「坂道のアポロン」#8【ジーズ・フーリッシュ・シングス】こりゃまた、ややこしいことになりましたな…。
あらすじはいつも、続きの本文の方に
あげてるんですが、
今回は事情があって、
上に上げます。
というのもさ…。
あらすじは、アニメ「坂道のアポロン」公式サイトより。
あらすじ 第8話「ジーズ・フーリッシュ・シングス」
まるで別人のような姿で地元に戻ってきた淳一。
尊敬する淳一のボロボロの姿を目にした千太郎は、
ショックを隠しきれない。周囲に巻き込まれるように
大学紛争のリーダー的立場になった淳一。
しかし彼はそこで忘れられない挫折を味わっていた……。
彼のアパートに押しかけた百合香は、
傷ついた彼の姿を見て、すべてを捧げる決意をする。
あらすじのね、
周囲に巻き込まれるように
大学紛争のリーダー的立場になった淳一。
の部分、
「的場になった淳一」
に見えちゃったのよね私。(笑)
確かに、淳一は的場だったよ、うん。
また的場になって欲しいところ。
いやきっと、そんな日が来るさ。
的場になってね、ジュンイチ(笑)
※他アニメの話で申し訳ない。
あげてるんですが、
今回は事情があって、
上に上げます。
というのもさ…。
あらすじは、アニメ「坂道のアポロン」公式サイトより。
あらすじ 第8話「ジーズ・フーリッシュ・シングス」
まるで別人のような姿で地元に戻ってきた淳一。
尊敬する淳一のボロボロの姿を目にした千太郎は、
ショックを隠しきれない。周囲に巻き込まれるように
大学紛争のリーダー的立場になった淳一。
しかし彼はそこで忘れられない挫折を味わっていた……。
彼のアパートに押しかけた百合香は、
傷ついた彼の姿を見て、すべてを捧げる決意をする。
あらすじのね、
周囲に巻き込まれるように
大学紛争のリーダー的立場になった淳一。
の部分、
「的場になった淳一」
に見えちゃったのよね私。(笑)
確かに、淳一は的場だったよ、うん。
また的場になって欲しいところ。
いやきっと、そんな日が来るさ。
的場になってね、ジュンイチ(笑)
※他アニメの話で申し訳ない。
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くふふふ。
やっぱあの演奏の効果は凄かったね。
女の子が群がってるではないか、薫。
もう一回ピアノ弾いて欲しいと
みんな眼をキラキラさせて薫を見てる。
モテモテだねっこのっ。
でも当然だよね、あんな演奏聴いた日にゃ。
写真部が写真撮らせてと一歩前へ。
伝説のコンビ誕生、とか言われてる。
お二人さん並んで、とか言いつつ、
やはり皆の視線は千より薫に向いてるなぁ。
千の視線も。
もっと寄れと薫は押され、
「こうか」
千が薫の肩に腕を回すと、黄色い声があがる。
廊下の向こうから律っちゃんが来たのを
薫が眼の端で捉えた。
「千、逃げるぞ。5つ数えたら左」
千が少しニヤリとするのが良いね。
4,3,2,1…。
ダッシュした二人。
「律っちゃん!」
薫が走りながら、ちゃんと律っちゃんを
回収していくのがまたイイ!
あはは、千と二人に手を掴まれてら。
女子どもはわらわらと追いかけていきますよ。
あ、山岡が悔しそう。くすっ。
でもね、君たちがあのまま上手く演奏してたとしても
ここまでの人気は得られなかったと思うぞ。
「勉強させてもらったよ。
もう来年の文化祭なんて目標じゃない。
僕はもっと先を見るよ
あいつらが追いつけない所まで行ってやる」
あぁそうですか。
キミはアイドル向けなので、アイドルでなら成功するかもね。
でもそれで成功したとしても、
彼らの上に行ったってことにはならないからさ。
ま、いいけど。
一緒に走ってる三人が楽しそう。
やっぱこの三人が良いんだろうね。
OP~♪
「親父さん、ご無沙汰して、すいません…」
くくくっ尻つぼみになってるー。
そりゃ敷居が高いわな。
でも親父さん、店にいませんね。
千も足を進めず気まずそうな顔。
スタジオに淳兄が居ないか見てきてくれと
薫に頼む。
夏休みでも無いのにいるわけないと薫は思いますが
色々あったのよ。
親父さん、奥から出てきて説明です。
淳兄、先週出て行ったんだって。
だから今はもう居ない。
「しかし、久々に見る顔やなぁ」
親父さんったら。ふふ。
謝る薫に
「待っとったぞボンの字!」
あら親父さん、良い顔しちゃって。
「やっとうちのピアノトリオが揃ったたい」
うんうん、早くやってセッション!
ベースが響いたからセッション始まったかと思ったら
BGMだった。残念。
淳兄は夏に帰って来てすぐ、
父親に勘当されたそうな。
東京の大学に行きたいと、反対押し切って上京したのに
大学にも行かないで政治活動にのめりこんで
フーテンの成りでふらふら戻ってきたのだから
父親が怒るのも当然と言えば当然。
家の敷居もまたげず、
バーで、ぐでんぐでんになってたところを
親父さんが見つけて家で匿ってたわけです。
淳兄がここを出て行ったのは自分のせいかと
千が気にする。
そうじゃなく、たまたま安く借りられる部屋を
見つけたらしい。
「でも…おい…」
沈んだ声を落とし俯く千。
そんな千の様子を見て、薫ったら、
「せんた~ろ、くよくよするな。
そんなのセッションやって、
ふきっ…とばせば…い…だろ…」
ぷぅぅぅ~ん♪
BGMのベースも、
「はい?」と、言いたげに
スライドするってもんです。
前髪あげて、たどたどしい日本語にしてるってことは
ビル・エヴァンスになったつもりですかっ。
「なんでもないっ!今のは忘れてくれ!!」
薫ってば、ほんと良いヤツだねぇ。
千の事が、大事で心配なんだねぇ。
大笑いした千が、分かった分かったと立ち上がる。
セッションして発散ですよ。
いつもの千に戻ったね。
良かったね、薫。
百合香が下校途中に、絶妙なタイミングで
フーテン淳兄を見かけました。
わー、淳兄が諏訪部さん化してるー。
ほんと、この姿の方がしっくり来るわー。
「なんでこんな所に」
百合香の疑問にも答えず、
淳兄はすたすたと行ってしまう。
「待って!無視しないで!」
百合香は追いかけますが、
淳兄は部屋へと入っていく。
アパートは、よくあるタイプのボロアパート。
駅からちょっと遠ければ、3万円代で借りれるよね。
あ、佐世保の相場は知らないけど。
あの冬の日、スタジオでしたキスはなんだったのかと
百合香は思う。
気まぐれだったのか…。
階段を上がろうとして、落ちていた煙草を手に取る。
【Peaco】ですか。
アルファベット1つ変えるだけで、
しまらん名になるなぁ…。
-ノックしても、出てきてくれないのかしら。
それともまたあの空ろな眼で
私を見るのかしら…。
おやおやお嬢さん、座り込みですかー。
煙草を一本取り出して口に咥え、涙ぐむ。
ドアが開く音がして、
百合香の口から煙草が抜き取られました。
「悪いが、アンタにゃ似合わんよ」
それを自分の口に含み、火をつける淳兄。
「参ったな、俺はアンタの怒った顔に弱いんだ」
そうか、初めて出会った時も、百合香は
噛み付くような眼で見てましたよね。
お嬢さん扱いされてさ。
「よく覚えてるよ」
あの瞬間から、気になる存在ではあったって
ことよね、淳兄。
「どうする?このまま帰るか、それとも…」
百合香なら、迷わないだろうなと思ったんだけど
淳兄には意外だったようで、
きょとんとした顔してるのが可愛いわね。
これ見て思ったよ、
貴方ったら、悪ぶっても、
悪になれない人なんだなって。
律っちゃんが後輩に呼び止められて、
薫宛のプレゼントを預かっちゃったよ。
本人に直接渡した方が…と律っちゃんが
アドバイスしますが、
緊張してダメだってさ。
律っちゃんは教室戻って早速渡してます。
文化祭からもう随分経つのにモテモテね、
なんていいながら。
薫は複雑よねぇ律っちゃんから受け取るの。
貰ったものを靴箱にしまってる薫を、
律っちゃんが見てる。
おや?気になりますか?
律っちゃんの友達がマフラーを編もうとしてて
デザインの相談をしてきた。
最近、良いなーと思う人が居るんだってさー。
誰ですか?薫や千より良い男って、
あんま見かけませんが。
一緒に編み物しようと誘いますが、
律っちゃんにはあげたい人が居ないってさ。
「もぉ、素直になってよ律っちゃん。
ついさっきまで、誰かさんば、
じーっと見とったくせに」
ぷぷぷ。見られてたのね。
案外第三者の方が、分かるもの。
律っちゃんに変化ありのようですな。
「あっ!ちょっとゴメン!」
えええーっ!今、廊下通ったの、丸尾だよ?
丸尾なの?その相手って!
友達が置いていった編み物の本を見て、
モデルの着ているセーターが、
薫に似合いそうだと思う律っちゃん。
うんうん、そのモデルより似合ってるぐらいだ。
良いね、その色。
-あら…ちょっと待って…
どがんしたと?うち。
なんでドキドキするっちゃろ。
幼馴染への恋心って、家族愛に近いと思うしねぇ。
これがほんとの恋なんじゃないのかい? 律っちゃん。
こちらはボロアパート。
淳兄ったら、すげぇヘビースモーカーなのねー。
灰皿凄い事になってる。
4畳半一間の安アパート。
黒(ヘイ)の部屋とか、こばとの部屋とか思い出すな。
みんなこんな感じよね、間取り。
あの時のキスはなんだったのか、
ストレートに訊いたのか。
からかっただけだと淳兄が答える。
そして…
おぉいきなり押し倒した。
「どうした?こうして欲しくて部屋に来たんだろ?」
そうそう、男の部屋に入るってことは、
そういう覚悟しとかなきゃね。
何を期待していたのか。
好きだといって欲しかったのか。
残念だったなと笑う淳兄。
「俺はこういう人間なんだ」
でも百合香が掌当てた彼の心臓は
どくんどくんと大きく脈打っていた。
手をずらして再確認する所が凄いわ百合香。
「大人しいな。もう観念したのか」
悪ぶってるなー淳兄。
でも、めっさ諏訪部さん。ぷぷぷ。
「こうすれば私が逃げ出すんじゃないかって、
そう思ってるの?」
淳兄がハッとする。
図星だね。
「私、貴方の事なんて怖くない。
好きなようにしたらいいわ」
凄いわ百合香…。キミほんとに高校生?
負けたね淳兄。
帰れ、二度と来るなとその口が言っても、
効力無いわよ。
もう昔の自分じゃない。
大学も辞めて、家からも勘当された。
世の中からあぶれて、もう戻る事も出来ない人間。
「近づけば君の人生まで台無しになる」
やっぱ貴方、基本良い人なんじゃないか。
分かったら出て行けとか言われたけど
百合香は凛とした顔のまま。
ペン立てにハサミ見つけて
髪切っちゃうんだもんなぁ…。
凄いわ、貴女。
こういう女、私が男だったらちょっと怖いけど。
男から見たら、どうなんでしょうね。
「貴方がお嬢様お嬢様って煩いから
お嬢様に見える私を捨てようと思って」
淳兄もこれには唖然、ですよね。
淳兄が昔の淳兄じゃないなら、
自分も生まれ変わる。
そういって髪をザクザク切り続ける百合香。
でもその言葉、トラウマだったようよ。
『桂木、俺は生まれ変わるんだ。
新しい自分に』
わー鈴村さんだっ。
真斗とレンじゃないかっ。ぷぷぷ。
「止めろっ!!」
頭を抱えて淳兄が叫ぶ。
「俺なんかのために、大事な物を捨てるなんて
止めてくれ」
辛そうだな淳兄。
ここで回想。
学生運動ですか。
淳兄に近づき突然喋っていけと声を掛けたのが有田。
櫻井さんですかー。
クマってない櫻井さん声聞けるのは嬉しいが
(あのクマはクマで男前だけどさ)
この顔と櫻井さんの声って、あんまピンと来ないけどな…。
通りすがリでも、本来の大学のあるべき姿について
十分語れちゃった淳兄は、室井に影響与えてしまって、
室井はのめりこんで行ったのね。
Sax吹きだったのに、Saxも吹かなくなっちゃって…。
自分に何かあれば一時でも代わりをゃって欲しいと
有田に一目置かれていた淳兄。
実際有田が捕まって、代理をやったわけね。
激化する闘争の中、室井の両手の骨は砕け
元のように動かせなくなった。
Saxはまず無理。
『そんな顔するなよ桂木。
これで俺は活動以外の余計なものを捨てられるんだ』
そしてさっきのトラウマ言葉。
室井の人生を狂わせたのは自分だと
責任感じてるんですね淳兄。
-俺は…何をやっているんだ…。
有田の代理をやることに、自分のやってる事に
疑問を感じて、そこからも逃げて来たわけね。
「俺は…自分のせいで傷つく人間を
これ以上見たくないんだ」
「貴方に何があったのかは知らないし、
聞くつもりも無いわ。
でも貴方が深く傷ついてることだけは分かる。
私じゃ、貴方の支えになれない?
私…生意気?」
うわー、これは…。
これで落ちない筈はないね、淳兄。
ヤラレましたな。
「あぁ…生意気な女だ」
声が少し震えてる。
泣いてるの?淳兄ったら。
諏訪部さん、すげぇ良い感じだったよ今の声。
ぱちぱちぱち。
アイキャッチはPeacoと灰皿。
あ、吸った。
屋上から降りてきた千が変なくしゃみした。
昼寝するには寒くなってきたようです。
女子が笑ってますね。
千の印象も文化祭で随分変わったからな。
以前なら遠巻きにこわごわ見てたでしょうに。
百合香が先生に呼び出しくらったってさ。
通りかかった千が、友達の会話を耳にしました。
最近おかしい、すっかり変わってしまった。
そんな言葉が飛び交えば、気になりますよね。
髪を切ったということは、もしかして失恋か、
なんて言われてるの聞けば
千も黙ってられませんわな。
何があったのか…。
悶々としながら街を歩く千は、
出会った頃の淳兄を思い出していた。
わー学生時代だー。
諏訪部さん、ちょっと声を若めにしてる?
おっ親父さんも若いっ。
初めて会った時から、淳兄は憧れの兄さんで
淳兄のように、ジャズが上手くて、強くて
カッコ良い男になりたくて、
ずっとその背中を追いかけてた。
いつかは追いつきたいと思っていた。
それが…。
『おい、千坊』
『忘れモンだ、お前の女の』
声の調子の変わりっぷりが良いわね諏訪部さん。
やさぐれ具合がバッチリだもんね。
淳兄からちゃんと話を聞けば、
納得出来るものがあるかもしれない。
でももし百合香に何か酷い事をしていたのなら…。
その時は許さない?千。
淳兄のアパート、ノックしようとしたら
内側から開いた。
話があると言おうとした千ですが…
百合香の足が見えちゃった…と。
濡れ場後じゃないだけ、マシっちゃマシだけど
これはショックでしょうねぇ。
「ばっ…かっやろう…」
上手く言葉にならないね。
駆け出してく千を、追わないの?淳兄。
「しまった。アイツにだけは
こがん形で知られとうなかった」
いやどんな形でも事実は事実だから、きっと同じよ。
百合香が言うように、いずれは分かる事。
-分かっとった…
あん人には
手が届かんってことぐらい
分かっとった…はずやっか…
千が泣いてるー。
本泣きだ。
すれ違う人たちがびっくりして見てたのは、
だからなのね。
あぁ頭撫でてあげたい。(なんでや)
律っちゃんは一人、溜息です。
自分が分からなくなりましたか。
薫と居ると凄く安心出来るし楽しい。
でも自分が好きなのはずっと前から千の筈。
うんそうね。そうだったね。
でもね、変わる事だってあるわよ。
お、薫がやってきました。
編み物を膝に隠しましたが、薫はそういうとこ
ちゃんと見てますからね、バレてますよ。
千の為に編んでるんだと思ってるだろうけど。
千のドラム!
わぁ、タム打った瞬間沈んでる。
ほぉんと細かく再現してるよねぇ。
殴るようなリズムに、薫のピアノもめっちゃ前衛。
合わせて付いていけるから凄いわ…。
「おい!千!
千!何があったんだよ!」
いいなぁ、薫のこういうとこ。
ちゃんと付き合って音奏でながら、
こっち向かせようとする。
そう…暴れ馬に飛び乗って、
身体あわせながら手綱掴んで、
落ち着け!ってなだめて落ち着かせようって感じ。
どんな表現や、って?
いや馬もあれ、リズムですしね。
(乗馬経験若干あり)
千は不機嫌な顔でしらばっくれますが、
どう見たって何かあったに決まってる。
分かり安いんだから、千は。
「言ってみろ」
ふふ、強気ね相棒。
「見た」
「あ?何を」
「淳兄の部屋に行ったら
あん人が居った」
薫のギクリ顔が良いわね。
百合香の気持ちむは十分知ってるから
無い話じゃないと分かるわな。
相手が淳兄ってのが一番キツかったようです。
「もうダメばい。どがんしようもなか」
そんな千に、薫は贅沢だと返す。
振られても、千には千を思ってくれる人がいる。
灯台元暮らし。
「君の灯台は特に光が強すぎて
きっと足元なんて真っ暗闇なんだ」
上手いこと言うね、薫ったら。
「ちょっとその辺照らしてみろよ。
そろそろ気づいても良い頃なんじゃないか?」
そうなったら自分が辛いくせに。
それにね、薫、律っちゃんは今さ…。
人の事はよく見てるけど、自分に向けられる気持ちには
鈍いのよね薫。
上がってきた薫を見て、律っちゃんが驚く。
さっき来たばかりなのにもう帰るのか。
律っちゃんは店番しながら宿題ですか?
「今日は編み物はお終い?」
逆に訊かれて律っちゃんはドキリ。
「あいつ…きっと喜ぶよ」
薫の表情がなんともいえないわね。
「律っちゃん顔赤いよ!図星だった?
じゃあね、また明日」
店を出た薫は、全力疾走。
-きっとこれで良かったんだ。
ぶり返すな!
こんなの痛くなんか無い!
薫ったらもう…。
顔が赤い理由、分かってない。
まぁ無理もないけどねぇ。
一度、ちゃんと振られたんだしね。
百合香は父ちゃんから叱られてるわー。
「お前は騙されてるんだ」
そう来るだろうね。
百合香に相応しい男を連れてきてくれるそうで。
だから淳兄とは二度と会うなってさ。
母親も心配しているようですけど、
婦人科を予約ってアナタ…。
もう娘は事後だと確信してるわけ?
淳兄が部屋に戻ると母からの封書がドアに挟んで
ありました。
中から出てきたのは、
「我が同志へ」と書かれた、有田からの手紙。
有田はまだ獄中とかそんな感じなのかしら。
日曜日の朝ミサ。
千は薫に言われた事が頭に残って、
ぐるぐるしてるみたい。
思ってくれる人というのは、
家族とかそういうことなのか。
千もたいがい鈍いよねぇ。
クリスマス会の聖誕劇、幸子がマリア役ですか。
例の橋口君も見に来るそうな。
ふふ、やっぱ橋口君は幸子の事好きなわけよね。
へぇ、幸子が大きくなったら、
彼のお嫁さんになるとか、昔言ってたらしい。
てことは、幼馴染なんだな、幸子と橋口君も。
それでやっとピンと来た千。
自分にもそういう事言ってくれる、
幼馴染が居ましたよね。
『そろそろ気づいても良い頃なんじゃないか』
薫、千はやっと気づいたみたいよ。
ってここで終わりかよーっ。
うーん、律っちゃんの気持ちが変わりかけた頃に
千が気づくなんて、なんちゅうややこしい。
どうなるんでしょうね、ここのトライアングルは。
ED~♪
百合香の父ちゃん、ハマケンさんでしたかーっ。
すみません気づきませんでした。
今日のゲスト、凄いね。
そうそう!
BD&DVDのCM!
絵コンテのドラムが凄かったー。
石若さんの叩いてるとこ撮影して、
コマ送りの写真が絵コンテって、おい。
でも納得した。
だって、でなきゃあんな正確な動き出ないもん。
それにね、千がドラム叩いてる時の頭の動きとか、
薫の肩が動いたり、腰が浮いたりするタイミング、
ピアノ弾く指に力加わってる、
その力具合までもが凄いリアルなんだよね。
こういうことだったのか、と納得するとともに、
改めて凄いと思いました。
前回までの感想
#1
「坂道のアポロン」#1【モーニン】
すげぇ…音と動きがめためた合ってる~っ!!
#2
「坂道のアポロン」#2【サマータイム】
ここまでマジに描いてくれるなんて感動♪
#3
「坂道のアポロン」#3【いつか王子様が】みんな片思い…。
#4
「坂道のアポロン」#4【バットノットフォーミー】淳兄カッコ良すぎ~。
#5
「坂道のアポロン」#5【バードランドの子守唄】良い巡り合わせね。
#6
「坂道のアポロン」#6【ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ】
想う重さはきっと同じ。
#7
「坂道のアポロン」#7【ナウズ・ザ・タイム】鳥肌モンでしたね…。
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やっぱあの演奏の効果は凄かったね。
女の子が群がってるではないか、薫。
もう一回ピアノ弾いて欲しいと
みんな眼をキラキラさせて薫を見てる。
モテモテだねっこのっ。
でも当然だよね、あんな演奏聴いた日にゃ。
写真部が写真撮らせてと一歩前へ。
伝説のコンビ誕生、とか言われてる。
お二人さん並んで、とか言いつつ、
やはり皆の視線は千より薫に向いてるなぁ。
千の視線も。

もっと寄れと薫は押され、
「こうか」
千が薫の肩に腕を回すと、黄色い声があがる。
廊下の向こうから律っちゃんが来たのを
薫が眼の端で捉えた。
「千、逃げるぞ。5つ数えたら左」
千が少しニヤリとするのが良いね。
4,3,2,1…。
ダッシュした二人。
「律っちゃん!」
薫が走りながら、ちゃんと律っちゃんを
回収していくのがまたイイ!
あはは、千と二人に手を掴まれてら。
女子どもはわらわらと追いかけていきますよ。
あ、山岡が悔しそう。くすっ。
でもね、君たちがあのまま上手く演奏してたとしても
ここまでの人気は得られなかったと思うぞ。
「勉強させてもらったよ。
もう来年の文化祭なんて目標じゃない。
僕はもっと先を見るよ
あいつらが追いつけない所まで行ってやる」
あぁそうですか。
キミはアイドル向けなので、アイドルでなら成功するかもね。
でもそれで成功したとしても、
彼らの上に行ったってことにはならないからさ。
ま、いいけど。
一緒に走ってる三人が楽しそう。
やっぱこの三人が良いんだろうね。
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「親父さん、ご無沙汰して、すいません…」
くくくっ尻つぼみになってるー。
そりゃ敷居が高いわな。
でも親父さん、店にいませんね。
千も足を進めず気まずそうな顔。
スタジオに淳兄が居ないか見てきてくれと
薫に頼む。
夏休みでも無いのにいるわけないと薫は思いますが
色々あったのよ。
親父さん、奥から出てきて説明です。
淳兄、先週出て行ったんだって。
だから今はもう居ない。
「しかし、久々に見る顔やなぁ」
親父さんったら。ふふ。
謝る薫に
「待っとったぞボンの字!」
あら親父さん、良い顔しちゃって。
「やっとうちのピアノトリオが揃ったたい」
うんうん、早くやってセッション!
ベースが響いたからセッション始まったかと思ったら
BGMだった。残念。
淳兄は夏に帰って来てすぐ、
父親に勘当されたそうな。
東京の大学に行きたいと、反対押し切って上京したのに
大学にも行かないで政治活動にのめりこんで
フーテンの成りでふらふら戻ってきたのだから
父親が怒るのも当然と言えば当然。
家の敷居もまたげず、
バーで、ぐでんぐでんになってたところを
親父さんが見つけて家で匿ってたわけです。
淳兄がここを出て行ったのは自分のせいかと
千が気にする。
そうじゃなく、たまたま安く借りられる部屋を
見つけたらしい。
「でも…おい…」
沈んだ声を落とし俯く千。
そんな千の様子を見て、薫ったら、
「せんた~ろ、くよくよするな。
そんなのセッションやって、
ふきっ…とばせば…い…だろ…」
ぷぅぅぅ~ん♪
BGMのベースも、
「はい?」と、言いたげに
スライドするってもんです。

前髪あげて、たどたどしい日本語にしてるってことは
ビル・エヴァンスになったつもりですかっ。
「なんでもないっ!今のは忘れてくれ!!」
薫ってば、ほんと良いヤツだねぇ。
千の事が、大事で心配なんだねぇ。
大笑いした千が、分かった分かったと立ち上がる。
セッションして発散ですよ。
いつもの千に戻ったね。
良かったね、薫。
百合香が下校途中に、絶妙なタイミングで
フーテン淳兄を見かけました。
わー、淳兄が諏訪部さん化してるー。

ほんと、この姿の方がしっくり来るわー。
「なんでこんな所に」
百合香の疑問にも答えず、
淳兄はすたすたと行ってしまう。
「待って!無視しないで!」
百合香は追いかけますが、
淳兄は部屋へと入っていく。
アパートは、よくあるタイプのボロアパート。
駅からちょっと遠ければ、3万円代で借りれるよね。
あ、佐世保の相場は知らないけど。
あの冬の日、スタジオでしたキスはなんだったのかと
百合香は思う。
気まぐれだったのか…。
階段を上がろうとして、落ちていた煙草を手に取る。
【Peaco】ですか。
アルファベット1つ変えるだけで、
しまらん名になるなぁ…。
-ノックしても、出てきてくれないのかしら。
それともまたあの空ろな眼で
私を見るのかしら…。
おやおやお嬢さん、座り込みですかー。
煙草を一本取り出して口に咥え、涙ぐむ。
ドアが開く音がして、
百合香の口から煙草が抜き取られました。
「悪いが、アンタにゃ似合わんよ」
それを自分の口に含み、火をつける淳兄。
「参ったな、俺はアンタの怒った顔に弱いんだ」
そうか、初めて出会った時も、百合香は
噛み付くような眼で見てましたよね。
お嬢さん扱いされてさ。
「よく覚えてるよ」
あの瞬間から、気になる存在ではあったって
ことよね、淳兄。
「どうする?このまま帰るか、それとも…」
百合香なら、迷わないだろうなと思ったんだけど
淳兄には意外だったようで、
きょとんとした顔してるのが可愛いわね。
これ見て思ったよ、
貴方ったら、悪ぶっても、
悪になれない人なんだなって。
律っちゃんが後輩に呼び止められて、
薫宛のプレゼントを預かっちゃったよ。
本人に直接渡した方が…と律っちゃんが
アドバイスしますが、
緊張してダメだってさ。
律っちゃんは教室戻って早速渡してます。
文化祭からもう随分経つのにモテモテね、
なんていいながら。
薫は複雑よねぇ律っちゃんから受け取るの。
貰ったものを靴箱にしまってる薫を、
律っちゃんが見てる。
おや?気になりますか?
律っちゃんの友達がマフラーを編もうとしてて
デザインの相談をしてきた。
最近、良いなーと思う人が居るんだってさー。
誰ですか?薫や千より良い男って、
あんま見かけませんが。
一緒に編み物しようと誘いますが、
律っちゃんにはあげたい人が居ないってさ。
「もぉ、素直になってよ律っちゃん。
ついさっきまで、誰かさんば、
じーっと見とったくせに」
ぷぷぷ。見られてたのね。
案外第三者の方が、分かるもの。
律っちゃんに変化ありのようですな。
「あっ!ちょっとゴメン!」
えええーっ!今、廊下通ったの、丸尾だよ?
丸尾なの?その相手って!
友達が置いていった編み物の本を見て、
モデルの着ているセーターが、
薫に似合いそうだと思う律っちゃん。
うんうん、そのモデルより似合ってるぐらいだ。
良いね、その色。
-あら…ちょっと待って…
どがんしたと?うち。
なんでドキドキするっちゃろ。
幼馴染への恋心って、家族愛に近いと思うしねぇ。
これがほんとの恋なんじゃないのかい? 律っちゃん。
こちらはボロアパート。
淳兄ったら、すげぇヘビースモーカーなのねー。
灰皿凄い事になってる。
4畳半一間の安アパート。
黒(ヘイ)の部屋とか、こばとの部屋とか思い出すな。
みんなこんな感じよね、間取り。
あの時のキスはなんだったのか、
ストレートに訊いたのか。
からかっただけだと淳兄が答える。
そして…
おぉいきなり押し倒した。
「どうした?こうして欲しくて部屋に来たんだろ?」
そうそう、男の部屋に入るってことは、
そういう覚悟しとかなきゃね。
何を期待していたのか。
好きだといって欲しかったのか。
残念だったなと笑う淳兄。
「俺はこういう人間なんだ」
でも百合香が掌当てた彼の心臓は
どくんどくんと大きく脈打っていた。
手をずらして再確認する所が凄いわ百合香。
「大人しいな。もう観念したのか」
悪ぶってるなー淳兄。
でも、めっさ諏訪部さん。ぷぷぷ。
「こうすれば私が逃げ出すんじゃないかって、
そう思ってるの?」
淳兄がハッとする。
図星だね。
「私、貴方の事なんて怖くない。
好きなようにしたらいいわ」
凄いわ百合香…。キミほんとに高校生?
負けたね淳兄。
帰れ、二度と来るなとその口が言っても、
効力無いわよ。
もう昔の自分じゃない。
大学も辞めて、家からも勘当された。
世の中からあぶれて、もう戻る事も出来ない人間。
「近づけば君の人生まで台無しになる」
やっぱ貴方、基本良い人なんじゃないか。
分かったら出て行けとか言われたけど
百合香は凛とした顔のまま。
ペン立てにハサミ見つけて
髪切っちゃうんだもんなぁ…。
凄いわ、貴女。
こういう女、私が男だったらちょっと怖いけど。
男から見たら、どうなんでしょうね。
「貴方がお嬢様お嬢様って煩いから
お嬢様に見える私を捨てようと思って」
淳兄もこれには唖然、ですよね。
淳兄が昔の淳兄じゃないなら、
自分も生まれ変わる。
そういって髪をザクザク切り続ける百合香。
でもその言葉、トラウマだったようよ。
『桂木、俺は生まれ変わるんだ。
新しい自分に』
わー鈴村さんだっ。
真斗とレンじゃないかっ。ぷぷぷ。
「止めろっ!!」
頭を抱えて淳兄が叫ぶ。
「俺なんかのために、大事な物を捨てるなんて
止めてくれ」
辛そうだな淳兄。
ここで回想。
学生運動ですか。
淳兄に近づき突然喋っていけと声を掛けたのが有田。
櫻井さんですかー。
クマってない櫻井さん声聞けるのは嬉しいが
(あのクマはクマで男前だけどさ)
この顔と櫻井さんの声って、あんまピンと来ないけどな…。
通りすがリでも、本来の大学のあるべき姿について
十分語れちゃった淳兄は、室井に影響与えてしまって、
室井はのめりこんで行ったのね。
Sax吹きだったのに、Saxも吹かなくなっちゃって…。
自分に何かあれば一時でも代わりをゃって欲しいと
有田に一目置かれていた淳兄。
実際有田が捕まって、代理をやったわけね。
激化する闘争の中、室井の両手の骨は砕け
元のように動かせなくなった。
Saxはまず無理。
『そんな顔するなよ桂木。
これで俺は活動以外の余計なものを捨てられるんだ』
そしてさっきのトラウマ言葉。
室井の人生を狂わせたのは自分だと
責任感じてるんですね淳兄。
-俺は…何をやっているんだ…。
有田の代理をやることに、自分のやってる事に
疑問を感じて、そこからも逃げて来たわけね。
「俺は…自分のせいで傷つく人間を
これ以上見たくないんだ」
「貴方に何があったのかは知らないし、
聞くつもりも無いわ。
でも貴方が深く傷ついてることだけは分かる。
私じゃ、貴方の支えになれない?
私…生意気?」
うわー、これは…。
これで落ちない筈はないね、淳兄。
ヤラレましたな。
「あぁ…生意気な女だ」
声が少し震えてる。
泣いてるの?淳兄ったら。
諏訪部さん、すげぇ良い感じだったよ今の声。
ぱちぱちぱち。
アイキャッチはPeacoと灰皿。
あ、吸った。
屋上から降りてきた千が変なくしゃみした。
昼寝するには寒くなってきたようです。
女子が笑ってますね。
千の印象も文化祭で随分変わったからな。
以前なら遠巻きにこわごわ見てたでしょうに。
百合香が先生に呼び出しくらったってさ。
通りかかった千が、友達の会話を耳にしました。
最近おかしい、すっかり変わってしまった。
そんな言葉が飛び交えば、気になりますよね。
髪を切ったということは、もしかして失恋か、
なんて言われてるの聞けば
千も黙ってられませんわな。
何があったのか…。
悶々としながら街を歩く千は、
出会った頃の淳兄を思い出していた。
わー学生時代だー。
諏訪部さん、ちょっと声を若めにしてる?
おっ親父さんも若いっ。
初めて会った時から、淳兄は憧れの兄さんで
淳兄のように、ジャズが上手くて、強くて
カッコ良い男になりたくて、
ずっとその背中を追いかけてた。
いつかは追いつきたいと思っていた。
それが…。
『おい、千坊』
『忘れモンだ、お前の女の』
声の調子の変わりっぷりが良いわね諏訪部さん。
やさぐれ具合がバッチリだもんね。
淳兄からちゃんと話を聞けば、
納得出来るものがあるかもしれない。
でももし百合香に何か酷い事をしていたのなら…。
その時は許さない?千。
淳兄のアパート、ノックしようとしたら
内側から開いた。
話があると言おうとした千ですが…
百合香の足が見えちゃった…と。
濡れ場後じゃないだけ、マシっちゃマシだけど
これはショックでしょうねぇ。
「ばっ…かっやろう…」
上手く言葉にならないね。
駆け出してく千を、追わないの?淳兄。
「しまった。アイツにだけは
こがん形で知られとうなかった」
いやどんな形でも事実は事実だから、きっと同じよ。
百合香が言うように、いずれは分かる事。
-分かっとった…
あん人には
手が届かんってことぐらい
分かっとった…はずやっか…
千が泣いてるー。
本泣きだ。
すれ違う人たちがびっくりして見てたのは、
だからなのね。
あぁ頭撫でてあげたい。(なんでや)
律っちゃんは一人、溜息です。
自分が分からなくなりましたか。
薫と居ると凄く安心出来るし楽しい。
でも自分が好きなのはずっと前から千の筈。
うんそうね。そうだったね。
でもね、変わる事だってあるわよ。
お、薫がやってきました。
編み物を膝に隠しましたが、薫はそういうとこ
ちゃんと見てますからね、バレてますよ。
千の為に編んでるんだと思ってるだろうけど。
千のドラム!
わぁ、タム打った瞬間沈んでる。
ほぉんと細かく再現してるよねぇ。
殴るようなリズムに、薫のピアノもめっちゃ前衛。
合わせて付いていけるから凄いわ…。
「おい!千!
千!何があったんだよ!」
いいなぁ、薫のこういうとこ。
ちゃんと付き合って音奏でながら、
こっち向かせようとする。
そう…暴れ馬に飛び乗って、
身体あわせながら手綱掴んで、
落ち着け!ってなだめて落ち着かせようって感じ。
どんな表現や、って?
いや馬もあれ、リズムですしね。
(乗馬経験若干あり)
千は不機嫌な顔でしらばっくれますが、
どう見たって何かあったに決まってる。
分かり安いんだから、千は。
「言ってみろ」
ふふ、強気ね相棒。
「見た」
「あ?何を」
「淳兄の部屋に行ったら
あん人が居った」
薫のギクリ顔が良いわね。
百合香の気持ちむは十分知ってるから
無い話じゃないと分かるわな。
相手が淳兄ってのが一番キツかったようです。
「もうダメばい。どがんしようもなか」
そんな千に、薫は贅沢だと返す。
振られても、千には千を思ってくれる人がいる。
灯台元暮らし。
「君の灯台は特に光が強すぎて
きっと足元なんて真っ暗闇なんだ」
上手いこと言うね、薫ったら。
「ちょっとその辺照らしてみろよ。
そろそろ気づいても良い頃なんじゃないか?」
そうなったら自分が辛いくせに。
それにね、薫、律っちゃんは今さ…。
人の事はよく見てるけど、自分に向けられる気持ちには
鈍いのよね薫。
上がってきた薫を見て、律っちゃんが驚く。
さっき来たばかりなのにもう帰るのか。
律っちゃんは店番しながら宿題ですか?
「今日は編み物はお終い?」
逆に訊かれて律っちゃんはドキリ。
「あいつ…きっと喜ぶよ」
薫の表情がなんともいえないわね。
「律っちゃん顔赤いよ!図星だった?
じゃあね、また明日」
店を出た薫は、全力疾走。
-きっとこれで良かったんだ。
ぶり返すな!
こんなの痛くなんか無い!
薫ったらもう…。
顔が赤い理由、分かってない。
まぁ無理もないけどねぇ。
一度、ちゃんと振られたんだしね。
百合香は父ちゃんから叱られてるわー。
「お前は騙されてるんだ」
そう来るだろうね。
百合香に相応しい男を連れてきてくれるそうで。
だから淳兄とは二度と会うなってさ。
母親も心配しているようですけど、
婦人科を予約ってアナタ…。
もう娘は事後だと確信してるわけ?
淳兄が部屋に戻ると母からの封書がドアに挟んで
ありました。
中から出てきたのは、
「我が同志へ」と書かれた、有田からの手紙。
有田はまだ獄中とかそんな感じなのかしら。
日曜日の朝ミサ。
千は薫に言われた事が頭に残って、
ぐるぐるしてるみたい。
思ってくれる人というのは、
家族とかそういうことなのか。
千もたいがい鈍いよねぇ。
クリスマス会の聖誕劇、幸子がマリア役ですか。
例の橋口君も見に来るそうな。
ふふ、やっぱ橋口君は幸子の事好きなわけよね。
へぇ、幸子が大きくなったら、
彼のお嫁さんになるとか、昔言ってたらしい。
てことは、幼馴染なんだな、幸子と橋口君も。
それでやっとピンと来た千。
自分にもそういう事言ってくれる、
幼馴染が居ましたよね。
『そろそろ気づいても良い頃なんじゃないか』
薫、千はやっと気づいたみたいよ。
ってここで終わりかよーっ。
うーん、律っちゃんの気持ちが変わりかけた頃に
千が気づくなんて、なんちゅうややこしい。
どうなるんでしょうね、ここのトライアングルは。
ED~♪
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百合香の父ちゃん、ハマケンさんでしたかーっ。
すみません気づきませんでした。
今日のゲスト、凄いね。
そうそう!
BD&DVDのCM!
絵コンテのドラムが凄かったー。
石若さんの叩いてるとこ撮影して、
コマ送りの写真が絵コンテって、おい。
でも納得した。
だって、でなきゃあんな正確な動き出ないもん。
それにね、千がドラム叩いてる時の頭の動きとか、
薫の肩が動いたり、腰が浮いたりするタイミング、
ピアノ弾く指に力加わってる、
その力具合までもが凄いリアルなんだよね。
こういうことだったのか、と納得するとともに、
改めて凄いと思いました。
前回までの感想
#1
「坂道のアポロン」#1【モーニン】
すげぇ…音と動きがめためた合ってる~っ!!
#2
「坂道のアポロン」#2【サマータイム】
ここまでマジに描いてくれるなんて感動♪
#3
「坂道のアポロン」#3【いつか王子様が】みんな片思い…。
#4
「坂道のアポロン」#4【バットノットフォーミー】淳兄カッコ良すぎ~。
#5
「坂道のアポロン」#5【バードランドの子守唄】良い巡り合わせね。
#6
「坂道のアポロン」#6【ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ】
想う重さはきっと同じ。
#7
「坂道のアポロン」#7【ナウズ・ザ・タイム】鳥肌モンでしたね…。
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