「PSYCHO-PASS」#20【正義の在処】朱がどんどん逞しく頼もしくなっていく~。
良かった。
なんとか次回の放送前にUP出来た。
今回は、まだマシですね。
いつもUP遅いのに読みにきて下さる皆様、
ありがとうございます。
いやぁそれにしても朱が凄いね。
どんどん強くはなって来ていたけど
ここまでとは驚きました。
男顔負けの逞しさだね。
なんとか次回の放送前にUP出来た。
今回は、まだマシですね。
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PSYCHO-PASS公式HP
前回ラストでドミネーターに
全てを話すと言われちゃった朱。
最下階まで来ています。
壁のパネルが一つはホロだったのね。
それを解いて、パズルのようにパネルをずらせば
下に下りる口が開く。
足場に気をつけてってさ。
今から目にするのは
この世界の頭脳であり、心臓部でもある場所。
「世界の中心?」
そら、美化しすぎだ。
そんな良いもんじゃないよ朱。
数分後、それを目にしたキミはどう反応するだろう。
秀星の欠片はもう残ってないだろうけど
何かは感じてやってね。
ぐすん。
OP~。
聖護は早速ターゲットと会ってるのか。
これほど驚異的な技術によって
日々の食卓がまかなわれているというのに
そのことを認識している市民は少なすぎると
この男、管巻教授の心をキュッと掴む言葉を吐いてる。
昨今はどんな科学の恩恵も、
さも当然のことであるかのように
享受する連中ばかり。
「君のように関心を向けてくれる若者は
本当に珍しいんだよ」
嘆かわしいことだと聖護。
「現代の日本の食糧事情を成立させた立役者を
こんな風に引退させたまま、
放置して一人にしておくなんて」
聖護が注目しているのはウカノミタマ防御ウィルスの
保安体制のずさんさ。
いくら善玉ウィルスとはいえ
シーケンサーへの入力しだいで
攻撃対象を任意に変更出来るなら、
害虫ではなく、麦そのものを殺すよう
調整することも可能。
「ウカノミタマは
収穫をもたらす豊穣の神から
死を運ぶ悪魔へと早代わりする」
「き、君は…」
教授の表情に、やや動揺が浮かぶ。
おまけにウィルスの調整と配給を行う管理センターには
閉鎖された旧大学の研究所を、そのまま転用しているという。
まだサイマティックスキャンによるセキュリティが
実用化される前の施設。
聖護が胸ポケットから、
ゆきも殺した、あの折畳みナイフを取り出す。
ナイフというか剃刀なのかなこれ。
美容師が使うような。
その施設の保安体制は暗証番号か生態認証が関の山。
「これならかつての責任者である貴方の手を借りて
簡単に突破出来ますよね管巻教授」
そんな台詞吐きながら
無防備な笑顔を向ける聖護が怖いわ。
そして…もっと夜半になり
慎也が教授の家へたどり着いた。
懐中電灯を手に、慎重に家の中へ踏み込んだが
早速応接室に倒れてる教授の死体を発見。
慎也は電灯を死体に当てて、軽く確認すると
そのまま踏み込まず、他の部屋を覗く。
書斎の机で開かれたままのノートパソコン。
壁紙は一面に広がるハイパーオーツです。
これはきっと聖護がわざと付けておいたな。
誘ってる感じですよね。
こちらはシビュラの部屋に辿り着いた朱。
ビックリでしょー?キモいでしょー?
これが真相ですよ。
「縢君はここで死んだの?
貴方達が殺したの!?」
わなわなと震えつつ朱が訊く。
秀星が生涯を通じて社会に果たす貢献と
シビュラシステムの機密漏洩の危険を
比較検討し、後者の方がより重大であると判断したと
ドミネーターが応える。
いや、ドミネーターを介してるだけで
これはシビュラが喋ってるんだよな。
なのでこういう場合の声は、
今後はシビュラと書かせて頂きます。
「ふざけないでよ!
何が重要だってのよ!
槙島を裁けなかった役立たずのくせにっ!」
よく言った!
でもシビュラも認めました。
シビュラがサイコパスを解析出来ない
免罪体質者の発生は
確率的に不可避。
いかに緻密で堅牢なシステムを構築しようと
必ず、それを逸脱するイレギュラーは
一定数で出現する。
「完璧なシステムが聞いて呆れるわ」
もっと言ってやれー。
こんなものが人の生き死にを決めているなんて
冗談じゃないよね。
ただシステムを改善し複雑化するだけでは
永遠に完璧さは望めない。
ならば機能ではなく、運用の仕方によって
矛盾を解消するしかない。
管理し切れないイレギュラーな出現を許容し
共存出来る手段を講じることで
システムは事実上の完璧さを獲得する。
つまりシステムを逸脱したものに
システムの運営を委ねるわけですよ。
これがもっとも合理的な結論だそうで。
ここにいる奴等は皆、かつての免罪体質者らしい。
私、そういう奴も混ぜてるってだけだと思ってたよ。
全員かい。
中には聖護よりもっと残忍をことした輩も
多数含まれてるってよー。
「じゃあ…シビュラって、
悪人の脳をかき集めた怪物が、
この世界を仕切ってたっていうの?」国民が知ったらパニックどころじゃない話だね。
まず初めに善と悪といった
相対性的な価値観を排斥する事で
絶対的なシステムが確立されるのだと
シビュラは言う。
必要なのは完璧にして無謬なシステムそのもの。
それを誰がどのように運営するのかは問題では無い。
真に完成されたシステムであれば
運用者の意思は問われない。
シビュラの意思そのものがシステムであり、
倫理を超越した普遍的価値基準なのだそうです。
「ふざけないでよっ!何様のつもりよっ!!」
ここにいる各々が、
かつては人格に多くの問題を抱えていたのは事実。
だが全員の精神が統合され、
調和する事によって、普遍的価値基準を獲得するに至っている。
むしろ構成因子となる個体の指向性は、
偏った特異の者ほど自分達の認識に
新たに着想と価値観をもたらし
思考をより柔軟で多角的なものへと発展させる。
ふむ、その考え方自体は、分からないでもないけどね。
その点において聖護の特異性は
極めて貴重なケースであり
ひときわ有用な構成員として期待されている。
あらゆる矛盾と不公平の解消された
合理的社会の実現。
それこそが全ての人類の理性が求める
究極の幸福。
完全無欠のシステムとして完成する事により
シビュラはその理想を体現する存在となった。
「何故、そんな話を私に?」
今、朱はシビュラである彼らを生理的に嫌悪し、
感情的に憎悪している。
それでもシビュラの有意性と必要性は
否定できていない。
シビュラ失くしては現在の社会秩序が
成立しないと言う事実を
まず大前提としてわきまえている。
「正当性よりも必要性に重きを置く
貴女の価値基準を、
我々は高く評価しています」
こいつらにそんなこと言われたって
嬉しくもなんともないね。
「秘密を守るために縢君まで殺したくせに」
うんうん。
朱はシビュラと共通の目的意識を備えている。
ゆえに朱がシビュラの秘密を暴露して
システムを危険に晒す可能性は限りなく低いと
判定したそうです。
「舐めるんじゃないわよ…アンタなんか!
アンタなんか!」
怒りを露にする朱に、シビュラは再確認する。
シビュラの無い世界を望むか、と。
「そう、頷こうとして躊躇してしまう」
朱が思い描く理想は、
現時点で達成されている社会秩序を否定できるほど
明瞭で確固たるものではない。
現在の平和な社会を市民の幸福と秩序による安息を
何より重要なものとして認識している。
ゆえにその礎となっているシビュラを
いかに憎悪し否定しようとも
拒絶することはできない。
なるほど、そう分析した上で彼女を選んだわけね。
知った口を利くなと朱に言われたシビュラ、
サイマティックスキャンによる反応を解析すれば、
思考は全て明確に把握出来るんだそうで。
うげ、やだなー、それ。
「虚勢を捨て、腹を割って話し合いましょう。
この会見の目的は、貴女との協力関係を
構築することです」
つくづく勝手だよね。
「…協力?」
なんでそんな言葉が出てくるんだって、
思うでしょ朱。
虫が良すぎるぜ。
刑事課一係は、目下のところ危機的状況にある。
慎也の暴走と、ギノの消耗により
チームは機能不全の兆しを見せ始めてると
シビュラは指摘。
新たな統率者が捜査の主導権を握らない限り
聖護の追跡は成果を望めない。
「宜野座さんが、消耗…?」
それは気づいてなかったでしょ朱。
ギノは今、相当ヤバイのよ。
執行官落ちしちゃいそうだからさ。
キミがなんとかしてやって。
朱も余計な葛藤に囚われて本来発揮しうる潜在能力を
発揮できていなかった。
状況に対する理解の不足が、
朱の判断力を鈍らせていた。
そこでシビュラは特例的な措置として
自分たちの真実を朱に開示した。
真相を教えることが、朱という人物に
モチベーションを与える上で
最善の方法と判断したから。
朱も聖護に対する慎也の私的制裁を否定している。
朱も自分達も、
感情論による無益な犠牲を避けようとしている点で
価値観は共通しているとシビュラは主張。
「私は槙島の罪が正しく裁かれるべきだと
思っているだけ。
貴方達だって法を犯した前科があるなら
それに見合った償いをするべきなのよ」
社会に対する自分達の貢献は
過去の被害に対する保障として
十分に過ぎるものだとシビュラは言い切る。
「都合が良いのね」
ん?いきなりゆき?
朱が思い出しているのかな。
2111年9月16日11:57
あと3分で未来が確定するって時に
朱は、ゆき&香織と三人でお茶してたのね。
どんな仕事に就く羽目になるのか、
ゆきは鬱々としていた。
香織がゆきをたしなめる。
シビュラ診断がない時代だったら
幸せになれるかどうか運任せだった。
昔に比べたらよほど良い。
なるほど、香織のこの台詞を
思い出したわけか。
香織は複数適正がもらえそうで
就職先もよりどりみどりだけど
それでも朱には敵わない。
朱のスコアとサイコパスなら人生バラ色だと
二人に言われた。
12時になり、ゆきの端末に結果が来たけどC判定。
ショックを受けています。
香織も事務職ばかりだそうで。
で、朱は中央省庁全部に適正が出ていた。
でもこんなにいっぱい適正あっても
どれを選んだら良いのか分からない。
『わかんねぇよ』
分からない繋がりで、秀星との場面に飛ぶ。
懐かしいね、これ出会って最初の頃の
喧嘩したシーンだよね。
朱はどんな人生でも選べた。
それで悩みさえしたなんて、シビュラが出来る前の
ジジババみたいだと秀星が言った。
「うんすごいよね、誰もが自分の人生を手探りで選んでた。
それが当たり前の世界があったなんてね」
答えてるのは、あの時の朱ではなく
今の朱。
涙浮かべているのは、
秀星がもう帰らぬ人だから、でしょ朱。
こんなに鮮明に彼の声が蘇るのに
もう二度と会えないから。
今ではシビュラシステムが才能を読み取って
一番幸せになれる生き方を教えてくれるというのに
本当の人生だとか生まれてきた意味だとか
そんなもので悩むヤツがいるなんて考えもしなかった。
そんな秀星の言葉に朱は、溜まった涙をぽろりと
ほほに滑らせながら、
そうだねと微笑む。
重たくて辛い悩み。
「でもね、今では思うんだ。
それを悩むことが出来るって、
本当はとても幸せなことじゃないかって」
口元だけ映る秀星が、朱の言葉に微笑むんだもん。
泣けるじゃないかっ。
カンカンと非常階段を下りてくるような音。
今度は聖護ですか。
「僕はね。人は自らの意思に基づいて
行動した時のみ価値を持つと思っている」
だから聖護は様々な人間に
秘めたる意思を問いただし
その行いを観察してきた。
そんな聖護の気持ちを
朱も今なら少しだけ分かる。
そもそも何を持って犯罪と定義するのか。
シビュラシステムが決めるのか。
「違うよね、それがそもそもの間違いだった」
科学の英知はついに魂の秘密を暴くにいたり
この社会は激変した。
だがその判定には人の意思が介在しない。
「君達はいったい何を基準に善と悪を
より分けているんだろうね」
きっと大切だったのは、
善か悪かの結論ではなく
それを自分で抱えて、悩んで
引き受けることだった。
「僕は人の魂の輝きが見たい。
それが本当に尊いものだと確かめたい」
だが己の意思を問うこともせず
ただシビュラの神託のままに生きる人間達に
果たして価値はあるのだろうか。
無いわけは無いと朱が返す。
「貴方が価値を決めるっていうの?
誰かの家族を、友達を、
貴方の知らなかった幸せを!」
青い空、白い雲。
あぁ…ゆき…。
「面白くって楽チンで、
辛いことなんて何もなかった。
ぜーんぶ誰かに任せっ放しで
何が大切なことなのかなんて
考えもしなかった。
ねぇ、朱、それでも私は
幸せだったと思う?」
そんな生活、私ならまっぴらですけどね。
でもゆき、少なくともキミは
まだ先の人生を楽しめたはずだよね。
あんな風に殺されなきゃいけない子じゃ
決してなかったよね。
「幸せになれたよ。
それを探すことはいつだって出来た。
生きてさえいれば、誰だって」
ゆきはニッコリ笑って消えていく。
そして…。
朱はお仕事中ですか。
葛藤はあったがとりあえずシビュラに協力することに
したのかい?
ギノから電話が入り、市川で事件。
現場から慎也の指紋が出たそうです。
あぁ教授んトコか。
慎也、わざと指紋残したのかしら。
朱が助手席のドミネーターを掴んで
聞こえてるんでしょとシビュラに話しかける。
いやいや、マイクじゃないんだし
そんなに口を近づけなくても
聞こえてるんじゃね?
朱はシビュラ相手に条件を突きつけましたよ。
聖護を生きたまま捕らえて連れて来たら
代わりに慎也の命も保障しろ、と。
「彼の処刑指令を取り下げて」
それは理論的に等価性の成立しない提案だと
シビュラは淡々と返すが、
「貴方達の理論なんてどうでもいいわ。
狡噛さんが助からないなら
私は槙島も見殺しにする。
いざとなればこの手で殺してやる」
いやいやいや。
キミごときに殺されるタマじゃないよ、あれは。
一度昏倒させれたからって自信持っちゃ駄目よ。
あれは不意打ちだったから、成功しただけで。
彼の身体能力は、慎也の上を行ってそうなのよ。
いつも慎也が聖護と対峙する時は、
既に負傷していて彼の全力では戦えていないのも確かだけど
それにしても聖護は半端なく強いんだから。
「どう?言いなりにならない私のことも始末する?
いいわよ、縢君みたいに殺しなさいよ。
そして他に利用できそうな手駒を探すのね」
朱はドミネーターを自分の胸に当てている。
シビュラ相手に脅してるよ、この子。
顔が凶悪だー。
ほんと、どんどん逞しくなるねキミ。
お、シビュラが折れましたよ。
聖護が無事確保出来た場合に限り
慎也に特例措置を講じるってさ。
こいつらのことなんか信用出来ないけどね。
「約束よ」
朱は車にパトカーホロをして
サイレン鳴らして現場へと向かいました。
便利ねーホロ。
こちらは管巻宅の応接間。
鑑識ドローンがまたせっせと働いてるね。
朱が到着し、状況を確認する。
近隣住民から例のヘルメットの目撃があり
聞き込みに回っていたら、
この家だけセキュリティがつぶされていた。
それで踏み込んだらこの有様だったということらしい。
管巻教授は、今は年金暮らしだったのね。
家捜しした痕跡の中に、慎也の指紋があったそうで
ギノは慎也を疑ってるような口ぶりですが
そりゃないっしょ。
首の切り口を見て朱は聖護の仕業だと気づきましたよ。
管巻が聖護の次の計画に関与していて
それを突き止めた慎也が駆けつけたものの
一歩遅かったのだろうと読む。
仮説を立てるというより確信持って言ってるね、朱。
それにしても管巻がどうして聖護に殺されたのか。
部屋が徹底して荒らされていて
原因を特定するのが難しいよう。
そこで朱は考える。
慎也が今、一番望まない展開は何か。
聖護を取り逃がすことだと弥生が答える。
では二番目に望まない展開は何か。
聖護をしとめる前に自分達に見つかること。
今度はとっつぁんが答えた。
「そうですね、その順序で考えましょう」
おぉいきなり仕切ってる。
頼もしいじゃないか。
もうギノは要らない感じですな。(あ)
朱は本棚へと近づく。
もし、先に着いた慎也が、死体をどこか
見つかりにくい場所に隠していたら
管巻は行方不明のまま
自分達は見当違いの捜索を続け
更に差をつけられていた。
「時間稼ぎには、
それが一番だったはずなんだ。
でもそうしなかった」
ギノの眼には
推理する朱に慎也が重なった。
そう二人は通じ合ってるからね、
このところ、ますます似てきてるでしょ。
言う事も同じですよ。
慎也は自信過剰なタイプではない。
万が一自分が失敗した時に、
他の誰かが聖護を止められるよう
手がかりだけは残して行ったと朱は思う。
そうね、他の誰か、というより
特にキミに当てて、かもね。
キミならばきっと、と思って
残したかもしれない。
問題はその手がかりに、いつ気づくか。
自分達は試されている。
聖護を追うために、慎也と同じか
それ以上の執念を持っているかどうか。
その覚悟が無い人間は、ここで足止めされ、
出遅れる。
ギノだけだったならば、
気づかず出遅れてただろうな。
「喉と両目の傷を集中スキャン。何か無い?」
鑑識ドローンちゃんに朱がそう叫ぶ。
「被害者の気道内部に金属反応を探知」
えっ鑑識ドローンちゃんの声もドミネーターと
一緒なのか。
ちょっとかわいい子供っぽい声を想像してたんだが。
「手袋を」
朱は手袋はめて手を突っ込もうとする。
「お、おい、検視に任せろ」
とっつぁんが止めようとしますが
それが慎也の時間稼ぎ。
追いつこうと思うなら今この場でやるしかない。
す、凄いな朱。
裂けた首に手を突っ込んでるのかよ。
…なんかあった。
チャック付ビニール袋に入ってる。
「洗浄!」
朱が命じて。鑑識ドローンちゃんが
ジャーッと洗う。
便利~。
袋に入っていたのは音声データ。
再生すると慎也の声が流れてきた。
『このメッセージは
もうしばらくしたらやってくるであろう
公安局の刑事に向けて残す』
さすがです、慎也。
被害者は元農学博士、管巻宣昭。
ハイパーオーツの疫病対策である
ウカノミタマウイルスの開発責任者。
日本の完全食糧自給に関わる最大の功労者だとされていた。
聖護は北陸の穀倉地帯を壊滅させる為の何らかのアイデアを
管巻教授から引き出し、そして殺した。
死体は眼球を抉られ、指は全て第二関節で切断。
なんらかのセキュリティを突破するのに必要なのかもしれない。
あぁEDが被る~。
ラストのサビ前の間奏部分だな。
防犯設備がサイマスティックスキャンではなく、
まだ旧式の生体認証に頼っていた頃の古い施設。
恐らくは管巻の研究チームが使っていた出雲大学のラボが怪しい。
現在はウカノミタマウイルスの管理センターに転用されている。
そこが聖護の標的と予想されると、
慎也は告げている。
完璧な推理ですね。
「穀倉地帯の壊滅?単独でバイオテロだと!?」
「急ぎましょう!今ならきっとまだ間に合います!」
どうだろう。
聖護はもう中に入っちゃいましたよ。
さっき、すんごい笑顔で麦畑の中歩いてたもん。
聖護の笑顔って、凄く怖い。
あ、目玉使った。
OPで目玉が出てくるのは、この意味だったんだな。
慎也は途中でバイクを乗り捨てて、
足で向かったみたいですが…
もう聖護は内部まで入り、作動してましたよ。
慎也ですら間に合うのかってところです。
「さて、始めようか」
…間に合わない気がしてきた。
ED
もう終幕が近づいてますね。
どんな結末になるのか。
先を見るのか楽しみであり、怖いです。
◆書籍
◆グッズ
すごいっ!ドミネーターだぁ。
前回までの感想
#1
「PSYCHO-PASS」#1【犯罪係数】朱が嫌いになるのも計算?
#2
「PSYCHO-PASS」#2【成しうる者】慎也の印象が違ってました。
#3
「PSYCHO-PASS」#3【飼育の作法】面白くなってきました♪
#4
「PSYCHO-PASS」#4【誰も知らないあなたの仮面】
子安さんが子安さん過ぎる(笑)。
#5
「PSYCHO-PASS」#5【誰も知らないあなたの顔】やっぱりね。
#6
「PSYCHO-PASS」#6【狂王子の帰還】教師とはね…。
#7
「PSYCHO-PASS」#7【紫蘭の花言葉】
類は友を呼ぶとはキミらのこと。
#8
「PSYCHO-PASS」#8【あとは、沈黙。】刑事ドラマやねぇ。
#9
「PSYCHO-PASS」#9【楽園の果実】泉宮司見たくない…。
#10
「PSYCHO-PASS」#10【メトセラの遊戯】カッコ良いわ~慎也♪
#11
「PSYCHO-PASS」#11【聖者の晩餐】優しすぎて泣けるよ、もぉ。
#12
「PSYCHO-PASS」#12【Devil's crossroad】弥生回とはね…。
#13
「PSYCHO-PASS」#13【深淵からの招待】
ED飛ばしちゃ駄目ですよ…。
#14
「PSYCHO-PASS」#14【甘い罠】ゾッとするね。
#15
「PSYCHO-PASS」#15【硫黄降る街】通じあってる2組。
#16
「PSYCHO-PASS」#16【裁きの門】いやぁぁぁぁ~っ秀星ぃぃぃ。
#17
「PSYCHO-PASS」#17【鉄の腸】聖護を分かってないね。
#18
「PSYCHO-PASS」#18【水に書いた約束】朱が女神に見えたよ。
#19
「PSYCHO-PASS」#19【透明な影】やはり眼をつけられましたか朱。
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前回ラストでドミネーターに
全てを話すと言われちゃった朱。
最下階まで来ています。
壁のパネルが一つはホロだったのね。
それを解いて、パズルのようにパネルをずらせば
下に下りる口が開く。
足場に気をつけてってさ。
今から目にするのは
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「世界の中心?」
そら、美化しすぎだ。
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数分後、それを目にしたキミはどう反応するだろう。
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何かは感じてやってね。
ぐすん。

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本当に珍しいんだよ」
嘆かわしいことだと聖護。
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保安体制のずさんさ。
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害虫ではなく、麦そのものを殺すよう
調整することも可能。
「ウカノミタマは
収穫をもたらす豊穣の神から
死を運ぶ悪魔へと早代わりする」
「き、君は…」
教授の表情に、やや動揺が浮かぶ。
おまけにウィルスの調整と配給を行う管理センターには
閉鎖された旧大学の研究所を、そのまま転用しているという。
まだサイマティックスキャンによるセキュリティが
実用化される前の施設。
聖護が胸ポケットから、
ゆきも殺した、あの折畳みナイフを取り出す。
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美容師が使うような。
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「これならかつての責任者である貴方の手を借りて
簡単に突破出来ますよね管巻教授」
そんな台詞吐きながら
無防備な笑顔を向ける聖護が怖いわ。

そして…もっと夜半になり
慎也が教授の家へたどり着いた。
懐中電灯を手に、慎重に家の中へ踏み込んだが
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これはきっと聖護がわざと付けておいたな。
誘ってる感じですよね。
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「縢君はここで死んだの?
貴方達が殺したの!?」
わなわなと震えつつ朱が訊く。
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比較検討し、後者の方がより重大であると判断したと
ドミネーターが応える。
いや、ドミネーターを介してるだけで
これはシビュラが喋ってるんだよな。
なのでこういう場合の声は、
今後はシビュラと書かせて頂きます。
「ふざけないでよ!
何が重要だってのよ!
槙島を裁けなかった役立たずのくせにっ!」
よく言った!
でもシビュラも認めました。
シビュラがサイコパスを解析出来ない
免罪体質者の発生は
確率的に不可避。
いかに緻密で堅牢なシステムを構築しようと
必ず、それを逸脱するイレギュラーは
一定数で出現する。
「完璧なシステムが聞いて呆れるわ」
もっと言ってやれー。
こんなものが人の生き死にを決めているなんて
冗談じゃないよね。
ただシステムを改善し複雑化するだけでは
永遠に完璧さは望めない。
ならば機能ではなく、運用の仕方によって
矛盾を解消するしかない。
管理し切れないイレギュラーな出現を許容し
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システムは事実上の完璧さを獲得する。
つまりシステムを逸脱したものに
システムの運営を委ねるわけですよ。
これがもっとも合理的な結論だそうで。
ここにいる奴等は皆、かつての免罪体質者らしい。
私、そういう奴も混ぜてるってだけだと思ってたよ。
全員かい。

中には聖護よりもっと残忍をことした輩も
多数含まれてるってよー。

「じゃあ…シビュラって、
悪人の脳をかき集めた怪物が、
この世界を仕切ってたっていうの?」国民が知ったらパニックどころじゃない話だね。
まず初めに善と悪といった
相対性的な価値観を排斥する事で
絶対的なシステムが確立されるのだと
シビュラは言う。
必要なのは完璧にして無謬なシステムそのもの。
それを誰がどのように運営するのかは問題では無い。
真に完成されたシステムであれば
運用者の意思は問われない。
シビュラの意思そのものがシステムであり、
倫理を超越した普遍的価値基準なのだそうです。
「ふざけないでよっ!何様のつもりよっ!!」
ここにいる各々が、
かつては人格に多くの問題を抱えていたのは事実。
だが全員の精神が統合され、
調和する事によって、普遍的価値基準を獲得するに至っている。
むしろ構成因子となる個体の指向性は、
偏った特異の者ほど自分達の認識に
新たに着想と価値観をもたらし
思考をより柔軟で多角的なものへと発展させる。
ふむ、その考え方自体は、分からないでもないけどね。
その点において聖護の特異性は
極めて貴重なケースであり
ひときわ有用な構成員として期待されている。
あらゆる矛盾と不公平の解消された
合理的社会の実現。
それこそが全ての人類の理性が求める
究極の幸福。
完全無欠のシステムとして完成する事により
シビュラはその理想を体現する存在となった。
「何故、そんな話を私に?」
今、朱はシビュラである彼らを生理的に嫌悪し、
感情的に憎悪している。
それでもシビュラの有意性と必要性は
否定できていない。
シビュラ失くしては現在の社会秩序が
成立しないと言う事実を
まず大前提としてわきまえている。
「正当性よりも必要性に重きを置く
貴女の価値基準を、
我々は高く評価しています」
こいつらにそんなこと言われたって
嬉しくもなんともないね。

「秘密を守るために縢君まで殺したくせに」
うんうん。
朱はシビュラと共通の目的意識を備えている。
ゆえに朱がシビュラの秘密を暴露して
システムを危険に晒す可能性は限りなく低いと
判定したそうです。
「舐めるんじゃないわよ…アンタなんか!
アンタなんか!」
怒りを露にする朱に、シビュラは再確認する。
シビュラの無い世界を望むか、と。
「そう、頷こうとして躊躇してしまう」
朱が思い描く理想は、
現時点で達成されている社会秩序を否定できるほど
明瞭で確固たるものではない。
現在の平和な社会を市民の幸福と秩序による安息を
何より重要なものとして認識している。
ゆえにその礎となっているシビュラを
いかに憎悪し否定しようとも
拒絶することはできない。
なるほど、そう分析した上で彼女を選んだわけね。
知った口を利くなと朱に言われたシビュラ、
サイマティックスキャンによる反応を解析すれば、
思考は全て明確に把握出来るんだそうで。
うげ、やだなー、それ。
「虚勢を捨て、腹を割って話し合いましょう。
この会見の目的は、貴女との協力関係を
構築することです」
つくづく勝手だよね。
「…協力?」
なんでそんな言葉が出てくるんだって、
思うでしょ朱。
虫が良すぎるぜ。
刑事課一係は、目下のところ危機的状況にある。
慎也の暴走と、ギノの消耗により
チームは機能不全の兆しを見せ始めてると
シビュラは指摘。
新たな統率者が捜査の主導権を握らない限り
聖護の追跡は成果を望めない。
「宜野座さんが、消耗…?」
それは気づいてなかったでしょ朱。
ギノは今、相当ヤバイのよ。
執行官落ちしちゃいそうだからさ。
キミがなんとかしてやって。

朱も余計な葛藤に囚われて本来発揮しうる潜在能力を
発揮できていなかった。
状況に対する理解の不足が、
朱の判断力を鈍らせていた。
そこでシビュラは特例的な措置として
自分たちの真実を朱に開示した。
真相を教えることが、朱という人物に
モチベーションを与える上で
最善の方法と判断したから。
朱も聖護に対する慎也の私的制裁を否定している。
朱も自分達も、
感情論による無益な犠牲を避けようとしている点で
価値観は共通しているとシビュラは主張。
「私は槙島の罪が正しく裁かれるべきだと
思っているだけ。
貴方達だって法を犯した前科があるなら
それに見合った償いをするべきなのよ」
社会に対する自分達の貢献は
過去の被害に対する保障として
十分に過ぎるものだとシビュラは言い切る。
「都合が良いのね」
ん?いきなりゆき?
朱が思い出しているのかな。
2111年9月16日11:57
あと3分で未来が確定するって時に
朱は、ゆき&香織と三人でお茶してたのね。
どんな仕事に就く羽目になるのか、
ゆきは鬱々としていた。
香織がゆきをたしなめる。
シビュラ診断がない時代だったら
幸せになれるかどうか運任せだった。
昔に比べたらよほど良い。
なるほど、香織のこの台詞を
思い出したわけか。
香織は複数適正がもらえそうで
就職先もよりどりみどりだけど
それでも朱には敵わない。
朱のスコアとサイコパスなら人生バラ色だと
二人に言われた。
12時になり、ゆきの端末に結果が来たけどC判定。
ショックを受けています。
香織も事務職ばかりだそうで。
で、朱は中央省庁全部に適正が出ていた。
でもこんなにいっぱい適正あっても
どれを選んだら良いのか分からない。
『わかんねぇよ』
分からない繋がりで、秀星との場面に飛ぶ。
懐かしいね、これ出会って最初の頃の
喧嘩したシーンだよね。
朱はどんな人生でも選べた。
それで悩みさえしたなんて、シビュラが出来る前の
ジジババみたいだと秀星が言った。
「うんすごいよね、誰もが自分の人生を手探りで選んでた。
それが当たり前の世界があったなんてね」
答えてるのは、あの時の朱ではなく
今の朱。
涙浮かべているのは、
秀星がもう帰らぬ人だから、でしょ朱。
こんなに鮮明に彼の声が蘇るのに
もう二度と会えないから。
今ではシビュラシステムが才能を読み取って
一番幸せになれる生き方を教えてくれるというのに
本当の人生だとか生まれてきた意味だとか
そんなもので悩むヤツがいるなんて考えもしなかった。
そんな秀星の言葉に朱は、溜まった涙をぽろりと
ほほに滑らせながら、
そうだねと微笑む。
重たくて辛い悩み。
「でもね、今では思うんだ。
それを悩むことが出来るって、
本当はとても幸せなことじゃないかって」
口元だけ映る秀星が、朱の言葉に微笑むんだもん。
泣けるじゃないかっ。

カンカンと非常階段を下りてくるような音。
今度は聖護ですか。
「僕はね。人は自らの意思に基づいて
行動した時のみ価値を持つと思っている」
だから聖護は様々な人間に
秘めたる意思を問いただし
その行いを観察してきた。
そんな聖護の気持ちを
朱も今なら少しだけ分かる。
そもそも何を持って犯罪と定義するのか。
シビュラシステムが決めるのか。
「違うよね、それがそもそもの間違いだった」
科学の英知はついに魂の秘密を暴くにいたり
この社会は激変した。
だがその判定には人の意思が介在しない。
「君達はいったい何を基準に善と悪を
より分けているんだろうね」
きっと大切だったのは、
善か悪かの結論ではなく
それを自分で抱えて、悩んで
引き受けることだった。
「僕は人の魂の輝きが見たい。
それが本当に尊いものだと確かめたい」
だが己の意思を問うこともせず
ただシビュラの神託のままに生きる人間達に
果たして価値はあるのだろうか。
無いわけは無いと朱が返す。
「貴方が価値を決めるっていうの?
誰かの家族を、友達を、
貴方の知らなかった幸せを!」
青い空、白い雲。
あぁ…ゆき…。
「面白くって楽チンで、
辛いことなんて何もなかった。
ぜーんぶ誰かに任せっ放しで
何が大切なことなのかなんて
考えもしなかった。
ねぇ、朱、それでも私は
幸せだったと思う?」
そんな生活、私ならまっぴらですけどね。
でもゆき、少なくともキミは
まだ先の人生を楽しめたはずだよね。
あんな風に殺されなきゃいけない子じゃ
決してなかったよね。
「幸せになれたよ。
それを探すことはいつだって出来た。
生きてさえいれば、誰だって」
ゆきはニッコリ笑って消えていく。
そして…。
朱はお仕事中ですか。
葛藤はあったがとりあえずシビュラに協力することに
したのかい?
ギノから電話が入り、市川で事件。
現場から慎也の指紋が出たそうです。
あぁ教授んトコか。
慎也、わざと指紋残したのかしら。
朱が助手席のドミネーターを掴んで
聞こえてるんでしょとシビュラに話しかける。
いやいや、マイクじゃないんだし
そんなに口を近づけなくても
聞こえてるんじゃね?

朱はシビュラ相手に条件を突きつけましたよ。
聖護を生きたまま捕らえて連れて来たら
代わりに慎也の命も保障しろ、と。
「彼の処刑指令を取り下げて」
それは理論的に等価性の成立しない提案だと
シビュラは淡々と返すが、
「貴方達の理論なんてどうでもいいわ。
狡噛さんが助からないなら
私は槙島も見殺しにする。
いざとなればこの手で殺してやる」
いやいやいや。
キミごときに殺されるタマじゃないよ、あれは。
一度昏倒させれたからって自信持っちゃ駄目よ。
あれは不意打ちだったから、成功しただけで。
彼の身体能力は、慎也の上を行ってそうなのよ。
いつも慎也が聖護と対峙する時は、
既に負傷していて彼の全力では戦えていないのも確かだけど
それにしても聖護は半端なく強いんだから。

「どう?言いなりにならない私のことも始末する?
いいわよ、縢君みたいに殺しなさいよ。
そして他に利用できそうな手駒を探すのね」
朱はドミネーターを自分の胸に当てている。
シビュラ相手に脅してるよ、この子。
顔が凶悪だー。
ほんと、どんどん逞しくなるねキミ。
お、シビュラが折れましたよ。
聖護が無事確保出来た場合に限り
慎也に特例措置を講じるってさ。
こいつらのことなんか信用出来ないけどね。
「約束よ」
朱は車にパトカーホロをして
サイレン鳴らして現場へと向かいました。
便利ねーホロ。
こちらは管巻宅の応接間。
鑑識ドローンがまたせっせと働いてるね。
朱が到着し、状況を確認する。
近隣住民から例のヘルメットの目撃があり
聞き込みに回っていたら、
この家だけセキュリティがつぶされていた。
それで踏み込んだらこの有様だったということらしい。
管巻教授は、今は年金暮らしだったのね。
家捜しした痕跡の中に、慎也の指紋があったそうで
ギノは慎也を疑ってるような口ぶりですが
そりゃないっしょ。
首の切り口を見て朱は聖護の仕業だと気づきましたよ。
管巻が聖護の次の計画に関与していて
それを突き止めた慎也が駆けつけたものの
一歩遅かったのだろうと読む。
仮説を立てるというより確信持って言ってるね、朱。
それにしても管巻がどうして聖護に殺されたのか。
部屋が徹底して荒らされていて
原因を特定するのが難しいよう。
そこで朱は考える。
慎也が今、一番望まない展開は何か。
聖護を取り逃がすことだと弥生が答える。
では二番目に望まない展開は何か。
聖護をしとめる前に自分達に見つかること。
今度はとっつぁんが答えた。
「そうですね、その順序で考えましょう」
おぉいきなり仕切ってる。
頼もしいじゃないか。
もうギノは要らない感じですな。(あ)
朱は本棚へと近づく。
もし、先に着いた慎也が、死体をどこか
見つかりにくい場所に隠していたら
管巻は行方不明のまま
自分達は見当違いの捜索を続け
更に差をつけられていた。
「時間稼ぎには、
それが一番だったはずなんだ。
でもそうしなかった」
ギノの眼には
推理する朱に慎也が重なった。
そう二人は通じ合ってるからね、
このところ、ますます似てきてるでしょ。
言う事も同じですよ。
慎也は自信過剰なタイプではない。
万が一自分が失敗した時に、
他の誰かが聖護を止められるよう
手がかりだけは残して行ったと朱は思う。
そうね、他の誰か、というより
特にキミに当てて、かもね。
キミならばきっと、と思って
残したかもしれない。
問題はその手がかりに、いつ気づくか。
自分達は試されている。
聖護を追うために、慎也と同じか
それ以上の執念を持っているかどうか。
その覚悟が無い人間は、ここで足止めされ、
出遅れる。
ギノだけだったならば、
気づかず出遅れてただろうな。
「喉と両目の傷を集中スキャン。何か無い?」
鑑識ドローンちゃんに朱がそう叫ぶ。
「被害者の気道内部に金属反応を探知」
えっ鑑識ドローンちゃんの声もドミネーターと
一緒なのか。
ちょっとかわいい子供っぽい声を想像してたんだが。
「手袋を」
朱は手袋はめて手を突っ込もうとする。
「お、おい、検視に任せろ」
とっつぁんが止めようとしますが
それが慎也の時間稼ぎ。
追いつこうと思うなら今この場でやるしかない。
す、凄いな朱。
裂けた首に手を突っ込んでるのかよ。
…なんかあった。

チャック付ビニール袋に入ってる。
「洗浄!」
朱が命じて。鑑識ドローンちゃんが
ジャーッと洗う。
便利~。
袋に入っていたのは音声データ。
再生すると慎也の声が流れてきた。
『このメッセージは
もうしばらくしたらやってくるであろう
公安局の刑事に向けて残す』
さすがです、慎也。
被害者は元農学博士、管巻宣昭。
ハイパーオーツの疫病対策である
ウカノミタマウイルスの開発責任者。
日本の完全食糧自給に関わる最大の功労者だとされていた。
聖護は北陸の穀倉地帯を壊滅させる為の何らかのアイデアを
管巻教授から引き出し、そして殺した。
死体は眼球を抉られ、指は全て第二関節で切断。
なんらかのセキュリティを突破するのに必要なのかもしれない。
あぁEDが被る~。
ラストのサビ前の間奏部分だな。
防犯設備がサイマスティックスキャンではなく、
まだ旧式の生体認証に頼っていた頃の古い施設。
恐らくは管巻の研究チームが使っていた出雲大学のラボが怪しい。
現在はウカノミタマウイルスの管理センターに転用されている。
そこが聖護の標的と予想されると、
慎也は告げている。
完璧な推理ですね。
「穀倉地帯の壊滅?単独でバイオテロだと!?」
「急ぎましょう!今ならきっとまだ間に合います!」
どうだろう。
聖護はもう中に入っちゃいましたよ。
さっき、すんごい笑顔で麦畑の中歩いてたもん。
聖護の笑顔って、凄く怖い。

あ、目玉使った。
OPで目玉が出てくるのは、この意味だったんだな。
慎也は途中でバイクを乗り捨てて、
足で向かったみたいですが…
もう聖護は内部まで入り、作動してましたよ。
慎也ですら間に合うのかってところです。
「さて、始めようか」
…間に合わない気がしてきた。

ED
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もう終幕が近づいてますね。
どんな結末になるのか。
先を見るのか楽しみであり、怖いです。
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前回までの感想
#1
「PSYCHO-PASS」#1【犯罪係数】朱が嫌いになるのも計算?
#2
「PSYCHO-PASS」#2【成しうる者】慎也の印象が違ってました。
#3
「PSYCHO-PASS」#3【飼育の作法】面白くなってきました♪
#4
「PSYCHO-PASS」#4【誰も知らないあなたの仮面】
子安さんが子安さん過ぎる(笑)。
#5
「PSYCHO-PASS」#5【誰も知らないあなたの顔】やっぱりね。
#6
「PSYCHO-PASS」#6【狂王子の帰還】教師とはね…。
#7
「PSYCHO-PASS」#7【紫蘭の花言葉】
類は友を呼ぶとはキミらのこと。
#8
「PSYCHO-PASS」#8【あとは、沈黙。】刑事ドラマやねぇ。
#9
「PSYCHO-PASS」#9【楽園の果実】泉宮司見たくない…。
#10
「PSYCHO-PASS」#10【メトセラの遊戯】カッコ良いわ~慎也♪
#11
「PSYCHO-PASS」#11【聖者の晩餐】優しすぎて泣けるよ、もぉ。
#12
「PSYCHO-PASS」#12【Devil's crossroad】弥生回とはね…。
#13
「PSYCHO-PASS」#13【深淵からの招待】
ED飛ばしちゃ駄目ですよ…。
#14
「PSYCHO-PASS」#14【甘い罠】ゾッとするね。
#15
「PSYCHO-PASS」#15【硫黄降る街】通じあってる2組。
#16
「PSYCHO-PASS」#16【裁きの門】いやぁぁぁぁ~っ秀星ぃぃぃ。
#17
「PSYCHO-PASS」#17【鉄の腸】聖護を分かってないね。
#18
「PSYCHO-PASS」#18【水に書いた約束】朱が女神に見えたよ。
#19
「PSYCHO-PASS」#19【透明な影】やはり眼をつけられましたか朱。
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