「超訳百人一首 うた恋い。」#9【少納言と行成 清少納言】行成も良いキャラしてんな。

すっかり遅くなってしまいましたが、
これだけは書いておきたかったので、
先週、ちょっとずつは書いていたのですよ。
ようやく仕上げたので上げておきます。

今回も面白いと共に、興味深くて
実際はどうだったのか、調べたりもしてたので
余計遅くなっちゃったのよね。
でも勉強になるし、良いこっちゃと思います。

行成も良いキャラしてました。
寺島さん、ばっちりですね。
諾子の方はちょっと、う~ん…でしたが
行成は楽しめましたし、
実方、公任との絡みも面白かったわー。

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ますます原作、読みたくなりましたよ。
うた変も…。
でもこれ確か、1冊が高いんだよね。

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あらすじは公式サイトから。

第9話 「少納言と行成 清少納言」
藤原行成は友人から清少納言を紹介される。
共に親が有名な歌人でありながら和歌が苦手という共通点
から2人は早速意気投合する。
行成は聡明でありながらどこか打ち解けない清少納言が気
になり、いろいろとアプローチを試みる。
しかし、清少納言は友達以上の関係を認めない。そこで行成
は1通の文を出すのだが...。



「失礼します」
おや、何また今回は。
「平安警察特捜課の藤原定家です」
頼綱は鑑識ですか。

うお~可愛いじゃないか。
これ、赤ん坊の頃の行成だな。
義孝に似てるからすぐ分かるぞ。

あれ…生まれたての頃、
道隆が自分にそっくりとか言ってたけど
あの後、ちゃんと義孝似になったのね。
良かった良かった。

行成は子供の頃から笑った事がないらしい。
証拠としてはまだ不十分ってことで、
捜査することになったようです。
ははは。

どうでも良いけど定家、今回のコスは合わんな。
新聞配達の方がしっくりしてたぞ。


OP~♪
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義孝が亡くなった時、行成はまだ3歳だった。
じゃあ父親の記憶は無いかな。
あぅ、義孝の画が美しいわ。
人徳も在り、歌人としても優れていた義孝の子として
周りに期待されたわけね。
それで人一倍努力して歌を学んだけれど
父と違って行成に歌の才能は無かったようです。

わーむくれてる行成が可愛い。
そして大人になった彼は…
やはり見てくれは父に良く似てますな。
おはようと、声かけてきたのは斉信。
行成は仕事に早く慣れようと、
早くから来ていたようで、
結構真面目で、口調からも堅物っぽい感じ。
義孝とは顔は似てても雰囲気はまるで違いますね。

中宮の御座所へ行く斉信に付き合うことになりました。
…って、うわっなに、廊下を通る斉信に投げられる
女房達からの黄色い声とハートが凄いんですけど。
そんなにモテるのかこの男。

となりの行成は冴えない顔。
面白いわね、どうかすると道隆と義孝を思わせる2人なのに。

斉信は少しは愛想良くした方が良いと、
行成に助言。
「仕事柄、後宮への出入りも増える。
女房達とは上手に付き合わんとやっかいだぞ」

早くに父親を亡くして苦労の末この地位まで来たのだから
くだらない事で評判落としてはつまらないだろうと斉信。

そして良い女房を紹介してやる、と斉信が紹介してくれたのが
清少納言、諾子だったのね。
元輔の娘だという事は行成も知っていたようで。
「定子様の信頼も厚いし、
賢い女だから安心して物を頼める」

それに彼女は友人を褒めるのが趣味のような女。
仲良くしておいて損は無いってさ。

取次ぎを頼み、待ってる間の行成の顔の
情け無いこと!
義孝にこんなに似てるのに、
眉は八の字、口はへの字では、
全然雰囲気が変わってしまうわね。

歌人として名高い元輔の娘だから
歌を詠みかけられたら面倒…なんて考えてるとは。
父が聞いたら嘆きそう。

「なんなの!こんな朝っぱらから呼び出して」
うわ~諾子相変わらずねぇ。
斉信が行成を紹介しますが、
行成ったら表情も変えずに、ペコリだけかいっ!

女房達も行成が来るのを期待して待っていたのに
自分だけ紹介してもらうのは気がひけると諾子が言えば
「モテ期到来だな」
斉信は行成のほっぺをつんつん突付く。

色も風流も分からぬ無骨物で期待には添えれないと
これまた行成は淡々と返す。
行成の家柄を思えば、歌に素養があるだろうと思われる。
諾子も例外なく。
でも歌は苦手だとはっきりと返し
下手の横好きも見苦しいしと俯き気味の行成に
「分かるわ」
同意の声が掛けられた、

諾子の家も歌人の誉れは曽祖父の時代から。
「親が立派だと、子供が苦労するのよね」
お、ひょっとして同類ってこと?
これは一気に距離が縮まりますよね。

その親のお陰でここに居るんだろと斉信は言いますが
親の威を借りて下手糞が我が物顔をするのはダサイと諾子。
その言葉に思わず行成は、静かに言葉を落とす。
「同感です」

つたない歌で親の名に泥を塗りたくない。
「そういうこと」
諾子が微笑む。
「ねぇ、行成様。
私達、仲良くなれるんじゃないかしら」

諾子も興味を持ったのね。

「歌嫌い、嘘で無いなら」
「えぇ本当に歌は苦手なんです」
おっ!ちょっぴり義孝の顔に近づいたよ。
そうそう、やっと表情が緩んだね、行成。

これが2人の出会いでした。

それから諾子とは良い友人関係になったみたいですが
女房達が愚痴ってるそうですよ。
諾子にばかり取次ぎを頼むから。
そんな話をしていたら、実方が通りかかりました。
「絵になる男だろう?少納言の元彼だよ」
元彼…確かに。

以前、花見の途中で雨に見舞われたことがあった。
皆が逃げ惑う中、実方はただ一人、
雨の中で歌を詠んだらしい。
子安さんだしな、やるよね、うん。
(どういう納得の仕方)

【桜がり 雨はふりきぬ 同じくは
ぬるとも花の 影にかくれ】
 
 どうせ雨に濡れるなら、桜の木の下で濡れたい

これは彼の作ではなく、古い歌だそうです。
「あの実演は見事だったな」
斉信は感じ入ってるようですが、
「そうですか?」
行成は反論。
「私にはわざとらしくて、
却って風情が無く感じられますが」

おや、ひょっとして、元彼と聞いて嫉妬?

「いや、彼がやると絵になるんだよ」
斉信が言い返しても、まだ反論。
「雨宿りもせず、ずぶ濡れになるなんて
実方様は馬鹿ですね」

あっちゃー、言うわねぇ行成。
「おいおい、君、毒舌だな」
斉信も冷や汗タラリ。

今の、公任が聞いていたようですよ。
それで実方の耳にも入りました。
「そうか、行成君というのは、なかなか辛辣だね」
「気を悪くしたかい?」
「いや、むしろ感心したよ」
あらそうなの。

そこに丁度、行成の声。
公任に言伝だそうで
中で聞くから入るよう言われて御簾を上げたら
実方が居て行成の手も止まる。

「やぁ行成、今丁度、君が馬鹿と貶した実方と
君の話をしていたんだ」

ハタと止まったものの、さらっと用件を伝える行成は
やっぱりなかなかです。

公任はその用件をさらっと流して
話をしよう座ってくれと行成を留めようとしますが
これにも、他に用事がある、と行成はそっけない。
「長くはならないさ、良いだろ?」
面白がってるな、公任…。

「悪ふざけが過ぎるぞ、私も彼も
そんな挑発には乗らないよ」
「それは残念、出立前の余興になると思ったのに」
実方は近々陸奥に行くそうで。

「すまなかったね、公任は悪戯好きなだけで
根は良いやつなんだ。仲良くしてやってくれ」
大人ですねぇ。
中傷を気にもせず、立ち振る舞いも優美。
ちょっと負けた感、あります?行成。

-これが少納言の元恋人…。

あ、やっぱ気になってるのねぇ。

御簾を軽く上げて廊下へ出た実方に続いて
行成も出ようとしたが、後ろに付いてきてると
知らなかった実方が、御簾を下げたので、
行成の顔に当たり、冠が落ちちゃった…。

当時頭髪を晒すのは、下着姿になるくらい
恥ずかしいことだったようで。
一瞬にして空気が凍ったよーっ。

「ぶっっっ」
こらこら公任、吹いてやるな。
その顔、おもろいけど。
なんか中の人もやりそうな顔。

拾う動作のすばやい事っ!
「気になさらないで下さい。では…」
行成は軽く礼して何事も無いような顔してすたすたと
行ってしまいましたが、
公任、膝たたいて大笑い。
「あいつ、おもしれ~」
なんか、公任というより、岸尾さんじゃないその声。

調べたら、行成の冠が落ちた話も、
彼が取り乱さなかった事も実話のようですが
実際は、歌の事で口論になり、
実方が怒って行成の冠を奪って投げ捨てたのだとか…。
行成は主殿司に冠を拾わせて事を荒立てなかった。
このことで実方は天皇の怒りを買い、
陸奥に左遷。行成は蔵人頭に抜擢されたらしい。

「うた恋い。」では、陸奥へ行く事は特に左遷とは
なっていないし、喧嘩もしてないし、
行成は既に蔵人頭ですよね。
実方の印象が大きく違うわけですが、
この辺りはどうなんでしょう。
もう少し調べてみると見えてくるかもですが
生憎今は時間取れないので、
またいつか、調べてみたいと思います。


「ご立派でしたこと。怒らずに済まされて」
諾子は褒めてるけど笑ってる。
行成としては、もう忘れて欲しい話だが
諾子は却下。
宮中はその噂で持ちきりだそうよ。

諾子の父、元輔も昔落馬して、
冠を落とした事があるが
少しも慌てず、はげ頭だから冠が落ちて当たり前と
言ったんだよね。これも事実ですね。
この間調べてた時、wikiで知った。

8話の時におもろい、良い父ちゃんだと思ったけど
実際もなかなか楽しい人だったようで、
超訳で、表現ぶっとんでるけど
あながち本人から遠い姿では無いのかもと思ったりした。

「俺は禿じゃありません」
ぷぷ。
行成はいつもの寺島さんより声低めで
雰囲気かなり違うけど、
今の言い方は寺島さんらしい感じ。

切羽詰った時の振る舞いで、
男の真価が問われる。
「つまり貴方は男として合格ってことですわ」
「でしたらご褒美を…」
扇外して、顔みせてくれってよ。
にやにやにや。
諾子は焦って、駄目に決まってると声を上げますが、
「冗談ですよ」
え、そうなの?

諾子は、行成に対していつも一線引いていた。

そして年が開けてまもなく、その事件は起きた。

中宮定子の兄弟が誤って法皇に矢を射たんですよね。
花山法皇襲撃事件、事件起こしたのは藤原伊周と隆家。
伊周が通っていた女性の所に、花山法皇も通ってると
誤解してのことですが、浅はかですよねぇ。
伊周が通ってたのは、藤原の為光の娘の三の君。
法皇が通ってたのは、同じ屋敷に住む四の君だそうで。
伊周・隆家はそれぞれ大宰府・出雲国に流罪となったそうです。

定子は帝の御子を身ごもったまま、宮中を退出。
髪も切ってしまったのよね。

あれほど権勢を誇った中関白家も
道隆が亡くなってからは、没落の一途。
叔父の道長は定子を退けて、
自分の娘を后に立てるつもりでいる。
諾子も里に帰ったらしい。
「やはり、これからは道長様だな」
そんな声が耳に届いて、行成は拳を握り締める。

おやおや、里下がりの諾子のとこまで
来ちゃいましたか行成。
「何事ですか、こんな夜分に」
「業務連絡です」
ぶっ…業務連絡って…。

巻物を袖から出し、
「これを中宮様にお渡し下さい」
驚いたのは諾子。
まさかそれだけの為に里まで押しかけてきたのか。
他の女房に頼めば済む事なのにと返せば、
「他の人に頼む気はありません」
ほぉ…。

「清少納言殿、貴女が居ないと
仕事に差しさわりが生じます」

カッコ良いじゃないか行成。

そして定子と諾子は宮中に戻る事になる。

翌年のことですが、6月なんですよね。
一条天皇は定子が産んだ、帝の第一皇女にあたる
脩子内親王との対面を望んで、
周囲の反対を押し退けて迎え入れたらしいです。

行成はあの義孝の息子ってことで、
蔵人頭着任当初は期待を集めたが、
だんだん本人が分かってくると、
皆、興味がうせたようですね。

付き合いづらいとか興ざめだとか、
言いたい放題だね、女房達。
怖いね、女は。

「少納言はどう思うの?」
定子がやんわりと諾子に振る。
確かに堅物で愛想は悪いが、
仕事に関しては有能で
良く付き合えば…と
一生懸命フォローしますが、

-褒め言葉が見つからない…。

おーい、心の声がそれかよ! 

良く付き合おうにも、行成が頼みごとをするのは
諾子だけ。
「少納言に懸想しているとか?」
女房のそんな想像に、
「あらそうなの?」
定子が諾子の顔を見る。
「あの朴念仁に限ってそんなこと」
朴念仁…酷い言われ様だが、確かにな(あ)。

「いくら朴念仁でも、殿方は殿方ですよ?」
おーい、何今更焦ってる、諾子。
諾子が褒めるなら、良い所もあるのでしょうと
定子は一人、納得しています。
定子、良い人だね。

「上出来です。上手く定子様への面目を
保ってくださったようで」
え、上のやりとりで、保ったことになるのか。
朴念仁と言われたんだぜ、キミ。

諾子は自分以外の女房達とも仲良くする努力を
しろといいますが、行成は間髪あけずに却下。
「い、…嫌って…」
諾子の頭部の冷や汗マークがペルソナ級の特大だわ。

広く浅くは性に合わないそうで。
「万人と適当に付き合うより
ただ一つでも絶対の友愛を
築けた人生こそ価値がある」

まぁそれは確かに。
でも仕事だからね。
最低限の交流はしておくべきだと思うぞ。

気持ちは分かる。
それでも公私は分けろ、と諾子。
「頑固もほどほどにして下さい」
「改まらざるものは心成り」
人の本性は改めようが無い。
頑固は生まれつきだと行成は突っぱねますが、
「では、改むることはばかるなかれ。
間違っていたら潔く改めよ、という教えは無視しますか?」
言い放って、諾子は扇子のこちらで

-勝った…。

おいおい。
あ、行成の眼が据わったぞ。
「顔を見せたら…」
「なに?」
性格を改めろと無理を言うなら、それなりに誠意を
見せてくれと行成ったら強気。
「面と向かって助言を下さるなら、
俺も考えます」


さあ、と迫られて、諾子はもう結構と下りる。
相手がこれでは誠意を見せても無駄、
と顔を背けられた行成は、
「そうですね、俺の誠意も空回りです」
そんな台詞を残して、これ以上不興を買わぬうちにと
去ろうとする。
今夜は宿直なのだそうで。

ずうずうしく居座ったかと思えば、
理由を付けてさっさと帰る…と文句言い
諾子が御簾上げて廊下へ出てきた。
文句言うってことは、帰って欲しくないわけね。
「お行儀の宜しい事」
そんな皮肉言っても、察知れるというものよ、諾子。

あ、行成ったら、出てきた諾子の扇子を掴みましたよ。
そのまま強引に顔を見るつもりかと思いきや、
そっとその手を離す。
「こんな風に一向に打ち解けてくれないので
距離を詰めかねている、
といったらどうします」

あら、ふふふ。
急に男の顔だね行成。

でも諾子は馬鹿なこと言ってないで早く戻れと
背中押して追いやってしまいました。
「忙しいんでしょ?」
「はい…ではまた後日」
あ、また弟ちっくな顔になった。
今丁度、年齢も経験も、狭間な頃なのかしら、行成って。

「お前も存外、ふがいないこと。
殿方一人引き止められぬとは」
定子は、朝になったらからかうつもりでいたようですよ。
諾子は眉間に皺寄せて、行成とはただの友人だと言い切る。
「あらそう。昨今の男友達は局に押しかけて居座るものなのね」
ぷぷぷ。定子も言いますね。

「そんなに仲良しならくっついてしまえば良いのよ。
お似合いだと思うけれど」
6歳年下なんだってさー。
でもこの時代でも結構姉さん女房はあったよね。
定子だって帝より3歳年上だし。

幾つになっても魅力的な女房は主人の自慢。
恋の花を咲かせるのも務めのうち、と定子があおる。
それを諾子が責めると、
「嫌ね、うがった見方をするわ」
定子の喋り方も独特ですね~。
でも高貴で聡明な女性のムード出てる。
さすが折笠さんっ。

可愛げが無いと見限らないでくれという諾子の言葉に、
「おかしなことを」
定子は視線を落とす。
「私くしの方こそ、
いつお前に見限られないか心配しているのに」

立場、変わってしまいましたからね。

でも諾子は誇らしげな顔で全面否定。
定子は不安気に落としていた視線を諾子に戻して
少しだけ弱く微笑む。

道隆亡き後、定子は帝のご寵愛だけを盾に後宮で戦ってる。
一家の命運を一身に背負って、陽気を装う彼女の姿を
諾子は労しく思っている。
女房一人の醜聞が、定子の名まで汚しかねない今、
うかつに恋など出来ない。
それに、表向きは変わらない方々も、
もう味方とはいえない。

-行成様も敵か味方かと言えば、
 敵…。


宿直に向かう行成に声を掛けたのは斉信。
枕草子を回し読みしていたようで。
諾子に会ったら、続きを見せてくれと
伝えて欲しいとのこと。

枕草子は宮中のあれこれを書き綴ったもので
斉信は主要人物らしい。
上手く褒めているようで、自慢げです。

そんな斉信をちらと見て、
最近あちらへはご無沙汰のようだが…とややチクリ。
職場が違って会う機会が無いからとさらっと返すが
行成が突っ込みます。
「機会が無いから疎遠というは、いささか薄情では?」

それは諾子が言ったのかと確認し、行成の思ったことだと
知れば、余計なお世話と笑顔を向ける。
確かに諾子とは仲良しだったが、
それは利害関係があったから。
諾子もそれは分かっている。

その枕草子もそう。
絵に描いたような公達、それと対等に渡り合う女房達。
その中での自分達は、中宮を賛美する駒に過ぎない。
そして褒められる事が損になるわけもなく、
それまでの関係。

「私はあれと仲良くしろと言ったが、
必要以上に肩入れするのは感心しないぞ」

この男は、そういうタイプですよねぇ。

そういう心構えだからそれまでの関係にしか
なれなかったのではと、行成がピシャリ。
諾子絡みの事だと、結構感情的よね、キミ。

斉信は笑い、なんなら試してみるかと提案。
「心を開いてくれとあれを口説いてみろ。
真面目一途な君になら、あるいは果たせるかもな」

翌朝、かしら。
行成からの文が諾子の元に届いた。
他の女房達から冷やかされるが、
「お生憎。そんな色っぽい事とは無縁の仲よ」
「ま、そうね、相手があれじゃあ」
その言われ方もちょっとね…。

文の内容は…。
今朝は大変心残りです。
夜通し昔話などするつもりだったのに
一番鳥に急かされて?
おいおい、宿直で夜のうちに戻ったじゃないか。

おかしな言い訳と諾子も苦笑。
でもこういう愛嬌もあるのだから、
あの頑固ささえ直せばモテるのにと筆を取る。

夜に鳴く鳥など聞いたこと無いが
遠くは唐土にそんな鳥も居た。
孟嘗君は朝にならねば開かぬ関所を開かせる為に
鳥の声真似で関守を騙した。
『貴方を急かした鳥の声は恐らく偽者でしょう』
そんな諾子からの文を受けて、行成はまた返す。

孟嘗君が開かせたのは函谷関(かんこくかん)だが、
もし自分が同じ方法で開きたい関があるとしたら、
それは2人を隔てる恋の関ではないか。

おやおや。ふふふ。
積極的になってきたね。

ちょっと変な流れになってきたと諾子は複雑な表情。
こういう冗談言う人じゃないと思った、とのこと。
うん、冗談では無いから変じゃないんじゃない?

ひょっとして本気で口説いて来ているのかと
今頃気づきました?
くっついてしまえば良いと定子の言葉が脳裏によぎり
きっと誰かにけしかけられたのだと推測。
まぁ確かにね。
けしかけられたのは確かだけど。

中宮付きの女房として恥ずかしくないよう
恋の誘いには歌で返すことにした諾子。
それがこれですか。

【夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも
よに逢坂の関はゆるさじ】

 貴方の嘘で開ける恋の関ではありませんよ。
 生憎私は守りが堅いの。


ちょっと可愛げが無いが、これくらい機知に富んだ歌の方が
面白いだろう、と送ったわけね。

歌は、互いが詠むのを避けていたから。
行成に送るのはこれが初めて。
そう思うと急に照れくさくなる諾子だった。
ぷぷぷ。
可愛い所もあるんだな。

でもそんな事を思うまもなく、行成からの文。
早っ。

【逢坂は人越え易き関なれば
鳥鳴かぬにもあけて待つとか】

ぶははははっ。

 守りが硬い?
 貴女は誰にでも体を開くからちょろいって
 皆言ってますよ。


あら、怒るかと思ったら諾子は噴出して笑ってる?
これは下手とか苦手とか以前の問題。

-失礼、かつ下品過ぎる!

ですよね…。

「思い切って送った歌なのに返事を聞けず
残念でした」
「残念なのはこちらの方です。
軽蔑しますわよ」
おっ御簾の中で話してる。

単なる冗談だったのにと行成は不服そう。
冗談でも言って良いことと悪いことがあると
諾子はかなりおかんむり。

お、袖から出てきたのは枕草子。
行成の手に渡っていたとは思っても無かったようで
諾子は慌てます。
皆が回し読みしてたことも知らなかったのかしら。
「皆さん、なんて?」
恥ずかしそうに訊ねる所は、ちょいと可愛い。
「好評ですよ。褒められて損は無いそうですから」

誤解しないで欲しいのだが、と
行成は改まって諾子と向き合う。
自分がこうして諾子と格別親しくしているのは
魂胆あってのことではない。
立場はだいぶ違うが、そういった隔ても超えて
仲良くなれる気がした。
「いや…したいと思った」
むふふ。

「でも、貴女はそう思っていないのかな」
ちょっと沈んだ声、これは心動かされますよね、諾子。
「立場が違うと分かっていらっしゃるなら、
私にそこまで思い入れないほうが…」
「貴女は状況次第で、それまでの友情も覆すんですか?」
あら、行成がちょっと色っぽい。

立場の違いも超えて思い続けたり信じ続けるのは
難しい事だと諾子は沈んだ声で返す。

「そうですね、それでも俺は、
信じて貫こうとする何かが無い人生は
死んだも同然だと思う」

おー、それは元輔が諾子に覚えておけと
伝えた事ではないか。

-この人の言葉は、
 いつも私を捉える。
 若さゆえの実直さとも思う。
 でも…。


そうまで言われたら覚悟を決めなきゃ、と
諾子の心も決まったようです。
「恋の関はともかく、心の関ならいつでも開いて
さしあげますわよ」

おや良い顔になった。

行成は少し大人びた顔で受けて、
でも照れた顔はまだ子供っぽさもあって、
面白いわね。

「では開門の証に、顔を見せてください」
それとこれとは話が別だってさ。
ていうか、現時点でもう見えてませんか?
扇子が鼻まで下がってると顔の1/4しか隠れてないよ。

今更恥ずかしいという諾子に、
「さては不細工なんでしょう」
おいおい、そうストレートに…。
「それなら絶対に見せないように」
「絶交しますわよっ!!」
行成、酷すぎ…。

やっとの思いで開門したのに
わずか30秒くらいで
閉じられそうね。ふふふ。

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おー今度は公任ね。
滝の音は…が公任なのかー。
これ見てるとほんと、百人一首の歌の背景分かって
身近になるのが楽しい。
超訳とは言っても、ツボは押さえてるものね。
これで覚えても、そう間違ってはいまい。

エンドカードは、ここですか。
この行成は男前だよね。


前回までの感想。

#1
「超訳百人一首 うた恋い。」#1 結構面白いぞ。

#2
「超訳百人一首 うた恋い。」#2【貞明と綏子 陽成院】
 素敵じゃないか。

#3
「超訳百人一首 うた恋い。」#3【宗貞と吉子 僧正遍昭】
 内田さんの宗貞っぷりがイイ!!

#4
「超訳百人一首 うた恋い。」#4【康秀と業平 文屋康秀】
 ちょいとほろり…。

#5
「超訳百人一首 うた恋い。」#5【東下り 小野小町/
 貫之と喜撰 喜撰法師】良い関係だね。

#6
「超訳百人一首 うた恋い。」#6【うた変。+(プラス)】
 ホストクラブ…確かにイケる。

#7
「超訳百人一首 うた恋い。」#7【義孝と源保光の娘 藤原義孝
 / 高内侍と道隆 儀同三司母】2人とも良いオトコ♪

#8
「超訳百人一首 うた恋い。」#8【末の松山 清原元輔/
 実方と諾子 藤原実方朝臣】清少納言がちょっと…。



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リサイクル! ツンデレ×ツン・・デレ・・? 『超訳百人一首 うた恋い。』 第9話 少納言と行成 清少納言 今回の定家は平安警察特捜課ですってw 『相棒』っぽい?(見てないから

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橘 瑞来

Author:橘 瑞来
ここ数年、仕事と体調が
落ち着かず
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閉鎖いたしました。


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