「となりの怪物くん」#6【彼女達の憂鬱な日々】なんだこのすれ違い…。

もう、なんだよーこの2人は!
気持ちが盛り上がるタイミングが
絶妙に逆パターンじゃないか。
もどかしいぞーっ。

雫と春を応援する身としては、
千づるは邪魔な存在ではあるのだけど
良いキャラしてんね、あの子。
面白いわ。

あさ子もますます、おもろいし
主人公2人を取り巻くメンツが
ありきたりなタイプじゃないとこも
ポイントだよね。

早く上手く行ってくれ。
でもこの先、ヤマケンも絡んだり
するんでしたよね…。
簡単にはいかないか。
でもヤマケン絡むのは楽しみ。うしし。

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となりの怪物くん公式HPより。

水谷家の朝。
髪をとかしながら、雫は先日の優山とのことを思い出してる。
そして千づるのあの赤らんだ頬と艶っぽい眼。
あれには心がざわめくでしょうよ。

-何故、こんな気持ちになるのか。

そら貴女、春の事が大切で、更に、
他の子に取られたくないからでしょ。

ふと鏡みたら髪がえらいことに。
別のキャラになってんぞ。
可愛いけど。

-本当に、こんなことは初めてだ。

へなへなへな、とうな垂れる。

自分がどうしたいのか、どうしたらいいのか分からない。
どうすればこの得体の知れない感情から
開放されるのか。

開放されたいの?雫…。

お、FAXが届きました。

『雫、隆也 元気にしてる?
相変わらず頑張ってますか?
母はもう忙しすぎて
多分もうすぐ死にます。』

朝っぱらからなんちゅうFAXを
娘に送ってるんだここの母。
…雫の母ちゃんって職業なんでしたっけ?
いつも居ないよね。

「お、よしのさんからか?なんて?」
吉野さんって、今、魔具持って戦ってる人?(違)

母親の名、よしのっていうのね。
雫が最初の一文を告げると、
「お父さんには?」
「特に何も」
あはははは。

FAXをいつまでも見続けてる雫。
何か、ひっかかることでもありました?

OP~♪
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提供バックで千づるがグルグルしてるよ。
大丈夫か。

クラスの女子にプリントを先生に渡しておいて欲しいと
頼まれた千づる。
そんなもん自分で持っていかせろよ。
でも分かったって言っちゃうのね。
「ありがと~大山さん」

-…大島、です。

名前も覚えてないような子の頼み、
引き受けるなっての。
中学時代の友人、ユウちゃんにメール。
未だに友達は出来ないし、やっぱりユウちゃんと同じ
高校へ行けばよかったと泣き言を綴る。

入学直前、風邪をこじらせて入院した千づる。
一週間後登校して来た時には、
既に教室内の人間関係は出来上がっていて、
出遅れてしまった彼女は、あたかも孤独を好む人間の振りを
するしかなかったわけね。

ここに居ると、自分が価値のない人間に思えて
息が詰まる。
ユウちゃんからレスが来て、パッと顔を明るくした千づるでしたが、
『ちょwww
弱音ktkrwww
ていうか「大山」さんwww
ワロタwwwwwwww』

ちーん♪

-ごめんユウちゃん。
 最近何を言ってるのか分からないよ。


あはははは。
まぁ確かに慣れてないと分かんないかもね。

「あ、見て見て!吉田君!」
窓から校庭見てた女子のその声に、
千づるの心臓がドクンと跳ねる。

「なっ…名古屋がっ…卵産んだっ!!」
名古屋は雄鶏ですよー、春。

誰かの悪戯だろうと、雫やあさ子は冷めたもんですが
「し、しかもゆで卵」
…おい。

ささやんとあさ子、大笑いだ。

上から眺めてる女子は、見てる分には眼の保養、と
うっとりしています。

-ユウちゃん、私、好きな人出来たかもしれない。

そうね、その顔は恋する乙女の顔ね。

「ねぇ、でもさぁ」
女子達の会話はまだ続く。
「吉田くん、いつもあの子と居るね。
付き合ってんのかなぁ」
ちょっとー、千づる、青くなり過ぎ。

二学期が始まり、クラス委員を決めることになりました。
立候補はしないだろうから推薦で、ってことですが
眼鏡掛けてスタンバってる春が笑えます。

全然、周囲に伝わってませんし、
雫すら分かってませんよ、意図が。
「雫…雫…」
内需拡大と書いたノートを見せる春。
やっぱり意味分かりません。

そんなことやってる間に、終了。
全部決まってしまいました。

溜息ついて眼鏡外す春が、
カッコ良くてドキッとしたぞ。
あ、凹んだ顔…。

思わず見ちゃうよねぇ雫。
「ん?」
視線に気づいて、春が雫を見る。
顔背けられて、春はちょっと変な表情に…。

ささやんによると、
春はホームルームが終わると、
寂しげな顔で教室を出て行ったらしい。

ところで…とあさ子。
「どう思います?この間の、あ・れ!」
あれ、ねぇ。
あさ子が言い出すのは雫も予想済み。
千づるのあれは、まさしく恋する乙女の眼差しだった。
まぁ、あれは分かりやすかったですよね…。

ささやんが話に加わりますが、
へぇ…野球部で話題になってるんだ。
少し大人しいけど可愛い、という評価らしい。

「どうでもいいよ、そんなこと」
雫が見てるのは全国統一模試成績優秀者一覧。
思ったより良くなかったようで、
こっちの方が重大らしい。
雫は29位だけど、ヤマケンが26位だよ。
ヤツも頭良いんだな。

雫は職員室へ行っちゃいました。
せっかくの恋敵だというのに…と
あさ子はつまらなそう。
「茶化すから怒ったんじゃない?」
ささやんが淡々と返してますが、
茶化すというかさ…面白がっちゃいかんよ、あさ子。

あの日以来、雫は春の眼を直視出来ない。
動揺しているんだろうと、それは分かってるみたい。
勉強以外にあんなにも強く何かを求めたのは初めてだったから。

-駄目だ…このままじゃ…駄目だ。

模試の順位が低いのはその影響ってことで
なんとかしなきゃと思ってるのね。

千づるが外で一人でお弁当食べてると
「おい…」
落ち込んだ様子の春がいつの間にか隣に座っていた。
「よっ吉田っくんっ」
「眼鏡掛ければ委員長になれるんじゃなかったのかよ」
あはははは。
「誰も推薦してくんなかったぞ!」
それは眼鏡以前の問題だよ春。

いつもここで飯食ってるのか。
友達居ないのか。
委員長なのに居ないのか。
暗そうだからか。
そんなザクザク言ってやるなよ春ってば。

「ま、俺も友達出来なかったけど
出来たしな。元気出せよ」
もーっ春ったら。
この天然垂らし。

「友達っていつも一緒に居る人?
かっ可愛いよね…あの…夏目さん」
そっちか。

「夏目?夏目はいいやつだからな、友達だ」
友達と聞いてちょっと安心した千づる。
あと、ささやんも友達。
「たまに腹立つけど」
ははは。

「あとあの子も居るね。いつも2つ結びで成績のいい…」
「雫か?雫は好きだ」
にぱっと笑顔で返されちゃった。
そらタコさんウインナも、空飛ぶってもんだ。

あー、ここの春の言い方がとっても春だったわ、たっつん。

あさ子が春を見つけました。
今、夏目達の話をしていたのだと春が話す。
「こちら委員長。友達居なくて
いつもここで飯食ってんだと」
うわー。
千づる、真っ白になりそう。

でもあさ子は近づいて彼女の手を握り、
「分かります」
あぁそうだったね。
春もあさ子も友達出来ない仲間だった。

そんなわけで、委員長、
クラスで友達ザックザク作戦会議だそうですよ。
お~い、図書室でやるな。

「だってミッティ、大島さんは友達が
居ないんですよ!」
春がこくこく頷く。
「ミッティには分かりませんか?
いつまで経っても馴染めない教室。
一人で隠れるようにして
トイレで食べるお弁当のしょっぱさ!!」

あさ子の芝居がかった言い方が、笑えるー。

でもトイレじゃねーだろ。
トイレで食べてたのは金原だ。
千づるも居たけど離れて見てただけー。
(あれは朱です)

-凄く、帰りたい。

恥ずかしさから真っ赤になって
涙目な千づるが気の毒。
ばかばかしい、と雫が席を立つ。
「もういい、私が出てく」
ピリピリしてますねぇ。
そりゃそうだろうけど。

いつものように気にせず勉強するのが
雫のアイデンテティだと春が言うが、
「集中出来ない」
ですよねぇ。

しがらみは捨てて皆で協力しようというあさ子に
「私が?なんで」
雫がドライアイス~。

「現状に不満があるなら、
自分で改善すればいい。
それが出来ないのは本人の問題でしょ?」

当たってるけど、それが出来る人間ばかりじゃない。

「感じ悪りぃな雫」
おや、この斜めアングルの春、
たっつん本人にも似てる気が…。
「俺、お前のそういうとこ、大嫌いだ」
「そ、私は貴方たちの、その独善的な自己満足に
辟易する」
うっわー、火花どころか稲妻背負ってるし、2人。

-え…え…なにこれ。
 なんでこんなんなってんの?
 わっ私のせい?私のせいなの?
 どどど、どーしたらっ。


千づるおもろいねー。

あさ子はビビってホワイトボードの後ろに隠れてる。
ささやんの眼が笑えます。

体育の授業で2人1組でストレッチすることになりましたが
千づるは余っちゃいました。
学校休めば良かった、と胸中半泣きですが、
「先生、組む相手がいません」
堂々と雫が教師に申し出てる。

-すっ凄いな…。
 一人になっても気にしないんだ。


千づるは、昨日の事を謝るが、
別に千づるのせいじゃないと雫はあっさり。
それより迷惑ならはっきり言った方がいいと
アドバイス。
「貴女は、何をそんなに遠慮して…」
バランス崩れて2人で倒れちゃいました。

遠慮じゃなくて自分に自信が無いだけ。
いつも誰かが何かしてくれるのを
待ってるだけで。
そのくせ自意識だけ高くてビビリ…。
自分のことをそう評価しては
また一人、階段の途中に座って千づるは
たそがれる。

「よぉ委員長、雫見てねーかぁ」
「まだ仲直りしてないの?」
「今日一日シカトされてる。なんなんだあいつは」
あらあら。

もういい。確かにこれは私の問題だと千づる。
「私は私のことが嫌いみたい」
「暗いなぁ、お前」
ザクッ。
千づる、春と話すとずたぼろになるね。

「吉田くんはどういう風に水谷さん好きなの?
女の子として好きなの?」
あれ…なにその汗。
「ああっいい!やっぱいい!御免!」
これ以上凹むこと聞いてどうすると
自分に突っ込み入れる千づるであった。

そこにあさ子が雫を引っ張って
バトミントンやらないかとやってきた。
このタイミングで連れてくるとはね…。
春も千づるもますますどんより。
一緒に…といいつつ、バトミントンやってるのは
あさ子とささやん。
この2人、いいカップルになれると思うんだが…。

春と雫の間に座った千づる。
ちら…と雫を見てる。
春の好きな子…という意識で見てるんだろうな。

「おい、雫!なんで俺のこと避けてんのか
はっきり言えよ」
「じゃあ言うけど、最近、春と居ると胸が苦しい」

うっわー。
勉強にも集中出来ないから今は顔を合わせたくないと
すっぱり言い切る。

-えっ!?えっあ゛っえぇ~っ!?
いやややや、それ好きと言ってるも同然じゃーっ!?


ぷくくくくっ。花澤さん、楽しーっ。

キミが真っ赤になってどうする、千づる。
こいつら、こういう奴らだからさ。

でも、雫でもそんな風に思うんだ…と千づる。
ちょっとは雫を近く感じれたかい?

「…保健室行くか?」
ほらほら、この2人だと、こうなるわけよね。
そこで耐えられなくなった常識人間千づる。
思わず叫んでしまいました。

「ち、違うでしょーーーーっ!!
みっ水谷さんが言ってるのは
そういうことじゃないでしょ!」

あー、でも雫本人もあんま、分かってないので
この2人はこれでトントンな気がしますがね。

特別に思ってなかったら、
苦しくなるわけない。
なんで不安だって言ってるのが
分からないのか。

あー、千づるのぐるぐる、ここでしたか。

「その…それが…それでも
それでも!キンタマ付いてんのかーっ!」

………は? 


ぷーーーーーーーーーーーっ!!

なにこの子、おもろーい!

4人は見事に石化。
本人更に石化。

で…?
リアクションがコレですか。
さすが春。
あわあわとして、
「付いてるっ!付いてるよなっ雫っ」
「わぁ私に振るな」
「付いてました」
なんで知ってるあさ子。

千づるは走って行っちゃいました。
そりゃそうよねぇ。
「春君、ここは追ってください」
「ぅえっ俺っ!?」
「そうです早く」
まぁそれは優しい選択ですが、
雫と春の恋を応援するなら、
マイナスにならんか?あさ子。

千づるは樹にすがって
中学に戻りたいとまた弱音吐く。
大丈夫かと声掛ける春に、
一人で落ち込んでいただけと返す。

「よく分からんが、凹む時ってのはな、
人にも自分にも期待しすぎなんだってよ」

ほぉ…。
自分の力量以上に頑張ろうとするから、
つらくなる。
「無理すんな。
頑張るのはさ、
手の届く範囲でいいんじゃね」


おーっ。春ったら、いいこと言う。
てか、春の「すぴこっと」作って、
この台詞入れてくれないかしら。
仕事で凹んだ時、聞くからーっ。

「なっ!」
くーっ春ってば。
良い顔だ。

しかし、また更に千づるの心をわしづかみに
したようですね。
「うん」
ここの千づるが、良い顔してるなぁ。
あ~この顔、ほんと花澤さん顔だな。
千づるは、あまりに容姿が杏里と似てるってこともあるけどね。
この表情が、とても。

-ユウちゃん、私、
 好きな人が出来たよ!


報告二度目ですが、今度は力強い声だね。

お?
雫の子供時代ですか。
学校でドライアイスと言われたと父に話す。
雫はお母さんにそっくりだから、と父は笑った。
…てことは母も超ドライ人間なんだね。

庭の瓶を覗いて、これは使わないのかと雫が訊く。
祖母の家では、この中で金魚飼ってたらしい。
『雫は金魚好きかい?』
『ううん、特に』
ほんと、超ドライだな雫。

そうだなぁと考えた父が、
『来週お母さんと花火大会行った時、
金魚、飼うか』
それを聞いた雫は、子供らしい顔で嬉しそうに笑った。
金魚が特に好きというわけじゃなく、
きっと家族イベントに反応してのものでしょうね。
家族で出かけて、金魚すくいやって、家で飼う。
そこに楽しさを感じたんだろうな。

当日、浴衣着て、金魚の飼い方の本まで
読んでいたのに、母は仕事忙しくて
帰って来れなかったのね。

-仕事だから仕方ない-

それは分かるんだけど、
約束して喜ばせておいて
結局守れなくて、
でも仕事だから仕方ない。
その繰り返しだと、
もう子供は期待しなくなるよね。

もう花火は始まっています。
3人で行くか、と言う父に、隆也も寝てしまったし
宿題あるからいいと返した雫。
『おまえ本当、勉強好きだなぁ』
違うでしょ、それ。

雫が勉強人間になっちゃったのって、
ひょっとしてこういうことのせいなんじゃ…。
勉強はやればやるほど結果が出るもの。
守られない約束。
希望の喪失。
膨らむ満たされない気持ち。
それを埋める為に、
勉強に打ち込んだのではないのだろうか。
心理的にそうとも考えられるわ。

-勉強は楽しかった。
 するすると問題が解けていくのは
 面白かったし、
 頑張った分だけ返ってくるから。

 勉強してると
 満たされた。


あぁ…やっばり。
裏を返せばそれ、
頑張っても返ってこないものがある
満たされないものがあるってことでしょ。

母が忙しいことは頭では理解してる。
でも心は同じようには思えなくて、
バランス保つ為に、他のもので補填してたんだな。

「お早う春」
雫に挨拶されて、春がきょとんとしてる。
「今日は普通だな」
ここの所はどうかしてたと雫。
ごめんなさいと謝りすらする。
「私達は友達だ。
これからも上手くやっていこう」
なんかさっぱりしちゃった顔してんね。

-今まで何を血迷っていたのか。
 私にとって大切なのは勉強。
 引いては確固たる未来だ。


「お、おい雫…だ、大丈夫か?」
春が不安そうに訊ねると、

-それを邪魔するようなものは
 要らない。


「何が?」
雫の、落ち着いた余裕のある顔。
春の脳裏に響くのは、
千づるに言われた言葉。
『吉田君はどういう風に水谷さんをすきなの?
女の子として好きなの?』

あーあー。
春がゆでたこー。
なんでこうすれ違うの、この2人。
春のヤツ、今頃意識してるよ。

-でもあの瓶の中は
 今も空っぽのままなのだ。


そう、他のもので埋めても、
埋まらない穴はあるんだよ雫。

春がきっと、金魚を泳がせてくれる。
空っぽのままの、雫の心にある瓶にね。

春に出会ってからというもの、
雫に起こった変化はめまぐるしく
とてもではないが御しきれるものではなかった。
行く手を阻むものは切り捨てるって…
雫…ひょっとして春への気持ちを清算しちゃうつもり?

ささやんとあさ子がみっちゃんトコ来たら
春は雫とデートだと言って出かけたという。
あさ子が雫の家に電話したら、春と勉強だと言われたらしく
それでここに来て見たってことか。

-ふふん、なぁんだ。
 デートでしたか。
 そうでしたか。


あさ子の言い方も面白いよねぇ。

一応進展してるのか、とささやん。
あんまり変わった様子ないから
気になってたんだって。

「しっかし春も情けねーなー。
告白もデートも雫ちゃんからなんて。
いっそしばくか」
あら優山、センスかと思ったら手に持ってるの
万札じゃないか。
7万もどうした。
またみっちゃんに貸してたのか?

「雫ちゃん意外とアグレッシブだよねー」
「つーか、物好きだよな」
「母性本能?」

みっちゃんと優山の会話が続く中、
あさ子…どうしちゃったの?
なんか、ほけ~としてるけど。

こちらは市立図書館。
「おい雫!てめぇ…今日ここに
何しに来たか分かってるんだろうな!」
「………試験勉強?」
「ふっやっぱりな、
朝から黙々と、一人で勉強しやがって
デートだよ、デート!!
お前が図書館っつったんだろ」

あー…あれ、冗談とかその場のノリだと思ってたけど
春、本気にしてたんだ。

「あ…御免、今把握した」
雫が素直に謝ると、
「そうか」
怒りがストンと収まる。
「わかりゃーいいんだよ、わかりゃー」
そして春はめっさ笑顔で
鼻歌まじりにルービックキューブ。

分かってるなら、デートらしい場所じゃなくても
雫が一人で勉強してて構ってくれなくても、
幸せなのね、春。
可愛すぎるよ。

あさ子、やっぱり落ち込んでるね。
それに気づいたのは、やっぱみっちゃん。
何も知らなかった。
告白も、デートも。
「ミッティが何も言ってくれないです」
友達だと思ってるから、
そういうこと言って欲しいのね。

雫はただ単に、人に相談ってこと自体
考えがいかないだけなんじゃないのか。
「今までそういう経験が無かったんでしょう。
夏目ちゃんに話したくない
相談出来ないってことじゃぁなく」
みっちゃん流石やわぁ。
雫のこともよく分かってるし、
夏目の気持ちも汲んでる。

「そのうち話してくるよ。
恋愛なんて相手あってのもんだからね」
みっちゃんがあさ子の頭をぽんぽん。
これは、クルね。
あさ子、好きになっちゃうんじゃないの?
「一人じゃどうにもなんないって時が
来るでしょ。そん時、聞いてあげたら
いいんじゃない?」

うおー。
頭なでてなでされて、こんなん言われたら、
落ちるってー。

「まー、多分すぐ来るんじゃない?
あの2人がすんなり上手く行くとも思えないし」
優山なにげに当たってる。
なんか盛大にすれ違いそうですよ、今。

ささやんは2人ともバカ正直だから
すぐにくっつきそうだと口を挟むが
「まっすぐってのは必ずしも美徳じゃないよ。
それに春は臆病だからねぇ」
そうかもしれないけどさ。
「いざとなったら逃げちゃうんじゃないかな」

逃げないよ、春は。
優山の知ってる春とは、もう違う。
それに他の何から逃げても、雫からは逃げないさ。
雫だけは、失いたくないだろうから。

その頃、図書館の春は…。
…雫に見とれてました。
恋する乙女みたいなほてった顔してやがる。

-見られている。
 動じるな。
 気にしたら負けだ。
 今更惑わされて堪るか。


「あの…春、何か」
「んっ…別に」
もう何、このテレテレ顔可愛すぎるっ。

-お前、私のこと好きだろ。
 …といってしまいたい。


だよねー、まさにそんな顔してるよね、春。
言ってやりゃいいんだ。
以前のお返しに。

「春、一つはっきりさせておきたい」
雫が鉛筆おいて、春にまっすぐ眼を向ける。
こういうことをわざわざ自分から伝えるかどうか
分からなかったが、と前置きし、
「私は今、春に恋愛感情を持ってない」
うっひゃー。
どこまでもハッキリしてるなこのカップル。

春、真っ青。

-色々と顔に出すぎじゃないだろうか。

まぁ春だし、仕方ないんじゃね?

「自分がそんなに器用でないことに気づいた。
これ以上勉強に支障が出るのは避けたい」
うわっ机の上のルービックキューブ16面体、
とっくに出来てるじゃないか。

「私は春とは違う。問題の一つも、
何度も繰り返してやっと出来るんだ」
春は力の抜けた顔でぽつり。
「それ前にも言われたことあったな…」
寂しそう。

「いっこ聞いていいか?俺が邪魔になったか?」
「全然、私個人の問題」
そう告げて、雫は視線をノートに落とし、
ペンを走らせてる。

「そっか…」
おい春…どうするんだ。

ED~♪

Cパート。
「ミーッティ、恋バナしましょ」
あさ子ったら。
雫が思い切り引いてる。
昨日のデートの話とかしてくれればいいんだと
近づくも、
「特に何も」
確かにな、何もないもんな。

「そんな筈ないでしょ。
嬉しかった事!悲しかった事!
あるでしょー!」
「いや、本当に何も。
ていうか夏目さん。試験勉強したら」
あははは。

あー、グレて泣きながら出てっちゃったよ。

-あの人、どうやってこの高校入ったんだろ。

ですね…。

予告。

「名古屋、ちょっと詰めてくれ」
「コケーッコ」
「春のヤツ思いのほか皆と上手くやってんじゃねぇの」
「コケーッ」
「おっ!お前、ここハゲてるぞ!」
「ゥケッ」
「なんか…苦労かけるな…」
「コケーッコ」

あぁほんとに上手すぎる…友樹さん。


前回までの感想

#1+2
「となりの怪物くん」#1+2 春が可愛いよ~♪
#3
「となりの怪物くん」#3【やっかい】男前だねぇ雫。
#4
「となりの怪物くん」#4【夏ブレイク】こっちが惚れるわ雫。
#5
a href="http://tachibanaroom.blog109.fc2.com/blog-entry-2634.html" target="_blank" title="「となりの怪物くん」#5【吉田くんちの事情】ライバル出現!">「となりの怪物くん」#5【吉田くんちの事情】ライバル出現!


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周囲と区別された自分についての意識

地球温暖化! 皆、不器用過ぎる〜 『となりの怪物くん』 第6話 彼女達の憂鬱な日々 春を意識すればするほど成績が下がる雫。 入学直前の風邪のせいで友だちのいない大島千づる

となりの怪物くん 第6話「彼女達の憂鬱な日々」

『優山との話し合い以降、春を失いたくないと自覚した雫。しかし、思わしくない模試の結果や、急浮上した大島の存在に動揺を隠せない。ある時、大島を巻き込んだある作戦会議の場で...

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橘 瑞来

Author:橘 瑞来
4年続けた他ブログから
引っ越してきて、
5周年を迎える所なのに
未だ未整理で
申し訳ない限り(汗)
本宅notresは
2014年5月8日を持ち
閉鎖いたしました。


創作以外では、音楽、
アニメ、ゲーム、
声優サン好きで
美味しん坊デス。
現在ハマってるものは、
音楽は、OLDCODEX、
NCIS、theHIATUS、
GRANRODEO、VAMPS、
ONE OK ROCK。
アニメ、ゲーム、漫画系は、
新たにハマってるのは
刀剣乱舞。
どっぷりハマってるのが
夏目友人帳、うた☆プリ♪
後、最近は、進撃の巨人、
ハイキュー!!、七つの大罪
などが好きです。

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