妖の間(はざま)で】
仕方ないと分かっちゃ居るが、少し寂しい…。
#6-7追加
「夏目友人帳 肆」#6&7 追加語り。
#8
「夏目友人帳 肆」#8【惑いし頃に】黒(ヘイ)に会えたーっ!(違うから)
#9
「夏目友人帳 肆」#9【月分祭】不月神の顔が見たい…。
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