「PSYCHO-PASS」#9【楽園の果実】泉宮寺見たくない…。
またまた、遅くなりましたが、
9話の感想、UPします。
遅いんだから、
もう少し簡易で行こうと思ったんですが
やっぱ無理。
これとか「絶テン」は、簡易で書く方がテクいりますよね。
説明部分も多いから。
細かいチェックや、絵文字を入れてる余裕がなくて
ちょっと殺風景ですし、誤字脱字もちょこちょこあるかもですが
目をつぶってやってください。
目をつぶると言えば…
泉宮寺の顔が気持ち悪いので、
もう見たくない…。
来週までの辛抱かしら。
著名人のようだから、簡単に退場はしないかな…。
はやく退場して欲しい。
9話の感想、UPします。
遅いんだから、
もう少し簡易で行こうと思ったんですが
やっぱ無理。
これとか「絶テン」は、簡易で書く方がテクいりますよね。
説明部分も多いから。
細かいチェックや、絵文字を入れてる余裕がなくて
ちょっと殺風景ですし、誤字脱字もちょこちょこあるかもですが
目をつぶってやってください。
目をつぶると言えば…
泉宮寺の顔が気持ち悪いので、
もう見たくない…。
来週までの辛抱かしら。
著名人のようだから、簡単に退場はしないかな…。
はやく退場して欲しい。
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美術室での璃華子と聖護のやりとりを
また再生して聞いてるのね。
「あと一歩でしたね」
悔しいね。
でも聖護の存在がはっきりしただけ、
前進じゃないか。
璃華子は指名手配されている。
時間の問題だと朱は言いますが、
「消えるな」
さすが慎也、分かってるね。
正確には、もう消えてますが。
ギノが入ってきて慎也にちょっと来いと声を掛ける。
「話がある」
そういって階段の踊り場まで連れてきたのに
だんまりですか。
文句があるなら早く言え、と
慎也が痺れを切らしてます。
すると
「すまなかった」
意外な言葉が耳に届いて、慎也が変なリアクション。
「感情的になっていたのは俺の方だった。
ヤツは、お前の妄想じゃなかった」
へぇ、えらいなギノ、ちゃんと謝るんだ。
慎也は別に気にしていない。
執行官の言うことを全て真に受けていたら、
監視官は勤まらないから。
慎也は、良い男だ。
獲物の尻尾が鼻先を掠めたみたいな感じだと
慎也が表現する。
うん、ホントそればっちりな表現だわ。
「俺は今、
久しぶりにとてもいい気分だよ、ギノ」
そうね、今の貴方、ハンターの眼になってる。
OP~♪
おや、朱が姿見の前で服を選んでるよ。
キャンディが傍で見てる。
「お決まりですかぁ?」
「この組み合わせでお気に入りに登録しておいて」
「了解です!」
そしてしばし考えたキャンディが、
あぁと思い当たって顔を明るくする。
「もしかしてデートとかぁ?」
朱は違うと否定しますが、
そんな真っ赤な顔で否定されてもね。
デートではないにしても、
気になる相手と時間を過ごすわけね。
それはどうせ、慎也なんでしょ。
放送局のスタジオでセッティング。
こういう所でも背景はホロか。
ラクで良いね。
でも舞台美術さんの仕事がなくなっちゃう。
デートの相手に贈答品や花束はどうかと
押し売りしてるキャンディが凄い。
動くAmazonさんみたいだな。
ちょっと検索かけると、その後、関連商品を
怒涛のように売り込んでくるものね、メールとかで。
「違うって言ってるでしょ!キャンセル、メモリ削除」
「畏まりましたー。推測回路リセットしまぁす」
なかなかウザいぞ、キャンディ。
へぇ、動画までキャンディに良さげのを指示すれば
選んで見せてくれるのね。
便利だけど、便利すぎて、自分で考えなくなっちゃうから
駄目よね、こういうの。
丁度、さっきのスタジオの、
泉宮寺を招いた番組か。
それにしてもコイツの顔ってなんか怖いよね。
作り物みたいで。
帝都ネットワーク建設の会長で110歳!?
義手義足だそうだが、顔は作り物じゃない筈だよね?
110歳には見えないよなぁ。
脳と神経科以外はサイボーグ化、ですか。
あぁじゃあ自分の体もそうなのか。
何故皆、不自由な体を捨ててしまわないのか
不思議なのだそうですよ。
なにいってんだい!
機械の体なんて、まっぴらごめんだー。
お、慎也が溜息ついてる。
朱が車を横につけましたが、いきなり不機嫌そうだと
窓下ろして一言。
煙草吸おうとしたらセキュリティドローンに
噛付かれそうになったんだって。
あ、ついて来た。
「んだ?コラ」
ガラわるーい。関智さんらしーい。(あ)
でも助手席に乗った慎也が
「悪いな」
朱の方を見ずにぽろっと言うのがいいわね。
行きたい所がある慎也に
付き合わされるわけね。
でも朱も興味がある。
監視官の先輩でもあるし、彼から学ぶことは多いだろう。
吸収したいと思ってるのが伺える。
良いコンビになってるよなぁ最近。
泉宮寺は機械の体がすっかり気に入っていて
老いを克服した幸福に浸ってらっしゃいますけど
最新の技術をもってしても脳の寿命は150年程度とされている。
脳の完全な機械化にはまだまだ問題が山積みの筈。
限界まで酷使すれば泉宮寺の脳にはまだ余裕があるそうで。
その間にブレイクスルーが起きることを期待してる。
もしそれが出来たとしたら、不死の時代の到来となる。
不死ねぇ…。
神は自分に似せて人を作ったといわれてる。
そろそろもう少し人が神に似てもいいのではないかと
泉宮寺は言う。
車の中でもこれ、見てるのね朱。
慎也にどう思うか問う。
サイボーグ化の不老不死なんて、
興味あるわけないですよね、慎也。
「潜在犯の人生は、
末永く続けたくなるようなもんじゃない」
あぁいや、潜在犯おいといたらどうなのかな。
いつかもっと社会制度が発達すれば
潜在犯の権利も改善されるかもしれないと
朱が言い出す。
それを横目でちらりと見て、
「アンタのサイコパス、
濁りにくいわけだ」
そうね、なんとなく私も理解した。
とことんプラス思考だよね、キミ。
あ、車って自動運転なのねー。
ラクで良いなぁ。
私もこういうの欲しい。
一応免許は持ってますが、運転センスなくて
ビビリだし、今やペーパードライバーだ。
泉宮寺のインタビューはまだ続いてるのか。
アンケートによると全身の5割を超えるサイボーグ化には
抵抗があると答えた方が大多数だそうで。
そりゃそうでしょう。
その気持ちは泉宮寺もわかるらしい。
結局は程度の問題だそうで。
司会の女性に貴女も立派なサイボーグだと
泉宮寺は告げる。
義手も義足も使ってないが、
なんらかの携帯情報端末を持っていてコスデバイスもある。
自宅にはホームオートメーションと
AIセクレタリィ。
それらのデータが災害や事故により、
一気に失われたらどうなるか。
復旧するまで、なんの仕事も出来なくなる、と
女性は答える。
自分の生活をそこまで電子的な装置に委託しているのに
サイボーグでは無いと言っても説得力は無いと
泉宮寺はニヤリと笑ってる。
笑顔がキモイよね、コイツ。
「貴女にとって携帯端末は
既に第二の脳だ」
まぁ言ってることは、あながち間違ってはいないわね。
この作品の世界ほどじゃなくても、
現代社会もかなり機械に依存した生活送ってるし
私もパソコン壊れるとおろおろするし、
携帯を家に忘れて出かけてしまった日にゃ、
一日落ち着きません。
忘れたことなど、ほとんど無いけども。
朱達は随分遠くまで車を走らせてますね。
私有地のようで、カメラが捕らえてますが、
警告が無いってことは連絡入れてるのかな。
環境ホロをほとんど使ってないと、
朱があたりを見回す。
これから会う方は、
そういうのが嫌いな人らしい。
「お久しぶりです雑賀教授」
もう辞めて何年も経つから
教授と呼ばれたくないようです。
朱を連れて行くことは話してなかったようですな。
教授、ちょっと嬉しそう?
あ、私は呼び方「教授」で行かせて頂きますよ教授。
顔見た時、藤原啓治さんがやりそうな顔だと思ったけど
声は山路和弘さん。
舞台俳優さんなのに、声優として
洋画の吹き替えを良くされてる方なんですね。
私、洋画の吹き替え版はほとんど見ないので
吹き替えをよくやられてる声優さんは
知らないんですよね。
あぁでもこの教授役、ハマってますね。
味のあるキャラだと思うんですが
声にもそれが良く出ているし、
印象、強いですね。
朱を見ながら、次々と彼女の育ちや特性を
当てて行くのがすごいわ。
千葉県出身で運動神経は良いのに泳げない。
両親は健在で、一人娘。
恋人がまだ出来ないのを心配している。
公安局入りにも反対した。
かなりのお婆ちゃんっ子。
幼児期に、高齢者と長く過ごした人間ほど
成長してからホロアバターの
人工知能と良好な関係を築くことが多いのだそうで。
そのパターンに朱も当てはまっていると言う。
どうやって分かったのかと朱は驚いてます。
教授はただ観察しただけ。
人は無意識のうちに様々なサインを発している。
コツさえ覚えれば、簡単に
そのサインを読み取れるんだそうですよ。
教授の専門は臨床心理学。
だが精神鑑定や捜査協力をしているうちにいつの間にか
犯罪の研究に主軸が移ってしまったのだと言う。
「今日はお願いが二つあります」
「なんでもいってくれー」
おや協力的。
一つは朱に短期集中講義。
プロファイリングは時代遅れの方法になってるが
すごく興味があって、と朱は拳を握る。
ちらっと見られてビクつき、
「ていうか、最近興味が出てきて」
おっ、教授に嘘は見抜かれると察して言い直したな。
ぷぷぷ。
「こんな世捨て人に有難い話だよホントに。
で、もう一つは?」
教授が保管している今までの受講生名簿を見せてくれと
慎也が頼む。
それは個人情報保護としてまずいのではないですか?
あ、監視官、執行官として捜査協力のため依頼し
閲覧するなら有りか。
「それは公安局からのお願いかな?」
「いえ、個人的なお願いです」
じゃあ駄目じゃん。
ところが、教授の反応は逆。
公安局からの依頼ならNO。
慎也のお願いならYESだって。
やっぱひとクセあるキャラですね、この人も。
「誰を探している」
「シビュラシステムの誕生以降
最悪の犯罪者だと思われます」
聖護を探すんだね。
極めて高いレベルの知能犯。
おそらく肉体的にも頑健。
特殊なカリスマ性を持ち、
自分で直接手を下すことなく
他人の精神を支配し、影響を与え
まるで音楽を指揮するように
犯罪を重ねていく男。
なかなか当たってるが、体は頑健かもだけど
見た目はスリムで優男ですよ。
カリスマ性とは何かと訊かれ、
英雄的、支配者的資質という意味で使ったと返した慎也。
20点の赤点頂きました…。
カリスマ性には3つの要素がある。
英雄的、預言者的資質。
一緒にいて気持ちがいいというシンプルな空間演出能力。
あらゆることを雄弁に語るための知性。
「狡噛が探しているのは、どのタイプかな?」
「…すべての要素を兼ねそろえていると
考えられます」
うん確かに。
さらにルックスも悪くない。
桜霜学園美術教師の柴田とは、
聖護とは似ても似つかない
介護施設に収容されている無関係の老人だった。
彼の経歴が改ざんされ、教員になりすます上で
利用されていた。
「完全な偽造経歴じゃないところが
悪質かつ巧妙っすね」
と秀星。
そうね、こんな風にすぐバレるのも
わざとってところで、
聖護が遊んでるように思える。
あの美術室の音声がかろうじて拾えたのも何もかも。
しかし教師などという人目に触れる仕事につくとは
大胆なのか間抜けなのかとギノ。
だが、映像データはすべてクラッシュ。
かろうじて残っていたのは短い音声ファイルのみ。
残された手段は昔ながらのモンタージュ写真と
似顔絵作戦の二つのみだと弥生が報告する。
どちらもやったが成果はなかったようです。
結局、佐々山が撮ったピンボケ写真しか
手がかりはない。
ギノがそのピンボケ写真を
横目でチラリと確認しました。
さてこちらはデート帰りの朱と慎也。
朱は居眠りしてますよ。
疲れたのね。
でも車が自動運転じゃなかったら危ないところだわ。
「少しはアンタの役に立ったか」
不意に慎也からそういわれて目が覚めた朱。
「ぁ、はい、とても!」
そうか、慎也ったら、そういう気持ちもあって
引き合わせたのね。
「すごい先生です。公安局のアーカイブに入ってないのが
不思議で仕方ありません」
うわ、体育座りしてるよ、この子。
アーカイブ化は無理だと慎也。
なにやら訳ありのようです。
シビュラシステムと大学制度が
同時に存在していたころの話。
公安局捜査官のために、教授の特別講義が
設けられていた。
だがある時、大問題が発覚。
受講生の色相が濁り、犯罪係数が上昇したらしい。
「ま、全員じゃないがね」
今日の様なマンツーマンの受講なら大丈夫。
それに朱はなんといっても色相が濁りにくいしね。
「でも講義だけで犯罪係数があがるなんて…」
朱には信じがたいかな。
底が見えない黒い沼がある。
沼を調べるためには、飛び込むしかない。
教授は調査のため、何度も潜ったことがあるから
慣れている。
でも全ての生徒が沼に潜って
無事に戻ってこれる訳じゃない。
能力差や単純に向き不向きもある。
「狡噛さんは深くまで潜りそうですね。
それでもちゃんと帰ってくる」
いやいや帰ってこれない資質があるから、
今、執行官やってるんだよね…。
「いや、どうだかな。
少なくとも、シビュラシステムは
俺が帰って来られなかったと判断した」
朱が苦笑い。
シビュラシステムがどうあれ、
君は戻ってくると信じてる、
そういうことかな。
もっとも狡猾でいくら狩り殺しても
絶滅の心配がない動物は何か。
泉宮寺が聖護に訊く。
「人間でしょう」
あっさりと返った答えに、
簡単すぎたなと出題者が反省。
私なら、ゴキブリですか?と返すが
人間か。
今はもう普通の狩猟は許可が下りない。
だから聖護には感謝してるわけね。
邸宅の周りは、例のサイボーグ犬が監視してる。
可愛くないよねぇこの子。
煙草のパイプがクローズアップ。
象牙ではない、ちよっと奇妙な素材だなとは
気づきましたが、まさか璃華子の骨だなんて。
しかも、ずらっと並んでるよ!
どんだけ作ったのおっさん!!
「こうして触っていると、
心が若さを取り戻すんだよ」
悪趣味すぎるぅぅ。
ところでこの家では常に第九かけてるのね。
飽きませんか?
「恐怖に震えあがる獲物達の魂が
私に活力を与えてくれる」
「肉体の老いは克服した。
後は心、ですか」
そういうことらしいですよ。
まぁほんと、気持ち悪いわ、この爺さん。
生命とは他の命を犠牲にすることで
健やかに保たれるんですと。
だが体の若さばかりを求め、
心を養う術を見失えば当然、
生きながらにして死んでいる亡者達ばかりが増えて
愚かしい限りだと泉宮寺が嘆く。
「スリルによる活力。
それは死と隣り合わせの危険な報酬ですな」
「そうとも、狩りの獲物が手ごわいほどに
瑞々しい若さが手に入る」
聖護は、そんな泉宮寺に
次はとびきりの獲物を用意してるそうですよ。
あぁ慎也のことか。
そりゃ手ごわいよ。
死と隣り合わせに間違いない。
「公安局執行官」
もうここで話すのか。
公安局と聞いて目を輝かせてるよ。
「名前は…」
結局、教授の受講者名簿は空振りだったようです。
そこは仕方ないと慎也も受けとめ、
だが聖護が生きてる人間なら
必ず何処かに足跡があると、
慎也は意欲的。
っと、事務所に戻ったらギノが詰め寄ってきたよ。
顔近っ!
朱を教授に引き合わせたことですか。
「どういうつもりだ。彼女を巻き添えにしたいのか。
貴様と同じ、道を踏みはずした潜在犯に」
これには朱が噛み付く。
子供扱いしているのか、と。
「事実として君は子供だ!右も左も分かってないガキだ」
ギノが吼えてるこっちでは、秀星がゼリービーンズ食って
幸せそうだよ。ははは。
監視官と執行官の区分けがあるのは、
謙譲な人間が、犯罪捜査でサイコパスを曇らせるリスクを
回避するため。
「二度と社会に復帰出来ない潜在犯を
身代わりに立てているからこそ
君は自分の心を守りながら
職務を遂行出来るんだ!」
慎也を見ながら、そんな言い方は酷いよ、ギノ。
慎也は今更、気にしないかもだけど。
「そんなのチームワークじゃありません!」
朱が噛み付く。
犯罪を解決するのと、自分のサイコパスを守るのと
いったいどちらが大切なのか。
「君はキャリアを棒に振りたいのか」
ここまで積み上げて来たものを
全て犠牲にするつもりなのかと
ギノは声を強める。
朱が肩をいからせ、負けない怒気をぶつける。
「私は確かに新人です!
宜野座監視官は尊敬すべき先輩です!
しかし階級上は全くの同格というのを
忘れないでください!」
うっわー、そこまで言っちゃう…。
慎也も驚いて朱を見てる。
自分の色相はちゃんと管理出来ている。
「いくら先輩とはいえ、職場で!
執行官たちの目の前で!
私の能力に疑問符をつけるような発言は
謹んで頂きたい!」
確かに部下の前でそういうこと言うのはってのは
ギノも良くないけど、
朱も言いすぎな気がしますよ。
ただ、やっぱ君はエリートなんだなと
これ聞いて思ったわ。
ギノは黙って部屋を出て行く。
慎也が肩越しに振り返って彼を見てますね。
少し、心配かな。
でも朱に対しても、口出ししないところが
慎也だな。
こういう時収めるのは、とっつぁんの役目だよね。
「あんな言い方…」
相当ブチキレたみたいで、朱も部屋を出る。
局長を通じて抗議するってさ。
それはやりすぎだよ朱。
で、やっぱりとっつぁんがフォローに回るのね。
「やめておいてくれないかなぁ、お嬢ちゃん」
「でも!」
とっつぁんは、ポンと朱の肩をたたいて、
自販機のある休憩スペースへ誘います。
ギノは父親が潜在犯なんですよね。
だから神経質になる。
さっきのだって、朱を心配してのことだし、
父親のことは知らなくても、
そこの所は分かってやれよと思う。
まぁ、まだ朱はそんな所にまで気が回らないか。
ギノの子供時代は、まだシビュラ判定が実用化されて
間もない頃で、世間では潜在犯に対する過剰な誤解や
デマが横行していた。
親兄弟から犯罪係数が計測されたというだけで
その家族までもが同類の扱いを受けた。
「さぞや辛い思いをしたことだろうさ」
刑事が捜査に深くのめり込めば、
結局はシビュラシステムから犯罪者の同類として
マークされるようになる。
「犯す側も取り締まる側も
同じ犯罪という現象に直面していることに
違いはない」
今のように執行官などという役職が
出来る前には、そうやって潜在犯と診断された
刑事が大勢いたらしい。
ギノの父親もその一人。
「そうだったんですか…」
朱は俯く。言い過ぎたと反省しますか?
だからギノは自ら進んで危険を犯すヤツを許せない。
なのに同僚だった慎也も…。
「父親と相棒に二度も裏切られたという思いがあるんだ。
だからお嬢ちゃんに対する態度もあんな風になっちまう」
「でもだからって…」
「間違っちゃいないさ」
朱にだって家族や友達はいるはず。
朱のサイコパスが曇ったら、今度はその人達が
ギノと同じ苦しみを背負うことになる。
「そうならないために、俺達執行官がいる」
慎也もそう思っているのだろうか、と
やはり朱は慎也を気にするのね。
「以前はな。だが今は…例の槙島ってヤツのこと以外
目に入らなくなっちまってるのかもしれん」
確かに。
こちらはその聖護と泉宮寺。
「私は生け捕りにしないよ」
そうね、狩猟だものね。
「いいのか?」
「もちろん。どうして生け捕りなんて」
「君は気づいてないようだから言っておくが
狡噛慎也、その名前を口にする時、
君はとても楽しそうなんだよ」
そう言われた聖護が、
にっこりと微笑む。
これまで一度も見せたことのない、
綺麗で無垢な笑み。
けれど、
背に一筋、
冷たいものを感じました。
ED~。
とっつぁんって、ギノのこと、
時々、伸元と名前で呼ぶし、
なにより慎也がとっつぁんと呼んでるわけだし
もしやギノの父親だったりするのかしら。
苗字が違うのは、
潜在犯となって両親離婚して、
母親姓ってのはありえますよね…。
◆グッズ
前回までの感想
#1
「PSYCHO-PASS」#1【犯罪係数】朱が嫌いになるのも計算?
#2
「PSYCHO-PASS」#2【成しうる者】慎也の印象が違ってました。
#3
「PSYCHO-PASS」#3【飼育の作法】面白くなってきました♪
#4
「PSYCHO-PASS」#4【誰も知らないあなたの仮面】
子安さんが子安さん過ぎる(笑)。
#5
「PSYCHO-PASS」#5【誰も知らないあなたの顔】やっぱりね。
#6
「PSYCHO-PASS」#6【狂王子の帰還】教師とはね…。
#7
「PSYCHO-PASS」#7【紫蘭の花言葉】
類は友を呼ぶとはキミらのこと。
#8
「PSYCHO-PASS」#8【あとは、沈黙。】刑事ドラマやねぇ。
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美術室での璃華子と聖護のやりとりを
また再生して聞いてるのね。
「あと一歩でしたね」
悔しいね。
でも聖護の存在がはっきりしただけ、
前進じゃないか。
璃華子は指名手配されている。
時間の問題だと朱は言いますが、
「消えるな」
さすが慎也、分かってるね。
正確には、もう消えてますが。
ギノが入ってきて慎也にちょっと来いと声を掛ける。
「話がある」
そういって階段の踊り場まで連れてきたのに
だんまりですか。
文句があるなら早く言え、と
慎也が痺れを切らしてます。
すると
「すまなかった」
意外な言葉が耳に届いて、慎也が変なリアクション。
「感情的になっていたのは俺の方だった。
ヤツは、お前の妄想じゃなかった」
へぇ、えらいなギノ、ちゃんと謝るんだ。
慎也は別に気にしていない。
執行官の言うことを全て真に受けていたら、
監視官は勤まらないから。
慎也は、良い男だ。
獲物の尻尾が鼻先を掠めたみたいな感じだと
慎也が表現する。
うん、ホントそればっちりな表現だわ。
「俺は今、
久しぶりにとてもいい気分だよ、ギノ」
そうね、今の貴方、ハンターの眼になってる。
OP~♪
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おや、朱が姿見の前で服を選んでるよ。
キャンディが傍で見てる。
「お決まりですかぁ?」
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そしてしばし考えたキャンディが、
あぁと思い当たって顔を明るくする。
「もしかしてデートとかぁ?」
朱は違うと否定しますが、
そんな真っ赤な顔で否定されてもね。
デートではないにしても、
気になる相手と時間を過ごすわけね。
それはどうせ、慎也なんでしょ。
放送局のスタジオでセッティング。
こういう所でも背景はホロか。
ラクで良いね。
でも舞台美術さんの仕事がなくなっちゃう。
デートの相手に贈答品や花束はどうかと
押し売りしてるキャンディが凄い。
動くAmazonさんみたいだな。
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怒涛のように売り込んでくるものね、メールとかで。
「違うって言ってるでしょ!キャンセル、メモリ削除」
「畏まりましたー。推測回路リセットしまぁす」
なかなかウザいぞ、キャンディ。
へぇ、動画までキャンディに良さげのを指示すれば
選んで見せてくれるのね。
便利だけど、便利すぎて、自分で考えなくなっちゃうから
駄目よね、こういうの。
丁度、さっきのスタジオの、
泉宮寺を招いた番組か。
それにしてもコイツの顔ってなんか怖いよね。
作り物みたいで。
帝都ネットワーク建設の会長で110歳!?
義手義足だそうだが、顔は作り物じゃない筈だよね?
110歳には見えないよなぁ。
脳と神経科以外はサイボーグ化、ですか。
あぁじゃあ自分の体もそうなのか。
何故皆、不自由な体を捨ててしまわないのか
不思議なのだそうですよ。
なにいってんだい!
機械の体なんて、まっぴらごめんだー。
お、慎也が溜息ついてる。
朱が車を横につけましたが、いきなり不機嫌そうだと
窓下ろして一言。
煙草吸おうとしたらセキュリティドローンに
噛付かれそうになったんだって。
あ、ついて来た。
「んだ?コラ」
ガラわるーい。関智さんらしーい。(あ)
でも助手席に乗った慎也が
「悪いな」
朱の方を見ずにぽろっと言うのがいいわね。
行きたい所がある慎也に
付き合わされるわけね。
でも朱も興味がある。
監視官の先輩でもあるし、彼から学ぶことは多いだろう。
吸収したいと思ってるのが伺える。
良いコンビになってるよなぁ最近。
泉宮寺は機械の体がすっかり気に入っていて
老いを克服した幸福に浸ってらっしゃいますけど
最新の技術をもってしても脳の寿命は150年程度とされている。
脳の完全な機械化にはまだまだ問題が山積みの筈。
限界まで酷使すれば泉宮寺の脳にはまだ余裕があるそうで。
その間にブレイクスルーが起きることを期待してる。
もしそれが出来たとしたら、不死の時代の到来となる。
不死ねぇ…。
神は自分に似せて人を作ったといわれてる。
そろそろもう少し人が神に似てもいいのではないかと
泉宮寺は言う。
車の中でもこれ、見てるのね朱。
慎也にどう思うか問う。
サイボーグ化の不老不死なんて、
興味あるわけないですよね、慎也。
「潜在犯の人生は、
末永く続けたくなるようなもんじゃない」
あぁいや、潜在犯おいといたらどうなのかな。
いつかもっと社会制度が発達すれば
潜在犯の権利も改善されるかもしれないと
朱が言い出す。
それを横目でちらりと見て、
「アンタのサイコパス、
濁りにくいわけだ」
そうね、なんとなく私も理解した。
とことんプラス思考だよね、キミ。
あ、車って自動運転なのねー。
ラクで良いなぁ。
私もこういうの欲しい。
一応免許は持ってますが、運転センスなくて
ビビリだし、今やペーパードライバーだ。
泉宮寺のインタビューはまだ続いてるのか。
アンケートによると全身の5割を超えるサイボーグ化には
抵抗があると答えた方が大多数だそうで。
そりゃそうでしょう。
その気持ちは泉宮寺もわかるらしい。
結局は程度の問題だそうで。
司会の女性に貴女も立派なサイボーグだと
泉宮寺は告げる。
義手も義足も使ってないが、
なんらかの携帯情報端末を持っていてコスデバイスもある。
自宅にはホームオートメーションと
AIセクレタリィ。
それらのデータが災害や事故により、
一気に失われたらどうなるか。
復旧するまで、なんの仕事も出来なくなる、と
女性は答える。
自分の生活をそこまで電子的な装置に委託しているのに
サイボーグでは無いと言っても説得力は無いと
泉宮寺はニヤリと笑ってる。
笑顔がキモイよね、コイツ。
「貴女にとって携帯端末は
既に第二の脳だ」
まぁ言ってることは、あながち間違ってはいないわね。
この作品の世界ほどじゃなくても、
現代社会もかなり機械に依存した生活送ってるし
私もパソコン壊れるとおろおろするし、
携帯を家に忘れて出かけてしまった日にゃ、
一日落ち着きません。
忘れたことなど、ほとんど無いけども。
朱達は随分遠くまで車を走らせてますね。
私有地のようで、カメラが捕らえてますが、
警告が無いってことは連絡入れてるのかな。
環境ホロをほとんど使ってないと、
朱があたりを見回す。
これから会う方は、
そういうのが嫌いな人らしい。
「お久しぶりです雑賀教授」
もう辞めて何年も経つから
教授と呼ばれたくないようです。
朱を連れて行くことは話してなかったようですな。
教授、ちょっと嬉しそう?
あ、私は呼び方「教授」で行かせて頂きますよ教授。
顔見た時、藤原啓治さんがやりそうな顔だと思ったけど
声は山路和弘さん。
舞台俳優さんなのに、声優として
洋画の吹き替えを良くされてる方なんですね。
私、洋画の吹き替え版はほとんど見ないので
吹き替えをよくやられてる声優さんは
知らないんですよね。
あぁでもこの教授役、ハマってますね。
味のあるキャラだと思うんですが
声にもそれが良く出ているし、
印象、強いですね。
朱を見ながら、次々と彼女の育ちや特性を
当てて行くのがすごいわ。
千葉県出身で運動神経は良いのに泳げない。
両親は健在で、一人娘。
恋人がまだ出来ないのを心配している。
公安局入りにも反対した。
かなりのお婆ちゃんっ子。
幼児期に、高齢者と長く過ごした人間ほど
成長してからホロアバターの
人工知能と良好な関係を築くことが多いのだそうで。
そのパターンに朱も当てはまっていると言う。
どうやって分かったのかと朱は驚いてます。
教授はただ観察しただけ。
人は無意識のうちに様々なサインを発している。
コツさえ覚えれば、簡単に
そのサインを読み取れるんだそうですよ。
教授の専門は臨床心理学。
だが精神鑑定や捜査協力をしているうちにいつの間にか
犯罪の研究に主軸が移ってしまったのだと言う。
「今日はお願いが二つあります」
「なんでもいってくれー」
おや協力的。
一つは朱に短期集中講義。
プロファイリングは時代遅れの方法になってるが
すごく興味があって、と朱は拳を握る。
ちらっと見られてビクつき、
「ていうか、最近興味が出てきて」
おっ、教授に嘘は見抜かれると察して言い直したな。
ぷぷぷ。
「こんな世捨て人に有難い話だよホントに。
で、もう一つは?」
教授が保管している今までの受講生名簿を見せてくれと
慎也が頼む。
それは個人情報保護としてまずいのではないですか?
あ、監視官、執行官として捜査協力のため依頼し
閲覧するなら有りか。
「それは公安局からのお願いかな?」
「いえ、個人的なお願いです」
じゃあ駄目じゃん。
ところが、教授の反応は逆。
公安局からの依頼ならNO。
慎也のお願いならYESだって。
やっぱひとクセあるキャラですね、この人も。
「誰を探している」
「シビュラシステムの誕生以降
最悪の犯罪者だと思われます」
聖護を探すんだね。
極めて高いレベルの知能犯。
おそらく肉体的にも頑健。
特殊なカリスマ性を持ち、
自分で直接手を下すことなく
他人の精神を支配し、影響を与え
まるで音楽を指揮するように
犯罪を重ねていく男。
なかなか当たってるが、体は頑健かもだけど
見た目はスリムで優男ですよ。
カリスマ性とは何かと訊かれ、
英雄的、支配者的資質という意味で使ったと返した慎也。
20点の赤点頂きました…。
カリスマ性には3つの要素がある。
英雄的、預言者的資質。
一緒にいて気持ちがいいというシンプルな空間演出能力。
あらゆることを雄弁に語るための知性。
「狡噛が探しているのは、どのタイプかな?」
「…すべての要素を兼ねそろえていると
考えられます」
うん確かに。
さらにルックスも悪くない。
桜霜学園美術教師の柴田とは、
聖護とは似ても似つかない
介護施設に収容されている無関係の老人だった。
彼の経歴が改ざんされ、教員になりすます上で
利用されていた。
「完全な偽造経歴じゃないところが
悪質かつ巧妙っすね」
と秀星。
そうね、こんな風にすぐバレるのも
わざとってところで、
聖護が遊んでるように思える。
あの美術室の音声がかろうじて拾えたのも何もかも。
しかし教師などという人目に触れる仕事につくとは
大胆なのか間抜けなのかとギノ。
だが、映像データはすべてクラッシュ。
かろうじて残っていたのは短い音声ファイルのみ。
残された手段は昔ながらのモンタージュ写真と
似顔絵作戦の二つのみだと弥生が報告する。
どちらもやったが成果はなかったようです。
結局、佐々山が撮ったピンボケ写真しか
手がかりはない。
ギノがそのピンボケ写真を
横目でチラリと確認しました。
さてこちらはデート帰りの朱と慎也。
朱は居眠りしてますよ。
疲れたのね。
でも車が自動運転じゃなかったら危ないところだわ。
「少しはアンタの役に立ったか」
不意に慎也からそういわれて目が覚めた朱。
「ぁ、はい、とても!」
そうか、慎也ったら、そういう気持ちもあって
引き合わせたのね。
「すごい先生です。公安局のアーカイブに入ってないのが
不思議で仕方ありません」
うわ、体育座りしてるよ、この子。
アーカイブ化は無理だと慎也。
なにやら訳ありのようです。
シビュラシステムと大学制度が
同時に存在していたころの話。
公安局捜査官のために、教授の特別講義が
設けられていた。
だがある時、大問題が発覚。
受講生の色相が濁り、犯罪係数が上昇したらしい。
「ま、全員じゃないがね」
今日の様なマンツーマンの受講なら大丈夫。
それに朱はなんといっても色相が濁りにくいしね。
「でも講義だけで犯罪係数があがるなんて…」
朱には信じがたいかな。
底が見えない黒い沼がある。
沼を調べるためには、飛び込むしかない。
教授は調査のため、何度も潜ったことがあるから
慣れている。
でも全ての生徒が沼に潜って
無事に戻ってこれる訳じゃない。
能力差や単純に向き不向きもある。
「狡噛さんは深くまで潜りそうですね。
それでもちゃんと帰ってくる」
いやいや帰ってこれない資質があるから、
今、執行官やってるんだよね…。
「いや、どうだかな。
少なくとも、シビュラシステムは
俺が帰って来られなかったと判断した」
朱が苦笑い。
シビュラシステムがどうあれ、
君は戻ってくると信じてる、
そういうことかな。
もっとも狡猾でいくら狩り殺しても
絶滅の心配がない動物は何か。
泉宮寺が聖護に訊く。
「人間でしょう」
あっさりと返った答えに、
簡単すぎたなと出題者が反省。
私なら、ゴキブリですか?と返すが
人間か。
今はもう普通の狩猟は許可が下りない。
だから聖護には感謝してるわけね。
邸宅の周りは、例のサイボーグ犬が監視してる。
可愛くないよねぇこの子。
煙草のパイプがクローズアップ。
象牙ではない、ちよっと奇妙な素材だなとは
気づきましたが、まさか璃華子の骨だなんて。
しかも、ずらっと並んでるよ!
どんだけ作ったのおっさん!!
「こうして触っていると、
心が若さを取り戻すんだよ」
悪趣味すぎるぅぅ。
ところでこの家では常に第九かけてるのね。
飽きませんか?
「恐怖に震えあがる獲物達の魂が
私に活力を与えてくれる」
「肉体の老いは克服した。
後は心、ですか」
そういうことらしいですよ。
まぁほんと、気持ち悪いわ、この爺さん。
生命とは他の命を犠牲にすることで
健やかに保たれるんですと。
だが体の若さばかりを求め、
心を養う術を見失えば当然、
生きながらにして死んでいる亡者達ばかりが増えて
愚かしい限りだと泉宮寺が嘆く。
「スリルによる活力。
それは死と隣り合わせの危険な報酬ですな」
「そうとも、狩りの獲物が手ごわいほどに
瑞々しい若さが手に入る」
聖護は、そんな泉宮寺に
次はとびきりの獲物を用意してるそうですよ。
あぁ慎也のことか。
そりゃ手ごわいよ。
死と隣り合わせに間違いない。
「公安局執行官」
もうここで話すのか。
公安局と聞いて目を輝かせてるよ。
「名前は…」
結局、教授の受講者名簿は空振りだったようです。
そこは仕方ないと慎也も受けとめ、
だが聖護が生きてる人間なら
必ず何処かに足跡があると、
慎也は意欲的。
っと、事務所に戻ったらギノが詰め寄ってきたよ。
顔近っ!
朱を教授に引き合わせたことですか。
「どういうつもりだ。彼女を巻き添えにしたいのか。
貴様と同じ、道を踏みはずした潜在犯に」
これには朱が噛み付く。
子供扱いしているのか、と。
「事実として君は子供だ!右も左も分かってないガキだ」
ギノが吼えてるこっちでは、秀星がゼリービーンズ食って
幸せそうだよ。ははは。
監視官と執行官の区分けがあるのは、
謙譲な人間が、犯罪捜査でサイコパスを曇らせるリスクを
回避するため。
「二度と社会に復帰出来ない潜在犯を
身代わりに立てているからこそ
君は自分の心を守りながら
職務を遂行出来るんだ!」
慎也を見ながら、そんな言い方は酷いよ、ギノ。
慎也は今更、気にしないかもだけど。
「そんなのチームワークじゃありません!」
朱が噛み付く。
犯罪を解決するのと、自分のサイコパスを守るのと
いったいどちらが大切なのか。
「君はキャリアを棒に振りたいのか」
ここまで積み上げて来たものを
全て犠牲にするつもりなのかと
ギノは声を強める。
朱が肩をいからせ、負けない怒気をぶつける。
「私は確かに新人です!
宜野座監視官は尊敬すべき先輩です!
しかし階級上は全くの同格というのを
忘れないでください!」
うっわー、そこまで言っちゃう…。
慎也も驚いて朱を見てる。
自分の色相はちゃんと管理出来ている。
「いくら先輩とはいえ、職場で!
執行官たちの目の前で!
私の能力に疑問符をつけるような発言は
謹んで頂きたい!」
確かに部下の前でそういうこと言うのはってのは
ギノも良くないけど、
朱も言いすぎな気がしますよ。
ただ、やっぱ君はエリートなんだなと
これ聞いて思ったわ。
ギノは黙って部屋を出て行く。
慎也が肩越しに振り返って彼を見てますね。
少し、心配かな。
でも朱に対しても、口出ししないところが
慎也だな。
こういう時収めるのは、とっつぁんの役目だよね。
「あんな言い方…」
相当ブチキレたみたいで、朱も部屋を出る。
局長を通じて抗議するってさ。
それはやりすぎだよ朱。
で、やっぱりとっつぁんがフォローに回るのね。
「やめておいてくれないかなぁ、お嬢ちゃん」
「でも!」
とっつぁんは、ポンと朱の肩をたたいて、
自販機のある休憩スペースへ誘います。
ギノは父親が潜在犯なんですよね。
だから神経質になる。
さっきのだって、朱を心配してのことだし、
父親のことは知らなくても、
そこの所は分かってやれよと思う。
まぁ、まだ朱はそんな所にまで気が回らないか。
ギノの子供時代は、まだシビュラ判定が実用化されて
間もない頃で、世間では潜在犯に対する過剰な誤解や
デマが横行していた。
親兄弟から犯罪係数が計測されたというだけで
その家族までもが同類の扱いを受けた。
「さぞや辛い思いをしたことだろうさ」
刑事が捜査に深くのめり込めば、
結局はシビュラシステムから犯罪者の同類として
マークされるようになる。
「犯す側も取り締まる側も
同じ犯罪という現象に直面していることに
違いはない」
今のように執行官などという役職が
出来る前には、そうやって潜在犯と診断された
刑事が大勢いたらしい。
ギノの父親もその一人。
「そうだったんですか…」
朱は俯く。言い過ぎたと反省しますか?
だからギノは自ら進んで危険を犯すヤツを許せない。
なのに同僚だった慎也も…。
「父親と相棒に二度も裏切られたという思いがあるんだ。
だからお嬢ちゃんに対する態度もあんな風になっちまう」
「でもだからって…」
「間違っちゃいないさ」
朱にだって家族や友達はいるはず。
朱のサイコパスが曇ったら、今度はその人達が
ギノと同じ苦しみを背負うことになる。
「そうならないために、俺達執行官がいる」
慎也もそう思っているのだろうか、と
やはり朱は慎也を気にするのね。
「以前はな。だが今は…例の槙島ってヤツのこと以外
目に入らなくなっちまってるのかもしれん」
確かに。
こちらはその聖護と泉宮寺。
「私は生け捕りにしないよ」
そうね、狩猟だものね。
「いいのか?」
「もちろん。どうして生け捕りなんて」
「君は気づいてないようだから言っておくが
狡噛慎也、その名前を口にする時、
君はとても楽しそうなんだよ」
そう言われた聖護が、
にっこりと微笑む。
これまで一度も見せたことのない、
綺麗で無垢な笑み。
けれど、
背に一筋、
冷たいものを感じました。
ED~。
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とっつぁんって、ギノのこと、
時々、伸元と名前で呼ぶし、
なにより慎也がとっつぁんと呼んでるわけだし
もしやギノの父親だったりするのかしら。
苗字が違うのは、
潜在犯となって両親離婚して、
母親姓ってのはありえますよね…。
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前回までの感想
#1
「PSYCHO-PASS」#1【犯罪係数】朱が嫌いになるのも計算?
#2
「PSYCHO-PASS」#2【成しうる者】慎也の印象が違ってました。
#3
「PSYCHO-PASS」#3【飼育の作法】面白くなってきました♪
#4
「PSYCHO-PASS」#4【誰も知らないあなたの仮面】
子安さんが子安さん過ぎる(笑)。
#5
「PSYCHO-PASS」#5【誰も知らないあなたの顔】やっぱりね。
#6
「PSYCHO-PASS」#6【狂王子の帰還】教師とはね…。
#7
「PSYCHO-PASS」#7【紫蘭の花言葉】
類は友を呼ぶとはキミらのこと。
#8
「PSYCHO-PASS」#8【あとは、沈黙。】刑事ドラマやねぇ。
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