橘の部屋2

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聖護を搬送中の輸送機が墜落したんですよね。
こんな高速の真上に落ちたのか。
迷惑な話だね。

寝台で救急車に運ばれてるのは藤間禾生だな。
フルボッコにされて足が変な方向に曲がってたはずだが
直したのかい?
まっすぐだね。

ギノ達は現場への立ち入りを認めてもらえない。
おや、ここのギノの顔は酷いね。
物語が面白ければ作画のことは
あんま文句言わないことにしているのだが
ここらの顔はちょっとかわいそう過ぎる。

「説明は私がしよう」
禾生が車から降りてギノに声をかける。
やっぱ身体はいくつもスペアがあるんだね。
そして今喋ってる禾生は、藤間の抜けた残り199人のうちの誰か。

「局長…」
こんな所に局長が現れるのはやっぱ珍しいことなんだろうな。
ギノが驚いてる。
そして彼女をじっと見つめる慎也。
うわ、ここの慎也のアップは美しいじゃないか。
作画に差がありますね。
ギノ、ひょっとしてスタッフに愛されてない?　

OP～。

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聖護が逃亡に至った経緯、
その説明をギノは禾生に求める。
厚生省内部からなんらかの手引きがあった可能性が高い。
そうでもなければ逃亡など不可能。
真相は本人の口から直接聞き出すしかない。
よって彼の身柄を確保するに当たっては
その命を脅かさないことが最優先。
改めて一係に任せると禾生は伝える。

命を脅かさないってさ…。
そんな言い方、ほんとに保護したい意図がバレバレじゃん。
それに貴方たちってば、諦めが悪いのね。
聖護に突っぱねられて、藤間禾生はあんなになったのに
それでも聖護が欲しいわけ?　

納得の行く説明をと、ギノが更に要求すれば
禾生は嫌味なほどの大きな溜息を吐く。
秀星の逃亡を許したのみならず
その捜査すら行き詰ってる状況。
そこに聖護再逮捕という優先事項が割り込んだことで
自らの失態をうやむやにする絶好のチャンスを得た筈。
「これは一係への私なりの評価と助け船。
その辺の親心を察してもらいたいものだね」

　どこが親心だーっ!
もうきぃーっとなっちゃうね。

それでも納得出来ないギノに、
慎也を今回の任務から外すし厳重な監視下に置くよう命じる。
「どういうことです?」
「言った筈だよ。槙島聖護の身の安全に
最優先の配慮をしろと」
つまりは、慎也が聖護を殺しかねないからですか。
可笑しいよね、これだけの事件を起こしてる犯人なのに
そこまでして守ろうとするのは。

で、ギノはそれを部下に伝えなきゃいけないわけだ。
現時点をもって秀星の追跡は二係へ移譲。
一係は聖護の追跡を担当する。
そして慎也には公安局内に残り、志恩とともに
バックアップへ回るよう指示。
朱が動揺した眼で慎也を見るが、
慎也は表情も変えていない。

「これは局長命令だ」
慎也はポケットから煙草を出して咥えながら
局長命令で外せなんて妙な話とは思わないかと
穏やかな口調で訊く。

うわ、ここの慎也の顔も凄いな。
ほんと今回、作画悪いのね。
ギノはずっと変な顔してるし。

「たださえ足りない人員を更に削る?
ありえんだろ」
なにより重要なのは聖護の安全で彼の再犯を
阻止するのは二の次ってことになる。
「そいつはもう、逮捕とは言わない。
身柄の保護、とでも言い直すべきだろ」
ですよね。

上の連中は聖護を裁く気はない。
もし仮に自分たちが彼を捕まえてきても
局長は何か別の目的に利用しようとしている。
「違うか?」
大当たり。
でもギノはそこまでは頭が回っていなかったかも。

慎也にかけてきた聖護の電話、
皆にも聞かせたのね。
シビュラシステムの正体、と彼は言っていた。
自分達でさえ知らない内幕まで、彼は辿り着いていた。

「ただのブラフだ!犯罪者の言葉を真に受けてどうする」
まぁ普通ならそうかもですけども。

慎也は紫煙を吐き、
ギノの言葉を綺麗にスルーする。
「だれか…シビュラシステムさえ意のままに操ってる何者かと
槙島は交渉したんだ」
鋭いなぁ慎也は。
まぁ、誰か、ってわけではないですけど。
藤間禾生は個人、のようで単体ではないからね。

「そいつは結局槙島に出し抜かれ
それで怒るどころか、ますます槙島に
執着するようになった」
はい、その通り。
藤間一人犠牲にしてもいいぐらい熱烈ですよ。

シビュラはあらゆる機関から独立不干渉を
保障されたシステム。
そんな権限は誰も与えられていない。
うん、ギノ、それはそうでしょう。
だから誰か、じゃない。
システムそのものから、らぶらぶアタックされてるわけですが。
システムがあんなものだと知らなきゃ
間に"誰か"がいると思うわよね。

ギノの言う公の事実が、真実かどうか、
聖護は知っている、と慎也。
身柄の運搬に護送車ではなく航空機。
しかも同乗していたのはドローンのみ。
「何もかもが異常だ」
ですよねー。

そもそも現場から運び出された遺体は誰なのか。
記録からは消去されてるらしい。
皆、しっかり見たのにね。

「誰だって納得しちゃいないよ、コウ。
機密区分だ。監視官だって答えは知るまい。
お前は問いただす相手を間違えてる」
とっつぁんは、いつもフォロー役だね。
そう言われてスッと理解する慎也もよいけど
ギノには何の力もないと言ってるわけで
ちょい気の毒ですわね。

灰皿代わりの空き缶に煙草をねじ込んで
慎也は部屋を出て行く。

余談ですが、空き缶を灰皿代わりにするの
私は凄い嫌です。　
だって、ゴミの分別が厳しい昨今、
捨てる時にこれ、どう捨てるのよ。
わざわざ缶きりでフタ開けて
中身を生ゴミに捨てて、洗って、
缶は資源リサイクルへ、ですよ。
中開けたら臭いだろうし、
絶対嫌ですよー。

って、脱線してすみません。
つい、事務員の立場で慎也に文句言いたくなりました。
この世界じゃドローンがなんでもやってくれるから
手間も惜しまず、臭くても鼻がないから平気ですし
問題ないでょうけどね。

朱は慎也を追うように出て行き、弥生も食事をすると
出て行く。

廊下に飛び出した朱はすぐに慎也の名を呼び、
横を歩く。

全てなにもかもが茶番。
ギノが上に上げた
泉宮司豊久事件の報告書を慎也は
こっそり見たらしい。
その中にドミネーターが聖護を無視した件は
影も形もなかった。
「あの文面じゃ、削らされたってのが
実際のところだろうな」
正しく理解してるなぁ。

シビュラで裁けない人間がいるという事実そのものを
上層部はつぶしにかかってる。
それは仕方ないと朱も思う。
「悔しくないのか」
「悔しいです。でも…」
この間の暴動で朱は改めて思い知った。
正義の執行も、秩序の維持も
どちらも大切だと。

ならば法の外側にいる人間に、
何をどうすれば収まりがつくのか。
今回ばかりは特例措置で、もう一度昔の制度に
立ち戻るしかないだろうと朱は考えている。
起訴して法廷を開いて弁護もさせて
その上で量刑するしかない。
「気の遠くなる話だな。
お膳立てにどれだけ時間がかかることやら」
確かに。

でも他に方法がないと朱が言えば、
「あっただろ。もっとてっとりばやく、
誰の迷惑にもならない方法が」
あぁ…。

「あの時、槙島を殺しておけばよかった」
朱が手を下すこともなく
自分が最後の留めを刺せば、と慎也は悔やむ。

監視官の朱に人殺しはさせられない。
だが執行官の自分には失うものは何もない。
「そういうチームワークなんだ。
俺だって猟犬の面目躍如さ」

それは法の執行ではない。
ただ殺人犯が二人になるだけ。
「狡噛さん、いつだったか言ってましたよね。
犬ではなく刑事として働きたいって」
どうでもよい事だと慎也は言うが
あの言葉は朱に大きく影響を与えてる。
この仕事を辞めずに済んだのも
あの言葉があったからこそ。

「ねぇ狡噛さん
これからもずっと
刑事でいてくれますか?
そう私に約束してくれますか?」
慎也は溜息をつき、
「あぁ」と頷く。
エレベーターのドアが閉まる。
朱の表情は暗いまま。
慎也が頷いても、不安は取り除けないんだね。

こちらはギノととっつぁん。
局長は自分達に犬のようにボール遊びでも
やらせてるつもりかととっつぁんがぼやく。
「なぁ、どうすれば良かったんだ。
こういう時、何が正解なんだ」
お、ギノがとっつぁん頼ってるじゃないか。
最近ちょっと変わってきたよね。

正解はない。あるのは妥協だけ。
大きく溜息をつくギノ。
相当疲れてるなぁ。

そんなギノにとっつぁんは、
身を守れと忠告。
えっと驚くギノにとっつぁんは更に続ける。
これはご主人様と犬のボール遊び。
逆らえば折檻されるだけ。
だったら、身の置き所を変えればいい。
犬でもご主人様でもない第三の立場であるボールに。

ただ投げられて弾んで転がるだけのボールになりきる。
一見無様に見えるかもしれないが
実は一番傷つかないし疲れない。
それが賢い立ち回りってもの。

あー、それはギノの今の立場のみならず
会社勤めしてても思い知りますよ。
正しい事を主張したのに、
かえって居心地が悪くなってしまったり
ハブられたこともあったしね。
それで私も悟りましたもの。
余計な事は考えない、口にしない。
賢く立ち回っていかないと、
簡単に職を失う世の中です。

「いっちゃあ悪いがこの一件はお前の手に余る。
下手に動いて詰め腹を切らされるよりも
ただ低い方を目指して転がって行くだけの
役立たずに徹する方がいい」
親心ですね、とっつぁん。

「また、随分と酷いアドバイスがあったもんだ」
一見そうだけど、キミを心配し守りたいからこそですよ。
分かってるよね?

そういう知恵は自分よりギノの方が
回ると思っていたととっつぁん。
「きっと年の功ってヤツだろ」
それもあるけどね。
社会人としても、刑事としても
キミより圧倒的に経験値高いわけですから。

聖護を捕らえる上で慎也の戦力は欠かせないと
ギノは感じてる。
「飼い主の手を噛む犬でも、か?」
「こと槙嶋がらみとなると狡噛ほど鼻のきく
猟犬はいない」
とっつぁんもよく口にする、刑事の勘。
「結局、俺が持ち合わせることのなかった才能だ」
あー、自覚あるんだ。

慎也を任務から外せというのは局長命令で
従わざるを得ないわけだけど
檻の外に出してしまえばこっちのものだとギノが言い出す。
「あとはどういう口実をでっちあげるか、だが」
うーん、でもねギノ。
貴方がそういう小細工やっても
失敗する予感しかしないよ。
すまん。

で、考えたのは、
二係の青柳監視官いわく、
ギノしては随分と思い切った手。

へぇ、二係ともよい関係で仕事やってんだ。

危ない綱渡りの片棒を担がせることになるわけで
ギノは青柳に謝るが
青柳も秀星の消えた方が胡散臭く感じていて
聖護も放っておけないため
協力してくれるようです。

刑事課全体で執行官が二名欠けてる現状で
慎也にラボで油売らせておくのは勿体無い。
そこで青柳と相談し一時的な執行官の交代という手を
考えたようです。
局長命令は、聖護の件に対して、慎也を外せってこと。
別の件で動くことまで禁じたわけではないからな。

慎也は当面、二係で秀星の捜索を手伝う。
代わりにこちらも二係から人員を一人借り受ける。

秀星の件はこれだけ手がかりが少ないので
捜査が迷走するのも止むを得ない。
「狡噛君、くれぐれも余計な真似はしないでね。
私の目につく範囲では」
あらあら、そういうこと。
でもなぁ、そんなすんなりいくかな。

「承知してます」
慎也はそういって青柳の方へ足を進める。
あ、ほらほら、警備ドローンが見てるよー。
これ絶対駄目だって。

壁に耳あり…どころじゃない。
そこらに居るドローンやスキャナー全部、
シビュラの目であり耳なんだから。

ほーら、警官ドローンが大量に出てきて
青柳達の前に立ちはだかったよ。
慎也の身柄を拘束するってさ。
で、局長様まで現れちゃいましたよ。
「こんな小賢しい計略で出し抜けると思ったなら
舐められたものだな、私も」

「アンタがそこまで熱烈な
俺のファンだったとは
意外だよ、禾生局長」
ここで減らず口を叩ける慎也の精神構造は、まったくもって
理解に苦しむと、禾生は淡々と返す。

ギノと朱も駆けつけ、ギノは弁解しようとするが
余地はありませんよね。
口を開けば墓穴を掘ることになるよ。

個人の裁量による判断も
必ずしも咎めるぺきものとは限らない。
ようは満足行く結果が得られればいい。
評価の基準はそれだけ。
だからこそ危険な賭けに打って出る際は、
引き際の判断が重要となる。
自らの不始末をどれだけ速やかに
断固たる態度で清算できるか。

「さて、宜野座監視官、君の監視下にある執行官が
今、重大な背任を犯そうとしているわけだが
この場面にどう対処する?」
愚にもつかない弁明をただ並べ立てるより
もっと明晰で非の打ち所のない決断力を
示すことは出来るのか。

ギノは仕方なく息を吐き、
ドミネーターを慎也に向ける。
犯罪係数は265。
ドミネーターは執行対象だと告げる。

この判断に禾生は、まずは満足するものの、
詰めの甘さを指摘し
ドミネーターを構えるギノの手に己の手を添える。

ドミネーターが強制的に変化しましたよ。
そりゃそんなことも可能よね。
親玉なんだから。

あわわ。パラライザーからエリミネーター、
そしてデコンポーザーまで行っちゃったかな、
どっちかな。

「さぁ宜野座君、
君の責任者としての采配を
情に流されない決断力を私に見せてくれないか」

パラライザーならともかく、
狂わされて朦朧と「排除…」とか呟いてるドミネーターで
撃てるわけないじゃないか。

慎也は諦めたように
少し苦笑した顔で目を伏せた。
ギノの頬には冷や汗が流れ、銃を持つ右手は震える。
どうする!?と思った瞬間、
慎也の身体が衝撃に揺れ、地面に倒れた。

ギノは撃ってはいない。
撃ったのは朱でした。
「犯罪係数300以下の対象には
パラライザーモードが適用されます。
宜野座さん、そのドミネーター故障してますよ。
すぐメンテナンスに出さないと」

うわぁぁぁぁ、朱がカッコ良い!
よくやった!
朱のこと、あんま好きじゃなかったんだけど
この瞬間は女神に見えたよ。

取り乱すこともなく冷静に、
最善の方法で慎也と、そしてギノの事も救った。
すげぇと思ったよ。
そして事を終えた後も凛として前を見てる。
感動しましたわー。

慎也が目覚めたのはベッドの上。
傍らには椅子に座ったまま眠りこけてる朱がいる。
彼女をなんともいえない眼で見てますなぁ慎也。

志恩が入ってきて慎也が目覚めてることを知ると
朱に声を掛けて起こそうとするが
慎也が手で制するのが良いわね。

「朱ちゃんに感謝しなさいよ。
中枢神経避けて足に当ててくれたんだから」
そうだったのね。
めっちゃ冷静に撃ったんだなぁ。
「もうドミネーターの扱いも慣れたもんか」
初々しい新人がどんどんタフになるのは
頼もしいような寂しいような、
複雑な思いの志恩のようです。

「あいつはこれから、もっともっとタフになるさ」
誇らしげな顔だな慎也。

「一個質問」
「はぁい、なんでしょ」
二人のやりとりおもろいね。
沢城さんの志恩っぷりが好きだわ。
沢城さんらしい雰囲気はそのままなんだけど、
独特の間とか声の調子で、志恩というキャラが
作り上げられてるなと思います。

これは前に拾って朱が一度被ったヘルメットね。
聖護を殴るためにしか役に立たなかったわけですが
ここで修理してたのか。
まだ一応使えるらしい。
でもシビュラシステムの完全復旧とともに対策プログラムが
実装される予定のため、そうなったら効果は無くなり
ただのヘルメットと化してしまう。

完全復旧まであと6日。
「証拠品持ってくつもり?」
「捜査のために必要なんだよ」
捜査からは外されているわけですが…。
こっちにも通達が来てるのかという慎也に
「ん～、どうだったっけ。
そういやぁまだ聞いてなかったか」
良いキャラしてるよねぇ志苑って。
ヘルメットにかけてたロックを外します。

「絶対に、外に持ち出さないでよね」
慎也が持っていくのだもの、
外以外のどこへ持っていくというんだ。
でもわかっていて、言ってるんだよね。

そして慎也も応える。
「分かってるよ」
多くを語らずとも、
本当の言葉を口にしなくても
通じるっていいね。

志苑は、この後、慎也がどう動き
何をするつもりなのか分かってる。
だからこそ…。
「ねぇ慎也君」
「ん?」
「私さぁ…せめて一度ぐらいは貴方と
寝てみるべきだったのかな」
こんな事を言い出すわけよね。

慎也は肩をすくめ
「どうだかな。お互い趣味じゃなかったと思うぜ」
なんて返す。
そうでしょうね。

慎也がヘルメットを被って部屋へ戻ってくると
とっつぁんが一杯やってました。
退院祝いだと言って、慎也にも勧める。
慎也が集めた聖護の資料を勝手に見てたようです。
「一見とっちらかっているようでいて
きっちり整理がついてる。
いざとなれば肝心な部分だけいつでも持ち出せる構えだな」
とっつぁんも、これから慎也がどう動くつもりか
分かってるわけよね。

何故そこまで聖護にこだわるのかととっつぁんが訊く。
慎也が許せないのは悪か、それとも聖護自身なのか。
どっちも違うと慎也は否定。

「今ここで諦めても、いずれ俺は
槙島聖護を見逃した自分を許せなくなる。
そんなのはまっぴらだ」
慎也らしい答えだととっつぁんが笑う。
そして胸元から鍵とメモを取り出してテーブルに置いた。
「警視庁時代の思い出だ」
いざという時に備えて、用意していたセーフハウスがあるそうで。
とっつぁん、すげぇな。
それを慎也にですか。
これは有難いねぇ。
慎也はただ鍵を握り締めて頷いた。
ここらは良いシーンだと思うので、作画はもうちょっと
頑張って欲しかったかなぁ。

朱には黙って行くつもりですか。
「今更合わせる顔もない」
合わせたら引き止められちゃうしね。

せめて気持ちの整理だけはつけさせてやれと
言われた慎也は
「そうだな」
一言、そう返した。

うわーん、EDのイントロ長めバージョンが被る～。

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テーブルに置かれた手紙と通信機。
EDとクレジット流しつつも、
カメラは出て行く慎也を映していく。

ふっと曲が途切れ…

　すまない。
　俺は約束を守れなかった。

これは、テーブルにあった手紙ね。
朱に当てたものなんでしょう?


　誰かを守る役目を果たしたい。
　そう思って俺は刑事になった。
　だが槙島の存在が全てを変えた。
　あの男はこれからも、
　人を殺め続けるだろう。
　なのに法律ではヤツを裁けない。
　
　俺は刑事でいる限り
　あの男に手出しが出来ない。
　今度の一件で思い知った。
　法律で人は守れない。
　ならば
　法の外に出るしかない。

　常守朱、
　アンタの生き方は間違いなく正しい。
　俺に裏切られたからって
　そこを見失ってはいけない。
　俺はあくまで身勝手に
　自分の意地を通すためだけに
　アンタと違う道を選んだ。
　これが過ちだと理解はしている。
　だが俺は、きっと間違った道を進むことでしか
　今までの自分と折り合いがつけられない。
　
　許してくれ、とは言わない。
　次に会う時は恐らく
　アンタは俺を裁く立場に居るだろう。
　その時は容赦なく務めを果たせ。
　信念に背を向けてはいけない。
　
　ほんの一時だったが、
　アンタの元で働けて幸いだった。
　礼を言う。
　

「…馬鹿…」

♪You'll never walk alone
　貴方と行く～

止まっていたEDが再開するのがまた
なんともいえませんな…。

とっつぁんのセーフハウスの金庫には
拳銃まで保管してあって至れり尽くせりだね。
ちゃんと手入れ出来る慎也がまた素敵。
こういうの使ってた時代には刑事やってなかった筈なのに。

こうなってしまったら結末は想像出来てしまって嫌だな。
そもそも1クールめのOPでも、
慎也と朱、対峙してましたものねぇ。

先を見るのが辛いよ。




◆書籍

小説 PSYCHO-PASS サイコパス (上) (2013/02/04) 深見真、ニトロプラス 他 商品詳細を見る

監視官 常守朱 1 (ジャンプコミックス) (2013/02/04) 三好 輝 商品詳細を見る

◆グッズ

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前回までの感想
#1
「PSYCHO-PASS」#1【犯罪係数】朱が嫌いになるのも計算?
#2
「PSYCHO-PASS」#2【成しうる者】慎也の印象が違ってました。
#3
「PSYCHO-PASS」#3【飼育の作法】面白くなってきました♪
#4
「PSYCHO-PASS」#4【誰も知らないあなたの仮面】
　子安さんが子安さん過ぎる(笑)。
#5
「PSYCHO-PASS」#5【誰も知らないあなたの顔】やっぱりね。
#6
「PSYCHO-PASS」#6【狂王子の帰還】教師とはね…。
#7
「PSYCHO-PASS」#7【紫蘭の花言葉】
　類は友を呼ぶとはキミらのこと。
#8
「PSYCHO-PASS」#8【あとは、沈黙。】刑事ドラマやねぇ。
#9
「PSYCHO-PASS」#9【楽園の果実】泉宮司見たくない…。
#10
「PSYCHO-PASS」#10【メトセラの遊戯】カッコ良いわ～慎也♪
#11
「PSYCHO-PASS」#11【聖者の晩餐】優しすぎて泣けるよ、もぉ。
#12
「PSYCHO-PASS」#12【Devil's crossroad】弥生回とはね…。
#13
「PSYCHO-PASS」#13【深淵からの招待】
　ED飛ばしちゃ駄目ですよ…。
#14
「PSYCHO-PASS」#14【甘い罠】ゾッとするね。
#15
「PSYCHO-PASS」#15【硫黄降る街】通じあってる2組。
#16
「PSYCHO-PASS」#16【裁きの門】いやぁぁぁぁ～っ秀星ぃぃぃ。
#17
「PSYCHO-PASS」#17【鉄の腸】聖護を分かってないね。



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